<ミニペースマン(R61)>は、数あるミニのシリーズのうち、第2世代のミニの7番目のモデルとして2013年3月の<MINIの日>にデビュー。ミニカントリーマン(日本ではクロスオーバー)をベースに開発された<スポーツアクティビティクーペ>と呼ばれるSUVモデルです。
ここでは、そんなミニペースマンの最新買取相場情報や人気のカラー、オプションなどをご紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]ミニペースマンの特徴
ミニペースマンの名前は、<先を行く者><ペースメーカー>としての意味を持ち、ペースメーカーのようにMINIブランドを引っ張っていくモデルになってほしいという願いを込めてつけられました。
ミニクロスオーバーをベースにした、スポーツアクティビティクーペという独自な位置付けですが、ラグジュアリーな室内空間を実現したユニークなタイプです。
スポーツ性を強調した3ドアデザインのせいか、ベースモデルであるクロスオーバーよりも使い勝手がやや悪いかもしれません。
しかし、ミニのシリーズ初のラグジュアリーなコンセプトを持ったミニペースマンはコアなファンも多く、第34回(2013-2014年)日本カーオブザイヤーでは、なんと10ベストカーに選出。これはミニのシリーズの中では唯一の快挙です。
初代グレードは、ガソリンエンジンの<MINIペースマン クーパー><MINIペースマン クーパー ALL4>、ターボモデルの<MINIペースマン クーパーS><MINIペースマン クーパーS ALL4><MINIペースマン ジョン・クーパー・ワークス>。
2014年9月のマイナーチェンジで、
- <MINIペースマン クーパー>
- <MINIペースマン クーパーS>
- <MINIペースマン ジョン・クーパー・ワークス>
と新型ディーゼルエンジンを搭載した<MINIペースマン クーパーD>となりました。
ミニペースマンのエンジン
ミニペースマンは第2世代の他のシリーズと同じく、エンジンにはBMWとフランスのPSAグループが共同開発した新型エンジン<Prince>直列4気筒1.6Lの自然吸気エンジンを搭載しています。
マイナーチェンジ後に投入された<MINIペースマン クーパーD>には、ミニクロスオーバーと同様の2.0L 4気筒ターボの新型クリーンディーゼルエンジンが搭載されていて、低燃費でパワフルな上に静粛性も実現しています。
ミニペースマンのボディサイズ
ミニペースマンのボディサイズはベースになっているミニクロスオーバーとそれほど変わらず、ミニのシリーズの中では全長が4メートル越えと大きなモデルです。
- <MINI クーパー ペースマン>
全長 4,120mm
全幅 1,785mm
全高 1,530mm - <MINI クーパー クロスオーバー>
全長 4,105mm
全幅 1,790mm
全高 1,550mm
ミニペースマンのボディデザイン
ミニペースマンのボディデザインは、フロントフェイスを見るとミニクロスオーバーとほとんど変わりませんが、サイドのラインや後方のデザインが違います。ルーフは後方に向かってなだらかに下がり、逆にショルダーラインは後方に向かって上昇するというシャープでエレガントな印象です。
ミニクロスオーバーには後方ドアがありましたが、ミニペースマンはスポーツ性をアピールするためか後方ドアのない3ドアモデルです。車体が長く大きなドアを採用しているため、他の3ドアモデルよりも後部座席への乗り降りがしやすくなっています。
また、シリーズ初の大型で横長のテールランプも特徴的です。大型ミニのワイドな横幅を強調するかのようなデザインになっています。また、リヤのPACEMANというネームエンブレムが堂々と存在を主張しています。
ミニペースマンの内装
ミニペースマンはシリーズ初のラグジュアリー路線で<ラウンジコンセプト>を採用。ゆったりとした贅沢な空間を演出しています。後部座席にもフロントシートのように独立したシートを搭載し、あえて4人乗りにしたことで快適でくつろげる室内空間を実現しました。
フロントシートやインパネのデザインはミニクロスオーバーとほぼ同様。センターサークルには純正のナビが埋め込まれ、タッチパネルで操作ができます。運転席と助手席には身体をしっかりホールドしてくれるスポーツシートを標準で装備。センターレールも標準装備です。
ミニペースマンの燃費
ミニペースマンの燃費はミニクロスオーバーとほぼ変わらず、6ATでは 12.0km/Lから14.0km/L、6MTでは 14.4km/Lから16.7km/Lです。
マイナーチェンジ後に追加された<MINIクーパーD(ATのみ)>では低燃費とパワーを両立したクリーンディーゼルエンジン搭載でガソリン車よりも約16%向上の16.3km/Lとなっています。
- <MINIペースマン クーパー>
1.6L 4気筒 122PS 160Nm
6MT 16.7km/L
6AT 14.0km/L - <MINIペースマン クーパーS>
1.6L 4気筒 ターボ 184PS 240-260Nm
6MT 16.2km/L
6AT 14.1km/L - <MINIペースマン ジョン・クーパー・ワークス>
