目次
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8の特徴
BMW7シリーズの特徴
BMW7シリーズは、1977年に初代が登場してから現在で6代目になるセダンタイプとしては1番大きなサイズの高級車です。BMW7シリーズのボディには、炭素繊維強化プラスチック素材を使った超軽量専用プラットフォーム「カーボン・コア」を採用しています。
BMW7シリーズには、「標準ボディ」と「ロングボディ」の2タイプのボディサイズがあり、ガソリンエンジンが3種類とディーゼルエンジンとプラグインハイブリッドモデルが1種類ずつ用意されています。
グレードの種類は、ガソリンモデルが標準ボディの「740i」「750i」とロングボディの「740Li」「750Li」、ディーゼルモデルが標準ボディの「740d」とロングボディの「740Ld」、プラグインハイブリッドモデルが標準ボディの「745e」とロングボディの「745Le」、スーパーカー並みのV12ツインターボエンジンを搭載した最上級グレードには、標準ボディの「M760Li」とロングボディの「M760Li」がラインナップされています。
BMW7シリーズは、音声会話だけで車両を操作することができる最先端のAI技術を活用した「インテリジェントパーソナルアシスタント」の他に、「高性能3眼カメラ」「アクティブクルーズコントロール」などの、最新安全運転支援システムを搭載しています。BMW7シリーズは、高級自動車メーカーとして世界的にも超有名なBMWの中でも、セダンタイプとしては最上級クラスのフラッグシップモデルです。
ベンツSクラスの特徴
ベンツSクラスは、ドイツ大手高級自動車メーカー・ダイムラーが、メルセデスベンツブランドの最高級セダンとして販売を行っています。メルセデスベンツの中でもベンツSクラスは、運転手付きのショーファードリブンカーとして使用されることが多かったのですが、ベンツSクラス以上の高級車が販売されるようになり、最近では他車と同じようにオーナー自ら運転するオーナードリブンカーとしても使用されることが多くなっています。
とは言え、ベンツSクラスは現在でもメルセデスベンツの中でも最高級フラッグシップモデルとして販売されています。ベンツSクラスは、5mを超える大きなボディと、車とは思えないほどのセレブリティなインテリアで、世界中の富裕層が愛用する最高級セダンです。ベンツには、ガソリンモデルに4,000cc V8ツインターボエンジンを搭載した「S560シリーズ」と、大排気量6,000cc V12ツインターボエンジンを搭載した「S600シリーズ」、最高出力・612psを発揮するモンスターマシーンの「Mercedes-AMG S 63シリーズ」が用意されています。
環境に配慮したクリーンディーゼルモデルには、メルセデス最強のディーゼルエンジンを搭載している「S400dシリーズ」があります。また、電動スーパーチャージャー付ターボ+ISGの「S450シリーズ」と、V6ツインターボエンジン+高性能モーターを搭載している「S560eシリーズ」の2種類のハイブリッドモデルが用意されています。
全グレードの約半分が受注生産で、全てのグレードが1,000万円を超える高級車のベンツSクラスですが、日本で販売されているメルセデスベンツの中では、Eクラスに次いで2番目に売れている人気車種です。
アウディA8の特徴
アウディA8は、1994年に販売が開始されましたが、日本ではフォルクスワーゲン・アウディにて1995年から販売されています。アウディA8の特徴は、全長が5mを超えるセダンにも関わらず、オールアルミニウムボディで最大限の軽量化が図られたアウディのフラッグシップモデルです。
現在販売されているモデルは、アルミニウムボディ以外にも「軽量スチール」「高級マグネシウム」「カーボン素材」が用いられ、歴代のアウディA8よりも更に軽量化が図られています。アウディA8には、レーダーやカメラセンサーを使った従来の安全支援システムよりも、多くの情報を得ることができるアウディ先進安全運転システムに「レーザースキャナー」を量産車として初めて採用しています。
現在販売されている日本仕様のアウディA8は、V6ターボエンジンを搭載している「55 TFSI quattro」と、V8ツインターボエンジンを搭載している「60 TFSI quattro」「L 60 TFSI quattro」のマイルドハイブリッドの3種類のみの設定で、フラッグシップモデルとしては設定されているグレードが簡素化されているのも特徴です。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8のサイズスペック比較
