ここ最近、悪質なあおり運転による事故や事件のニュースが毎日報道されています。あおり運転がどれだけ危険な行為なのかを、自動車を運転しない人でもテレビの報道で知ることができます。
誰もがいつ被害者や加害者になるのかが、分からないほど身近であおり運転事故が起こっています。今回は、社会現状にもなっているあおり運転について取り上げていきます。
目次
あおり運転とは?
悪質なあおり運転になると、「パッシングを繰り返す」「クラクションを鳴らす」「ハイビームで走行」など、他人に迷惑を掛ける運転を続けて、エスカレートすると「並走して無理やり幅寄せ」「追い越して急ブレーキ」「ハザードを付けながら威嚇」」などを繰り返し、自動車を停車させようとします。
あおり運転事故や事件実例
東名高速あおり運転事故は、2018年6月5日神奈川県大井町の東名高速道路上で、石橋和歩(26歳)が萩山嘉久さん(45歳)が運転するワンボックス車に対して、後ろからあおり運転を繰り返し、夫婦2人と子供2人を死傷させた事故です。
石橋和歩(26歳)は、必要以上にあおり運転を繰り返した後に、最終的には東名高速道路の追い越し車線上で無理やり萩山さんのワンボックス車を停止させ、後ろから来た大型トラックに萩山さんのワンボックス車が衝突されて、萩山さんと同乗していた妻の萩山友香さん(39歳)を死亡させ、子供2人にも怪我をさせました。
この東名高速あおり運転事故は、横浜地裁で裁判が行われて、裁判長によると「4度の妨害運転後に停止させたのは密接に関連した行為といえる。死傷の結果は妨害運転によって現実化した」と言うことで、石橋和歩被告のあおり運転と萩山さん夫婦の死亡に因果関係があると認定して、「危険運転致死傷罪」が成立しました。
これにより、石橋和歩被告には、懲役18年(求刑懲役23年)が言い渡されました。この事故が起こる発端は、東名高速道路のパーキングエリアで、石橋和歩被告が車の停め方が悪いと萩山嘉久さんに注意され、それに腹を立てたことが発端になって起こった事件です。
家族旅行の帰りに突然命を奪われた萩山さん夫妻ですが、ワンボックス車に衝突した大型トラックも追い越し車線上とはいえ、止まっていた車なら衝突を回避できたのではないか?など、全面的に石橋和歩被告だけに過失があるとは言い切れないなどの意見もあります。しかし、悪質なあおり運転が引き起こした重大事故には変わらず、決して許されることではありません。
常磐自動車道あおり運転傷害事件は、最近のあおり運転事故の中でも、1番記憶に残る衝撃的な事件ではないでしょうか。茨城県守谷市の常磐自動車道あおり運転傷害事件は、2019年8月10日常磐自動車道で、あおり運転を繰り返した上に自動車を高速道路上に停止させて、運転手の顔を5回殴った傷害事件です。
加害者である宮崎文夫容疑者(43歳)は、この事件の他にも静岡県や愛知県などで複数同じような危険なあおり運転を繰り返し、全国に指名手配されていました。宮崎文夫容疑者は、既に逮捕されましたが、この事件の逮捕の決め手はあおり運転をされた被害者が撮影していたドライブレコーダーに、宮崎文夫容疑者の乗っていた車のナンバープレートや顔がバッチリ映っていたことです。
この事件の発端は、被害者の男性が仕事場に向かう途中に、車線を譲らなかったことに腹を立てた宮崎文夫容疑者が、必要以上に危険なあおり運転を行い、最終的に被害者の乗る車の前方に宮崎文夫容疑者がBMWで割込み、車を停めて車線を塞ぎます。BMWから降りてきた宮崎文夫容疑者は、被害者の元へ行き口論となり、顔を5発殴る傷害事件を起こしました。
被害者がドライブレコーダーで、事件の一部始終を録画していたことで、事件は瞬く間に全国へ知れ渡り早期逮捕にも繋がりました。宮崎文夫容疑者は傷害の疑いで逮捕されましたが、その後の警察の調べによって、被害者男性の車を常磐自動車道の本線上に無理やり停車させたとして、強要の疑いで再逮捕されました。
あおり運転に対して刑法の「強要」の容疑が適用されることは全くの異例で、先ほど紹介した「東名高速あおり運転事故」のような死亡事故を引き起こす可能性が高いことを示した事件です。宮崎文夫容疑者が、被害者を殴っている所をスマートフォンで撮影していた交際相手の喜本奈津子容疑者(51歳)も宮崎容疑者をかくまった容疑で逮捕され、犯人隠避の罪で略式起訴し、裁判所から罰金30万円の略式命令を受けました。
