今回の記事では、外車のランキングを通して見えてくる、それぞれの外車の特徴やポイントなどの傾向について解説していきます。
目次
外車の人気ランキングにみる傾向
日本には国産車と外車(外国製の車)にカテゴリーを分けることが多く、人気も国産車とは別であることはよくあります。そこで、まずは外車のランキングからわかる傾向を3つ紹介します。
人気上位にある3つのポイント
外車のランキングで人気が上位のものには、3つのポイントがあります。それは実用性、燃費のよさ、安全性などです。
実用性
外車は、日本車と比べて実用性に優れているものが多くあります。平均的な車の性能や形状を追い求める国産車より、場面ごとに使い道を求める外車を好んで乗る人も少なくありません。
燃費のよさ
フォルクスワーゲンやBMW、プジョーなどの外車は、燃費の良いグレードがあることでも注目される外車です。外車の中には燃費のよいものを中心にランキングの上位へと食い込んでいる車種がいくつもあるので、外車を選ぶときのポイントの一つとなっていることが分かります。
燃費が悪いとコストがかさみますが、走行性能は燃費の良し悪しとはそれほど関係ないこともあります。燃費だけがエンジン性能を示す基準ではないためです。しかし、外車の維持費用や税金などを含めると、燃費コストが良いことに越したことはありません。
安全性
頑丈で丈夫な車を作るというのも外車のポイントの一つです。特にドイツ車は車の剛性や衝撃吸収など細かな安全性にまで気配りした車種が多いでしょう。ドイツ車で人気のポルシェ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディなど日本にファンを持つ車もドイツで多く生み出されています。
外車はドイツ以外にもアメリカ、フランス、イタリアなどの製品があり、メーカーによって安全性能に対する力の入れ方が違うため、安全面の設計についても事前に確認しておくと良いでしょう。
憧れも重要な要素
外車は一期一会や趣味趣向であるといわれるように、性能だけに限らず憧れや車を愛するという部分も重要な要素となります。
こんな車に乗ってみたい、普段乗らない外車に憧れているなどちょっとした興味関心や車の外見、乗り心地などに惹かれて外車を選び続けるということも珍しくないのです。
ランキング上位で選ばれる外車の多くは、性能とはまた別に外観や外車としてのファンの多さなども上位・下位の違いに関係してきます。
国産車にないデザイン
日本の国産車は没個性となる車が多い中で、外車は、デザインが独自でエッジの利いたものがたくさんあります。
日本では突飛なデザインで車を生産・販売する会社が少ないですが、外車はデザインがオリジナリティあふれるものが多々あります。
日本は画一的な街づくりが行政を通して浸透しているため、国産車が風土や文化にあった外観・デザインで車を設計していて街並みにあったものを流通させているというのもあります。
その分、外車は日本の街並みに関係なく車のかっこよさやオシャレさをどこまでも追求しているため、日本に流通するデザインでは満足できない人にとっては、デザイン面で外車に魅力を感じることがあります。
外車ランキング上位スポーツカー「ポルシェ」
外車といえばドイツメーカーのポルシェは有名です。そこで、人気ランキング上位常連のポルシェをここでは取り上げます。
外車と言えばポルシェは健在
ポルシェは、メーカーとしてずっとスポーツカーの製造・販売を行っていたことでよく知られています。そのため、日本ではスポーツカーとしての印象が強いといえるでしょう。
ポルシェは、スポーツカー以外にも市場拡大のためにSUVの製造も始めたことで、広くスポーツカーとミドルSUVのシェアを拡大した実績があります。
おすすめは718ケイマン
ポルシェの外車を選ぶ際におすすめは、718ケイマンです。718ケイマンは、ポルシェのスポーツカーやSUVの中で走行性能の高さと日常の走りを両方実現した車であることです。スポーツタイプを希望している方で、普段乗り回すのに選びたいという場合にぴったりです。
性能と価格
2016年にフルモデルチェンジした718ケイマンはスポーツカーとしての走行性能を重視した走りが可能です。走り出しやエンジンを始動したあたりのスムーズさが他の車とは大きく違います。
世界トップクラスのスピードを持つ車を生み出してきたメーカーが生産する車の走りと普段の走りの両立を目指した車です。
そして、何よりもスポーツカーとして欠かせない要素である走行スピードと軽量なボディが特徴です。速さを追求するための要素が受け継がれており、スポーツカーでしか味わえない高速の世界を体験できる車はそれほど多くありません。
しかし、価格は新車で650万円以上と高級国産車よりも少し高めです。グレードの違いからベースグレードとS(MT)の間で燃料・排気量の差から150万円ほどの価格差があります。中古車は状態や走行距離などで200~1,000万円と価格差が大きいのも特徴です。
外車ランキング上位高級車「アルファロメオ」
イタリアのスポーツタイプを主流としたメーカーの一つがアルファロメオです。あらゆる外車ランキングでも高級車として上位になることも多いでしょう。そこで、アルファロメオの特徴について紹介します。
歴史あるアルファロメオ
1950年代にはすでに日本へ輸入されていたとされるアルファロメオ。その歴史は古く1910年に現在のアルファロメオの元となるロンバルダ自動車製造株式会社が設立されます。1920年の新ブランド立ち上げにより、一気にアルファロメオの名前が知られるようになります。
