洗練されたスタイリングと豊富なボディカラーが魅力の日産デイズ、軽自動車の枠をこえた機能や装備も搭載され、快適な走りが楽しめるクルマとしても知られています。
そんなデイズは、年間にどのくらいの維持費がかかるのか気になる人も多いでしょう。今回は、デイズの維持費についてまとめてみました。
目次
デイズの特徴
女性や初心者でも運転しやすいクルマとして人気の日産デイズ。親しみやすい車名は<毎日(=DAYS)を、昨日までと違う楽しい日々に変えていく>というモットーから、DAYSのSをZに反転させてつけられました。
デイズの乗りやすさの秘密は、快適走行モードの追及にあります。エマージェンシーブレーキや踏み間違い防止アシスト、アラウンドビューモニターを装備し、安心してドライブができるように設計。
そのほかにも、前方検知カメラによって周囲の状況を感知し、ビームの強度を自動で切り替えるハイビームアシストを搭載しています。これにより、夜道でも歩行者の存在を瞬時に認識できるようになりました。
さらに、停車前アイドリングストップやバッテリーアシストシステムによりガソリン消費量を軽減し、燃費を最大限にまで抑えたクルマです。
デイズSのスペック
- 全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,460
- ホイールベース(mm):2495
- 車両総重量(kg):1,050
- 燃費消費率 JC08モード(km/L):29.4
デイズ ハイウェイスターXのスペック
- 全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,460
- ホイールベース(mm):2495
- 車両総重量(kg):1,080
- 燃費消費率 JC08モード(km/L):28.6
デイズ ハイウェイスターG ターボ プロパイロットエディションのスペック
- 全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,460
- ホイールベース(mm):2495
- 車両総重量(kg):1,100
- 燃費消費率 JC08モード(km/L):25.2
デイズでかかる維持費は年間どのくらい?
税金
デイズの代表的な維持費に税金があります。軽自動車のデイズは税金が安いとはいえますが、年間どのくらいが必要か気になりますよね。
ここからは、1年あたりの自動車税と重量税を見ていきましょう。
自動車税
デイズは軽自動車ですので、軽自動車税が必要です。1年あたりの軽自動車税は10,800円で、毎年5月に納める必要があります。
ただし、2015年3月31日以前に新車登録されたデイズの場合、軽自動車税は7,200円です。その後、13年が経過すると軽自動車税は12,900円になります。
重量税
デイズなどの軽自動車の重量税は普通自動車の課税方法とは異なります。軽自動車の重量税は自動車の総重量に関係なく一律で、新車登録時の3年分で9,900円です。
その後、車検ごとに2年分として、6,600円がかかります。ただし、これらはエコカー減税の対象から除外された軽自動車です。
デイズはエコカー減税対象車ですので、減税が適用されます。2WDのSやハイウェイスターXの場合には、重量税が50%減税となり、新車登録時の重量税は3年分で3,700円です。
車検ごとに納める2年分の重量税は2,500円となり、デイズを9年間所有した際の重量税の総額は
3,700円+2,500円×3=11,200円
これを1年あたりに換算すると、およそ1,244円です。デイズの重量税におけるエコカー減税は50%と25%があり、4WDのSやXは25%の減税が受けられます。
保険
デイズの維持費には保険もあります。保険には自賠責保険と任意保険の2種類がありますので、それぞれについて詳しく説明しましょう。
自賠責保険
自賠責保険は、自動車を所有するすべての人に加入が義務付けられた保険です。強制保険といわれることもあり、加入していない自動車を公道で運転した場合には懲役または罰金といった処分の対象となります。
自賠責保険は国の保険ですので、保険料は一律です。軽自動車重量税と同じく、新車購入時に3年分、車検ごとに2年分を支払います。
軽自動車の自賠責保険は3年分で34,820円です。車検ごとに必要となる2年分は25,070円となります。9年間所有したとして自賠責保険料を計算すると
34,820円+25,070円×3=110,030円
これを1年あたりで計算すると、およそ12,200円が自賠責保険として必要です。
任意保険
任意保険はその名の通り、任意で加入する保険です。自賠責保険だけでは万が一の事故の際に補償しきれないことが多いため、加入しておくと安心だといえるでしょう。
任意保険料は、年齢や等級、補償内容によって異なります。ただし、2019年5月現在では軽自動車の料率クラスによる保険料の違いはありません。
デイズの平均的な任意保険料は年間およそ60,000円です。しかし、保険料は定期的に見直すことで安くすることもできます。更新のタイミングで、積極的に保険料を見直しましょう。
その他費用
デイズの維持費には、ガソリン代や駐車場代、車検代などもあります。
ガソリン代
デイズのカタログ燃費はデイズSで29.4km/Lです。ただ、実燃費は22km/L程度だと考えましょう。デイズの年間の走行距離を10,000kmであるとし、ガソリン価格を125円/Lとすると
10,000km÷22km/L×125円/Lとなり、1年間でおよそ56,800円がガソリン代として必要です。
デイズのような軽自動車は車庫証明が必要な地域と、そうでない地域があります。住んでいる地域が車庫証明の必要ない場合には駐車場代はかかりません。また、自宅に駐車スペースがある場合にも駐車場代は不要です。
しかしながら、車庫証明が必要な地域に住み、自宅に駐車スペースがない場合には駐車場を確保しなくてはいけません。駐車場代は地域によって異なります。都内ではひと月の駐車場代が30,000円というのもめずらしくないでしょう。
郊外にいくと駐車場代は安くなります。また、軽自動車しか停められないような駐車スペースの場合には、普通自動車よりも安く貸していることもありますので探してみるのがいいでしょう。
全国の平均は8,000円です。ただ、駐車場の契約を更新する際には更新料として1カ月分を支払う必要があります。毎年契約を更新する場合の、1年あたりの駐車場代は8,000円×12カ月+8,000円となり、年間の駐車場代は104,000円です。
車検代
デイズが車検を受ける際には検査手数料として1,800円が必要です。さらに、車検基本料がかかります。車検基本料は、どの業者に車検を依頼するかで異なり、平均すると60,000円程度です。
デイズの車検を、車検業者に依頼した際の費用の内訳を紹介します。
- 自賠責保険料(24カ月分):25,070円
- 自動車重量税:2,500~6,600円
- 印紙代:1,400円
- 車検整備費用:25,000円
- 車検代行料:10,000円
- 消費税:2,800円
合計:66,770~70,870円
車検は2年ごとに受けますので、1年あたりにかかる車検代は33,385~35,435円です。
ただし、オイル交換など必要な場合には車検代に上乗せされます。デイズのオイル交換は1年ごとや15,000kmごとに行うのが理想です。また、ターボ車のデイズの場合には、エンジンの回転数が多くなることから、半年ごとか5,000kmごとに交換するのがいいでしょう。
オイル交換にかかる費用は、工賃を含めると4,000~7,000円程度です。
デイズの購入時にかかる費用は?
