ミニバン市場においてロングセラーとなったトヨタのノア。ハイブリッドタイプも登場し、その人気を高めています。そんなノアを買取に出そうと考える際、どのくらいの価格がつくのか気なりますよね。また、ノアの残価率を知りたいという人もいるでしょう。そこで、ノアの特徴を紹介しながら、買取価格や残価率についても詳しく解説します。
[myphp file=article-cta-parts-s]ノアの特徴
ノアは、トヨタが販売している5人から8人乗りのミニバン車です。2001年から販売され、現行モデルが3代目となります。
ミニバンとしては低床化されたボディで、走行時の安定性が高く、安全装置搭載型の両側スライドドアやエアロパーツでのカスタムが前提となるような設計など、現在販売されているミニバンのスタンダードと言える機能をノアは初代モデルから先駆けて搭載していました。
ノアはトヨタカローラ店のディーラーでの取り扱いがメインとなり、ネッツ店のヴォクシー・トヨタ店・トヨペット店のエスクァイアと、ミニバン3兄弟のような位置付けとなっています。
デビューから20年近く経ちましたが、比較的低価格ということもあり、非常に高い人気を保っています。
ノアのデザインについて
現行モデルのノアの外装は、上質感があり落ち着いたスタイルとなっています。特徴的なフロントグリルと存在感のあるメッキパーツが、細部へのこだわりを感じさせる、深みのあるデザインに仕上がっている印象です。
また、エクステリアのカスタムが、バリエーション豊富な点もノアの特徴です。
走りの機能を追求したGR SPORT仕様や、専用デザインを採用したことで評判になった、エアロ仕様などの純正オプションでは、コンセプトの違うノアの表情を見ることができます。また、社外品のパーツも豊富に用意されているので、非常にカスタムが楽しい車だとも言えるでしょう。
内装も、各窓のサイズが大きく取られているので、開放的な雰囲気を感じることができます。シートやパネル類にも安っぽさは感じさせず、小物類の収納なども充実しています。2列目・3列目においても、親しみやすい上質さを存分に感じることができるデザインです。
ノアのボディサイズ
現行モデルのノアのボディサイズは、下記になります。
- 全長 4,695-4,710 mm
- 全幅 1,695-1,735 mm
- 全高 1,825-1,870 mm
ノアはグレードによって、若干ボディサイズが異なります。多くのグレードは5ナンバー登録となりますが、エアロパーツを装着したSiという名称がついたグレードは、全幅が5ナンバー以上のサイズとなるため、3ナンバーでの登録となります。
ノアの燃費性能
ノアはガソリン車とハイブリッド車を選択することができます。
それぞれ異なるエンジンが搭載されていますが、ガソリン車では、どの速度においてもパワフルかつゆとりがある走りを実現し、低燃費・低排出ガスなどの環境性能も両立した、エンジンが搭載されています。
ハイブリッド車においては、進化を重ねてきたハイブリッドシステムが採用されています。ハイブリッド車特有の低燃費性はもちろんですが、エンジン・モーターの切り替わりもスムーズに行うことで、アクセルレスポンスの高い加速性能を実現しています。
また、低重心化や静粛性の向上によって、同クラスのミニバン車に差をつけたワンランク上の乗り心地・走り心地もユーザーから高い評価を得ています。
そんなノアのカタログ燃費は、ガソリン車で14.8km/L〜16.0km/L、ハイブリッド車で23.8km/Lとなっています。
ガソリン車においては、4WD車の場合、車体が重くなるため若干燃費が落ちる傾向にあります。ハイブリッド車は、ミニバンとしては非常に高い燃費性能のため、ユーザー比を見てもガソリン車よりも人気が高いことが伺えます。
ノアの最新買取相場
続いてはノアの最新買取相場をご紹介します。
- 2015年式 (平成27年)<ノア 2.0 Si>パープル系
走行距離 5.0万km 新車販売価格 279.2万円 参考買取価格 155.0万円 残価率 約55%
2015年式でありながら、走行距離が短くおさえられている点と人気のカラーで約55%もの残価率を見せています。人気のカラーは買取では極めて重要な要素だといえるでしょう。
- 2014年式 (平成26年)<ノア 1.8 ハイブリッド X> ブラック系
走行距離 5.0万km 新車販売価格 300.3万円 参考買取価格 125.6万円 残価率 約41%
人気のハイブリッドタイプですが、年式が2014年と古いことで、残価率が約41%に落ち着きました。人気のグレードであっても、早めの買取が高値をつけるコツです。
- 2014年式 (平成26年)<ノア 2.0 Si 4WD> ブルー系
走行距離 14.0万km 新車販売価格 298.7万円 参考買取価格 107.8万円 残価率 約36%
2014年式という年式に加え、走行距離が伸びすぎたことで買取価格が大幅に下がっています。走行距離は10.0万kmがひとつの目安とされていますので、10.0万kmを超えないうちに買取に出すのがいいでしょう。
初代ノアの買取相場
初代ノアは、2001年から2007年まで、新車として販売されました。中古車市場においても比較的台数は多く、後期モデルではまだ走行距離が少なく状態が比較的良さそうな中古車も多く見られます。
年式が15年以上経過するモデルは、下取りに出すと0円査定も考えられます。しかし、車買取一括サイトなどを利用することで、初代ノアのニーズがある業者を見つけることができ、登録から10年以上が経過するノアでも、買取ってもらえるケースは多く見られます。
ただ、中古車市場においても、ノアは初代よりも2代目・3代目モデルの人気が高くなるので、売却する際には、高値で買い取ってもらうための工夫が必要なモデルだと言えるでしょう。
2代目ノアの買取相場
2代目ノアは、2007年から2014年まで、新車として販売されました。型落ちモデルではありますが、中古車市場においても低価格で状態の良い車種として一定の人気は保っています。