BMW7シリーズのサイズスペック
・全長 :5,125mm~5,265mm
・全幅 :1,900mm
・全高 :1,480mm~1,485mm
・ホイールベース:3,070mm~3,210mm
ベンツSクラスのサイズスペック
・全長 :5,125mm~5,465mm
・全幅 :1,900mm~1,915mm
・全高 :1,495mm~1,500mm
・ホイールベース:3,035mm~3,165mm
アウディA8のサイズスペック
・全長 :5,170mm~5,300mm
・全幅 :1,945mm
・全高 :1,470mm~1,485mm
・ホイールベース:3,000mm~3,130mm
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8のサイズスペック比較結果
「BMW」「メルセメデス」「アウディ」は、知名度でも世界トップクラスの高級ブランドで、その中でも最上級の位置づけにあるのが「BMW7シリーズ」「ベンツSクラス」「アウディA8」です。3車種ともフラッグシップモデルで、サイズスペックを比較しても全長が5mを優に超えている大型高級セダンです。
3車種とも標準ボディとロングボディの2種類のボディサイズが設定されていますが、全長と全高ではベンツSクラス、全幅はアウディA8、ホイールベースはBMW7シリーズが1番大きなサイズになっています。それぞれ同じくらいのボディサイズで、フラッグシップモデルとしては3車種ともに、ボディサイズに大きな差はありません。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8のエンジンスペック比較
BMW7シリーズのエンジンスペック
●BMW7シリーズのガソリンエンジン
・グレード :740i/740Liシリーズ
・エンジン種類:直列6気筒DOHCターボエンジン
・総排気量 :3,000cc
・最高出力 :340ps
・最大トルク :45.9kgm
・燃費 :12.1km/L~12.3km/L(JC08モード)
・燃費 :10.8km/L(WLTCモード)
・グレード :750i/750Liシリーズ
・エンジン種類:V型8気筒DOHCツインターボエンジン
・総排気量 :4,400cc
・最高出力 :530ps
・最大トルク :76.5kgm
・燃費 :8.4km/L~8.6km/L(JC08モード)
・燃費 :8.3km/L~8.4km/L(WLTCモード)
・グレード :M760Li/M760Liシリーズ
・エンジン種類:V型12気筒DOHCツインターボエンジン
・総排気量 :6,600cc
・最高出力 :609ps
・最大トルク :86.7kgm
・燃費 :6.9km/L(JC08モード)
・燃費 :6.7km/L(WLTCモード)
●BMW7シリーズのディーゼルエンジン
・グレード :740d/740Ldシリーズ
・エンジン種類:直列6気筒DOHCディーゼルエンジン
・総排気量 :3,000cc
・最高出力 :320ps
・最大トルク :69.3kgm
・燃費 :14.3km/L~14.5km/L(JC08モード)
・燃費 :13.1km/L(WLTCモード)
●BMW7シリーズのハイブリッドエンジン
・グレード :745e/745Leシリーズ
・エンジン種類 :直列6気筒DOHCターボエンジン+電気モーター
・総排気量 :3,000cc
・最高出力 :286ps
・最大トルク :45.9kgm
・燃費 :11.7km/L~11.8km/L(JC08モード)
・燃費 :11.0km/L~12.0km/L(WLTCモード)
ベンツSクラスのエンジンスペック
●ベンツSのガソリンエンジン
・グレード :S560シリーズ
・エンジン種類:V型8気筒DOHCツインターボ
・総排気量 :4,000cc
・最高出力 :469ps
・最大トルク :71.4kgm
・車両重量 :2,170kg~2,230kg
・燃費 :8.4km/L~9.8km/L(JC08モード)
・グレード :S600シリーズ
・エンジン種類:V型12気筒SOHCツインターボ
・総排気量 :6,000cc
・最高出力 :530ps
・最大トルク :84.6kgm
・車両重量 :2,290kg~2,330kg
・燃費 :不明
・グレード :Mercedes-AMG S 63シリーズ
・エンジン種類:V型8気筒DOHCツインターボ
・総排気量 :4,000cc
・最高出力 :612ps
・最大トルク :91.8kgm
・車両重量 :2,200kg~2,260kg