1.6L 4気筒 ターボ 218PS 280-300Nm
6MT 14.4km/L
6AT 12.0km/L - <MINIペースマン クーパーD>
2.0L 4気筒 ターボ ディーゼル 112PS 270Nm
6AT 16.3km/L
MT なし
ミニペースマンの最新相場
リセールバリューがシリーズを通して高い傾向にあるミニは、数ある輸入車の中でも購入台数がトップクラスの大人気車種。しかし、ミニペースマンはもともとの販売台数も少なく、中古車もほとんど市場に出回らない希少車になっています。
カーセンサーの中古車平均小売相場では、2019年4月の平均小売相場情報を見ることができます。走行距離別では2万km未満が160.7万円、2万~4万kmが181.6万円、4万~6万kmが147.6万円、そして6万~8万kmが140.3万円でした。
2019年4月現在、カーセンサーには55台のミニペースマンが掲載されています。
- MINI ペースマン ジョン・クーパー・ワークス レッド
2014年式 走行距離 3.6万km 中古販売価格 248.4万円 - MINI ペースマン ジョン・クーパー・ワークス ブルー
2014年式 走行距離 3.1万km 中古販売価格 248万円 - MINI ペースマン ジョン・クーパー・ワークス ブラック
2014年式 走行距離 4万km 中古販売価格 238.8万円 - MINI ペースマン ジョン・クーパー・ワークス レッド
2014年式 走行距離 2.9万km 中古販売価格 228万円 - MINI ペースマン クーパーS グレー
2016年式 走行距離 2.7万km 中古販売価格 218万円 - MINI ペースマン クーパーS ALL4 ホワイト
2014年式 走行距離 2.6万km 中古販売価格 208万円 - MINI ペースマン クーパーS ホワイト
2013年式 走行距離 2.3万km 中古販売価格 208万円 - MINI ペースマン ジョン・クーパー・ワークス ブラック
2013年式 走行距離 3.8万km 中古販売価格 198.9万円 - MINI ペースマン クーパーS ALL4 ブラウン
2014年式 走行距離 3.6万km 中古販売価格 198万円 - MINI ペースマン ジョン・クーパー・ワークス ブラック
2013年式 走行距離 4.4万km 中古販売価格 198万円
ミニペースマンの人気グレードと残価率
ミニペースマンはラグジュアリー感とスポーツ性能を合わせ持つ車種として、スタイリッシュなコンセプトが人気の車種。都市部のディーラーで人気が高く、街中で運転を楽しむ人に向いています。
そのため、マイナーチェンジ後には4WDモデルのALL4はラインナップから外れています。AT車でも十分に走りが楽しめるスポーツサスペンションやスポーツシートが標準装備されているので、運転しやすいAT車を選ぶ人も多いようです。
ミニの残価率は平均して、1年落ちで約68%、2年で約46%、5年で約14%となっています。
より高額に買い取ってもらうポイント
ミニペースマンは、流通量が少ない車種ですが、ゆったりとした室内空間とスタイリッシュな走りを楽しめるという点で落ち着いた大人のユーザーにピッタリです。
より高額に買い取ってもらうためには、人気のカラーやオプションを把握しておくことが大事です。
人気のカラー
元気で明るいカラーを思い浮かべるミニですが、ミニペースマンのユーザーは落ち着いた濃いめのカラーを選ぶ人が多いようです。
ライトホワイト
まずは、定番のホワイト。オフホワイトのペッパーホワイトではなく、爽やかな白のライトホワイトです。ミニペースマンの全グレードで選択可能です。
ミッドナイト・グレー
ブラックとも違う、シックな印象の濃いグレー。2014年のペースマンのカタログカラーに採用されたこともあり非常に人気の高いカラーです。
その他にも、手入れのしやすいクリスタル・シルバーやブラウン系のブリリアント・コッパー、レッドの中でも落ち着いた印象のブレイジング・レッドも人気です。
人気のオプション
ミニペースマンには、専用のナビゲーションシステムがオプションで装備できます。ミニのセンターメータがあったセンターサークルにスクリーンを埋め込み、ステアリングのコントローラーでもタッチパネルのスクリーンを直接タッチすることで操作ができます。
カーナビの他には地上デジタル放送が見られるチューナーが内蔵されていたり、FacebookやTwitterなどのSNSや、さまざまなアプリと連動できる機能も搭載されています。
バック駐車が苦手な人には、暗いところでも良く見えるバックカメラがおすすめです。
まとめ
ミニペースマンは、ミニクロスオーバーをベースにラグジュアリー感とスポーツフィーリングを高めた大人のスタイリッシュなモデルです。従来のミニシリーズとは少し違ったコンセプトを備えたミニペースマンは、流通量が少ない車種ですが全体的なバランスの良さで根強い人気もあります。
ミニペースマンの買取査定額は一括査定や直接専門店などで見積もりを取ると良いでしょう。
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