日本の中では異質と言える、高級車に特化したブランドのレクサスは、富裕層を中心にファンが年々増えている印象です。輸入車と比較しても遜色ない質感は、メイドインジャパンの誇りを感じさせてくれます。今回は、そんなレクサスの高級車について、ご紹介します。
目次
レクサスの高級車はこんな特徴
全車種が高級車と言えるレクサスには、どんな特徴があるのか、まず検証します。
ブランドコンセプトが高級路線
もともとレクサスは、海外市場に目を向けたブランドとして誕生しました。特にアメリカ国内では、重厚で威厳を持つ高級車こそが成功者のシンボルと言われていましたが、高級車のイメージを一新させるべく、レクサスは海外市場へ投入されました。
先述したように、高級車といえば重厚で威厳のあるイメージが強いですが、レクサスは従来の高級車のあり方を見直し、機能性や高品質による高級感を追求したブランドと言えます。
機能性とシンプルさを中に奥深い高級感があるレクサス車は、たちまち世界中で人気となり、日本においても景気が上向いてきたことをきっかけに、本格的に市場に参入することになりました。
品質や装備への妥協なきこだわり
レクサスという名称は、ラグジュアリーと最先端テクノロジーを表す造語です。人間の感性や巧みの技の精妙を重視し、唯一無二の高級感を生み出すことに強いこだわりを見せています。
知的かつ先進的に走ることの喜びを追求し、パーツを見てもネジ一つまで徹底してこだわっています。車を商品化するにあたって、約500項目にチェックリストであるレクサスMUSTsが設定され、品質や装備品には究極のこだわりが伺えます。
オーナーサービスが充実
日本にもレクサスディーラーが数多く存在しますが、訪れるユーザーはそのおもてなしにも感動し、レクサスブランドへのプレミアム感を高めています。
接遇はもちろん、購入・納車に至るセレモニー、そしてきめ細やかなアフターサービスと、どの点をとっても最高級のサービスを体感することができます。さらに先進的なコネクティビティシステムによって、普段のカーライフにおいても、極上のサービスを受けることが出来るのです。
様々なボディタイプで高級感を体感
レクサス車では、セダンが主力商品となりますが、コンパクトカー・スポーツカー・SUVと、年々ボディタイプの幅を広げている印象です。どの車においても個性豊かで、クラス最高レベルの性能を味わうことができます。
さらに、レクサスのデザイン哲学による奥深い高級感は、どの車種においても抜かりなく味わうことができ、最先端でエレガントなレクサスブランドを体感することができます。
レクサスのボディタイプ別高級車
続いてレクサスの、ボディタイプ別の高級車をご紹介します。レクサス車は全てが高級車と言えますが、今回は車体価格が700万円以上のグレード設定がある車種に絞り、ご紹介します。
SUV
セダンの投入が多いレクサス車の中で、まだSUV車の歴史は浅いですが、すでにユーザーを虜にしている名車が誕生しています。
LX
- 新車価格1,100〜1,170万円
レクサスの最高級SUVであるLXは、北米では1996年に発売され、日本より海外市場での認知度が高い車です。
エクステリアは、RXより肉厚な印象で、強度の高さが伺える仕上がりです。そしてインテリアは、力強さとラグジュアリーさを両立した、高級セダンのような質感に仕上がっています。
装備品も最高級品のものが採用され、先進的な空調システムであるレクサス・クライメイト・コンシェルジュや、乗り降りする際に自動で車高調整を行う機能が搭載されるなど、ドライバーの快適性を向上させる機能が満載です。
エンジンの排気量は5.7Lと、どんなシーンでも余裕のある走りを体感することが出来ます。
RX
- 新車価格495〜769万円
SUVらしい力強さと、知的で上品な大人の色気を両立させたRXは、先進性とエレガントさを兼ね備えた仕様です。余裕を感じられる3.5Lエンジンと、静粛性と環境性の高いハイブリッドエンジン、さらに使い勝手が良い2.0Lエンジンと、異なる魅力を体感することが出来ます。
そして、RXは先進的な安全機能の精度の高さも評価されています。先進安全性能のプリクラッシュセーフティシステムは、高精度なレーダーと高感度のカメラシステムにより、高い安全性を確保しています。
全長5.0mに迫る大柄なボディではありますが、取り回しや視認性が高いので、ボディタイプのハンデを感じさせない運転のしやすさがあり、女性のユーザーにも好評です。
セダン
レクサスが本格的に日本市場に登場した当時は、セダン車のラインナップがほとんどでした。レクサスと言えばセダンという印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
LS
- 新車価格980〜1,680万円
