新古車はお得って本当?トヨタのおすすめ車種3選とリセールバリュー

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新古車(未使用車)は、新車とほぼ変わらない状態の中古車です。新車を購入するよりも安く、中古車と言えないほどの良い車に乗ることができるためとても需要が高くなっています。

この記事では、新古車のメリットデメリットと、トヨタの新古車の中でも人気車種であるシエンタ、ランドクルーザープラド、プリウスについてご紹介します。

新古車とは

新古車とは、新車登録を行ってから誰も乗っていない車のことを指します。正確には届出済未使用車と言い、一度登録されているので中古車になりますが、ほとんど新車と変わりません。

以前は<新古車>と呼ばれていましたが、中古車ということをはっきりさせないと消費者を混乱させるということで、自動車公正取引協議会がこの呼び名を禁止して届出済軽未使用車になりました。この記事では、便宜上新古車と記載します。

新古車ができる理由

新古車ができる理由は、ディーラーが新車を売る際に、自動車メーカーから指定される販売目標台数というものがあります。その販売目標台数を達成すると、自動車メーカーから多額の奨励金が出るため、販売店では目標達成のためにナンバー登録だけすることがあるのです。

また、お客様に購入されたものの、何らかの理由でキャンセルになってしまい、ナンバー登録だけして未使用になっている車もあります。

このように、実際に販売はしていないけれど、新車としてナンバー登録された新古車が出来上がります。そういった車は、ディーラーでの展示車や試乗車、代車として使われたり、新古車として新車よりも安く売り出されたりします。

メリット

新古車のメリットは、何と言っても新車同様の車が安く購入できるということです。新車と変わらないのに、一度ナンバー登録されてしまった車は中古車になるので、新車よりも安くなります。また、ナンバー登録の際に払わなくてはいけない自動車重量税も支払い済みなので、その分の負担もなくなります。

新車を購入する際には、メーカーオプションや色などを決めて工場から出荷され、さまざまな初期登録の手続きなどがあるため納車まで時間がかかります。さらに、人気の車種の場合は生産が追い付かなくて数か月待たされる…という場合もあります。しかし、新古車の場合はすでにディーラーの在庫としてあるものを購入するので、早くて当日、遅くても2週間以内には手元に届くという納期までが短いメリットがあります。

デメリット

新古車のデメリットは、色やグレードが選べない、メーカーオプションが付けられない、試乗車などに使われていた場合は走行距離が多かったり状態が悪いものもあるということです。

新車を購入するのであれば、色やグレード、メーカーオプションは自由に好きなものを選べますが、新古車は新品同様とは言え、すでに登録されてディーラーの店舗に在庫としてある車です。メーカーオプションは、通常工場から出荷される前に付けるものですので、出荷されてしまっている中古車に付けることはできません。

新古車が展示車の場合や、新古車としてお客様に売る予定で在庫として保管されていただけの場合は良いのですが、試乗車として使用されていた場合は注意が必要です。

見込み客として不特定多数の人が試乗しているので、走行距離が多くなっていたり、乱暴な運転をする人がいて足回りにダメージがある場合もあります。試乗車だった車は、きちんと点検、整備がされているか確認をしましょう。

中古車もおまかせのトヨタ

日本の自動車メーカーでトップを走るトヨタですが、新車の販売だけではなく中古車の販売も行っています。トヨタの中古車買取ネットワークでは<T-UP>で中古車の買い取りを行っています。中古車買取業界ではガリバーと並ぶ最大手で、自動車メーカーが運営する会社としては業界一の実績を誇ります。

全国の販売店で中古車が買える

トヨタの販売店で<U-Car>の看板がある店舗では中古車も購入することができます。中古車が購入できる店舗は全国で約2,000店、60,000台ものトヨタの中古車に加えて他メーカーの中古車もあり、豊富なラインナップから車を選べます。

なお、新古車は中古車になるので、中古車コーナーで相談や試乗が可能です。

中古車情報検索GAZOO

トヨタが運営する中古車情報検索GAZOOは、全国のトヨタ販売店の中古車情報を検索することができます。中古車の掲載台数は約50,000台と豊富で、全国のトヨタ販売店から中古車を購入できるようになっています。また、カーライフに役立つ自動車関連の総合情報なども発信しています。

