<206cc>はプジョーが2012年まで販売していた2ドアクーペ。「電動格納式ハードトップ」を搭載しているオープンカーです。
今回は「206ccをより高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]206ccの特徴
プジョー206は、205の後継車として1998年販売開始。その後、2001年に206ccが販売されました。2006年にはフルモデルチェンジが行われ、207にそのバトンを引き継ぎましたが、人気が衰えなかったことで、206ccは海外では2012年まで、日本国内では2007年まで販売が継続されていました。
プジョーの代名詞と言えば「ネコ足」と「ネコ目」。206ccもしっかりと受け継いでいます。
ネコ足とは、プジョー車特有のしなやかな足回りとして独自のサスペンションチューニング。ネコ目と言えば、吊り上ったヘッドライトが印象的なフロントフェイスで、プジョーの独創性をより引き立てています。
当時、日本では年間1万台もの販売実績を上げ、プジョーの名を日本に広めるきっかけとなった車種です。スモールコンパクトモデルとして、206ccはボディラインが緩やかな湾曲型を描き、当時では珍しく、斬新でスタイリッシュなデザインや購入しやすい価格帯がヒットして人気が集まったようです。
206ccの車体サイズ
プジョー206ccは、2001年の販売当初から2007年の終了まで車体サイズの変更はありません。さらに当時では珍しく、天井トップが開き、オープンカーとして人気がありました。
- 全長:3,810 mm
- 全幅:1,675 mm
- 全高:1,380 mm
206ccのカラー
プジョー206ccは、電動格納式ハードトップ(オープンカー)を備えていたことや、新車でも300万円以下の低価格帯であったため、若者を中心に人気が集まりました。そのため、カラーバリエーションしては、レッドやブルー、グリーンといったヴィヴィッドな色が人気になっており、全部で12種類にも及ぶカラーが用意されていました。
206ccの燃費
プジョー206ccの燃費について調べてみましたが、各グレードの詳細については、以下のように公開されている情報がありませんでした。
- CC (2001年モデル):情報なし
- CC S16 (2002年モデル): 情報なし
- CCローラン・ギャロス (2003年モデル):情報なし
- CCカラーライン (2004年モデル):情報なし
- CCミッドナイトブルー (2005年モデル):情報なし
- CCグリフ (2006年モデル):情報なし
- CC RC (2006年モデル):情報なし
プジョー206ccと同時期に販売されている206モデルの燃費を調べてみると、12~13 km/L程度と想定されます。また、206ccの口コミサイトなども参照すると、実際の燃費も10 km/L程度という報告が多く見られました。
人気の理由
プジョー206cc の人気の秘密はやはり、電動式オープントップでしょう。オープンカーに乗りたいために、この車種を購入した人も多いようです。コンパクトなボディラインは小回りが利くため、走りやすさと爽快感が乗る人を魅了してきました。
当時、新車購入価格も300万円程度とお手頃に購入できる点でも人気がありました。人気の206cc RCは、水冷直列4気筒エンジンを搭載し、排気量1,587cc、最大出力108ps、最大トルク147NmのFF駆動式、4速ATトランスミッションを採用。コンパクトカーとして、十分な乗り心地を実現しました。
206ccの買取価格例
206ccの最新の買取事例をご紹介します。
- 2007年式 (平成19年)<206cc RC> 黒系
走行距離 4.1万km 新車販売価格 299万円 参考買取価格 19万円 残価率6% - 2006年式 (平成18年)<206cc RC> 黒系
走行距離 7.5万km 新車販売価格 299万円 参考買取価格 14万円 残価率4% - 2005年式 (平成17年)<206cc> 黒系
走行距離 8万km 新車販売価格 302万円 参考買取価格 4万円 残価率1%
高額で買い取ってもらうポイント
プジョー206ccモデルは、2007年に販売が終了しているため、2019年現在、すでに10年落ちの状態になっています。そのため高価買取が望めない状態のようです。
