大人の高級車BMW6シリーズ、選ぶなら現行型か先代どちらが良い?

[PR]本ページはプロモーションが含まれています

⏳この記事は約3~4分で読めます。

BMW6シリーズは、登場当初「世界一美しいクーペ」と評されるBMWのフラッグシップクーペでした。現在では、8シリーズにフラッグシップの座を譲り、現行型は5ドアハッチバックのグランツーリスモのみとなっています。

BMW6シリーズは「やっぱりクーペ」とこだわる人は、新車での購入は無理なので中古車を探すことになります。そこで今回は、現行型BMW6シリーズのグランツーリスモの詳細と先代のクーペ・カブリオレ・グランクーペの特徴、そして憧れのBMW6シリーズを購入・維持するにはどれくらいかかるのかをお伝えします。

BMW6シリーズとは

BMW6シリーズは、1976年にジュネーヴモーターショーにて「630CS」と「633CSi」が発表され、翌年の1977年に発売されました。6シリーズはラグジュアリークーペモデルとしてデビューし、当時のBMWのフラッグシップクーペであり、「世界一美しいクーペ」と称され、今でも多くのファンがいます。

初代のBMW6シリーズ(コードネーム「E24」)は、1977年~1989年まで製造・販売されました。1990年からは6シリーズの事実上の後継モデルとしてBMW8シリーズ(コードネーム「E31」)が登場し、6シリーズは一旦消滅することとなります。

その後、1999年にBMW8シリーズ(E31)が生産終了となった4年後の2003年に、フランクフルトモーターショーにて8シリーズ(E31)の事実上の後継モデルとして、2代目のBMW6シリーズ(コードネーム「E63」)が初代の6シリーズ(E24)からおよそ14年ぶりに復活します。

2代目の6シリーズは、クーペ(E63)とカブリオレ(E64)と2つのボディタイプで登場しました。ボディスタイルは初代とは違い、グラマラスなフェンダーラインがロー&ワイドなボディを引き立てる曲線を基調とした流麗なスタイルとなりました。また、「BMWインディビデュアル」という特別に用意されたボディカラーやインテリア素材でオーダーメイド可能なプログラムが初めて導入されました。

2011年にBMW6シリーズは3代目となり、日本では最初に2ドアカブリオレ(F12)が発売され、その後2ドアクーペ(F13)、そして翌年の2012年に4ドアのグランクーペ(F06)がそれぞれ発売されました。また、それぞれにBMW Mがチューニングした高性能ホットモデル「M6」が登場しました。4.4L V型8気筒DOHCツインターボエンジンを搭載し、最高出力は560PS、車両本体価格は約2,000万円とスーパーカー級でした。

2017年には、3代目BMW6シリーズのラインナップに追加する形で4代目6シリーズとして5ドアハッチバックタイプのグランツーリスモ(G32)が登場しました。2019年11月現在、現行型として残っているのはこのグランツーリスモのみとなっています。

BMW6シリーズと言えば「ラグジュアリーなクーペ」だったのですが、現在の6シリーズはラグジュアリーは引き継がれつつもクーペの存在が無くなっている状況です。

現行型のBMW6シリーズ

新車で購入できる現行型のBMW6シリーズは、「グランツーリスモ」のみとなっています。このグランツーリスモを詳しく見てみましょう。

エクステリア

BMW6シリーズの特徴である「ラグジュアリー」を存分に感じさせてくれるモダンなボディデザインです。現行型のグランツーリスモは5ドアハッチバックタイプですが、6シリーズのクーペスタイルを感じさせてくれるような流麗なデザインです。エレガンスとスポーティな感性を持ち合わせたグランツーリスモのボディデザインなら、どんなシーンでもマッチするでしょう。

インテリア

インテリアは、モダンなデザインの中にラグジュアリーが息づくような雰囲気を持っています。シートは厚みがしっかりあり乗り心地は良好です。シート表面はダコタレザーが使用され高級感があります。インパネとドア上部にはレザーを思わせるセンサテック素材を採用し、ダッシュボードやドア周りは艶消しのシルバーと光沢あるブラックの組み合わせが優雅な雰囲気を演出しています。

また、グランツーリスモは旅行などの長距離ドライブを得意とする車種のため、リアシートのスペースが広くゆったりとしています。シートは電動でリクライニングが可能です。身長170cmほどの男性の場合、ヘッドクリアランスはこぶし1個以上と余裕です。ニースペースはこぶし3個以上と足元にもとてもゆとりがあります。