トヨタの人気新古車シエンタ

トヨタの大人気車種シエンタは、新古車としても大人気です。<楽しさ、サイズ以上!>というキャッチコピーをコンセプトにして作られたミニバンで、ファミリー層向けなのにスポーティなデザインと車内の広さが支持されています。

両側電動スライドドア付きが多数

トヨタのシエンタには、両側電動スライドドアが全車に標準装備されています。ドアを開ける時に隣の車を気にすることなくワンタッチで開けられます。はさみこみ防止機能や、自動ロック機能などの安全面でも安心です。

シエンタのデータ

そんな人気車種シエンタのスペックを見てみましょう。

サイズ

トヨタ最小のミニバンのサイズは、全長 4,260 mm x 全幅 1,695 mm x 全高 1,675-1,695 mmです。コンパクトなサイズとは裏腹に、車内はゆったりとしていて7人乗りのモデルもラインナップされています。

燃費

シエンタにはガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルがあり、ガソリンエンジン車の燃費は20.6km/L、ハイブリッド車の燃費は27.2km/Lという低燃費です。どのモデルも、エコカー減税の対象車となっています。

車内空間

小さめのボディなのに、室内の空間はゆったりとしています。乗車人数や荷物の多さ、大きさによってのシートアレンジも得意で、サードシートを収納してセカンドシートを折りたためば、自転車2台ほどの大きな荷物も楽々収納できます。車中泊にも利用でき、セカンドシートはそれぞれ独立してリクライニングすることが可能です。

デザイン

シエンタは、今までの四角いミニバンのイメージを破った新しいスポーティなデザインになっています。丸目型のヘッドランプやディテールまでこだわった先進的なデザインで洗練された印象を残します。カラーもモノトーンとツートーンの2種類、全16カラーがあり、選ぶのがワクワクするラインナップとなっています。

リセールバリュー

シエンタのリセールバリューは、新車の人気機種ということもあり高めです。グレードにもよりますが、3年落ちのシエンタは残存率が70%前後です。2015年にモデルチェンジした現行のシエンタは、スライドドアの標準装備や安全面での機能向上、デザイン性の良さから買取価格も下がらずにいます。

ボディカラーは、通常はブラックやホワイトなどの定番色が人気ですが、シエンタではイエロー×ブラックのエアーイエローの人気が高く、プラス査定になる可能性があります。

トヨタの人気新古車ランドクルーザープラド

トヨタのランドクルーザーの弟分として誕生したのがランドクルーザープラドです。オフロードのSUV車で、2.8Lのクリーンディーゼルターボと直列4気筒2.7Lのガソリンエンジンの2種類があります。

全国的人気の4WD

4WDというと、雪道や道なき道を走る車というイメージが大きいですが、キャンプやアウトドアの人気から、SUVの4WDも人気が高くなっています。悪路や凍結しているような道での発進がとても良く、ランドクルーザープラドのようにクリーンディーゼルエンジン搭載のものも出てきて燃費も良くなっています。

ランドクルーザープラドのデータ

では、ランドクルーザープラドのスペックを見てみましょう。

サイズ

ランドクルーザープラドのサイズは、全長 4,825mm、全幅 1,885mm、全高1,850mm(TZ-Gは1,835mm)という大き目のボディサイズで、フルサイズSUVにカテゴライズされています。特に横幅が大きめに設計されており、購入の際には駐車場のサイズに注意するようにしましょう。

燃費

2.8Lディーゼル車は11.2-11.8km/L、2.7Lガソリンは9.0km/Lです。以前よりも燃費は良くなっているとはいえ、最近のエコカーに比べてしまうとそれほど良いとは思えません。しかし、エコカーとランドクルーザープラドとでは車の購入理由も全く違うと思いますので、オフロード車としては良いのではないでしょうか。

