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隠れた名車<アウトランダー>の買取相場は?高額査定のコツ

完成度が極めて高く、批評家の間では優れた車として知られる三菱のアウトランダー。しかし、市場評価はそれほどでもなく、中古車市場でも安く扱われている車です。

そんなアウトランダーでも、コツをおさえると高く売却が可能なことを知っていますか。今回の記事では、三菱アウトランダーの特徴や買取相場を高く売るコツとともに紹介しましょう。

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目次

三菱アウトランダーの特徴と評価

アウトランダーは、パジェロなどの本格SUVで名を馳せた三菱自動車らしく、四駆としての性能を高いレベルで備えたミドルサイズSUVです。

しかも、SUVでありながら往年の名車ランサーエボリューションを彷彿とさせるようなスポーティーな走りも兼ね備えています。そんなアウトランダーの基本スペックや燃費性能、世間からの評価を紹介します。

アウトランダーの基本スペック

アウトランダーには、ガソリンモデルとプラグインハイブリッド(PHEV)モデルの2種類がラインナップされています。

両者のスペックの最大の違いは、動力にモーターを使用しているかどうかです。
これによって乗り味や燃費性能と静粛性が大きく異なりますが、サイズはほぼ変わりません。

  • アウトランダー(ガソリンモデル)
    全長 4695mm
    全幅 1810mm
    全高 1710mm
    定員 7名(3列仕様)
    ミッション 6速スポーツモードCVT
    駆動方式 4WD
    車両重量 1490~1570kg
    排気量 2000〜2400cc
  •  アウトランダーPHEV
    全長 4695mm
    全幅 1800mm
    全高 1710mm
    定員 5名(2列仕様)
    ミッション 4AT / モーター
    駆動方式 4WD
    車両重量 1890~1920kg
    排気量 2400cc

三菱アウトランダーの燃費性能

アウトランダー(ガソリン車)の燃費性能は、トヨタハリアーや日産エクストレイルなどライバルのミドルクラスSUVとほぼ変わりません。

アウトランダーPHEVは、この価格帯のSUVとしては世界最高の燃費性能を誇ります。

  • アウトランダー(ガソリンモデル)
    JC08モード燃費 14.6~16.0 km/L
    実燃費 10.28 km/L
  • アウトランダーPHEV
    ハイブリッド燃料消費率 JC08モード燃費 18.6 km/L
    電力量消費率 JC08モード 5.55 km/kWh
    実燃費 17.4 km/L

※PHEV版の実「電」費は、エアコンや回生ブレーキなどの使用状況次第で大きく変動するため記載を割愛しています。

アウトランダーの評価

国内での評価

アウトランダーは技術的な完成度が極めて高いため、自動車評論家やカーエンジニアなど、自動車をよく理解している層から強い支持を受けています。

とくにアウトランダーPHEVにいたっては、日本を代表する某自動車評論家をして

「日本の自動車史上、もっとも良い車にもかかわらず妥当な評価がされていない」と言わしめたほど。

日本国内でのアウトランダーの一般的な人気・販売は、クルマとしての出来の良さを考えたらけっして芳しいとはいえないのが実情ですが、実際に購入した人たちは満足こそすれ、後悔を口にしている人が極めて少ないという特徴があります。

海外での評価

かたや諸外国では、三菱自動車の人気はいまだに高く、アウトランダーも好調な売れ行きを見せています。

まず、悪路や未舗装道路の多いロシアやアフリカ、中東、東南アジアなどの国・地域では、四駆としての信頼性が高いアウトランダーのガソリンモデルに強い需要があります。

また、環境先進国の多いヨーロッパではアウトランダーPHEVモデルの人気が大変高く、なんと10万台以上が売れています。欧州にも電気自動車やPHEVを販売しているメーカーはありますが、少し前までその多くが1,000万円超えで、しかも2WDのものしか存在しませんでした。

アウトランダーPHEVのように、4WDで急速充電に対応できて、しかも価格が500万円ほどで購入できるエコなSUVは他にないため、まさに唯一無二の環境対応SUVとして支持されています。

アウトランダーの最新買取相場・残価率

ガソリンモデル、PHEVモデルのそれぞれについて、「3年落ち」と「5年落ち」の場合の買取事例を挙げて買取相場や残価率を紹介します。

3年落ちの場合の買取事例

  • アウトランダー 24G
    平成28年式(2016年式)

    3万km走行
    査定額162.7万円
    新車価格307.7万円
    →残価率52.9%
  • アウトランダーPHEV Gプレミアムパッケージ
    平成28年式(2016年式)
    パール
    走行距離1万km走行
    査定額228.5万円
    新車価格479.3万円
    →残価率47.7%

5年落ちの場合の買取事例

  • アウトランダー 24G
    平成26年式(2014年式)
    パール
    3万km走行
    査定額122.6万円
    新車価格307.7万円
    →残価率39.8%
  • アウトランダーPHEV Gナビパッケージ
    平成26年式(2014年式)