・燃費 :8.8km/L~9.6km/L(JC08モード)
●ベンツSのディーゼルエンジン
・グレード :S400d/S400d ロングシリーズ
・エンジン種類:直列6気筒DOHCディーゼルターボ
・総排気量 :3,000cc
・最高出力 :340ps
・最大トルク :71.4kgm
・車両重量 :2,030kg~2,230kg
・燃費 :13.3km/L~14.2km/L(JC08モード)
●ベンツSのハイブリッドエンジン
・グレード :S450シリーズ
・エンジン種類 :直列6気筒DOHC電動スーパーチャージャー付ターボ+ISG
・総排気量 :3,000cc
・最高出力 :367ps
・最大トルク :51.0kgm
・モーター最高出力 :21.5ps
・モーター最大トルク:25.5kgm
・車両重量 :2,000kg~2,130kg
・燃費 :12.4km/L~12.5km/L(JC08モード)
・グレード :S560e ロングシリーズ
・エンジン種類 :V型6気筒DOHCツインターボ+高性能モーター
・総排気量 :3,000cc
・最高出力 :367ps
・最大トルク :51.0kgm
・モーター最高出力 :122ps
・モーター最大トルク:44.9kgm
・車両重量 :2,290kg~2,300kg
・燃費 :11.4km/L(JC08モード)
アウディA8のエンジンスペック
●アウディA8のマイルドハイブリッドエンジン
・グレード :55 TFSI quattro
・エンジン種類 :V型6気筒DOHC24V直噴ターボ TFSI+MHEV
・総排気量 :3,000cc
・最高出力 :340ps
・最大トルク :51.0kgm
・モーター最高出力 :16.3ps
・モーター最大トルク:6.1kgm
・車両重量 :2,040kg
・燃費 :10.5km/L(JC08モード)
・グレード :60 TFSI quattro/L 60 TFSI quattro
・エンジン種類 :V型8気筒DOHC32V直噴ツインターボ TFSI+MHEV
・総排気量 :4,000cc
・最高出力 :460ps
・最大トルク :67.3kgm
・モーター最高出力 :16.3ps
・モーター最大トルク:6.1kgm
・車両重量 :2,110kg~2,180kg
・燃費 :8.7km/L(JC08モード)
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8のエンジンスペック比較結果
BMW7シリーズとベンツSクラスには、「ガソリンエンジン」「ディーゼルエンジン」「ハイブリッドモデル」の3タイプが用意されていますが、アウディA8だけは「マイルドハイブリッドモデル」の設定しかありません。BMW7シリーズとベンツSクラスには、BMW7シリーズが「3,000cc 直6」「4,400cc V8」「6,600cc V12」、ベンツSクラスが「4,000cc V8」「6,000cc V12」「4,000cc V8」のそれぞれ3種類のガソリンエンジンが用意されています。
BMW7シリーズの下位グレードに搭載されている「3,000cc 直6」だけは、このクラスのエンジンとしてはかなり見劣りをしてしまいます。その他のガソリンエンジンでは、どれもビッグパワーで大きな差はありませんが、Mercedes-AMG S 63シリーズの搭載されている「V型8気筒DOHCツインターボエンジン」は、AMGチューンが施されているスポーツエンジンのため最高出力・612psを発揮します。
ディーゼルエンジンは、BMW7シリーズとベンツSクラスともに「3,000cc 直列6気筒DOHCディーゼルターボエンジン」が搭載されていますが、パワーではベンツSクラスが20ps上回っていますが、燃費性能ではBMW7シリーズが上回っています。ハイブリッドエンジンでは、スーパーチャージャー付ターボエンジンを搭載しているベンツSクラスがパワー&燃費性能ともに上回っています。
また、ベンツSクラスには「3,000cc V6ツインターボエンジン」と高性能モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルも用意されていますが、走行性能ではBMW7シリーズやアウディA8を圧倒しています。アウディA8だけが、マイルドハイブリッドを採用しているので、燃費性能に拘った仕様と言えます。ベンツSクラスが、BMW7シリーズとアウディA8を数字だけを見てもエンジン性能では大きく上回っています。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8のグレード比較
