これから車を購入しようと思っている人にとって、今現在どの車が人気で売れているのかは、車選びをする上で気になるところです。人気があるということは、それだけ多くの人が高く評価し支持している車ですから良いところがたくさんあるはずです。また、乗り換えなどで下取りや買取に出すことになっても、人気車種であればリセールバリューにも期待できます。
目次
- 1 2019年度のランキング基準
- 2 2019年最も売れた車ランキング・軽自動車部門【ホンダ・N-BOX】
- 3 2019年最も売れた車ランキング・コンパクトカー部門【日産・ノート】
- 4 2019年最も売れた車ランキング・ミニバン部門【トヨタ・シエンタ】
- 5 2019年最も売れた車ランキング・SUV部門【トヨタ・RAV4】
- 6 2019年最も売れた車ランキング・ステーションワゴン部門【スバル・インプレッサスポーツ】
- 7 2019年最も売れた車ランキング・セダン部門【トヨタ・プリウス】
- 8 2019年最も売れた車ランキング・クーペ部門【トヨタ・86】
- 9 2019年最も売れた車ランキング・オープンカー部門【マツダ・ロードスター】
- 10 まとめ
2019年度のランキング基準
2019年最も売れた車ランキング・軽自動車部門【ホンダ・N-BOX】
現行型のホンダ・N-BOXは2代目で2017年に登場しました。2018年では軽自動車だけでなく乗用車を含めて新車で最も売れた車です。そして2019年の上半期でも軽自動車では最も売れている車で人気は継続中です。ホンダ・N-BOXが最も売れている理由はいくつもあります。
売れている理由
1つ目は室内空間の広さです。ホンダ・N-BOXの室内空間は軽自動車の中ではトップクラスの広さを誇っています。大人4人がゆったり乗車でき、前後のシート感覚は2リッタークラスのミニバン並みで、後部座席は身長177㎝の男性でも足を組んで座れるほど余裕があります。
2つ目は充実した安全装備です。ホンダ・N-BOX全タイプに先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備しています。衝突軽減ブレーキをはじめ、誤発進抑制機能、歩行者事故軽減ステアリング、路外逸脱抑制機能、適切な車間距離を保つアダプティブ・クルーズ・コントロールなど実に10種類もの安全運転支援システムを装備しています。
3つ目はタイプが豊富なことです。エンジンは自然吸気のNAエンジンとパワフルなターボエンジンをラインナップ。室内は前席が「ベンチシート仕様」、助手席が前後に57㎝もスライドする「スーパースライド仕様」、車いす専用装備の「スロープ仕様」があります。エクステリアは上品で落ち着きある「スタンダードタイプ」、個性的なデザインの「カスタムタイプ」があります。
スペック
- ボディサイズ(全長×全幅×全高):3,395mm×1,475mm×1,790mm
- 室内サイズ:(長さ×幅×高さ):2,240mm×1,350mm×1,400mm
- 最小回転半径:4.5m
- 最大出力:43kW/7,300rpm
- 最大トルク:65N・m/4,800rpm
- 燃費(WLTCモード):21.8km/L
※FF(前輪駆動)でNA(自然吸気エンジン)の場合
新車価格
- FF:1,411,300円~1,996,500円
- 4WD:1,544,400円~2,129,600円
中古車価格
- FF:659,000円~2,850,000円
- 4WD:825,000円~2,250,000円
2019年最も売れた車ランキング・コンパクトカー部門【日産・ノート】
現行型の日産・ノートは2代目にあたり2012年に発売されました。2018年には約13万6300台を販売し乗用車(軽自動車除く)ブランド通称名別新車販売台数で1位となりました。発売からすでに7年も経過している日産・ノートが、なぜ最近になって最も売れているのでしょうか。
売れている理由
最大の理由は、2016年の4度目のマイナーチェンジで「e-POWER」と呼ばれるシリーズ式ハイブリッドシステムを搭載したモデルの登場です。これは300万円以下の量産型のコンパクトカーでは世界初となります。エンジンは発電のみに使われ、走行はモーターのみで行うというものです。この「e-POWER」の登場で日産・ノートの販売台数は伸びました。販売台数の約8割近くがe-POWER搭載車でした。