    4万km走行
    査定額146.3万円
    新車価格418.2万円
    →残価率35.0%

残価率で判断するかぎり、アウトランダーの買取相場は中古車全体の平均的な数字とほぼ同じに落ち着いています。

とはいえ、前述のように、海外では高い人気と需要があるので、海外への転売ルートを持っている買取業者からは高額査定を引き出せる可能性が十分にあります

また、近年では日本国内でも電気自動車やPHEV車に対する認知や関心が高まってきています。今後はPHEVモデルがイメージリーダーとなって、アウトランダー全体の買取価格が上がっていくことが期待できるでしょう。

三菱アウトランダーの人気グレード

アウトランダー(ガソリンモデル)の人気グレード

アウトランダー(ガソリン車)は4WDモデルと2WDモデルが用意され、それぞれについて次の3つのグレードがあります。

  • Gプラスパッケージ
  • G
  • M

最も人気でよく売れているのは、価格のこなれた中間グレードにあたるGです。

アウトランダーPHEVの人気グレード

アウトランダーPHEVは、駆動方式は4WDのみの設定です。
グレードは次の5つがラインナップされています。

  • Gプレミアムパッケージ
  • Gプラスパッケージ
  • G
  • G
  • Gリミテッドエディション

こちらも、中間グレードのGプラスパッケージが人気となっています。

より高額に買い取ってもらうポイント

アウトランダーを選ぶ人は、クルマ選びにおいてデザインやブランドなど外面的な要素よりも、実質的な中身の良さを重視している傾向があります。

そのため、日常の使い勝手の良さや安全性にかかわるカラーやオプションを備えた個体のほうが、より高額買取を実現しやすくなります。

人気のカラー

アウトランダーには、最大7色が用意されています。
そのうち人気カラーTOP3は次のとおりです。

1位:ホワイトパール
2位:ブラックマイカ
3位:スターリングシルバーメタリック

特に人気なのがホワイトパールとブラックマイカで、この2色が販売の大多数を占めています。

ブランドやデザインよりも走りの良さやPHEVの燃費性能の高さなどといった、中身のクオリティの高さで選ばれることが多い“いぶし銀のクルマ”なので、カラーも王道のものが選択されることが多いようです。

人気のオプション

人気が高いのは、安全性につながるオプションです。
特に、現在ではどのクルマにも必須の装備といってよいマルチアラウンドモニタードライブレコーダーが付いているほうが、査定を受ける際により安心です。

できれば、死角になりやすい斜め後方からの接近車両を検知して、ブザー音で知らせてくれる後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)まで付いていると、安全機能のオプションとしては万全です。

10年落ちの場合値段はつくか?

実際にあった10年落ちモデルの最新の買取実績を例にあげてみましょう。

  • <アウトランダー 2.4 ローデスト 24G 4WD>
    年式:平成20年(2008年) 走行距離:5万km カラー:ブラック系
    新車価格:288.0万円 買取価格:76.2万円 残価率:約26%
  • <アウトランダー 2.4 G 4WD>
    年式:平成19年(2007年) 走行距離:3万km カラー:ブラック系
    新車価格:266.0万円 買取価格:34.0万円 残価率:約12%

10年落ちのモデルだと、この事例のような査定額に落ち着くようです。2007年のモデルには34万円という安さで買取られていることがわかります。さらに古い2005、2006年ころのモデルだと、ひとケタ代の査定額が予想されるでしょう。

しかし、前述のように、三菱のクルマは海外では依然として高い人気を誇っており、アウトランダーもタフなつくりのSUVなので、古いモデルでも欲しがる人が多いのが特徴です。

したがって、10年落ちでもできるだけ高い査定価格を狙うなら、海外へのルートを持つ買取店への売却を検討するのをおすすめします。

もっとも、どこの業者がそういうルートを持っているのか見極めるのは大変です。
一括買取査定で複数の買取業者に査定を依頼すれば、高値を提示してくれるところが必然的にそういう業者になるので、うまく活用するのがよいでしょう。

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まとめ

三菱アウトランダーは、クオリティの高さのわりに世間での人気が追いついていない隠れた名車です。

中古車市場で引く手あまたという車種ではありませんが、近年のPHEV車への関心の高まりや海外から堅い需要ゆえに、買取相場が崩れるような類のモデルではありません。

人気のカラーや安全装備を備えた個体なら、期待はずれに終わるような査定額にはならないでしょう。

とはいえ、現行モデルは2012〜2013年に登場してモデルライフが長くなってきており、そろそろいつフルモデルチェンジが行われてもおかしくありません。
そうすると古くなったモデルは買取価格が下がる傾向にありますから、早めの売却を検討することも賢明な選択だといえます。

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