スタイリッシュなボディが印象的なCクラスクーペは、遊び心のある大人に支持されている車です。他のCクラスとは、どのくらい維持費に違いがあるのでしょうか。そこで今回は、Cクラスクーペの維持費についてご紹介します。
目次
Cクラスクーペの特徴
近年の自動車業界の動向を見ると、多様性を持つ利便性が高いボディタイプの車が高い支持を得ている印象があります。そんな中で、スポーティな特性を存分に打ち出すCクラスクーペは、決して大衆的であるとは言えませんが、スポーツモデルを好むファンからは、非常に高い評価を受けている車です。
Cクラスクーペは、ミドルクラスの車となりますが、クラスを超えた上質感と心が踊るような走行性能を持ち、2ドアというハンデを感じさせない快適な室内空間や世界最高峰の安全性を持った車です。
各メーカーを見ると、長い歴史を持つクーペ車であっても、どんどん生産終了している状況がありますが、Cクラスクーペにおいては、愚直なまでに進化を続けています。特性を活かした高い走行性能と合わせて、まるでセダンのような快適性もある車です。
さらに、毎回のモデルチェンジやマイナーチェンジでは、驚くような進化を遂げているので、ユーザーを飽きさせない工夫も存分に楽しむことができます。
Cクラスクーペのデザイン
スポーティな特性を持つCクラスクーペは、現代アートのような美しさを感じることができます。ルーフラインと力強いフェンダーは、美しい曲線となり、艶やかなボディを形成しています。そしてフロントビューやリアビューは、スポーティさの中に優雅さも感じるデザインです。
インテリアにおいても、これから始まるドライブをよりワクワクさせてくれるデザインに仕上がっています。昂ぶる気持ちを抑えつつドアを開くと、室内には美しい緊張感がみなぎっています。
クーペ車の場合は、どうしてもエクステリアの美しさが強調されがちですが、Cクラスクーペのインテリアは、Cクラスの伝統から来る上質さに加え、独特のスポーティさがあります。
コックピットも、ドライブへの期待感を煽るデザインで、程よいホールド感を持つシートは、安定的なドライビングをサポートします。
Cクラスクーペのボディサイズ
現行モデルのCクラスクーペについて、ボディサイズをご紹介します。
- 全長:4.69m~4.71m
- 全幅:1.81m
- 全高:1.41m
現行モデルでは、運転席や助手席により広さが確保されています。全体的な室内空間の広さは、Cクラスセダンに比べると劣りますが、前席の広さにおいては、全く遜色ありません。
実用性が気になるところですが、トランク容量は400L確保され、後部座席のアレンジも可能なので、長尺の荷物を積むこともできます。
Cクラスクーペの乗り心地
Cクラスクーペは、ゆとりのパワーを持つエンジン性能が高く評価されますが、乗り心地も非常に良いと評判です。
Cクラスクーペには、ワンランク上の心地よさが堪能できる、AIR BODY CONTROLサスペンションが採用されています。電子制御ダンパーとエアスプリングの組み合わせによって、極上の乗り心地を実現しています。
ゆったりと同乗者との時間を楽しむのも良いし、スポーティモードを選べば、ドライバーの欲求を満たす俊敏なドライビングも楽しめます。また、急な段差やスロープを乗り越えるとき際には、車高を最大25mm上げることができます。
スポーティな走行性能を持つ車は、乗り心地が硬すぎる印象を持たれがちですが、Cクラスクーペは、乗り心地の上質さにもこだわっているので、どんなシーンでも快適な車内空間を創造します。
Cクラスクーペにかかる維持費は年間どのくらい?
