三菱から発売され、軽自動車のSUVとして人気を博したパジェロミニ。生産が終了になった現在でも需要が高く、中古車市場でも人気の1台です。ただ、パジェロミニの売却では走行距離や年式、グレードが価格を左右するといえます。
そこで、パジェロミニについて説明し、買取相場を詳しく解説していきましょう。買取に出す際には、手入れやメンテナンスが必要かどうかも紹介します。
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気軽に楽しめるSUV女性の特徴
最初に、パジェロミニが人気を獲得することになった特徴や4輪駆動や走行性能について解説します。
パジェロミニの生産終了はするもまだまだ人気
1992年に登場したパジェロミニは、雛形となったパジェロの本格的なVRからワンランク下げた気軽に乗れるSUVとして誕生しました。1998年に一度フルモデルチェンジするも2010年前後でのモデルチェンジはマイナーチェンジや改良による製造でモデルが一新されることはありませんでした。
2012年には生産が終了してしまい、現在は在庫のみの販売です。パジェロミニは4輪駆動の代表格であるジムニーと比較されることが多々あり、パジェロが知られるようになって人気のシェアを獲得したことで新たな軽自動車としてパジェロミニが注目されます。
パジェロミニはパジェロからさまざまな特徴を引き継いでいます。例えば、縦置きエンジンやサスペンションなどの技術開発で生まれた走行時の安定性にかかわる部分などパジェロで確立した技術がパジェロミニでは採用されています。このように、パジェロの魅力を凝縮した一台に仕上がっています。
パジェロミニは、一見すると年配男性が乗るモデルといいう印象がありますが、実際は多くの女性に人気があります。本格的なSUVに乗るまではいかなくても気軽にSUVに乗りたい方に楽しんでドライブできるなど評価されています。
外観面が他の車と違って現代の車のスタイルにとらわれない特徴的なスタイルです。周囲とは異なる見た目の車に乗りたい女性には特に人気です。環境面では、2005年の排出ガス規制をクリアしているなど、エコ的な観点も忘れてはいません。
また、エンジン性能は、<16VALVE INTERCOOLER TURBO>(16バルブインタークラーターボ)エンジンや<16VALVE ECI-MULTI>(16バルブECI-MULTI)エンジンが使用されており、それぞれ15.4km/L、16.2km/Lと燃料消費率が試算されています。
軽自動車であることを踏まえて、パジェロと比べ燃費が良くなっています。2WDに切り替えて普段運転すれば4WDほどの燃料消費はなく、3モードから駆動式を選択しながら効率よく走ることができます。
4輪駆動の安定した走行
4WDとしての特徴では、ハイスピード4WDモードとロースピード4WDモードで切り替えることができます。雪や雨の中、状態の悪い道を走るならばハイスピードを使い、泥や岩場はロースピードで多少の悪路ならば乗り越えることができます。
また、性能として、最小回転半径が4.8mの小回りの効く軽SUVとして注目されています。上記のようにパジェロミニでは、安定した走行と、車を運転するときの一体感を味わうことができます。速度のシフトは4速フルオートマチックによって可能で、緻密にトランスミッションとエンジンを制御しています。
したがって、走行時に無駄の少ないスムーズな走りが実現します。特に2008年のマイナーチェンジでは全てのグレードで燃費の改善が行われた点などが、燃費の良さを印象付けています。
パジェロミニのグレード別買取相場
相場が示す買取価格として、2018年現在の5年~7年落ちグレードは全体で買取相場が安定しています。3年落ちは2015年モデルの人気再燃によって2018年前半に市場価格を引き上げました。しかし、中~後半を通して少しずつ下降傾向が見られるため、大きな変動がなければこのまま下降する可能性が高いでしょう。
次にグレード別を確認すると、グレードごとに相場が大きく分かれています。パジェロミニはATとMTでそれぞれの新車価格があり、XR・VR・ZRなどのグレードに分かれています。XRとVRの2つは、1994年に登場した際にエンジンの違いによって分かれます。排気量は660ccでMTの方が高い価格設定です。
