デビューから間もなく30年というロングセラーを記録しているランドクルーザープラド。豊富なラインアップが魅力であり、各グレードによって買取価格が異なります。
ただ、グレードやボディーカラーが買取価格に与える影響とはどのようなものなのでしょうか。また、買取業者の選び方についても気になりますよね。そこで、ランドクルーザープラドの買取について紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]ランドクルーザープラドの特徴
ランドクルーザープラドは、ランドクルーザー70系の派生車種として登場しました。低価格で軽量なランドクルーザーという認識で、主にライトユーザーに支持を得ました。
国内でも高い人気がありますが、ランドクルーザーシリーズの中でも海外での人気が高いことが特徴です。従来の特徴であるオフロードの走破性だけでなく、アスファルトで整備された路面での走行安定性や静粛性も高く、万能性の高いSUV車です。
外装や装備品など、グレードによってバリエーションが非常に豊富な点も特徴で、ランドクルーザーの高い性能や質感を手ごろな価格で楽しめる車種として、高い評価を受けています。
ランドクルーザー プラドのデザインについて
元々ランドクルーザープラドは、乗用車からSUV車に乗り換えてもらうための、エントリーカーとしての役割を担っていました。昔のSUV車は機能性を重視するあまり、デザインが無骨になりすぎなデメリットもありましたが、ランドクルーザープラドは開発段階から乗用車としてのデザインが強く意識されています。
フロントからリアに向けて三次元的な曲面を生み出したプレスラインで、スタイリッシュな雰囲気を感じさせながら、肉厚なデザインで従来のSUV車の頼もしさもしっかり表現されています。そして、モデルチェンジの度にそのコンセプトはますます洗練された印象です。
現在新車として販売されているモデルは4代目となっていますが、近年急速に台頭してきたクロスオーバーSUVに劣らない、都会的かつ先進的な雰囲気を持ったデザインに仕上がっています。内装を見ても美しく実用的な仕上がりで、高級セダンのような室内空間をゆとりをもって体感することができます。
ランドクルーザープラドは、サードシートまですべてが本革仕様となり、上質な座り心地です。どのシチュエーションにおいても高い走行性能を発揮できるため、ドライバーだけでなく同乗者も、質感の高さとともに上質な走り心地を楽しむことができます。
ランドクルーザー プラドのボディサイズ
ランドクルーザープラドのボディサイズは、下記になります。
初代ランドクルーザー プラド
- 全長:3,975mm
- 全幅:1,690mm
- 全高:1,865mm
2代目ランドクルーザー プラド
- 全長: 3,975mm~4,680mm
- 全幅:1,690mm~1,790mm
- 全高:1,885mm~2,110mm
3代目ランドクルーザー プラド
- 全長: 4,240mm~4,675mm
- 全幅:1,730mm~1,820mm
- 全高:1,865mm~1,915mm
4代目ランドクルーザー プラド
- 全長:4,340mm~4,715mm
- 全幅:1,845mm~1,875mm
- 全高:1,870mm~1,855mm
モデルチェンジを経て、全長が大きくなっていますが、3代目と4代目は窓が広く設計され、視認性も向上しているため、運転がしやすくなっています。全体的に堂々としたサイズ感なので、室内空間も広く設計され、快適なドライブが楽しめます。
ランドクルーザー プラドの燃費性能
ランドクルーザープラドは、ガソリン車とディーゼル車を選択することができます。ガソリン車は高い走行性能とが特徴で、ディーゼル車はパワーと低燃費性が特徴です。
車重が重いため、従来のモデルでは燃費性能があまり高くなく、ディーゼル車の人気が高い傾向にありましたが、排気ガスやガソリン車以上の定期的なメンテナンスが必要なデメリットがありました。
しかし現行モデルから、クリーンディーゼル車が採用されたことによって、ディーゼル車の環境性が大きく向上しました。パワー・操作性・静粛性・環境性能など、あらゆる機能を高いレベルでミックスしたランドクルーザーの燃費性能は、確実に向上しています。
現行モデルのランドクルーザープラドのカタログ燃費は、ガソリン車で9.0Km/L、クリーンディーゼル車で11.2km/L~11.8km/Lとなっています。
エンジンの進化により、高い走行性能を獲得しただけではなく、より多くのシーンで気軽に使える実用性も増したことが伺えます。
ランドクルーザー プラドの買取相場
- 2018年式 (平成30年)<ランドクルーザープラド 2.8 TX ディーゼルターボ 4WD>ホワイトパール
走行距離 30,000km 新車販売価格 4,307,040円 参考買取価格 3,008,800円 残価率約69%
- 2017年式 (平成29年)<ランドクルーザープラド 2.7 TX 4WD> ブラック
走行距離 20,000km 新車販売価格 3,692,520円 参考買取価格 3,124,000円 残価率約84%
- 2016年式 (平成28年)<ランドクルーザープラド 2.8 TX Lパッケージ ディーゼルターボ 4WD> ブラック
走行距離70,000km 新車販売価格 4,822,200円 参考買取価格 2,364,000万円 残価率約49%
初代ランドクルーザー プラドの買取相場
初代ランドクルーザープラドは、1990年から1996年の期間、新車として販売されました。通称70系プラドと言われるモデルですが、通常であれば生産終了から20年以上経過している車は、0円査定も多く見られます。
しかし、この初代モデルのファンも多く、グレードや貴重なパーツを装着している車はプレミア価格がついて、高価買取が期待できる場合もあります。
レトロなデザインで再評価されている点と、海外ではまだ現役で活躍している車も多く、買取後の流通ルートをしっかり確保している業者であれば、走行可能な状態であれば損をすることはないと考えられます。