BMW7シリーズのグレードと新車車両本体価格
●BMW7シリーズのガソリンモデル
・740i :¥10,100,000-
・740i Luxury :¥10,727,273-
・740i M Sport :¥11,900,000-
・740Li Excellence :¥13,800,000-
・740Li M Sport :¥13,800,000-
・750i xDrive Luxury :¥14,445,455-
・750i xDrive M Sport :¥15,500,000-
・750Li xDrive Excellence:¥16,927,273-
・750Li xDrive M Sport :¥16,927,273-
●BMW7シリーズのディーゼルモデル
・740d xDrive Luxury :¥11,145,455-
・740d xDrive M Sport :¥12,318,181-
・740Ld xDrive Excellence:¥14,218,182-
・740Ld xDrive M Sport :¥14,218,182-
●BMW7シリーズのハイブリッドモデル
・745e Luxury :¥11,100,000-
・745e M Sport :¥12,236,364-
・745Le xDrive Excellence:¥14,354,545-
・745Le xDrive M Sport :¥14,354,545-
●BMW7シリーズのMシリーズ
・M760Li xDrive :¥23,363,636-
・M760Li xDrive V12 Excellence:¥23,363,636-
ベンツSクラスのグレードと新車車両本体価格
●ベンツSクラスのガソリンモデル
・S560 long Chauffeured Limited :¥15,727,273-
・S560 long Sports Limited :¥15,727,273-
・S560 4MATIC long Chauffeured Limited:¥16,054,546-
・S560 4MATIC long Sports Limited :¥16,054,546-
・S600 long :¥22,263,636-(受注生産)
●ベンツSクラスのディーゼルモデル
・S400 d Sports Limited :¥11,045,455-
・S400 d 4MATIC Sports Limited:¥11,454,546-
・S400 d long :¥13,800,000-(受注生産)
・S400 d 4MATIC long :¥14,209,091-(受注生産)
●ベンツSクラスのハイブリッドモデル
・S450 :¥10,836,364-(受注生産)
・S450 Exclusive Sports Limited:¥12,681,818-
・S450 long :¥13,909,091-(受注生産)
・S560 e long :¥15,709,091-(受注生産)
●ベンツSクラスのAMGシリーズ
・Mercedes-AMG S 63 long :¥23,409,091-(受注生産)
・Mercedes-AMG S 63 4MATIC+long:¥23,781,818-(受注生産)
アウディA8のグレードと新車車両本体価格
・55 TFSI quattro :¥10,654,546-
・60 TFSI quattro :¥14,109,091-
・L 60 TFSI quattro:¥15,327,273-
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8のグレード比較結果
BMW7シリーズは、グレード数が圧倒的に多く、ベースグレードと最上級グレードでは2倍以上もの価格差があります。国産車では、プラグインハイブリッドモデルがガソリンモデルよりも車両本体価格が高く設定されていますが、BMW7シリーズではプラグインハイブリッドモデルの745e Luxuryが、最下位グレードの740i/740i Luxuryの次に安い価格で販売されています。
BMW7シリーズの場合、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの性能が非常に高いことが、価格にも影響していると考えられます。ベンツSクラスもBMW7シリーズに匹敵するほど多くのグレードが用意されていますが、半数ほどが受注生産になっているため、量産ベースではBMW7シリーズほどではありません。