レクサスLSはレクサスのフラッグシップモデルとして、国産セダンとしては、最高級に位置付けられるクルマです。内外装のデザインや質感は文句のつけようがなく、この上ないプレミアムな仕上がりとなっています。
現行のLSでは、旧型モデルより排気量を落とした仕様となっていますが、独創的なパワーユニットによって、排気量以上のパワーを体感することが出来、上質な乗り心地と合わせて快適なドライブを楽しむことが出来ます。
機能性も素晴らしく、大型カラーヘッドアップディスプレイや先進的な安全性能の数々は、ドライバーや同乗者に最上級のサポートを提供してくれます。
https://anshinkuruma.jp/guide/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B9ls%E3%81%AF%E8%B2%B7%E5%8F%96%E3%81%AB%E5%87%BA%E3%81%99%E3%81%A8%E9%AB%98%E5%80%A4%E3%81%8C%E6%9C%9F%E5%BE%85%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%EF%BC%9F%E3%81%9D%E3%81%AE/
LSハイブリッド
- 新車価格970〜1,595万円
LSは国産セダンの最高級モデルと言えますが、LSハイブリッドは世界中のハイブリット車と比較しても、最高級の性能と質感を持っていると言えるでしょう。
LSオーナーさえも憧れるLSハイブリッドは、ベーシックなグレードと、後部座席の居住性をより高めたロングタイプがラインナップされています。
ガソリン車でも静粛性は高いLSですが、LSハイブリッドはさらに静粛性を高め、シームレスな加速性能を持つため、なめらかな走りを体感することが出来ます。
GS F
- 新車価格1,100〜1,550万円
日常からサーキットまで、誰もがシームレスに走りを楽しめるという、コンセプトを持つFラインのGSです。
スポーツセダンとして最高峰の性能を有しているGSですが、GS Fではより走りを楽しめるように、レスポンスの良さとエンジン回転の滑らかさを進化させた、5.0LのV8エンジンが搭載されています。
さらにボディ剛性は先進技術でより強化され、コーナリング時にも安定感の高めています。さらに、上下加速度センサー付ABSやトルクベクタリング機能付デフなどが標準装備されることによって、人馬一体のプレミアムな走りを実現しています。
GSハイブリッド
- 新車価格580〜848万円
ハイブリッド車と言えば、環境性や静粛性に特徴を持ち、走行性能はガソリン車と比較すると物足りないと言ったイメージですが、GSハイブリッドに関しては、GSの遺伝子を感じさせる鮮やかな加速を持ち味としています。
FR仕様のハイブリッド車としては元祖とも言えるGSハイブリッドには、3.5Lエンジンに2つの高出力モーターが組み合わされたシステムが採用されています。
各走行状況に応じて最適に制御されるモーターと、4.5LV8エンジンに匹敵する加速性能、そして高い燃費性能が両立する最先端のエンジンにより、圧倒的かつパワフルな走りを実現しています。
GS
- 新車価格510〜765.9万円
GSはレクサスがこだわる走行性能を最大限に表現したスポーツセダンです。グランドツーリングセダンの略称であるGSは、走りに特化した一台で、レクサスが提唱する奥深い走りを存分に体感することが出来ます。
エクステリアとインテリアは、スポーティにこだわったデザインが施され、コックピット周りは運転に集中できるように、レイアウトが最大限に配慮されています。
GSはミドルクラスのボディサイズですが、車内は広く設計されているので、助手席や後部座席においてもゆとりを持って、GSのパフォーマンスを楽しむことが出来ます。
シートは少し硬めにセッティングされていますが、人体の形状に合わせた設計が行われているので、ロングドライブの際でも疲れが少なく快適です。
IS
- 新車価格420〜643.8万円
レクサスのDセグメントセダンのフラッグシップモデルにして、GSと並んで国産スポーツカーの代表格とも言えます。走る愉しさとスポーティなスタイルを追求し、本格的な走行性能を楽しむことができます。
開発時のセッティングは、サーキット走行で徹底的に行われ、細部まで磨き上げられています。そしてデザインも新世代レクサスを象徴するスピンドルグリルを採用に加え、よりアグレッシブかつスポーティな雰囲気が際立ちます。
ISには、3.5Lエンジンとと2.5Lエンジンのグレードに加え、現行モデルでは2.5L直4ハイブリッドエンジンのグレードも設定されています。さらに、専用パーツや専用チューニングが施されたF SPORTでは、より本格的な走りを楽しむことができます。
スポーツカー
レクサスのスポーツカーは、乗って楽しいものを創るという理念の元に生み出された、ハイパワーなスペックを持ったモンスターマシンが揃っています。