ラゲッジスペースは、通常使用の場合でも610Lの広さを確保しています。ハッチバックタイプのためリアシートの背もたれを倒せば最大1800Lにまで拡大することが出来ます。リアシートの背もたれは40:20:40分割可倒式で、シートの肩の部分もしくはトランク後端のスイッチにより電動リモート・ロックを解除して個別に折り畳むことが可能です。さらにアンダーボックスも備えておりこちらもかなりの容量を確保しています。

先進技術

BMW 6シリーズ グランツーリスモには、ドライブをより安全かつ快適にするインテリジェントなサービス「BMWコネクテッド・ドライブ」があります。それはまるで、信頼できるアシスタントが同乗しているような感覚です。

ドライビング・アシスト・プラスは、単調な運転状況や危険度が高い状況において的確にドライバーへナビゲートしてくれるシステムです。ドライバーがハンドルを操作できない場合や操作をしなくても良い状況を判断して、BMW 6シリーズ グランツーリスモがドライバーに代わって操作を行うこともしてくれます。

パーキング・アシスト・プラスは、リニア・ガイダンスにより縦列駐車および並列駐車を自動で行ってくれるシステムです。低速走行で通過する際にセンサーが駐車可能なスペースを検知して作動してくれます。

リモート・パーキングは、BMW 6シリーズ グランツーリスモがドライバーの代わりに駐車を行ってくれるシステムです。 ドライバーは、駐車スペースの前方中央に車を停めて外に出た後、車外からBMWディスプレイ・キーを操作します。これで狭いスペースの駐車も簡単に行うことができます。

グレード・スペック

グレードは「Luxury」と「M Sport」の2タイプあり、それぞれにディーゼルエンジンとガソリンエンジンをラインナップすることで全4タイプが用意されています。ボディサイズやタイヤサイズは全タイプ共通ですが、トランスミッションはガソリンエンジンのM SportのみスポーツATが組み合わされています。

623d グランツーリスモ Luxury
全長×全幅×全高(mm) 5,105×1,900×1,540
ホイールベース(mm) 3,070
トランク・ルーム容量(リットル) 610(後席折りたたみ時 1,800)
定員(名) 5
エンジン型式 B47D20B
エンジン種類 直列4気筒DOHCディーゼル
総排気量(cc) 1,995
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm (EEC)) 140〔190〕/4,000
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC)) 400〔40.8〕/1,750-2,500
燃料消費率JC08モード(km/ℓ) 17.4
駆動方式 後輪駆動
トランスミッション 電子油圧制御式8速AT
タイヤサイズ (フロント)245/45R19、(リヤ)275/40R19
ホイールサイズ (フロント)8.5J×19アロイ、(リヤ)9.5J×19アロイ
ステアリング・ホイール・ポジション
新車価格 8,430,000円
623d グランツーリスモ M Sport
全長×全幅×全高(mm) 5,105×1,900×1,540
ホイールベース(mm) 3,070
トランク・ルーム容量(リットル) 610(後席折りたたみ時 1,800)
定員(名) 5
エンジン型式 B47D20B
エンジン種類 直列4気筒DOHCディーゼル
総排気量(cc) 1,995
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm (EEC)) 140〔190〕/4,000
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC)) 400〔40.8〕/1,750-2,500
燃料消費率JC08モード(km/ℓ) 17.4
駆動方式 後輪駆動
トランスミッション 電子油圧制御式8速AT
タイヤサイズ (フロント)245/45R19、(リヤ)275/40R19
ホイールサイズ (フロント)8.5J×19 M ライト・アロイ、(リヤ)9.5J×19 M ライト・アロイ
ステアリング・ホイール・ポジション
新車価格 8,460,000円
630i グランツーリスモ Luxury
全長×全幅×全高(mm) 5,105×1,900×1,540
ホイールベース(mm) 3,070
トランク・ルーム容量(リットル) 610(後席折りたたみ時 1,800)
定員(名) 5
エンジン型式 B48B20B
エンジン種類 直列4気筒DOHCガソリン
総排気量(cc) 1,998
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm (EEC)) 190〔258〕/5,000
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC)) 400〔40.8〕/1,750-2,750
燃料消費率JC08モード(km/ℓ) 14.3
駆動方式 後輪駆動
トランスミッション 電子油圧制御式8速AT
タイヤサイズ (フロント)245/45R19、(リヤ)275/40R19
ホイールサイズ (フロント)8.5J×19 アロイ、(リヤ)9.5J×19 アロイ
ステアリング・ホイール・ポジション
新車価格 8,890,000円
630i グランツーリスモ M Sport
全長×全幅×全高(mm) 5,105×1,900×1,540
ホイールベース(mm) 3,070
トランク・ルーム容量(リットル) 610(後席折りたたみ時 1,800)
定員(名) 5
エンジン型式 B48B20B
エンジン種類 直列4気筒DOHCガソリン
総排気量(cc) 1,998
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm (EEC)) 190〔258〕/5,000
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC)) 400〔40.8〕/1,750-2,750
燃料消費率JC08モード(km/ℓ) 14.3
駆動方式 後輪駆動
トランスミッション 電子油圧制御式8速スポーツAT
タイヤサイズ (フロント)245/45R19、(リヤ)275/40R19
ホイールサイズ (フロント)8.5J×19 M ライト・アロイ、(リヤ)9.5J×19 M ライト・アロイ
ステアリング・ホイール・ポジション
新車価格 9,190,000円

