軽自動車に乗っている皆さん、軽自動車は保有しているだけで、結構維持費がかかっていることは自覚していますか?普段は気にしないかもしれませんが、実は軽自動車を持っているだけで意外に費用がかさんでいます。今回は、そんな軽自動車の維持費に焦点を当てて、説明していきます。
目次
軽自動車にかかる維持費内訳
まずは、軽自動車を保有するにあたって、どのような維持費がかかるかを紹介していきます。
軽自動車税
まずは軽自動車税です。軽自動車税は、その年の年度始めの4月1日時点で、軽自動車の所有者となっている人に、年度末までの1年間の納税義務を課したものです。この軽自動車税は1年ごとに納めなくてはならず、滞納すると車検や名義変更が行えなくなるので注意してください。税額としては、自家用乗用車で10,800円、自家用貨物で5,000円です。しかし、一定の燃費基準をクリアした自動車には減税があります。
車検代
軽自動車は、2年に一回の頻度で車検を受けなくてはなりません。車検の際には、重量税や法定費用、点検代や整備費など様々な費用を払う必要があります。この車検をどの業者に依頼するかや車の状態で大きく金額が異なるのですが、だいたい全て込みで60,000~80,000円くらいが相場です。
保険料
自賠責保険では賄えないような補償を補うために、任意保険に入る方が多いです。車を所有している人の70%以上が任意保険に入っていると言われています。任意保険は、そのプランによって保険料が大きく異なるのですが、年間で40,000~50,000円程度が相場です。
整備費用
自動車を安全かつ快適に使用するためには、日々の整備が大切です。日々の整備としては、具体的には車の洗車や室内の清掃など。大きな金額ではありませんが、これらの整備費用も維持費には入ってきます。
ガソリン代
当然、軽自動車を日々使う中でガソリン代は無視することができません。軽自動車だと、JC08燃費が20km/L~30km/Lのものが多く、使う頻度にもよりますがだいたい年間で40,000~60,000円くらいのガソリン代がかかることが多いです。
駐車場代
車を保持する上で駐車場代は結構大きな金額になります。どこに住むかでも大きく変わるのですが、都内だと年間で300,000〜400,000円近くかかることも。
都内の中心部では駐車場代だけで年間600,000円近くかかってしまいます。逆に都心から遠くて安いところだと、年間で50,000~60,000円くらいのところもあるようです。
消耗品代
自動車の維持費には消耗品代もあります。消耗品としては、エンジンオイルやバッテリーやタイヤなどです。
エンジンオイルは、よっぽど特殊な使い方をしない限りは6ヶ月おき、または6000kmおきを目安に交換をすると良いでしょう。費用は、使用しているエンジンオイルによっても異なりますが、1,000円〜3,000円くらいあれば交換できます。
バッテリーに関しては、定期的な交換が必要であり2~3年に1回くらいの頻度で交換すると良いでしょう。一般的な軽自動車のバッテリーは3,000~5,000円くらいです。
軽自動車のタイヤはサイズが小さいので、安価なものが多いです。タイヤは、4~5年に1回くらいの頻度での交換が理想的です。標準的なグレードのものなら20,000円くらいで1台のタイヤを交換することができます。
軽自動車の維持費比較
次に、実際に軽自動車を維持するには年間あたりどれくらいの費用がかかるのかということを、普通自動車と比較しながら紹介していきます。
軽自動車の年間維持費
軽自動車の年間の維持費は、約180,000円近くかかります。ただし、地域によって大きく値段が左右する駐車場代は省きました。
普通自動車の年間維持費
普通自動車の年間の維持費は、約260,000円近くかかります。こちらも地域によって大きく値段が左右する駐車場代は省きました。軽自動車との大きな違いは、自動車税や重量税です。自動車税は、普通自動車では、34,500円かかるのにも関わらず、軽自動車では10,800円です。重量税も、軽自動車では5,000円前後ですが、普通自動車ではその重量によって20,000円前後と金額が大きくなっていきます。やはり、普通自動車に比べて、軽自動車は税金面で大きく優遇されていることがわかります。
軽自動車の維持費を安くする方法
ここまで軽自動車の維持費について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。年間で考えるとたとえ軽自動車であっても維持費が高くつくものですね。次に、ここではそんな高くなってしまいがちな維持費を少しでも安く抑える方法を紹介していこうと思います。