特徴としては、ガソリンモデルは種類が豊富なBMW7シリーズ、ハイブリッドモデルでは2種類のハイブリッドシステムを用意しているベンツSクラス、アウディA8はグレードの設定が3種類しか無く、しかもマイルドハイブリッドのみのグレード設定のため、選択肢が少ないのは大きなデメリットと言えます。
BMW7シリーズとベンツSクラスには、マニア向けの「Mシリーズ」と「AMGシリーズ」の最上級スポーツチューンアップグレードが、それぞれ用意されているのも大きな魅力となっています。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8の便利装備比較
BMW7シリーズの便利装備
●BMW Intelligent Personal Assistant
ナビゲーションシステムやエアコン操作などを、AI音声会話システムによる音声認識によって操作することができます。呼びかける言葉は、オーナーが自由に設定することができます。
●BMWライブコクピットプロフェッショナル
BMWライブコクピットプロフェッショナルは、「12.3inサイズのデジタルメーターパネル」と「10.25inサイズのコントロールディスプレイ」の2種類のフルデジタルディスプレイで構成されています。フルデジタルコクピットで、様々な操作をすることができますが、BMWでは初となるWi-Fiネットワークからソフトウェアの更新ができる「リモート・ソフトウェア・アップグレード」に対応してる他、「車のロック/解除」やスマートフォンを使ってエンジンの始動が行える「NFC通信」も利用することができます。
●リモートコントロールパーキング
リモートコントロールパーキングは、車の外からリモコン操作によって、車の駐車を自動で行うことができる自動駐車システムです。
●ディスプレイキー
BMW7シリーズのディスプレイキーは、一般的なリモコンキーとは異なり、液晶ディスプレイが内臓されています。ドアのロック解除&施錠はもちろんですが、「エンジン始動」「窓の開閉」「走行可能距離」など、ディスプレイキーのタッチパネルにて様々な操作を行うことができる多機能リモートキーです。
ベンツSクラスの便利装備
●Burmesterサラウンドシステム
Burmesterサラウンドシステムは、ドイツの有名オーディオメーカー「Burmester(ブルメスター)」と共同開発した高品質オーディオシステムで、ベンツSクラスの全グレードに採用されています。
●パノラミックスライディングルーフ
パノラミックスライディングルーフは、オープン&チルトはもちろんですが、車速に応じて風切り音を軽減するため自動でルーフ角度を調整する機能が付いています。また、ルーフを開けた状態で突然雨が降り出しても自動でチルトポジションになる機能も付いています。
●リモートパーキングアシスト
ベンツSクラスに搭載されている自動駐車システムは、スマートフォンのアプリを使って車から降りて駐車操作を行うことができます。
乗り降りのしにくい狭い駐車スペースでも、ラクラク駐車することができる便利機能です。
●Mercedes me アプリ
Mercedes me アプリは、様々なサービスを車内からボタン1つで24時間利用することができます。「レストラン予約」「ホテル予約」「旅行情報」「緊急時の支援」などのコンシェルジュサービスを受けることができます。
アウディA8の便利装備
● ダイナミックターンインディケーター
LEDのウィンカーが流れるように光る機能で、視認性が良く対向車や後続を走る車にも確認しやすく、デザイン性だけではなく安全面でも大きく貢献します。
●Audiバーチャルコックピット
「スピードメーター」「タコメーター」「アシスタンス」「メディア情報」の稼働状況を、メーターパネル内の12.3inカラー液晶フルデジタルディスプレイに表示します。全ての情報を目の前に集約しているので、視線を大きく外さず行えますし、ステアリングに付いているボタンで手を離さずに操作も行えます。
●MMIタッチレスポンス付き MMIナビゲーション
MMIタッチレスポンス付き MMIナビゲーションは、インフォメーション用の「10.1inアッパースクリーン」と、エアコン類を表示する「8.6inローワースクリーン」の2つのタッチディスプレイを搭載したナビゲーションシステムです。
●Audiスマートフォンインターフェイス
USBを使用して、スマートフォンのアプリなどをMMIタッチディスプレイに表示して操作することができます。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8の便利装備比較結果