先代のBMW6シリーズ

クーペ

先代になる3代目のBMW6シリーズのクーペは、初代に負けないくらい美しいボディースタイルと大柄なボディサイズで、これぞラグジュアリークーペと呼ぶにふさわしいルックスです。

6シリーズクーペの640iと650iは、ティプトロニック付き8速ATで「ローンチ・コントロール」を採用しています。DSCボタンを押した後、セレクトレバーを「S」に入れ、ブレーキと共にアクセルを踏むと起動します。ここからブレーキペダルから足を離せば最適で最高の発進加速を自動的に行ってくれます。レース競技におけるレーシングカーのスタート感覚を体験できます。

640iクーペのスペック
全長×全幅×全高(mm) 4,895×1,895×1,370
ホイールベース(mm) 2,855
総排気量(cc) 2,979
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm (EEC)) 235kw(320ps)/5,800rpm
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC)) 450Nm(45.9kgm)/1,300-4,500rpm

カブリオレ

先代になる3代目のBMW6シリーズのカブリオレは、クーペに負けず劣らずの美しいスタイリングでありながら、ルーフをオープンにした時の開放感も楽しむことができるオシャレな一台です。オープンスタイルでありながら、大人4人が乗車できるスペースも確保しているので実用性の面でも不満はないでしょう。

6シリーズカブリオレに採用されている「フル・オートマチック・ソフトトップ」は、スイッチ一つで自動的に開放し、時速40km以下であれば走行中でも開放可能です。春先や秋口などの天気の良い日に6シリーズカブリオレに乗れば、最高の気分でドライブができること間違いないでしょう。

650i カブリオレのスペック
全長×全幅×全高(mm) 4,895×1,895×1,365
ホイールベース(mm) 2,855
総排気量(cc) 4,394
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm (EEC)) 330kw(450ps)/5,500rpm
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC)) 650Nm(66.3kgm)/2,000-4,500rpm

グランクーペ

先代になる3代目のBMW6シリーズのグランクーペは、「世界一美しいクーペ」と称された6シリーズの伝統を受け継いだクーペとしての美しさとスポーツ性に加えて、快適性と機能性を持ち合わせたBMW初のラグジュアリー4ドアクーペとして登場しました。

4ドアなので後部座席は3名乗車可能なのですが、中央にはフロアトンネル上にセンターコンソールが設置されているため、中央に乗車するのは少々苦しい感は否めません。しかし、室内のデザインや質はまさにラグジュアリーであり、16個のスピーカーシステム「バング& オルフセン・ハイ・エンド・サラウンド・サウンド・システム」により極上のオーディオ体験を提供してくれます。

640i グランクーペのスペック
全長×全幅×全高(mm) 5,010×1,895×1,390
ホイールベース(mm) 2,970
総排気量(cc) 2,979
最高出力(kW 〔ps〕 / rpm (EEC)) 235kw(320ps)/5,800rpm
最大トルク(Nm 〔kgm〕 / rpm (EEC)) 450Nm(45.9kgm)/1,300-4,500rpm

どんなBMW6シリーズを購入したい?