この事件によって、ドライブレコーダーの重要さが更に高まり、自動車を運転する上で最も必要とされる装備品の1つになるのではないでしょうか。今後、ナビゲーションシステムやETCのように、ドライブレコーダーも新車から標準装備される可能性が高い重要装備品になることでしょう。
車間距離の保持
毎日のように報道されている「あおり運転」ですが、そもそも故意に車間距離を詰めること自体が犯罪です。車間距離の保持とは、前方の自動車が急ブレーキをしても追突を避けることができる車間距離の確保のことを言います。車間距離について、紹介していきます。
車間距離の目安
前方の自動車が急ブレーキをかけても、追突を避けることができる車間距離を確保すると言っても、どれくらいの距離を保持したら良いのか分からないかもしれません。
厳密に何メートル車間距離を空けなければいけないとは、法律でも示されていませんが、車間距離とは前方を走行する車が急ブレーキをかけたときに、後続車も前方車に合わせてブレーキをかけても衝突しない距離と考えて下さい。
この距離は、免許の試験のときにも習った「停止距離」が参考になるかもしれません。停止距離とは、「ドライバーが危険を感じてブレーキを踏み、ブレーキが効き始めるまでに車が進んでしまう距離」と「ブレーキが効き始めてから車が停止するまでに進む距離」を合わせた距離のことなので、車間距離に近いニュアンスになります。簡単に言いますと停止距離とは、【最低限空けなければいけない安全な車間距離の目安】と考えて下さい。
{x(x+1)+2}=時速10x kmの停止距離と考えると以下の数字になります。
・時速30kmの場合:3×4+2=14m
・時速40kmの場合:4×5+2=22m
・時速50kmの場合:5×6+2=32m
・時速60kmの場合:6×7+2=44m
・時速70kmの場合:7×8+2=58m
・時速80kmの場合:8×9+2=74m
上記の数字を見ても分かるように、制限速度が50km道路の場合は、最低でも32m以上の車間距離を空けなければ、前方の車が急ブレーキを掛けても止まることができません。あくまでも参考の距離のため、危険を回避する上でも上記の距離を参考にして、十分な車間距離を空けるように心がけて下さい。
車間距離の保持に対する罰則規定
あおり運転の車間距離について色々と紹介していますが、車間距離を空けずに前方の車に接近して走行し続ける行為は、犯罪にはならないのか?と思う人が多いのではないでしょうか。
当然、意図的に行うあおり運転は立派な犯罪で、死亡事故にも繋がる危険な運転として、法律で罰せられます。これだけ毎日あおり運転のニュースが取り座されているにも関わらず、あおり運転が収まる様子がありません。
社会現象になっているあおり運転ですが、警察庁も新たな対策として、悪質なあおり運転を繰り返すドライバーに対しては、事故にまで発展していなくても近い将来大きな事故を起こす可能性が高い危険なドライバーと認識して、免許停止にすることができる規定を全国の警察署へ指示を出しています。
ただ、ドライブレコーダーを搭載していない車以外では、あおり運転の証拠が掴みにくく、この規定による免許停止者の殆どが、薬物の常習犯になっています。
通常のあおり運転の場合には、「常磐自動車道あおり運転傷害事件」のような、暴行や脅迫などの事実が認められると免許停止の処分が適切に適用されますが、それ以外の危険な運転に対しては、どこまでが危険なあおり運転と認識するのか?あおり運転の取締は、各警察官の判断に任せるしかなさそうです。年々、あおり運転に対して罰則も強化されていますので、あおり運転に対しての罰則について少し紹介します。
●道路交通法26条
道路交通法26条は「車間距離の保持」に関する法律で、前方の車両に対していつでも追突を回避できる安全な車間距離を保持しないドライバーに対しては、「車間距離保持義務違反」として下記のような罰則規定が定められています。