車内空間

ボディサイズに比例して、室内のスペースも十分にあります。オフロードカーで車高も高いため、車内からの見晴らしも良く運転しやすい車です。セカンドシートはスライドできるようになっていて、足元に十分なスペースを作ることができます。サードシートは収納できるので、荷物もたっぷりのせられるようになっています。2列目3列目のシートを倒せば車中泊もできるスペースになります。

デザイン

力強く精悍な印象のあるデザインで、高級感があります。クロスカントリーとSUVの中間のような、良いとこ取りの見た目が人気です。

リセールバリュー

ランドクルーザープラドのリセールバリューは、海外需要も多く、かなり良いと言えます。新車から3年目で85%以上の残存率があります。5年目でもグレードによっては80%以上で、とても人気の高い車種です。

3年落ちの車はディーゼルエンジンモデルの買取相場の方が高いですが、ガソリンモデルは3年落ちの物よりも5年落ちの物の方が相場が高くなります。これは、関税の関係で輸出相場に変動があるためです。

ボディカラーは定番のホワイト系である<ホワイトパールクリスタルシャイン>と、<ブラック>の人気が高いですが、海外ではホワイトの需要が多いので、リセールバリューを気にするのであればホワイトパールクリスタルシャインをおすすめします。

オプションもリセールバリューに大きな影響を与えます。電動ムーンルーフとルーフレールは輸出車の条件となることが多く、ついているのといないのでは数十万円の差になることもあります。

トヨタの人気新古車プリウス

トヨタのハイブリッドカーと言えばプリウスです。プリウスは非常に人気の高い車種で、新古車でもやはり人気があります。

世界初の量産型ハイブリット車

プリウスは、1997年に初代がデビューした、世界初の量産型ハイブリッド車です。一時期は納車まで10カ月待ちということもあったほど、爆発的に売れた国民車と言っても過言ではないでしょう。

プリウスのデータ

そんな大人気のプリウスのスペックを見てみましょう。

サイズ

全長 4,575 mm x 全幅 1,760 mm x 全高 1,470-1,475 mm、コンパクトなサイズとは言え、荷物を載せるスペースもあります。

燃費

現行の4代目プリウスは、廉価グレードでは40.8km/Lという驚異の燃費性能を誇っています。カタログのJC08モードでは37.2km/L、それでも非常に燃費の良い車だとわかります。

車内空間

ハイブリッドカーのデメリットとして、ハイブリッドバッテリーが大きいので車内空間が狭くなるというものがありました。現行の新型プリウスでは、そのハイブリッドバッテリーを小型化することで、より広く車内空間を取ることが可能になり、ラゲッジスペースも普通のガソリン車並みに大きくなりました。

メーター類はデジタルで、カラーになっており見やすく先進的です。シートも骨盤を支える形になっており、座り心地も抜群です。

デザイン

プリウスは<21世紀に間に合いました!>という鉄腕アトムのCMが話題だったように、未来の車をイメージしたデザインで人気を博しました。

しかし、2015年にフルモデルチェンジをした4代目プリウスは、デザインが奇抜だと言われあまり評判は良くありませんでした。2018年のマイナーチェンジでヘッドライトやテールランプ回りが変更され、落ち着いた雰囲気に変わりました。

リセールバリュー

プリウスは、市場に出回っている数も多いですが、海外での人気も高いため買取相場は安定しています。現行の4代目モデルであれば、3年落ちで残価率が約50~60%です。グレードが高くなれば残価率70%以上になる車種もあります。

スポーティなタイプの2WDが人気が高く、Sツーリングセレクションは大きな17インチのアルミホイールや合皮シートなど装備も充実しており、残価率70%以上です。

ボディーカラーは、5年以内の売却ではホワイトパールクリスタルシャインかアティチュードブラックマイカが他のカラーに比べて10~15%ほど高く売れる傾向にあります。オプションを付けるなら、電動ムーンルーフがおすすめです。

まとめ

トヨタの大人気車種3種と、新古車についてご紹介しました。新古車は、正確に言えば中古車になりますが、ナンバー登録だけで使用されていない車です。人気の車種は新古車が出てもすぐに売れてしまうので、新しい車をお得に購入したい人はこまめに中古車サイトをチェックしたり、販売店に連絡をしてみてください。