外車の維持費は高いのか?BMW【X5】にかかる費用を一挙公開!

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世界的な流行を見せているSUV。その中でも高級感のあるクロスオーバーSUVとして人気なのがBMW<X5>です。外車は維持費が高いというイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

今回の記事ではX5の1年間にかかる維持費と、購入時にかかる費用をご紹介します。

X5の特徴


X5はBMWでは初めてのクロスオーバーSUVで、「オンロードでの使用をメインとした高級SUV」として発売後にすぐ人気モデルとなりました。X5がデビューした1999年当時、高級SUVとしてはすでに<レクサスRX>が世界的にヒットしていてBMWは後発組でした。

そこでBMWではXシリーズをSUVではなく<SAV スポーツ・アクティビティ・ビークル>と称し、他メーカーのSUVとは一線と画すBMW独自のボディタイプであるとしています。

2019年2月に第4世代の<新型X5>の日本販売が開始となりました。すでにヨーロッパでは2018年8月から販売されていたので、半年遅れで日本投入です。

新型X5の変更点は?

前回から5年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型X5。主な特徴を紹介します。

新型プラットフォーム

新型X5ではプラットフォームに<CLAR(クラスター・アーキテクチャー)>を採用。すでに3シリーズに導入されて好評を得ていた<CLAR>をX5にも導入しました。CLARの特徴は、カーボンファイバーやアルミニウムを使用する事により、剛性の強化とともに大幅な軽量化がなされいてる点です

エクステリアの変化

フルモデルチェンジとなればエクステリアに大幅な変更のある場合も多いですが、今回のX5のフルモデルチェンジではそこまで極端な変化は無かったと言えるでしょう。

一番印象に残る変化は、BMW伝統のグリルである<キドニーグリル>の大型化です。これは新旧モデルを比較してみると一目瞭然ですが、主に縦方向に伸びていて極端に大型化しています。フロントバンパーの開口部の面積も広くなり、フロントフェイスの押し出し感が相当に増しています。

新型X5ではボディサイズも大型化。先代とくらべると全長25mm、全幅65mm、全高10mm、ホイールベースで40mmもサイズアップ。全幅が2,005mmと2メートルを超えたワイドボディとなりました。

ボディラインは今風に少し丸みを帯びたデザインとなりましたが、エクステリアから感じる全体的な雰囲気は従来のX5イメージを踏襲しています。ですが、ボディの大型化とフロントフェイスがより個性的になった事で、よりプレミアムSUVらしい迫力のあるエクステリアになりました。

高性能サスペンションを装備

新型X5のスポーティグレードである<M Sport>では、<4輪アダプティブ・エア・サスペンション>をオプション装備としています。Xモデルとしては初の導入です。4つのホイールに取り付けられたセンサーが、路面の状態や車両の各所の重量を検知して、必要に応じて各サスペンションで高さの調節を自動で行う機能です。

新型X5では<4輪アダプティブ・エア・サスペンション>により走行性能が安定して、乗車感覚も快適なものとなっています。また、手動でドライバーの好みのセッティングにする事も可能です。

X5の安全性能

新型X5には最新の安全サポート機能が装備されています。現時点での自動車の安全装備としては十分なレベルだと言えるでしょう。

・アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)
・レーンチェンジウォーニング車線変更警告システム
・レーンディバーチャーウォーニング
・ステアリング&レーンコントロールアシスト
・衝突回避、被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)
・クロストラフィックウオーニング

X5のスペック

2メーター越えの車幅ですので、駐車場などの運用面の環境には注意してください。

全長 4,935mm
全幅 2,005mm
全高 1,770mm
ホイールベース 2,975mm
最小回転半径 5.9m
車体重量 2190kg
総排気量 2,992cc
乗車定員 5名

X5の燃費効率

X5はヨーロッパと北米では直列6気筒とV型8気筒のガソリンエンジンも販売されていますが、日本では3リッター直列6気筒のディーゼルターボ車のみが先行発売となりました。車体が大きいために、燃費効率は特別高い数値ではありません。

・X5 3リッター直列6気筒DOHCディーゼルエンジン 14.4km/L

X5でかかる維持費は年間どのくらい?


自動車を保有すると様々な費用がかかるものです。X5ではどれくらいの金額が必要になるのでしょうか。

税金

X5を所有するとかかる税金を見てみましょう。

自動車税

<自動車税>は都道府県が自動車の排気量に応じてかけている税金です。納税は1年分をまとめて支払う方式で、毎年4月1日午前0時に車の車検上の持ち主だった人に納税義務があります。年度途中で車を購入した時は、1年分の税額を12で割った額を1ヵ月分として購入翌月から年度末までの分を支払います。

X5はクリーンディーゼルエンジン搭載車ですので、新車購入の翌年の納税時に限り自動車税が75%軽減されます。

  • X5の1年間にかかる自動車税 13,000円
    <2.5リットル超~3.0リットル以下>51,000円
    51,000円×75%=38,000円
    51,000円ー38,000円=13,000円

重量税

<自動車重量税>は新規登録する時や車検の際に、車体の重量に応じて支払う税金です。次の車検までの期間の税額をまとめて納めます。新車登録時には3年、車検時には2年の税額を納めるという事です。

X5はクリーンディーゼル車ですので、エコカー減税により新車登録時と初回の車検時の自動車重量税は免税になります。2回目以降の車検の時に納める自動車重量税は25,000円です。

・X5の1年間にかかる自動車重量税 0円(免税)