・高速道路を走行している場合:「3ヶ月以下の懲役又は、5万円以下の罰金」「1万円~2万円の反則金+違反点数・2点」
・一般道路を走行している場合:「5万円以下の罰金」「6千円~1万円の反則金+違反点数・1点」
あおり運転による事故の罰則規定
先ほどは、事故を起こさなくても危険と見なされるあおり運転の罰則として紹介しましたが、こちらでは、あおり運転による事故に対しての罰則規定について紹介します。危険なあおり運転を行って、事故を起こして相手を死傷させた場合には「危険運転致死傷罪」が適用されます。危険運転致死傷罪とは、「常磐自動車道あおり運転傷害事件」の宮崎文夫容疑者(43歳)に適用された罰則で、厳罰化により改定する度に罰則が強化されている刑罰です。
●危険運転致死傷罪
危険運転致死傷罪は、あおり運転など一定の間、危険な状態で自動車を走行させた結果、人を死傷させるに至った者に対して課される刑罰です。危険運転致死傷罪の適用は、「飲酒運転による死傷事故」や「脱法ハーブなどの薬物による死傷事故」などに多く適用されていましたが、社会現象にもなっている「あおり運転」に対しても、今後は多く適用されると思われます。危険運転致死傷罪は、改定を繰り返しながら現在に至っていますが、罰則規定は以下のように定められています。
・負傷事故:最長で15年以下の懲役
・死亡事故:1年以上の有期懲役(20年以下の懲役)
※運転免許の点数は45点~62点の範囲で減点、行政処分により欠格期間は5年~8年。
危険運転致死傷罪は、改定する度に強化されている重たい刑罰ですが、危険性の高い運転行為に限定されているため、低速度などでの死傷事故には適用されなかったり、適用の有無に対して裁判が行われたりと、適用の有無が難しい刑罰でもあります。
故意な危険運転ではなく、ちょっとした運転ミスによって死傷させてしまった場合などには、危険運転致死傷罪の適用が難しいのが実情です。
悪質なあおり運転で死傷したとしても、ドライブレコーダーなどで録画した証拠が無ければ事故の立証が困難で、危険運転致死傷罪の適用がされない事例も多くあります。
現在、2割ほどしか危険運転致死傷罪が適用されていないため、ドライブレコーダーなどの記録装置の取付を義務化するなど、被害者保護の法律を考えなければ厳しいかもしれません。
あおり運転をされないための対処法
あおり運転をされないためには、個々が運転マナーを再認識する必要もあります。いくつか考えられますが、日々の運転の中で自分がされて不快に思うような運転は、他人に対しても行わないことが基本ではないでしょうか。
他人を怒らせないための運転マナー
- 無理な割込みをしない
- クラクションは鳴らさない
- 睨みつけない
- 挑発しない
- 制限速度以下で走らない
- 無理な追い越しはしない
- パッシングはしない
- 急ブレーキはしない
- 前方走行中に車外へゴミ等を捨てない
- 進路の邪魔しない
どのような人が運転してるのか分かりませんから、他人を怒らせる行為さえしなければ、大きなトラブルに巻き込まれることはありません。相手の運転マナーが悪く、こちらがイライラすることも多いかもしれませんが、下手にトラブルに巻き込まれて死傷事故に巻き込まれるくらいなら、我慢することも大切かもしれません。
あおり運転に巻き込まれたときの対処法
あおり運転のターゲットにされないように気を付けていても、ちょっとしたミスで巻き込まれることもあります。あおり運転に巻き込まれたときの対処法を紹介します。
①道を譲る
車を運転していると1度や2度は、あおられた経験があるのではないでしょうか?また、車を運転すると「毎日あおられる」と言う人も居るかもしれません。
当然、あおり運転をしてくる方が大抵の場合は悪いのですが、あおり運転をするような人は、先を急いでいて遅い車に対してイライラしています。もし、片側1車線の道路であおられた場合は、緊急車両に道を譲るのと同じ形で、左ウィンカーを付けて道路の左端へ寄って道を譲って下さい。
進路を邪魔したり、ブレーキを故意に踏んだりすると、イライラから怒りへと変わって、あおり運転が激しくなり、取り返しのつかない事態に陥るかもしれません。