保険料を見直す
軽自動車の維持費を安くする方法として、まずは保険料を現在の使用状況に基づいて見直すという方法があります。具体的には、車両保険や車両保険の免責金額、人身傷害補償保険、運転者範囲などは見直しの余地のある部分なので、今の状況を考えていらないものは見直すようにすると維持費の削減に繋がります。
エコカー減税対象車を選ぶ
軽自動車を選ぶ際にエコカー減税対象車を選ぶと、減税される上にガソリン代も結果として安くなるので、二重に維持費を安く抑えることができます。
例えば、ダイハツのミライースでは燃費達成基準+40%を達成しているので、自動車所得税と自動車重量税は免税となり、軽自動車税も50%の減税となります。また、スズキのエントリーモデル、2BOXハッチバックタイプのアルトの2WDでも燃費達成基準+50%を達成しているので、ミライースと同様に自動車所得税と自動車重量税は免税となり、軽自動車税も50%の減税となります。
このように、エコカー減税対象車を選ぶと、かなりの額の減税につながるので、車の維持費を安く抑えたいという方にはオススメです。
ユーザー車検を受ける
車検にかかる値段を安くする方法として、ユーザー車検を受けるという方法があります。ユーザー車検とは、普通は業者に依頼する車検を自分自身で行うことです。ユーザー車検を行うと、車検が法定費用のみでできるので軽自動車の場合は、合計でも30,000円くらいしかかかりません。
しかし、ユーザー車検は、自分自身で車の整備をしなければならないので手間や時間がかかるというデメリットが。また、ユーザー車検を行って仮に車検が通ったとしても、本当に交換が必要な部分の抜けがあったりすることがあります。それにより、車検後に故障を起こして事故につながるということもあり得ます。
安全運転
軽自動車の維持費を安くする方法として、当たり前ですが安全運転をするということがあります。運転時に事故を起こしてしまうとその分、罰金や修理費などの費用がかさむことになり、車の維持費がかかってしまいます。維持費を安くするという目的のためにも、安全運転を心がけるようにしましょう。
軽自動車のカーリースについて
次に、軽自動車のカーリースについて説明をしていきます。
カーリースをするメリット
カーリースとは、長期契約で一人に車を貸し出す制度のことです。カーリースのメリットは、頭金が不要であるので、気軽に新車に乗ることができます。普通に車を購入すると、税金や手数料、頭金などの出費が意外に多くなるものですが、カーリースではそのような費用が全て入っているので、気軽に借りることができます。また、面倒な手続きを全てリース会社に任せることができるというのも大きなメリットですね。
維持費が安い理由
カーリースの維持費が安い理由を説明していきます。
カーリースの料金を決めるときには「残価設定」を設定します。つまり、契約期間終了時の車両の価格をあらかじめ予測して、その金額を車両価格からあらかじめ差し引くのです。このように、カーリースでは、車両価格から残価がマイナスされるので、普通の場合よりも維持費が安くなるのです。
新車に乗り換えるメリット
最後に、維持費を考えたときに新車に乗り換えるメリットがあるということを説明します。
税金が安くなる
自動車は13年以上乗り続けると軽自動車税や重量税などの税金が高くなってしまいます。その上、そのくらい昔の車だと燃費も良くないので、普通の車よりもガソリン代もかかってしまうでしょう。ですから、早めに新車に乗り換えることは税金を抑えることにも繋がります。
早く売ると買取価格が上がることも
軽自動車は、走るだけなら寿命は20年以上持つでしょう。しかし、長く乗れば乗るほど新車に買い換えるときの買取価格が下がってしまいます。軽自動車は早く売ることにより、高額査定をつけてもらうことが可能。実際に新車で購入してから3年か5年の車検前の売却が最も高く車を売ることができます。だいたいこれくらいの時期だと新車時の40~55%前後で売却することができます。しかし、7年以上経ってしまうと走行距離が長いものの場合には、査定額ゼロになってしまうこともありますので、売却のタイミングには気をつけてください。
まとめ
ここまで、軽自動車の維持費について詳しく説明してきましたがいかがだったでしょうか。軽自動車といえども、年間で考えると結構維持費がかかっているということをわかっていただけたと思います。しかし、本記事で紹介した方法を参考にしていただけると、今よりも維持費を安くすることができると思うので、是非参考にしてください。