保険

X5でかかる保険料を紹介します。

自賠責保険

<自賠責保険>は、公道を走るすべての車に法律で加入が義務付けられてる保険。車検証の有効期間と同じ期間分を加入するのが一般的ですが、自賠責保険は車検より12時間ほど有効期間が短いため、新車購入時には余裕を持って37ヵ月分加入するのが通例となっています。

  • X5の1年間にかかる自賠責保険料(新車購入時)約12,260円
    新車購入時に支払う保険料36,780円(37ヵ月分)
    36,780円(37ヵ月分)÷3=約12,260円
  • X5の1年間にかかる自賠責保険料(車検時2年契約の場合) 約12,915円
    25,830円(24ヵ月分)÷2=約12,915円

任意保険

自賠責保険は自分の身体や物損への補償がありませんので、任意保険への加入が必要です。任意保険は運転者の年齢性別や運転・事故歴などにより保険料が設定されるので、保険料はかなり幅広くなります。

やはり若い人は保険料が高くなりますし、X5くらいの高級車になると車両保険を付けるとかなり保険料がアップします。

・X5の1年間にかかる任意保険料 およそ3~20万円ほど

その他費用

X5でかかる諸費用を見てみましょう。

ガソリン代

ここではXSで<年間5,000km>を走行したとしてかかる燃料費を計算してみます。XSはディーゼルエンジンですので使用するのは軽油です。軽油価格は直近1年間の平均価格である<119.7円>を使用します。

  • X5の1年間にかかるガソリン代 約41,535円
    5,000km÷14.4(1L当たりの走行距離)=約347
    347×119.7円=約41,535円

駐車場代

駐車場代は地域によって相場に違いがありますが、ここでは全国平均価格「1ヵ月約8,200円」を使って、年間の駐車場代を算出します。

8,200円×12ヵ月=98,400円

・X5の1年間にかかる駐車場代 98,400円

車検代

車検にかかる費用は税金などの法定費用と、検査・整備費用の2つがあります。X5はクリーンディーゼルエンジン搭載車のため、初回車検時の自動車重量税は免税になります。
2回目以降の車検時の税額は25,000円です。

・自動車重量税 0円(初回継続審査時は免税)
・自賠責保険料 25,830円(24ヵ月分)
・印紙代 1,100円(指定工場)

自動車重量税と自賠責保険料はどこの業者に依頼しても税額や保険料に変わりはありません。車検と同時に行う<24ヵ月点検>と車検の代行費用、その他の整備費用は業者により料金に差が出ます。ディーラーの車検料金は高めですが利用する人が多いので、ここではディーラー車検の相場を紹介します。

・BMW2年定期点検 33,000円程度
・測定検査料 19,000円程度
・下廻りスチーム洗浄 9,000円程度
・事務手数料(車検代行費用)15,000円程度

上記がスタンダードなディーラー車検の費用で、合計で102,930円。これに消耗品の交換や工賃などで5万~10万円程度の費用が上乗せされます。

・X5の車検にかかる費用 約102,930円程度+消耗品代金と工賃5万~10万円程度

外車の車検は高いというイメージがありますが、法定費用は同条件の国産車と変わりありません。日頃からきちんと整備されている車両なら、初回の車検で極端に高額になる事は少ないです。

X5の購入時にかかる費用は?


X5を購入する時にはどれくらいの出費になるのでしょうか。

車体価格

X5の2つのグレードの本体価格です。

・X5 xDrive35d 9,200,000円(税別)
・X5 xDrive35d M Sport 9,990,000円(税別)

オプション

BMWのオプション品はけっこう高額で、メーカーオプションのボディカラーも9万円ほどします。X5では総額30万円以上になるケースが多いようです。
・X5の購入時にかかるオプション代金 およそ30~100万円

自動車重量税

X5はクリーンディーゼル車のため、新車購入時には自動車重量税は免税となります。

・X5の購入時にかかる自動車重量税 0円

自動車取得税

X5は自動車購入時に支払う<自動車取得税>も、重量税と同じく免税です。

・X5の購入時にかかる自動車取得税 0円

自賠責保険

新車購入時には37ヵ月分の自賠責保険に加入します。

・X5の購入時にかかる自賠責保険料 36,780円(37ヵ月分)

リサイクル料金

将来の廃車に備えたリサイクル料金を新車購入時に支払います。以下はX5のリサイクル料金です。

シュレッダーダスト料金 20,590円
エアバック類料金 1,940円
フロン類料金 1,850円
情報管理料金 130円
資金管理料金 290円

・X5の購入時にかかるリサイクル料金 24,800円

ディーラー代行手数料

新車が納車されるまでには複数の手続きが必要になります。ディーラーに代行手数料を支払いますが、外車ディーラーは少し手数料が高いです。

・X5の購入時にかかるディーラー代行手数料
検査登録料 48,000~56,000円程度
車庫証明取得手数料 2万円程度
希望ナンバー取得手数料 10,000円程度
納車費用 10,000~30,000円程度

・X5の購入時にかかるディーラー代行手数料 78,000円~116,000円

壊れやすいところや注意するべき点


X5ではエンジンからオイルが漏れてくる事があります。原因は様々ですが、エンジンの<ヘッドカバーパッキン>からオイル漏れしているケースも多いです。修理には部品代と工賃を合わせて3万円程度かかってしまいます。

まとめ


今回はBMW<X5>の維持費についてお伝えしました。車にかかる税金は外車だからと言って高くなる訳ではありません。ただ、X5のような車では排気量や車体重量が大きくなるので、結果的に税金が高くなってしまうのです。

修理交換の時にかかる部品代やディーラーでの諸費用も国内メーカーよりは割高になるので、維持費は多めに見積もるようにしてください。