「BMW7シリーズ」「ベンツSクラス」「アウディA8」の3車種ともに、世界中の富裕層をターゲットとした超高級セダンのため、インテリアや装備面でも素晴らしい仕上がりになっています。
BMW7シリーズでは音声認識でナビゲーションシステムやエアコンなどの操作が行える「BMW Intelligent Personal Assistant」、ベンツSクラスでは24時間利用することができるコンシェルジュサービス「Mercedes me アプリ」、アウディA8では運転席に全ての情報を集約した「Audiバーチャルコックピット」など、最先端技術が3車種とも取り入れられています。
3車種とも高級車としての装備は充実している最高のプレステージサルーンと言って良いでしょう。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8の走行性能比較
BMW7シリーズの走行性能
●xDrive
BMW7シリーズの4WDシステム「xDrive」は、走行状況と路面状況が不安定な状態でもトラクションを最適にコントロールするため、常に安定した走りを愉しむことができます。
●エアロダイナミクス
BMW7シリーズは、空気の流れをコントロールするデザインが施され、優れた空気抵抗係数を達成することで、空気抵抗を最小限にして抜群の走行安定性と低燃費を実現しています。
●エフィシェント・ライトウェイト
BMW7シリーズのボディには、世界初となるカーボン・ファイバー強化樹脂などの超軽量素材を用いることで、「高剛性」「超軽量化」を実現しています。ボディを軽量化することで、「加速性能の向上」「ブレーキ性能の向上」「低燃費」「走行安定性の向上」を実現しています。
ベンツSクラスの走行性能
●9G-TRONIC
9G-TRONICは、「快適性」「効率性」「俊敏性」を備えた電子制御9速オートマティックで、ベンツSクラスのハイパワーエンジンとの相性も良く、パドルシフトでのシフト操作も可能なため、スポーツカー並みのスポーツ走行を楽しむことができます。9速オートマチックなので、エンジンの回転数が抑えられて、静粛性・燃費性能にも優れています。S400/S450/S560 ロングに標準装備されています。
●フルタイム4WD
ベンツSクラスのフルタイム4WDシステム「4MATIC」は、路面状況を的確に判断して最適なトラクションを発揮します。前輪と後輪の駆動配分を自動で制御するため、コーナーリング時にはスピンしないように駆動配分が行われ、悪路ではタイヤの空転や横滑りを自動で抑制します。
アウディA8の走行性能
●quattro
quattroの意味は、アウディA8のグレード名にもなっていますが、4輪全てに駆動配分を行うアウディ独自の4WDシステムです。一般的な4WDシステムでは、通常走行は前輪駆動で走行して、悪路や滑りやすい道路状況では後輪にも駆動配分が行われるシステムが殆どです。
quattroは、通常走行でも前輪と後輪の駆動配分が4対6なので、通常走行でも路面をしっかりと捉える安定性を実現しています。悪路でのコーナーリングでは、前輪や後輪が滑らないように自動で制御して、最適なトラクションで誰が運転しても安心して悪路走行を楽しむことができます。
●アダプティブエアサスペンション
アダプティブエアサスペンションは、路面状況や走る速度によって車高とサスペンションの硬さを自動で制御する電子制御式のエアサスペンションシステムです。
●マイルドハイブリッドシステム
マイルドハイブリッドは、ブレーキングを掛けた時に最大12kWの回生エネルギーを48Vの大容量リチウムイオンバッテリーに蓄えて、バッテリーから電力を供給する「MHEVシステム」のことを言います。アウディA8は、全グレードにマイルドハイブリッドシステム+quattroの組み合わせで、圧倒的な走行パフォーマンスを実現しています。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8の走行性能比較結果
走行性能では、BMW7シリーズが世界初となるカーボン・ファイバーを用いた軽量ボディでパワーと低燃費の両立を実現しているのに対して、ベンツはビッグパワーのエンジンに電子制御9速オートマティック「9G-TRONIC」を組み合わせることでライバル車を圧倒する数値を叩き出しています。また、アウディは伝統の4WDシステム「quattro」を全グレードに採用していますが、燃費重視のスペックに仕上がっています。単純に「走り」と言う面だけを見ると、ベンツSクラスが抜けている印象があります。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8の安全装備比較