そのような中で、多少でも高い査定を獲得するためのポイントを調べてみました。一般的には走行距離や年式が査定ポイントに影響しますが、調査した限りでは、10年落ちの車種ではあまりプラスポイントにならないようです。
それでも少しでも高く査定してもらうために、人気のグレードやカラーについて解説してきます。
人気のグレード
最新の6ヶ月の買取実績では、206ccの買取金額は5万円以下から良くても10万円程度でした。
その中で人気のグレードは206ccミッドナイトブルーです。買取り査定は9万円前後と、わずかですがアップするようです。その他には、206cc RCがランクインしますが、こちらも査定価格は5万円以下とかなり低くなるようです。
プジョー206ccは往年の名車として、販売が終了していることを受け、希少価値の高まりからプラスに査定が働くこともあるようです。そのため、状態が良い場合、輸入車に強い買取業者選ぶことで、多少の査定アップは期待できるでしょう。
人気のカラー
プジョー206ccには、12種類のカラーバリエーションが用意されていました。低価格でスボーティ、そして、電動式オープンカーは若者の注目を集めたため、若者に好まれるカラーが人気だったようです。
レッドカラー
若い人に人気があるカラーと言えば、当時はレッド系に集中していたようです。最新の買取り実績においても、レッドカラーの車種が買取りの上位にランクアップされます。レッド系では、ルシファーレッド、アデンレッドがあります。
赤いボディの206cc、オープンカーで街中や郊外にドライブする様子は、当時では斬新で待ち行く人や通り過ぎる車から羨望の眼差しで見られたことでしょう。赤の明るい華やかな色が町並みも明るくしてくれます。
ブラックカラー
スポーティなプジョー206ccには、ブラックもよく似合いました。ブラック系には、単色のブラックとオブシディアン・ブラックがあります。
ブラックカラーは、太陽の光を浴びると漆黒の光を返し、その車のランクをワンランクアップさせる作用があります。コンパクトなプジョー206ccですが、ブラックベースにすることで、かわいらしさに力強さが演出されていました。
グレーカラー
プジョー206ccで上位に入る人気カラーです。グレーといっても黒味が強いわけでなく、むしろシルバー系に近いグレーです。ブラック系と同様に、シルバー系も少し高級感ができるイメージで、見た目の美しさも手伝って人気のカラーになったようです。
日の光を浴びて輝くシルバーボディは、見る人、乗る人を幸福にしてくれます。
カラーバリエーションは、当時、時代の背景に合わせて人気であったカラーが、現在の中古車市場に現れています。そのため、若い人に人気があったプジョー206ccは、ホワイト系よりも、しっかり色がある原色系であるレッドやブルー、グレーといった色が多いです。
10年落ちの場合、値段はつくのか
これまで説明してきたように、10年落ちのプジョー206ccは、なかなか高額査定とは行かないようです。ほとんどは、5万円以下なのが現状です。
より高額査定を狙うならば、ボディの傷や色落ちの状態、車内の綺麗さ、タイヤの磨り減り、オプションの装備、走行距離、消耗品の劣化など、そのすべてが非常に良い状態でやっと多少の査定に響く程度でしょう。
輸入車に強い買取業者を選ぶのがおすすめですが、良くても10万円前後の査定金額になりそうです。
現在プジョー206ccを愛車として利用している方は、廃車になるまで乗り続けた方が、より運転を楽しめるかもしれません。
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まとめ
今回の調査で、残念ながらプジョー206ccは高額査定とはいかないようです。しかし、一方で販売が終了しているからこその希少価値が見込めるようで、個人売買と言う選択肢もないわけではありません。
買取価格が低いということは、中古車販売価格も低価格であり、購入を考えている方にとっては幸運かもしれません。最近の車種でオープンカーは珍しいので、プジョー206ccを街中で走れば、その懐かしさや斬新さに多くの人の目を釘付けにすることでしょう。
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