年式によって相場が高くなったり大きく値を下げたりしています。低年式では値を下げることがほとんどです。XRは古いもので2002年の年式のものがあるなど買取相場が10万円に届かないことも珍しくありません。逆に2013年の5年落ちであれば、50万円以上を査定額として見込めます。
グレード別相場買取価格
- XR 約5~60万円(新車:約125万円)
- ナビエディションXR 約6~70万円(新車:約142万円)
- VR 約4~98万円(新車:約140万円)
- ナビエディションVR 約33~100万円(新車:約167万円)
- ZR 約8~86万円(新車:約135万円)
- エクシード 約23~95万円(新車:約160万円)
- デューク 約4~100万円(新車:約168万円)
- アクティブフィールドエディション 約7~32万円(新車:約162万円)
- ホワイトパールセレクト 約36万円(新車:約160万円)
- プレミアムセレクション 約68~75万円(新車:約160万円)
- プレミアムセレクションファイナルアニバーサリー 約75万円(新車:約168万円)
2000年前後発売の特別仕様車
- アニバーサリーリミテッド 約4万円
- スヌーピーエディション 約4~8万円
- スヌーピーエディションⅡ 約4万円
2005年発売の特別仕様車
アクティブフィールドエディション 約7~32万円
10年落ちでも売れるパジェロミニ
一般的に、10年以上経ってしまった車両は買取で値がつかないことがあります。10年落ちは走行距離に加えて各種パーツの磨耗、外装の修理をした過去があるなど査定のマイナス事項に触れることが少なくありません。
年式が古くて市場の流通がほとんどない車種では、買取で値段がつかないといったことは十分にありえます。パジェロミニの場合、10年程度であれば十分に買取に値がつきます。特に走行距離が溜まっているとしてもメンテナンスなどされていて大事に乗ってきたなど車両の状態が良好であれば売れる傾向にあります。
相場の目安としては、2005~2008年の年式が価格帯を決める一つの基準です。2009年や2010年の年式車両は50万円以上で買取されるものが増加します。10年落ちである2008年の車両は30~70万円の買取額が見込めます。
実際、10年落ちだけでなく、2002年以前に発売された車両でも状態次第では値がつくことが珍しくありません。人気のグレードであれば20~30万円ほどで買取が行われるケースもあるようです。
初代の1996年モデルだと10万円を切るケースがほとんどで、20万を超える一部の車両を除いて査定で5万円を下回ることも考えておきましょう。
反対に、販売終了で最後に生産されたモデルでは2012年の5~7年落ちでも120万円になるグレードがあるほか、全体的に見ても100万円を超える買取をすることは十分に可能です。
10年落ちで高価買取を狙うのは難しいですが、処分するよりも手元に資金を残せる方法としては、廃車や下取りよりも買取がパジェロミニではおすすめでしょう。
パジェロミニの走行距離の目安は5万キロと10万キロ
パジェロミニは中古車として出回る車両のほとんどが5年落ちより年式が古いものが多く、長く乗っている方の買取というケースがほとんどです。長期に渡って乗っている車両は走行距離が伸びる傾向にあります。
パジェロミニの特性上、長距離ドライブや悪路走行の快適走行といったメリットがあるため、距離を溜めやすいでしょう。中古車市場の買い手からすれば、走行距離のある車両は将来的な故障やメンテナンス・車検費用の負担などから敬遠されやすい状況にあります。
そのため、パジェロミニを売る方の多くは5万キロ以内が理想になります。しかし、最悪10万キロになる前に手放すのが目安になることが多いでしょう。ポイントとしては、5万kmになる前に買取を決めて売ることです。
2004年以前の車両で買取されているものは、走行距離が5~10万kmに達していることがほとんどです。中でも10万kmを超える車両が顕著です。10万kmのラインを超えると、人気グレードや特別仕様車であっても買取額が70万を超えなくなるので注意が必要です。
パジェロミニの最新買取相場
- <パジェロミニ ナビエディション VR 4WD>
年式:平成22年(2010年) 走行距離:4万km カラー:シルバー系