BMW7シリーズの安全装備
●3眼カメラ+衝突回避・被害軽減ブレーキ
BMW7シリーズには、「車両周辺監視用」「中距離検知用」「長距離検知用」の3種類の単眼カメラを搭載して、2兆5000億回/秒の演算能力を持った「EyeQ4」で情報処理を行っています。3眼カメラで、衝突しないための危険回避をサポートしています。
●ヘッドアップ・ディスプレイ
運転席のフロントウィンドウのディスプレイに「走行スピード」「ナビのルート案内」「前車接近警告」「音楽リスト」などの情報を表示してくれる機能です。高さを調節することも可能なので、どなたでも視線移動を減らして運転に集中することができます。
●ダイナミック・スタビリティ・コントロール
路面状況の悪い環境でも、エンジンの出力調整やブレーキ調整などで車の挙動を修正して、最適な駆動配分と走行の安定性を確保する機能です。
●ナイト・ビジョン(歩行者、動物検知機能付)
夜間を走行しているときに人間や動物を自動でセンサーが検知して、赤外線カメラにより対象物の姿をコントロールディスプレイに映し出します機能です。万が一、衝突の危険性が高まった場合には、警告音+ヘッドアップ・ディスプレイに警告表示され、自動でブレーキ圧を高める仕組みになっています。
●レーザー・ライト
ハイビームで走行している時に、時速約70km/hを超えるとハイビームに加えてレーザー・ライトが自動的に点灯します。レーザー・ライトは、通常のLEDライトが照らす距離の約2倍の最大600m先まで照射することができます。
ベンツSクラスの安全装備
●アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック
カメラとレーダーセンサーが前を走る車を検知して、速度に応じて適切な車間距離を維持すると共に、走行中の車線からはみ出さないように車線維持を補助してくれる機能です。
●アクティブステアリングアシスト
車線やガードレールを自動で検知して、コーナーリング時のステアリング操作を補助してくれる機能です。
●アクティブレーンアシスト
ステアリングパイロットを起動している時、ウィンカーを2秒以上点滅させることで、アクティブレーンアシストを作動することができます。アクティブレーンアシストの作動によって、カメラやレーダーセンサーが車の周囲を確認して、3秒以内に他の車と接触・衝突する危険の有無を検知して、安全と判断した場合に自動的で車線変更を補助します。
●アクティブエマージェンシーストップアシスト
ステアリングパイロットを起動している時、ステアリングから両手が離れているとアクティブエマージェンシーストップアシストが作動し、警告音で運転者へ知らせてくれる機能です。万が一、そのままステアリングから両手が離れた状態が続いた場合には、自動的に緩やかに減速を行い車を安全に停止させます。
●トラフィックサインアシスト
ステレオパースカメラで交通標識を読み取り、不慣れな土地でも制限速度を超過することを防ぐ機能です。万が一、制減速度を超えた場合には、警告音で運転者へ知らせてくれます。
アウディA8の安全装備
●アシスタンスシステム
アウディA8には、「アダプティブクルーズコントロール」「アクティブレーンアシスト」「トラフィックジャムアシスト」など、複数の安全支援機能を高度に制御する「アシスタンスシステム」が搭載されています。
●フロントクロストラフィックアシスト
フロントクロストラフィックアシストは、乗車している全ての人を見守る最先端安全予防システムです。交差点や右折時の死角でも車の周囲をレーダーが監視して、衝突する危険がある場合は警告して、自動ブレーキでアシストしてくれます。
●アウディサイドアシスト
車線変更や曲がる時、死角にいる自転車やバイクを巻き込まないよう、その存在をエクステリアミラーに内蔵されているLEDが点灯して運転者に警告してくれる機能です。
●エグジットワーニング
車を停車してドアを開ける際、後方から車が迫ってくる危険性がある場合には、ドアのストリップライトとエクステリアミラーのLEDが点灯して警告してくれる機能です。それでもドアを開けようとした場合には、自動的にドアを開くのを遅らせてくれます。
●リヤクロストラフィックアシスト
道路に面した所に駐車している場合など、バックで道路へ出ようとした時に左右から車が接近してきたら運転者に光と音で警告してくれる機能です。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8の安全装備比較結果