新車で購入したい

2019年12月現在、新車でBMW6シリーズを購入したいなら、5ドアハッチバックタイプの「グランツーリスモ」一択となります。2018年までラインナップされていた「クーペ」「カブリオレ」「グランクーペ」の新車購入は残念ながら不可能となっています。

クーペ、カブリオレ、グランクーペを購入したい

BMW6シリーズのクーペ、カブリオレ、グランクーペは新車での購入が不可能となっています。購入方法は中古車を探して手に入れる方法のみとなります。

ただし、中古車となれば走行距離など車の状態はまちまちです。また、好きなボディカラーやグレードを見つけるのも場合によっては、かなりの時間と労力が必要となるでしょう。最悪の場合、自分が望んでいる車体が見つからないこともあります。ボディスタイル以外のところで、ある程度の妥協は必要になるでしょう。

BMW6シリーズの購入時の費用

自動車重量税

車重で決まる税金です。BMW6シリーズのそれぞれの車重から自動車税は以下になります。

  • クーペ:32,800円
  • カブリオレ:32,800円~41,000円
  • グランクーペ:32,800円~41,000円
  • グランツーリスモ:0円~49,200円

グランツーリスモのみ新車購入の場合です。またグランツーリスモのディーゼルエンジン仕様はエコカー減税により自動車重量税が免税となります。

自動車取得税

クーペ、カブリオレ、グランクーペは中古車購入となるため、車両価格によって金額が変わります。グランツーリスモは新車で購入でもグレードやオプション装着により車両価格と購入する都道府県によって金額が変わります。

自賠責保険

新車・中古車と購入パターンが違っても金額に変わりはありません。24か月で27,840円、36か月で39,120円になります。

リサイクル料金

型式により金額は変わります。おおよそ14,000円弱~27,000円強となります。

ディーラー代行手数料

ディーラー代行手数料としては、検査登録、納車、車庫証明、下取り車手続きなどに費用が掛かります。ディーラーとの交渉やどこまで自分で行うのかで費用は変わってきますが、おおよそ5万円~10万円弱ぐらいを見ておくと良いでしょう。

BMW6シリーズの維持費

 

税金

自動車税

毎年5月1日にかかる税金でエンジンの排気量とエコカー減税適用の有無で税額が変わります。グランツーリスモのガソリンエンジンでは年間36,000円、ディーゼルエンジンで年間27,000円となります。先代のBMW6シリーズの4.4Lエンジンになれば年間75,500円と高額になります。

自動車重量税

車重で決まる税金で、車検ごとに徴収されます。購入時の費用でもご紹介した通り車種によりますが32,800円~41,000円になります。

保険

自賠責保険

車検ごとに必要となりますので、2年ごとにかける保険となります。24か月で27,840円となります。

任意保険

自賠責保険だけではほとんどの事故を補償しきれないため加入すべき保険です。任意保険はドライバーの事故歴や年齢、車種、補償内容により金額が異なります。車両保険を付けた場合、おおよそ9万円~40万円ほどになるでしょう。

その他

燃料代

ガソリン(レギュラー・ハイオク)、軽油と使用する燃料と走行距離・エンジンの燃費性能で変わってきます。ガソリンエンジンのグランツーリスモで年間走行距離10,000kmとした場合、約10万円ほどの燃料代が必要となります。

駐車場代

自宅に車庫がなく月極駐車場を借りる場合は駐車場代が必要となります。住んでいる地域で金額は違ってきますが、東京都の平均相場30,855円から計算すると約37万円ほど必要となります。

車検代

2年ごとに車検代が必要となります。先に紹介した自動車重量税と自賠責保険を含めておおよそ11万円~となります。車検時に部品交換が必要となれば、その分の費用がさらに必要となります。

BMW6シリーズの壊れやすいところや注意すべき点

アクティブステアリングの異常

BMW6シリーズの640iカブリオレのアクティブステアリングの異常という事例がありました。異常が起きるとステアリングが重たくなってしまいます。原因はサブバッテリーの劣化によるものです。サブバッテリーを交換すると正常に直ります。

パワーウィンドウの異常

BMW6シリーズの640iカブリオレのパワーウィンドウの異常という事例がありました。原因は室内のドアロック、パワーウィンドウ、ライト関係を制御しているユニット内部のリレー故障によるものです。リレーのみの交換で正常に直ります。

エンジンの水周り

先代の3代目BMW6シリーズのエンジンは過去にリコールがいくつもありました。また全車種ターボエンジンのため、冷却系の水周りには特に気を付けたいところです。ターボエンジンは他のエンジンよりも高温になるため、冷却する水周りに異常が出ると即エンジンの故障に繋がってしまいます。

まとめ

メーカー・車種別、ボディタイプ別の売却のコツ、エリア別の業者情報、
知っておくと得する売却のコツなどの記事をまとめています。

車買取・査定のお役立ち情報

車買取・査定のお役立ち情報