Cクラスクーペは維持費がどのくらいかかるのでしょうか。項目ごとに検証します。
税金
車の所有時には、自動車税・自動車重量税の支払い義務が発生します。自動車税は毎年課税され、自動車重量税は購入時や車検の際に支払います。
自動車税
自動車税は4月1日に課税され、各車種の排気量ごとに税額は異なります。
Cクラスクーペは、1,496ccです。
自動車税は、500cc排気量が増えるごとに、適用される税額が変わります。Cクラスクーペには年間34,500円の自動車税が発生します。
重量税
自動車重量税は車の重量によって、適用される税額が異なります。Cクラスクーペの車重は1,570kgで、1,500kg~2,000kgまでの税率が適用されるので、Cクラスクーペには、1年あたり16,400円の自動車重量税が発生します。
保険
車に関する保険は、加入義務がある自賠責保険と、幅広い補償内容選べる任意保険の2種類です。
自賠責保険
自賠責保険は、公道を走る上で絶対必要な保険となります。自賠責保険料は、新車購入時と車検時に支払うのが原則で、どの保険会社で契約しても、補償内容や保険料は変わりません。Cクラスクーペの保険料は、自家用乗用自動車で使用する際には、下記になります。
- 12ヶ月:15,520円
- 13ヶ月:16,380円
- 24ヶ月:25,830円
- 25ヶ月:26,680円
- 36ヶ月:35,950円
- 37ヶ月:36,780円
任意保険
任期保険には、対物・対人補償以外に、突発的な故障時のロードサービスなど、付帯サービスも選ぶことができます。保険料や補償内容が任意保険では幅広く、ユーザーによって使用環境が違うので、本当に必要なものは何か把握しておく必要があります。
保険料は様々な要素によって決められ、一人一人で算出される金額は異なります。保険料を割り出す要素として、主に下記が挙げられます。
- 運転者の事故歴
- 運転者の範囲
- 運転者の年齢
- 車の安全性能
- 車種・型式・用途
- 登録年月
- 支払限度額
- 付保台数(ノンフリート・フリート)
事故の可能性が少ないと判断されれば、保険料は安くなります。逆に、安全性が低い車の場合は、保険料が高額になる傾向が見られます。
その他費用
Cクラスクーペを使用する際、税金・保険料以外で維持費になる支出をご紹介します。
ガソリン代
Cクラスクーペのカタログ燃費は、14.1km/Lとなっています。最新のガソリン平均価格は、レギュラー141円・ハイオク152円・軽油が119円です。
年間に10,000km走行すると考えると、Cクラスクーペには約108,000円ガソリン代が発生する計算です。どのくらい走るかによっても、ガソリン代は異なりますが、上記の参考値を目安にすると良いでしょう。
駐車場代
自宅に駐車スペースがない場合など、駐車場代が毎月発生することも予想されます。全国47都道府県で、駐車場の月額平均相場は8,288円となりますが、この平均価格を参考にすると、年間100,000円程度駐車場代としてかかります。
Cクラスクーペは機械式駐車場でも問題ないサイズ感ですが、都市部には小さめに設計されている駐車場もありますので、利用時には確認が必要です。
車検代
車検時には、法定費用、部品交換費用、車検基本費用という内訳があり、全てを合算した車検代を支払います。
法定費用は、自動車重量税・自賠責保険と印紙代1,800円も含まれます。車検基本費用は、検査料・定期点検料・代行手数料などから構成されます。Cクラスクーペは、平均で約60,000円となるようです。
部品交換費用は、バッテリー・オイル・タイヤ・ブレーキパットなどに加え、基準を満たさない箇所があれば、部品の交換が必要です。部品交換費用は車両の状態によりますが、Cクラスクーペの車検代は、総額150,000円程度が相場となるようです。
Cクラスクーペ購入時にかかる費用は?
Cクラスクーペを購入する際に、様々な支払い項目があります。
車体価格
Cクラスクーペの車体価格は、現行モデルで5,750,000円となっています。Cクラスセダンと比較すると、4WD搭載の上級グレードに迫る価格帯です。
オプション
オプションは、車体価格の5%~10%程度が相場と言われます。Cクラスクーペの場合、標準装備でも非常に充実した内容ですが、より走行性能や快適性を高めたい場合は見当が必要な項目です。
自動車重量税
Cクラスクーペの自動車重量税は49,200円で、新車購入時から3年有効です。
自動車取得税
自動車取得税は、購入時に支払い義務がある税金です。取得価格(税抜き車体価格×0.9)の3%が税額です。
自賠責保険
陸運局でCクラスクーペを登録する際、加入が必要です。Cクラスクーペの自賠責保険は、37ヶ月契約で36,780円となります。
リサイクル料金
リサイクル料金は、廃車時の処理費用を前払いします。エアバック・シュレッダーダスト・フロン類などがリサイクルされますが、廃車時の所有者に負担義務が生じます。現行モデルのCクラスクーペを購入する際、20,720円のリサイクル料金が加算されます。
ディーラー代行手数料
Cクラスクーペの購入手続きを行う際、ディーラーに作業してもらうと、手数料が発生します。主に、検査登録代行費用・納車費用・下取り車手続き代行費用・車庫証明書(印紙代)などがあります。もちろん自分で手続きを行う場合は、必要のない項目です。
壊れやすいところや注意するべき点
Cクラスクーペは、Cクラスに共通する、下記の不具合が考えられます。
- ラジエーターからオイル漏れ
- ハンドル操作や段差を越える際に異音(W203型)
- ECUのカムシャフトセンサー取付部からオイル漏れ
- エアコンの不調(匂い・動作不良)
- 電気制御ユニット不具合
- センターコンソール付近から異音(W204型)
また、普段の使用状況によって、消耗品の劣化度合いも異なります。Cクラスクーペに関しては、特にオイルやタイヤなど走行性能に直結する消耗品をこまめに交換することで、良いコンディションを維持できるでしょう。
まとめ
今回は、 Cクラスクーペの維持費についてご紹介しました。実用性に関してはセダンやワゴンにやや劣りますが、一般的な車にはない走行性能や魅力があります。維持費も現実的な支出に収まりそうなので、今後のトレンド次第では、ユーザーが急増する可能性も十分に秘めています。