安全装備では、BMW7シリーズ・ベンツSクラス・アウディA8ともに世界最高水準の安全装備を搭載しています。各メーカー呼び名こそ違いますが、安全機能としては同じ水準の装置が搭載されています。細かい機能に違いこそありますが、どの安全装置も最高水準の物が搭載されているので、比較としては甲乙つけがたい結果です。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8の中古車相場比較
BMW7シリーズの中古車相場
BMW7シリーズの中古車で1番人気のあるグレードは、ガソリンモデルが「750i xDrive M Sport」、ディーゼルモデルが「740d xDrive M Sport」、ハイブリッドモデルが「740e iperformance M Sport」で、いずれもM Sportに人気が偏っています。
・750i xDrive M Sport :¥6,271,818-~¥6,436,364-
・740d xDrive M Sport :¥5,800,000-~¥8,400,000-
・740e iperformance M Sport:¥5,072,727-~¥6,890,909-
※新車・修復歴車を除く、2018年式以降の中古車を対象にしています。
※ボディカラー、走行距離は関係なく調べています。
※表示価格に消費税は含まれていません。
ベンツSクラスの中古車相場
ベンツSクラスの中古車で1番人気のあるグレードは、ガソリンモデルが「S560 long AMG Line」、ディーゼルモデルが「S400 d」、ハイブリッドモデルが「S450 Exclusive」です。
・S560 long AMG Line:¥ 9,344,546-~¥11,436,364-
・S400 d :¥ 8,500,000-~¥ 9,363,636-
・S450 Exclusive :¥ 7,436,364-~¥ 9,509,091-
※新車・修復歴車を除く、2018年式以降の中古車を対象にしています。
※ボディカラー、走行距離は関係なく調べています。
※表示価格に消費税は含まれていません。
アウディA8の中古車相場
アウディA8の中古車で1番人気のあるグレードは、「55 TFSI quattro」と「60 TFSI quattro」です。
・55 TFSI quattro:¥ 8,154,546-~¥10,100,000-
・60 TFSI quattro:¥10,709,091-~¥12,272,727-
※新車・修復歴車を除く、2018年式以降の中古車を対象にしています。
※ボディカラー、走行距離は関係なく調べています。
※表示価格に消費税は含まれていません。
BMW7シリーズ/ベンツSクラス/アウディA8の中古車相場比較結果
中古車市場では、ベンツSクラスの台数が圧倒的に多く、BMW7シリーズは2019年6月にマイナーチェンジが行われたことで、2019年式の中古車が市場には少なく、2018年式の前モデルが大きく値崩れを起こしています。また、アウディA8は中古車市場でも台数が極端に少なく、新古車状態の中古車ばかりで中古車相場としてはあまり参考になりません。
輸入車は、BMWやベンツに限らずどの車種でも値落ちが国産車よりも大きいのですが、特に輸入高級車は新車価格と比べて中古車相場は大きく値を下げています。値落ち自体は3車種とも基本的には大きく変わりませんが、中古車市場に台数が多く出回っているベンツSクラスが3車種の中では相場が安定しています。
まとめ
ドイツを代表する高級自動車メーカー「BMW」「メルセデスベンツ」「アウディ」の、フラッグシップモデル「BMW7シリーズ」「ベンツSクラス」「アウディA8」を比較してきました。さすが世界的にも超有名な高級セダンのため、3車種とも非の打ち所がない仕上がりになっています。BMW7シリーズは近未来的なインテリアに加えてガソリンモデルのラインナップが豊富なことが印象的ですが、ベンツSクラスもハイブリッドモデルが充実していますし、アウディA8もマイルドハイブリッドで差別化を図っています。
TOTAL的には、ベンツSクラスの走行性能がライバル車を圧倒しているように思えますが、BMW7シリーズとは大きな差が無いように感じます。アウディA8が2社と比べて見劣りを感じてしまいますが、BMWとメルセデスベンツが相手なので分が悪いのは仕方の無いことかもしれません。どちらにしても3車種とも一般庶民には手の届かない超高級セダンなのは言う迄もありません。
この3社のフラッグシップモデルの位置づけにあるのが「BMW7シリーズ」「ベンツSクラス」「アウディA8」です。今回は、最高級セダン「BMW7シリーズ」「ベンツSクラス」「アウディA8」の3車種を比較していきます。