車体価格
- ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション:1,647,000円
- ハイウェイスターX プロパイロットエディション:1,567,080円
- ハイウェイスターGターボ:1,549,800円
- ハイウェイスターX:1,469,880円
- X:1,325,160円
- S:1,273,320円
- ボレロ:1,411,560円
オプション
- SOSコール:32,400円
- LEDフォグ 白色発光[インテリジェント アラウンドビューモニター付車用]:47,952円
- リモコンエンジンスターター:57,605円
- USBソケット:16,848円
- クリーンフィルタープレミアム:8,748円
- MM318D-L[日産オリジナルナビ取付パッケージ付車用]:218,000円
- ドライブレコーダー MM318D-L付車用:39,259円
自動車重量税
デイズはエコカー減税対象車であり、50%または25%の減税が受けられます。50%減税の対象となるグレードの場合、新車購入時の重量税は3,700円です。
25%の減税が受けられるグレードの場合には、5,600円を新車購入時に納めます。
自動車取得税
デイズは自動車取得税もエコカー減税により減税が受けられます。デイズの自動車取得税の減税には50%と20%があり、2WDのSやXが50%減税の対象となるグレードです。
軽自動車の自動車取得税は取得価額に対して2%が課税されます。よって、2WDのXの場合には、エコカー減税の50%減税と合わせると、納付額はおよそ11,000円です。
自賠責保険
新車購入時には、自賠責保険を3年分納めます。軽自動車であるデイズの3年分の自賠責保険料は34,820円です。
リサイクル料金
リ自動車を解体した際にはシュレッダーダストやエアバッグ類といったゴミが残ります。これらのゴミををリサイクルするのに必要となるのがリサイクル料金です。
また、カーエアコンのフロン類を破壊するためにもリサイクル料金が使われています。リサイクル料金は自動車の所有者が新車購入時または継続検査時に支払うのが原則です。
デイズのリサイクル料金は発売時期によって異なります
- AA1(2019年~発売):7460円
- AA0(2013年~発売):7,040~7,620円
ディーラー代行手数料
軽自動車を購入する際には、新規検査や車庫証明などいくつかの手続きが必要です。このような手続きをディーラーなどに任せた場合にはディーラー代行手数料がかかります。
ディーラー代行手数料の相場は、15,000円です。代行手数料は業者によって異なりますので、いくつかの業者を比べてみると安くなる可能性があります。なお、手続きを自分でするとディーラー代行手数料はかかりませんが、時間と手間がかかるでしょう。
壊れやすいところや注意するべき点
セルモーターの破損
デイズで注意したい故障にはセルモーターの破損があります。エンジン始動時の異音や、エンジンが始動しない場合にはセルモーターの故障を疑いましょう。
2013年4月~2016年4月の期間に生産されたデイズは、エンジンの始動時の異音やエンジンがかからなくなる危険性からリコールがアナウンスされています。
この期間に生産されたデイズを中古車として購入する際には、リコールの処置を受けたかどうかをしっかりと確認しましょう。
電動格納式リモコンドアミラーが開閉しない
デイズのリコールには、電動格納式リモコンドアミラーが開閉操作できないというものもありました。これは、電動格納式リモコンドアミラーの構成部品において耐久性の低いものが使われていたことが原因です。
格納を繰り返すことで内部部品が壊れると、電動で開閉操作ができなくなります。電動で開閉ができなくなった場合でも手動での開閉は可能であり、走行時の後方視界は確保が可能です。
日産自動車は、電動格納式リモコンドアミラーの保証期間を延長し、新車登録から10年間保証しています。電動格納式リモコンドアミラーの不調に気づいた場合にはすぐに修理に出すのがいいでしょう。
まとめ
日産デイズはエコカー減税の対象車であり、軽自動車ですので、維持費が大幅に抑えられるのが魅力です。燃費も非常にいいことから、ガソリン代もおさえられるでしょう。
デイズは維持費が安く、故障も少ないため長く乗れる車として人気です。