2代目ランドクルーザー プラドの買取相場
2代目ランドクルーザー プラドは、1996年から2002年まで、新車として販売されました。より乗用車としての雰囲気をまとったデザインで、初代よりもマイルドで近代的な雰囲気を持ちます。
こちらも前期モデルは販売から20年が経過していますが、国内・海外ともに低価格なランドクルーザープラドを探しているユーザーに人気が高い車種です。
買取価格は状態にもよりますが、各年式において0円査定が見られることから、高価買取を狙う際には、買取業者選びが重要になりそうです。
下取りの場合は、単純に登録から20年前後の車種という理由だけで0円査定になることもありますので、しっかり2代目ランドクルーザープラドの価値を把握している業者へ売却することが重要です。
3代目ランドクルーザープラドの買取相場
3代目ランドクルーザー プラドは、2002年から2009年まで、販売されていました。2代目よりも肉厚で輸入車の雰囲気をまとったデザインは、若い世代を中心に人気を博し、中古車相場も比較的高い水準を保っています。
しかし、登録から10年を経過した車種を中心に相場が下がっている傾向にあるので、早めの売却を検討することが必要なモデルでもあります。
国内の中古車市場でのニーズが非常に高いため、SUV車の中でもリセールバリューは高く設定されています。マイナーチェンジやモデルチェンジの前に売却すると、現在の水準を保った査定額が出るのではないかと考えます。
4代目ランドクルーザー プラドの買取相場
現行モデルでもある4代目ランドクルーザープラドは、歴代モデルの中でも最も長く販売されています。現行モデルのため、前期モデルにおいても買取価格は高い水準をキープしています。
元々の車体価格が高額なため、買取価格も高額になる傾向が見られます。特に後期モデルであれば、リセールバリューが新車価格の50%以上で査定してもらえることも珍しくありません。
ランドクルーザー プラド自体が耐久性に優れた車ですので、現行モデルにおいては走行距離が多少大きくても、大きなマイナス要素にはならないと考えられます。
ランドクルーザー プラドの人気グレードと残価率
ランドクルーザープラドは、ガソリン車・ディーゼル車と全部で9つのグレードがあります。その中でも人気が高いのは、リーズナブルにパワフルな走りが楽しめる、ディーゼル車のベースモデルとなるTXディーゼルです。
また、このグレードは5人乗りと7人乗りを選択することができますが、多くのユーザーは5人乗りを選択しているようです。
中古車市場でも、ランドクルーザープラドはディーゼル車の人気が高く、外装や装備品にも価格以上の大差が感じられないからか、コストパフォーマンスの高い基本モデルの人気が高いようです。
上級モデルであれば買取価格も高額になりますが、残価率という観点から見ると新車価格と買取価格の差が少ないディーゼル車の基本モデルが、リセールバリューは高くなってきます。
ランドクルーザープラドをより高額に買い取ってもらうポイント
続いて、ランドクルーザープラドをより高額に買い取ってもらうポイントをご紹介します。
人気のカラー
現行モデルのランドクルーザープラドで、販売数順に並べたカラーバリエーションは下記になります。
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- ブラック
- シルバーメタリック
- アバンギャルドプロンズメタリック
- アティチュードブラックマイカ
- グレーメタリック
- ブラキッシュアゲハガラスフレーク
- スーパーホワイト II
- レッドマイカメタリック
上位を定番色が占める結果となりましたが、人気の高い色であれば査定額が安定しています。数年後のリセールバリューを考慮するのであれば、人気の高い色を選んだ方が間違い無いでしょう。
人気のオプション
ランドクルーザープラドの人気が高いオプション品は、クリアランスソナー&バックソナーとタイヤ空気圧警報システムです。これらはメーカーオプションのため、納車後の取り付けが難しい装備品になります。
中古車市場においても、これらのメーカーオプション搭載車を探しているユーザーは多いので、査定額にしっかり反映されているようです。
どちらも安全性を高める機能として、使用感も高くコストパフォーマンスも素晴らしいです。これらのオプションを搭載している場合は、査定時に問題なく使用できていることを伝えましょう。
10年落ちの場合値段はつくか?
ランドクルーザープラドに関しては、先ほどの買取相場でもご紹介したように、10年落ちの車であっても、しっかり値段がつきます。
耐久性が優れている点・海外での需要が多い点・古い年式になればプレミアになりうる状況があるなど、他のSUV車と比較しても、トップクラスのリセールバリューです。
しかし、依頼する買取業者を間違えると損をする可能性もあるので、ご注意ください。しっかり相場を把握するためにも、売却時には車一括査定サイトなどで、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
まとめ
今回は、ランドクルーザー プラドの買取情報をご紹介しました。非常にリセールバリューが高く、登録から20年経ったモデルでも、他の車種より残価率は高い車です。
ただ、2017年9月に後期型へとマイナーチェンジを行ったものの、2009年以来、フルモデルチェンジを行っていません。そのため、2020年ごろを目安にフルモデルチェンジのうわさが出ています。
フルモデルチェンジをしてしまうと、現行モデルの買取価格は大きく下がってしまうでしょう。よって、フルモデルチェンジ前に査定を依頼するのがおすすめです。
さらに、買取業者によっても査定額は大きく変わる可能性があります。複数の業者から見積もりを取ってお得にランドクルーザープラドを売却しましょう。
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