パッシングされたり、あおられた場合には、速やかに「どうぞ先に行って下さい」の意志表示をして、関わらないことが大切です。道を素直に譲ることで、相手は勝手に追い抜いていきますので、あおられる心配も無くなり、平常心で運転することができます。腹が立っても決して、あおり返さないことが重要です。
②車線変更はNG
片側2車線の道路では、基本的には左車線を走行するように心がけて下さい。自分が車線変更をすることで、早いスピードで走行してくる後続車の邪魔をしてしまい、怒らせてしまうことがあります。
後続車が、あおり運転をするつもりがなかったのに、自分が車線変更をしたことによって怒らせてしまい、悪質なあおり運転をさせることになるかもしれません。
悪質なあおり運転に発展するきっかけは、些細な理由が殆どです。自分があおり運転をされて被害者のようになっていますが、実は車線変更をするときに、後続車が危険に晒されたのかもしれません。
車線変更したことで、後続車にあおり運転をされたときは、挑発には乗らずに平常心で安全運転に心掛けるようにして下さい。よっぽどの理由がない限りは、車線変更を行わず、左側車線で安全運転に徹するようにして下さい。
③高速道路は左側走行
高速道路の追い越し車線は、想像を超えるスピードで走り抜けてくる無謀な車が居ます。普通の人が、制限速度を超えるスピードで走り抜けますか?無謀な運転をする人に限って、気が大きくなっている人が多く、追い越し車線をマイペースで飛ばしてきます。
その時に運が悪く、追い越し車線に入ってしまったらどうなるでしょうか?パッシングをされて、接触しそうなほどの車間距離であおられ、クラクションを鳴らされ、左車線に戻っても横に並んで睨まれるかもしれません。
このようなキッカケで、悪質なあおり運転へと発展していくので、自分があおり運転のターゲットにならないためにも、高速道路でも常に左側車線を走行する意識を持って運転するようにして下さい。
④ゴミ捨てはNG
タバコを吸うときに、喫煙者のほとんどが窓を半分ほど開けて吸っていますが、タバコの吸い殻を窓の外に捨ててから窓を閉めるルーティンの人を良く見かけます。ポイ捨てしたときに、後続車に捨てたタバコの吸い殻が当たったらどうなりますか?
自分が行った行為によって、相手を怒らせたり刺激させてしまい、その結果あおり運転を受けることになっても怒ることはできません。
他人を怒らせる行為は、自分にも降りかかってくるので、タバコのポイ捨てやゴミを車外に捨てる行為は、危険なあおり運転を誘発する恐れがあるため、絶対にしてはいけません。もし、子供などが車外にゴミを捨てて、後続車を怒らせてしまった場合は、近くの路肩や高速道路の場合は1番近いパーキングエリアで停車して、誠意を持って謝ることが最優先です。
それでも許してくれず、暴行を受けたり、脅迫されるような事態に発展した時は、最終手段として110番通報して下さい。
ドライブレコーダーの設置
悪質なあおり運転で起こった事故の決定的瞬間や暴行を受けるまでの過程は、ドライブレコーダーの録画記録が大きな証拠になります。ドライブレコーダーを車載しているだけでも、あおり運転常習犯にとってはターゲットとして除外されるかもしれませんし、「ダミーのカメラの設置」や「ドライブレコーダー搭載車ステッカーを貼る」ことでも、多少の効果は望めます。
陰湿なあおり運転をされても、証拠がなければ警察署へ届ても立件されることが難しいのですが、客観的な証拠となるドライブレコーダーの録画記録があれば決定的な一手になります。
あおり運転を行う側にとっては、映像として残ってしまうことを恐れるため、ドライブレコーダーを搭載しているだけでもあおり運転を抑止する効果があります。ドライブレコーダーを搭載することが当たり前になってきていますので、ドライブレコーダーを選ぶときのポイントやオススメのドライブレコーダーを紹介します。
ドライブレコーダーを選ぶときのポイント
●画質
ドライブレコーダーを選ぶときで大切なのは「画質」です。せっかくあおり運転の一部始終を録画していたのに、相手の顔や車のナンバープレートが分からなければ全く意味がありません。スマートフォンのカメラのように画素数が高いと、鮮明に録画することができるため、十分な証拠になります。画素数は、最低でも「200万画素以上」「フルHD以上」を選ぶようにして下さい。