登録から10年未満のノアであれば、特別仕様車や状態の良い車であれば、200万円前後の価格で販売されています。ヴォクシーと比較すると、リセールバリューはやや低くなりますが、登録から10年が経過した前期モデルにおいても、状態が余程ひどいものでなければ、0円査定はないと言えるでしょう。
3代目ノアの買取相場
現行モデルとなる3代目ノアは、2014年から新車として販売されています。前期モデルにおいても、登録から5年未満の車なので現状でのリセールバリューはまだまだ高いと言えるでしょう。
2018年式モデルのデータはありませんでしたが、登録から3年以内のノアであれば、事故車でない限りは残価率は高いと言えるでしょう。しかし、中古車の相場は登録から3年・5年を目処に大きく変動する傾向にあります。
なるべく高く売却し、新車への乗り換えを検討している方は、車検時期や登録年数を目処に売却を検討する必要がありそうです。
ノアの人気グレードと残価率
先述しましたが、ノアにはガソリン車とハイブリッド車のグレードがあります。現行モデルにおいてはハイブリッド車の需要が多く見られるので、ハイブリッド車の買取価格はガソリン車に比べると、高い傾向にあります。
またグレード別に見ると、ノアはエアログレードや特別仕様車の人気が高いようです。同じ年式でも、エアロパーツ未装着のグレードに比べると、高値での買取が行われている傾向にあるので、リセールバリューを考慮して選ぶのであれば、エアロパーツ装着グレードや特別仕様車を選択すると良いでしょう。
しかし残価率の観点で見ると少し厳しい状況が伺えます。兄弟車と位置付けられるヴォクシーと比較すると、人気や販売台数は若干劣ります。そのため、中古車市場でのニーズもヴォクシーと比較すると厳しいため、相場の下がるスピードも早くなりそうです。
また、2014年に現行モデルに変更されましたが、型落ちモデルは登録から10年以上経過するタイミングで相場が大きく下落する可能性もあります。2代目ノアを所有している方は、早めに売却を決断した方が良いかもしれません。
より高額に買い取ってもらうポイント
続いて、ノアをより高額に買い取ってもらうポイントをご紹介します。
人気のカラー
中古車市場では、車のボディカラーによっても査定額が異なります。人気が高いボディカラーであれば、リセールバリューも期待できますが、ノアに関しては定番色の人気が強くなっています。
特にノアは、ホワイトパールクリスタルシャインの人気が高く、新車においても多くのユーザーが選択しているボディカラーです。中古車市場においても人気が高いので、ホワイトパールクリスタルシャインのノアは査定時にもプラス要素として評価されるでしょう。
また、市場での人気と比例して、ブラックやシルバーメタリックの人気も高いようです。ブラックはノアのデザインを引き締め、頼もしさを感じさせる雰囲気です。そしてシルバーメタリックはシンプルな雰囲気ですが、メタリック仕上げということもあり、お手入れがしやすいメリットがあります。
他にも、ノアの様々な表情を見せてくれるボディカラーが用意されていますが、個性が強い分ターゲットが狭まるため、あまりリセールバリューに反映されていない傾向にあります。
少しでも高値での買取を狙うのであれば、人気色のホワイトパールクリスタルシャイン・ブラック・シルバーメタリックを選択することをおすすめします。
人気のオプション
車の売却時には、搭載しているオプションパーツも査定ポイントです。
ノアに関しては様々なオプションが用意されていますが、全体的にはディーラーオプションよりもメーカーオプションを搭載している車の人気が高いようです。特に、サンルーフやパワースライドドアが搭載されている車のニーズは高く、リセールバリューも期待できそうです。
また近年では安全装備への注目度も高くなっています。ノアの現行モデルでは、X以上のグレードにはToyota Safety Senceという先進安全装備が搭載されていますが、SRSサイドエアバッグはオプションとなります。
そのため、SRSサイドエアバッグを搭載している車は確実にプラス査定の対象となりますので、しっかり査定時のアピールを忘れないようにしましょう。
10年落ちの場合値段はつくか?
ノアは初代モデルと2代目モデルが10年落ちの対象車となります。10年経過した段階で相場は大きく下がる傾向にありますので、相場の観点からいうと10年未満で売却した方がお得です。
10年落ちの車でもノアの場合は、買取価格が付いていることが確認できました。しかし、走行距離が多い場合は、0円査定を提示される可能性もあります。特に下取りに出す場合は、その傾向に顕著に見られます。
ヴォクシーと比較されがちな背景があるので、相場としてはやや低いのですが、どの買取業者へ売却するかによっても、買取価格は違ってきます。
海外への輸入などを想定して、年式が古いノアを探している買取業者もいますので、車買取一括サイトなどを利用して、ノアを高く買い取ってくれる業者を探しましょう。
https://anshinkuruma.jp/bguide/maintenancecost/japanesecar/ノアの気になる年間維持費は?税金・保険・ガソ/
まとめ
今回は、ノアの買取情報をご紹介しました。長年ヴォクシーと比較されてきた背景があり、人気もやや劣りますが、車の基本性能は高いので、一定の人気がある車種です。
ただ、2021年を目安にノア、ヴォクシー、エスクァイアがフルモデルチェンジによって統合されるともいわれています。フルモデルチェンジ後には、現行モデルの価格が大幅に下がるため、早めに売却するのがおすすめです。
ノアは登録から10年が経過したモデルでも需要があります。車一括買取サイトなどを利用して、ノアを高値で買い取ってくれる業者を探すことで、損をすることなくノアを売却できるでしょう。
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