ハイブリッドの「e-POWER」はとても人気がありますが、ガソリンエンジンタイプもラインナップされています。また、日産・ノートには実に20種類以上のグレードがラインナップされています。その中でもスポーツ走行に特化した「NISMO仕様」はとてもホットでさらにその中でも一番ホットなバージョンはNISMOチューンが施された1.6Lガソリンエンジンの「NISMO S」になります。
スペック
- ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,100mm×1,695mm×1,520mm
- 室内サイズ:(長さ×幅×高さ):2,065mm×1,390mm×1,255mm
- 最小回転半径:5.2m
- 最高出力:80kW/3,008-10,000rpm
- 最大トルク:254N・m/0-3,008rpm
- 燃費(JC08モード):34.0km/L
※ノートe-POWER Xの場合
新車価格
- ノート:1,447,600円~2,682,900円
- ノートe-POWER:1,937,100円~2,812,700円
中古車価格
- ノート:150,000円~2,680,000円
- ノートe-POWER:670,100円~2,630,000円
2019年最も売れた車ランキング・ミニバン部門【トヨタ・シエンタ】
現行型のトヨタ・シエンタは2代目で2015年に発売されました。発売から4年が経過している車種にも関わらず、トヨタ・シエンタが2019年の上半期でミニバン部門1位、普通車全体で見てもトヨタ・プリウス、日産・ノートに次いで3位と好調に売れています。その理由はどこにあるのでしょうか。
売れている理由
1つ目はコンパクトなボディサイズでミニバンと同じように最大7人乗車ができるところです(グレードにより6人、5人乗りもある)。ちょっとした買い物レベルのお出かけに大きなサイズのミニバンは取り回しが大変、しかしたくさんの人を乗せたいと思うユーザーは意外と多く、そのニーズに見事マッチしたと思われます。
2つ目はガソリンエンジン仕様だけでなくハイブリッド仕様もラインアップされていることです。トヨタ・シエンタを選ぶユーザーはちょっとしたお出かけが多いため、燃費が良くなるハイブリッドがラインナップされているのはうれしいことです。ハイブリッド仕様にはFFの2WDしかありませんが、ガソリンエンジン仕様なら4WDの選択も可能です。
スペック
- ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,260mm×1,695mm×1,675mm
- 室内サイズ:(長さ×幅×高さ):2,535mm×1,470mm×1,280mm
- 乗車定員:7名
- 最小回転半径:5.2m
- 最大出力(エンジン+モーター):54kW/4,800rpm+45kW
- 最大トルク(エンジン+モーター):111N・m/3,600~4,400rpm+169N・m
- 燃費(WLTCモード):22.8km/L
※Gの2WDハイブリッドの場合
新車価格
- ガソリンエンジン車:1,809,500円~2,213,200円
- ハイブリッド車:2,227,500円~2,579,500円
中古車価格
- ガソリンエンジン車:790,000円~2,590,000円
- ハイブリッド車:1,120,000円~3,250,000円
2019年最も売れた車ランキング・SUV部門【トヨタ・RAV4】
現行型のトヨタ・RAV4は5代目で2019年4月10日に発売されました。2代目以降の人気はそれほどでもなく、4代目は日本での発売もされませんでした。しかし5代目トヨタ・RAV4は発売されて間もないのにSUV部門で上半期1位になるほど売れている理由はどこにあるのでしょうか。
売れている理由
1つ目の理由はスタイリングのカッコよさにあります。今までの乗用車ベースから派生したSUVではなく、クロスカントリーモデルとなったエクステリアは角張った直線を基調としたシャープで力強い走りをイメージさせてくれます。また、ボディーカラーはツートン4色、モノトーン8色の全12色もラインナップされています。