●水平垂直画角商品
最近、ニュースであおり運転を受けている動画を良く目にしますが、追い抜かれていくときの横方向の動画や、車を止めようと前方へ割り込んで入ってくるときの前方の様子など、決定的瞬間の動画を撮影することができます。
あおり運転だけではなく、あらゆる路上でのトラブルの場面を逃さぬよう、「水平画角」「垂直画角」の範囲ができるだけ広いドライブレコーダーを選んで下さい。水平垂直画角は、最低でも「水平画角・100度以上」+「垂直画角・70度以上」を選ぶと、精神的にも安心することができます。
●前後撮影可能
完璧なあおり運転動画を撮影するためには、車の前後の撮影ができるタイプのドライブレコーダーを搭載することをオススメします。あおられているときの後方映像と、追い抜かれた後の前方映像の両方を撮影することで、あおり運転をされた証拠映像としての信憑性が上がります。ドライブレコーダーとしてはハイグレードの機種になりますが、価格以上の安心感を得ることができます。
●LED信号対策済み機種
ドライブレコーダーは、あおり運転防止のためだけに搭載する訳ではありません。本来は、事故を起こしたときのトラブルを防止するために搭載するのですが、LED信号対策が行われていないドライブレコーダーでは、信号機の色を判別することができないことがあります。
信号機の色が上手く識別できないと、事故を起こしたときに「どちらが赤信号で進入してきたのか?」など、証拠として不十分になってしまいます。LED信号機でもバッチリ信号機の色を識別することができる、LED信号対策済みのドライブレコーダーを選択するようにして下さい。
オススメのドライブレコーダー
ドライブレコーダーを選ぶときのポイントは分かりましたが、実際に大型カー量販店へ行ってみると、ドライブレコーダーの機種の多さに驚くはずです。あおり運転が社会現象になってしまったことで、ドライブレコーダーの価格は全体的に下がりましたが、機能面やメーカーによっては価格にも大きな差があります。
ドライブレコーダーは、事故や事件のときに大きな証拠となるため、価格よりも機能重視で選択しなければ取付ける意味がありません。日本では、1日に1000件以上もの事故が発生しいるため、車を運転する以上、いつ事故に巻き込まれるか分かりません。ドライブレコーダーの購入で失敗しないように、オススメのドライブレコーダーをピックアップして紹介します。
●三金商事株式会社 ミラー型ドライブレコーダー「L0520」
三金商事株式会社のミラー型ドライブレコーダー「L0520」は、スマートフォンと同じ感覚で操作することができる「200万画素」「5.0インチモニター」を搭載しています。ルームミラーに取付けるタイプのため、視界の妨げになることもありません。
駐車監視モードを搭載しているため、コインパーキングなどへ駐車しているときでも、車の衝撃や振動を検知して自動で録画を開始します。運転中の事故だけではなく、車上荒らしや盗難対策にも対応しています。また、別売りの全天球360度カメラと専用リアカメラを購入することで、前後左右全方位360°+5方向同時録画も可能になります。
・モニター :5.0インチ
・画質 :HD
・画素数 :200万画素
・画角 :全方位・360°
・本体価格 :オープン価格
●コムテック 「ZDR-015」
ドライブレコーダーで、国内トップシェアを誇るコムテックの上級モデル「ZDR-015」です。前後200万画素のカメラを搭載したモデルで、ナンバープレートまでクッキリと撮影することができるフルHDの高画質。
フロントカメラ・対角・145°とリアカメラ・対角・140°の前後広角カメラのため、どんな事故でも逃さず撮影することができます。また、「先行車発進お知らせ機能」「車線逸脱お知らせ機能」など、安全装備面でも充実しています。
・モニター :2.8インチ
・画質 :フルHD
・画素数 :200万画素
・フロント画角:F対角・145°(水平・115°/垂直・58°)
・リア画角 :R対角・140°(水平・112°/垂直・84°)
・LED信号機 :対応
・夜間映像 :HDR/WDR