おすすめはステルヴィオ
アルファロメオの中でも特に人気なのは、日本にも2018年についに登場したスポーツSUVのステルヴィオ(STELVIO)です。
SUVとしては初めてのアルファロメオ社による外車です。フォルムはスポーツタイプならではの曲線に注力した形状とコーナリングや加速・減速を自在に行うための280PSガソリンエンジンです。
性能と価格
ステルヴィオ 2.0 TURBO Q4スポーツパッケージは691万円、ステルヴィオ 2.0 TURBO Q4の受注生産の方は655万円の新車価格です。
中古車は大体600万円前後で、550~1,100万円まで幅があります。ステアリングやハンドリングの性能の高さは、外車ならではのもので国産車ではまず味わうことのできないドライブが可能です。
外車ランキング上位セダンタイプ「メルセデスベンツ」
セダンタイプの外車としてランキングで上位を占めるのがこのメルセデスベンツです。そこで、メルセデスベンツの特徴とおすすめのクラスついて紹介します。
他の追随をゆるさぬメルセデスベンツ
日本ではベンツといえば高級車と知られるほど浸透している認知度の高い車でありブランドの代表的な車でもあります。ベンツを乗っていることが一つのステータスとして、お金持ちやVIPが乗る車としても一般に知れ渡った経緯があります。
メルセデスベンツは、販売する国によって特別仕様車やオプションなどのモデルが違うタイプをそれぞれに送り出しています。そのため、国によってはベンツに対する印象や外装・内装に認識の違いがあります。
おすすめはCクラス
メルセデスベンツの中でもおすすめはCクラスです。ベンツとして1993年から登場し長い間愛され続けています。すでにフルモデルチェンジからの4代目が2014年に登場。
燃費効率や質感の上昇を狙った車両として現在も国内で販売されています。2018年には新型が販売されるなどメルセデスベンツの中核を担っている車種です。
性能と価格
メルセデスベンツのCクラスといえば、オープンカーやスポーツタイプなどからグレードを選べる選択の多様さが見られる車種です。特に走行性能が充実していて、多様な走りを実現するのに向いています。
またスポーツタイプでは、操作性能やエンジン性能にもこだわっている点が挙げられます。新車価格で、500万円ほど、中古では350万円前後、価格幅は200~700万円ほどです。
外車ランキング上位ミニバン「プジョー」
外車を販売するフランスのメーカーであるプジョーは、ランキングでミニバン販売の有力な会社です。そこで、プジョーが販売する外車の特徴やおすすめについて紹介します。
クリーンディーゼルでも注目のプジョー
プジョーはサスペンション設定の独自性や走行時の安定性が特徴の車を世に送り出しているメーカーです。最近では3008 BlueHDi Clean Editionのエンジンなどクリーンディーゼルに注目が集まっています。
おすすめは5008
プジョーのミニバンタイプである外車として登場したのが5008です。3008を受け継いだ作りと性能を生かして、外車としての人気を獲得した車種の一つです。2017年のフルモデルチェンジでSUVにスタイルを変更してはいるものの基本的な部分は5008を周到しています。
性能と価格
日本で2013年に発売が開始された5008は、2018年にクリーンディーゼルを積んでいるグレードに対して6速のATから8速のATに変更されています。クリーンディーゼルのSUV PEUGEOT 5008 GT BlueHDiは新車473万円です。中古市場では300~450万円の430万円前後の価格です。
外車ランキング上位SUV「BMW」
ドイツメーカーの外車として日本でも知名度の高いBMW。特にSUVの車種の中では外車ランキングの上位に食い込む紛れもない人気メーカーです。
BMWはSUVタイプの人気が高いですが、全体としてはスポーツタイプや高級デザイン車としてのイメージがあり、ベンツなどと並んで日本で人気が高いことでしょう。そこで、BMWの特徴とおすすめや性能について紹介します。
傘下のMINIも人気のBMW
BMWは人気の外車を排出する一方で、その傘下に当たるMINI社(クーパーなど販売)は、BMW車種同様に人気のあるメーカーです。
どちらのメーカーも車の外観が非常に独自性のあるもので、他の国内自動車メーカーの車や他の外車モデルとは一線を画しているため、誰でも一目見るだけでメーカーが分かるほどBMWを外観で強調している側面があります。
おすすめはX2
BMWの中でも30~40代の方におすすめしたいのがX2です。スポーティなイメージをより強めてコンパクトSUVとクーペの特徴を併せ持った車です。そのため、3つのカーオブザイヤーに選ばれるなど2018年に多くの外車ファンから注目を集めた車です。
X1をクーペ化し車高を抑えたSUVになっているため、高さ制限などを気にせずに走行・駐車できるなどのクーペのメリットを受け継いでいます。
性能と価格
X2は走り出しが軽やかで、騒音の抑えが利いています。そのため、堅実な乗り回しをイメージできます。新車はNew X2 sDrive18iの7速DCTが439万円。中古市場ではおおむね400万円前後です。
まとめ
この記事では、外車のランキングから判明した傾向や特徴などから、人気上位の外車(メーカー・車種)について紹介しました。どのような外車を求めるのか、買い替えで外車を選ぶ基準の一つとして参考にして頂ければ幸いです。