2つ目の理由は走行性能の高さです。トヨタ・RAV4には「TNGA」と呼ばれる新プラットフォームが採用されています。アドベンチャーおよびG Zパッケージのみの採用ですが、トヨタ・RAV4のために新開発された「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が優れものです。
走行状況に応じて前後のトルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御し、右旋回では左後輪、左旋回では右後輪にトルクをかけて車を曲がりやすくし、AWD走行が不要な時にはプロペラシャフト前後で動力伝達を切断し燃費を向上させるというものです。各輪へのトルク配分状況は、マルチインフォメーションディスプレイで確認もできます。
スペック
- ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,610mm×1,865mm×1,690mm
- 室内サイズ:(長さ×幅×高さ):1,890mm×1,515mm×1,230mm
- 最小回転半径:5.2m
- 最大出力:126kW/6,600rpm
- 最大トルク:207N・m/4,800rpm
- 燃費(WLTCモード):15.2km/L
- 駆動方式:4WD
※2.0Lガソリンエンジンのアドベンチャーの場合。
新車価格
- ガソリンエンジン車:2,656,500円〜3,410,000円
- ハイブリッド車:3,261,500円〜3,888,500円
中古車価格
- ガソリンエンジン車:2,439,000円〜4,280,000円
- ハイブリッド車:3,050,000円〜4,998,000円
2019年最も売れた車ランキング・ステーションワゴン部門【スバル・インプレッサスポーツ】
現行型のスバル・インプレッサスポーツはインプレッサとしては5代目、スポーツと呼ばれるようになってからは2代目で2016年に発売されました。スバル・インプレッサスポーツの売れている理由はどこにあるのでしょうか。
売れている理由
1つ目は「アイサイト」と呼ばれるスバルが世界で初めて市販車向けに搭載した運転支援システムです。これにより自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)や適切な車間距離を保つクルーズコントロールなどを制御し、不注意による事故を未然に防いでくれます。
2つ目はスバル自慢のAWDシステムです。左右対称(SYMMETRY)のパワートレーンで構成された独自のAWDシステムは前後左右の重量バランスに優れており、どんな道でも安定した走りで安心感があります。また「アクティブトルクスプリットAWD」は路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分し、優れた走行性能を発揮してくれます。
3つ目は水平対向エンジンです。水平対向エンジンのメリットは低重心・低振動です。重心が低くなることでコーナーリングはもちろん高速走行でも安定して走行できるため安心です。また水平対向エンジンはピストンが左右に向き合うため振動を打ち消しあい滑らかなエンジンフィールを味わうことが出来ます。
スペック
- ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,475mm×1,775mm×1,480mm
- 室内サイズ:(長さ×幅×高さ):2,085mm×1,520mm×1,200mm
- 最小回転半径:5.3m
- 最大出力:113kW/6,000rpm
- 最大トルク:196N・m/4,000rpm
- 燃費(WLTCモード):15.8km/L
※2.0i-S EyeSightのAWD(常時全輪駆動)の場合
新車価格
- 1.6Lエンジン車:2,002,000円~2,464,000円
- 2.0Lエンジン車:2,244,000円~2,706,000円
中古車価格
- 1.6Lエンジン車:668,000円~2,350,000円
- 2.0Lエンジン車:989,000円~2,638,000円
2019年最も売れた車ランキング・セダン部門【トヨタ・プリウス】
現行型のトヨタ・プリウスは4代目で2015年に発売、2018年にマイナーチェンジを行いました。トヨタ・プリウスは世界初の量産ハイブリッド専用車として1997年に登場し、以来ハイブリッド車の代名詞となっています。街中でもよく見かけるトヨタ・プリウスの売れている理由はどこにあるのでしょうか?