・本体価格 :¥32,800-(消費税別)
●コムテック 「ZDR-012」
「ZDR-012」は、最新型ではありませんが、コムテックの高画質フルHDの中では価格が手頃で、売上ランキング1位に選ばれるなど、コムテックのロングセラー機種です。エンジンをONにすると同時に高速録画が可能で、エンジンが切れた状態でも最大12時間の長時間録画をすることもできます。
・モニター :2.3インチ
・画質 :フルHD
・画素数 :200万画素
・画角 :対角・135°(水平・109°/垂直・57°)
・LED信号機:対応
・夜間映像 :HDR/WDR
・本体価格 :¥22,800-(消費税別)
●ケンウッド WideQuad-HD 「DRV-830」
ケンウッド史上最高レベルのドライブレコーダーと称される「DRV-830」です。業界トップクラスの高精細「WideQuad-HD」は、フルハイビジョンの約1.8倍の高解像度を誇り、ナンバープレートなどの細かな部分の映像もクッキリ記録することができます。
画素数も、現在販売されている全ドライブレコーダーの中では、トップクラスの370万画素を採用しています。録画時間はHD記録モードで「最長53時間」、最高画質WideQuad-HD記録モードで「最長20時間」の長時間録画が可能になっています。
DRV-830は、「価格.com 2018 カー用品部門大賞」「価格.com 2018 ドライブレコーダー金賞」「日刊自動車新聞 2018 用品大賞 ドライブレコーダー部門賞受賞」「月刊誌・モノクロ 2018年5月号 ドライブレコーダーベストバイ受賞」など、数多くの賞を受賞している高品質・高性能ドライブレコーダーです。
・モニター :3.0インチ
・画質 :WQHD
・画素数 :370万画素
・画角 :対角・144°(水平・132°/垂直・70°)
・LED信号機:対応
・夜間映像 :HDR
・本体価格 :オープン価格
●ユピテル「SN-SV70c」
SN-SV70cは、コンパクトな円筒モデルで、GPS内蔵のWiFi通信機能を搭載した高性能ドライブレコーダーです。SONYのSTARVIS技術に対応したCMOSセンサーとSUPER NIGHTモードを採用しているため、暗所撮影で威力を発揮します。
・モニター :1.5インチ
・画質 :フルHD
・画素数 :200万画素
・画角 :対角・174°(水平・141°/垂直74°)
・夜間映像 :HDR/SUPER NIGHT
・本体価格 :オープン価格
●ユピテル「Q-01」
Q-01は、全天球型ドライブレコーダーで、720°の全方位の広角モデルのため、前後上下左右を記録することができる機種です。複雑な配線が無く、シガープラグコードを挿し込むだけで取付が可能な所も人気の理由となっています。
・画素数 :200万画素
・画角 :全方位・720°(水平・360°/垂直・360°)
・LED信号機:対応
・夜間映像 :HDR
・本体価格 :オープン価格
まとめ
決して許すことのできない【あおり運転】の罰則や対処法について紹介してきましたが、いかなる理由であっても、あおり運転を行うこと自体が危険な違反行為です。あおり運転をされると、精神的にも平常心を保つことが難しく、運転に集中することができなくなります。
あおり運転のターゲットにされた場合は、スピードを上げたり、ブレーキを踏むなどの怒りを逆なでする行為は避けて、素直に道を譲るなどして関わってはいけません。
また、あおり運転の被害を警察に届ける場合には、証拠となる映像が必要となるため、今回紹介したドライブレコーダーを参考にして、1日も早く取り付けるようにして下さい。ドライブレコーダーを搭載している車で、万が一事故に遭った場合には、ドライブレコーダー協議会よりお金が支払われる制度があります。
この制度は、「交通事故時ドライブレコーダー買替補償金制度」対象のドライブレコーダーを購入することで利用することができますので、購入時に店舗スタッフへ相談してから購入して下さい。ドライブレコーダーの録画内容を提出するような事故を起こさぬよう、日頃から無理な割込みや追い越しをしないで、常に安全運転を心掛けて下さい。