新車価格:150.0万円 買取価格:45.8万円 残価率:約30% - <パジェロミニ リミテッドエディション4WD>
年式:平成18年(2006年) 走行距離:7万km カラー:シルバー系
新車価格:132.0万円 買取価格:40.4万円 残価率:約30% - <パジェロミニ VR 4WD>
年式:平成23年(2011年) 走行距離:5万km カラー:ブラック系
新車価格:150.0万円 買取価格:37.4万円 残価率:約24%
パジェロミニを高く買い取ってもらうには
ここではパジェロミを高く買い取ってもらうための方法について解説します。
人気のグレードは「VR」
VRは一部を除き新旧で年式に10年の差があります。パジェロミ2代目以降のVRとして2002年から2013年です。特に2012年前後のVRグレード車両が中古車市場では人気が高く、車両のメンテナンス状態によっては高額買取も狙えます。
VRは、年式によって大きく値が上げ下げが起きる特徴を持つため、走行距離よりも状態を重視した買取がされます。旧式の古いモデルでもグレードがVRの車両であれば、走行距離にかかわらずある程度の価格で売ることが可能です。10万kmの範囲であれば、状態の良さと合わせて買取額を高くできます。
特別仕様車・カスタマイズ車
特別仕様車はプレミアムセレクションやナビエディションVRなどが代表的です。最低価格でも30~50万円近くあり総じて高い相場が特徴です。
しかし、1997年に記念して作られたアニバーサリーリミテッドなど20年以上経つ一部の古いグレードでは値がつかないものがあります。スヌーピーエディションやスヌーピーエディションⅡなど多くの車両が5万円台を下回ります。
2005年に発売したアクティブフィールドエディションでは、装備や機能が充実している特別仕様車です。発売から13年が経ち、中古車市場で30万円ほどの値がつく場合もありますが、年式が低いことで大きく値を下げているのが確認できます。
次に、カスタマイズ車の場合は、特別仕様車同様に高額購入になりやすいところが買取額を底上げします。ホイールやバンパー、エアロパーツといった外装に加え、内装オプションとして個別にナビ・テレビ・スピーカー、座席シートや運転席回りなどさまざまなカスタマイズを施せます。
カスタマイズ済みであれば、購入時の状態に戻さない方が買取で高く見積もってもらえるでしょう。年式がそれほど古くない特別仕様車やカスタマイズ車の場合、買取が高額になる傾向があります。所持している車が特別仕様車であるなら、まずは年式と走行距離を確認して、現在の相場から売るべきかを判断するのが良いでしょう。
足回りをチェック
パジェロミニで高く買取するためには、ボディ下部の足回りやタイヤの周囲の素材をチェックすることが必要です。運転時に汚れた水をはじいたり洗車時に洗剤や水気が残るなどサビや傷がつく可能性が高まります。
目に見えるところはマイナス査定を受けやすいことで知られています。目立つ場合は特に査定の段階で減額されます。パジェロミニは、軽自動車の製造工程をたどるため、普通車や元のパジェロよりもサビる可能性が高まります。足回りは普段のメンテナンスから気をつけておき、サビたりしていれば十分なケアをします。
傷は小さなものであればそれほど査定に影響しませんが、事故扱いとなるような傷は目立たないようにするか修理に出します。傷が多いとそれだけ査定に響くので、売却を決めたらキズをつけないようにオフロードなどの走行は避けましょう。
また、車両のプラグやエンジンオイルは査定のチェックポイントであると同時に、年数が経過することでトラブルが起きやすい場所でもあります。メンテナンスの不備がないかを入念に確認して、問題があれば交換や修理に出しましょう。以上がパジェロミを高く売るために必要なことです。
まとめ
今回は、軽自動車のSUVとして有名なパジェロミの特徴や市場の人気について取り上げました。今後、パジェロミを売りたい方は、人気のグレードや高く買取がされている特別仕様車などを把握して、査定で見られやすい足回りをチェックするなどしましょう。
メンテナンスの不備や車両の故障は査定の大きなマイナス要因になりえます。高く売るためには、ポイントをしっかりと押さえて査定に持っていきましょう。
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