LC
- 新車価格1,300〜1,525万円
純粋なスポーツカーと言えるLCには、走りに関する3つの哲学が反映されて入ります。リニアですっきりとしたステアリングフィール、走りのどの要素においても心地良いリズム、ドライバーの高揚感を高めるエンジンサウンドと、ドライバーが五感でLCの走りを味わえるように最高級の配慮が伺えます。
ダイナミックなプロポーションと走りの楽しさに加え、気分を高揚させるエンジンサウンド、さらにオーディオサウンドにおいてもスポーツカーだからという妥協はありません。
レクサス車の中でも最高級の価格帯ですが、一度LCを目の当たりにすると、その価値には納得することでしょう。
RC
- 新車価格521〜708万円
レクサスの奥深い走りをよりエモーショナルに表現するスポーツクーペのRCは、グラマラスなデザインと情熱的な走行性能が、遊び心を感じさせてくれます。
一見細身に見えるボディラインですが、大断面のロッカーパネルなど軽量で高剛性な素材が採用されているので、安定感の高いボディ剛性となっています。さらに、空気抵抗が最適に計算されているので、車両の安定感も非常に高いです。
ガソリン車とハイブリッド車のグレード設定がありますが、どちらにおいてもオフの時間をより楽しくさせてくれる走行性能を持ち、ついついロングドライブが増えてしまいそうな楽しさがある車です。
レクサスの高級車の維持費は?
続いては、今回ご紹介したレクサスの高級車では、どの車が一番維持費が高いのか、検証します。
自動車税が高いレクサスの高級車
自動車税は、排気量で税額が算出されますが、排気量順にレクサスの高級車を並べると下記の税額となります。
- LX(5,662cc):88,000円
- LSハイブリッド(4,968cc):88,000円
- GSハイブリッド(4,968cc):88,000円
- LC(3,456~4,968cc):58,000円~88,000円
- LS(3,444~3,456cc):58,000円
- GS F(2,493~3,456cc):45,000円~58,000円
- RC(1,998~3,456cc):39,500円~58,000円
- IS(1,998~3,456cc):39,500円~58,000円
- GS(1,998~3,456cc):39,500円~58,000円
- RX(1,998~3,456cc):39,500円~58,000円
最も排気量が大きかったのは最高級SUVのLXでしたが、自動車税の基準では、4,500cc以上6,000cc未満の車は同じ税率となるため、4,968ccの排気量を持つ3台も、同じ費用となります。
自動車重量税が高いレクサスの高級車
続いては、車重が税額の決め手となる自動車重量税を比較します。定期車検時に減税措置が取られないと想定すると、下記のような結果となりました。
- LX(2,680kg~2,730kg):49,200円
- LS(2,150kg~2,390kg):41,000円
- LSハイブリッド(2,230kg~2,380kg):41,000円
- RX(1,890kg~2,240kg):32,800円~41,000円
- LC(1,940kg~2,030kg):32,800円~41,000円
- GSハイブリッド(1,730kg~1,860kg):32,800円
- GS F(1,830kg):32,800円
- GS(1,650kg~1,770kg):32,800円
- IS(1,630kg~1,770kg):32,800円
- RC(1,680kg~1,740kg):32,800円
こちらも車重が重くなりやすいSUV車や、ハイブリッド車が上位に来る結果となりました。
レクサスの高級車をより高く買取ってもらう方法
レクサスの高級車は、日本の中古車市場では非常に評価が高いです。どの車においても3年後・5年後のリセールバリューは、安定している状況です。
ただし、年式が古かったり過走行が目立つ車両は、査定時のマイナスポイントにつながります。さらに、下取りに出した際には実際の市場の相場より安い査定額が提示される可能性も大きくなります。
レクサス車は全体的にリセールバリューが高いので、ほぼ確実に高く買い取ってくれる業者は見つかります。複数の業者と交渉し、最適な提示額を示してくれる業者へ売却しましょう。
まとめ
今回は、レクサスの高級車についてご紹介しました。レクサス車として販売されている全ての車種は、高級車と呼ぶにふさわしい仕上がりです。また日本においても信頼度の高いブランドなので、リセールバリューは高い状況が続いています。
しかし一口にレクサス車と言っても、中古車市場では一台一台の価値は異なります。基本となる相場を事前に把握した上で、売却する際には査定に臨みましょう。