売れている理由
売れている一番の理由は「ハイブリッドシステム」でしょう。トヨタが作った世界初の量産ハイブリッド専用車の後継モデルとなれば信頼度も抜群です。ハイブリッドシステムは燃費性能も非常に高く経済的にもメリットがあります。トヨタ・プリウスはハイブリッド車の代名詞でもあるため、「環境にやさしい車」に乗っているというステータスも得られます。
プリウスが発売された当時はハイブリッド車は非常に高くて簡単に購入できませんでしたが、今のトヨタ・プリウスは高性能でありながら一番安いモデルなら本体価格250万円ちょっとで購入できるところも売れている理由でしょう。
この4代目トヨタ・プリウスは発売当初、先代の3代目と比較されデザインで人気がなく販売が低迷していました。しかし、2018年のマイナーチェンジでフロントとリアのライト周りのデザインを変更したことで売れ行きが回復したと思われます。
スペック
- ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,575mm×1,760mm×1,470mm
- 室内サイズ:(長さ×幅×高さ):2,110mm×1,490mm×1,195mm
- 最小回転半径:5.4m
- 最大出力(エンジン+モーター):72kW/5,200rpm+53kW
- 最大トルク(エンジン+モーター):142N・m/3,600rpm+163N・m
- 燃費(JC08モード):37.2km/L
※S“ツーリングセレクション”の場合
新車価格
- FF:2,565,200円~3,345,100円
- 4WD:2,810,500円~3,543,100円
中古車価格
- FF:1,097,000円~3,809,000円
- 4WD:1,420,000円~3,780,000円
2019年最も売れた車ランキング・クーペ部門【トヨタ・86】
トヨタ・86は2012年に発売されたクーペタイプのスポーツカーです。車名の由来は、1980年代に登場した人気車種のカローラレビン、スプリンタートレノの型式「AE86」からきています。クーペタイプのほとんどはスポーツカーになるのですが、その中でトヨタ・86が1位になるほど売れている理由はどこにあるのでしょうか。
売れている理由
1つ目の理由は手ごろな価格です。本格的なスポーツ走行が楽しめるスポーツカーとなると高い車種なら1000万円以上します。その点、トヨタ・86は本体価格300万円以下で購入することができます。
2つ目の理由は初心者でも気兼ねなくスポーツ走行が楽しめるライトウェイトスポーツカーだというところです。大パワーかつ高価なスポーツカーは初心者には手が出ません。その点、トヨタ・86は最大出力152kW、最大トルク212N・mと初心者でも扱いやすいスペックになっています。
3つ目はFR(後輪駆動)です。最近のスポーツカーは4WDもしくはFFが主流になっています。今ではプレミアがつくほど人気がある「AE86」もFRでした。FRは自分で車を操って走らせる楽しみがある車なので、スポーツカー=FRという図式からトヨタ・86が選ばれるのだと思われます。
スペック
- ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,240mm×1,775mm×1,320mm
- 室内サイズ:(長さ×幅×高さ):1,615mm×1,490mm×1,060mm
- 最小回転半径:5.4m
- 最大出力:152kW/7,000rpm
- 最大トルク:212N・m/6,400~6,800rpm
- 燃費(WLTCモード):12.8km/L
- 駆動方式:FR
※GT(6MT)の場合
新車価格
- 6MT:2,671,900円~5,060,000円
- 6AT:2,696,100円~3,918,200円
中古車価格
- 6MT:880,000円~7,452,000円
- 6AT:890,000円~3,438,000円
2019年最も売れた車ランキング・オープンカー部門【マツダ・ロードスター】
現行型のマツダ・ロードスターは4代目で2015年に発売されました。1989年に初代が発売されて以来、人気ある車種なのですが、オープンカーの中で最も売れている理由はどこにあるのでしょうか。
売れている理由
昔に比べて現在ではオープンカー自体の車種がとても少なくなっています。現在ではマツダ・ロードスター以外では、ホンダ・S660とダイハツ・コペンの3車種だけでマツダ・ロードスター以外は軽自動車になります。ライバルが少なくても1番になる理由はそれなりにあります。
まずはボディデザインにあります。マツダが採用している「魂動デザイン」は躍動的で素晴らしい走りを予感させるデザインでカッコよくオシャレで人気があります。そしてスポーツ走行を演出するFR専用設計1.5Lエンジンの「SKYACTIV-G 1.5」はアクセルレスポンスとコントロール性がとても心地よい仕上がりになっています。
スペック
- ボディサイズ(全長×全幅×全高): 3,915mm×1,735mm×1,235mm
- 車両重量:1,010kg
- 最小回転半径:5.4m
- 最大出力:97kW/7,000rpm
- 最大トルク:152N・m/4,500rpm
- 燃費(WLTCモード):16.8km/L
- 駆動方式:FR
※S Special Package(6MT)の場合
新車価格
- 6MT:2,601,500円~3,316,500円
- 6EC-AT:2,926,000円~3,267,000円
中古車価格
- 6MT:1,480,000円~3,590,000円
- 6EC-AT:1,190,000円~2,798,000円