1979年に登場したスズキのアルトは、長きに渡り、愛され続けてきた軽自動車です。そんなアルトの買取では、高額査定をつけるコツがあります。
走行距離や車の状態などは重要なポイントであり、それらを把握すると高価買取が期待できるでしょう。今回は、アルトの買取について詳しく説明します。
[myphp file=article-cta-parts-s]アルトの特徴
アルトは時代に流されないのが特徴の車種です。一般家庭など、日常の中で乗る軽自動車にとっての【普通】を目指しています。
利用者にとって暮らしにフィットするのを意識しています。また、内装は必要最低限の設備と仕様でオプションに頼りすぎないのが魅力です。
1979年に発売されてから人気車種
スズキのアルトは、初代が登場してから何度もフルモデルチェンジしている人気の車種です。
およそ5~7年ごとにモデルチェンジをしていることから、近いうちに次のモデルチェンジがあると予想されています。
初代アルト
初代アルトはかつてスズキの代表製品だった車種です。1979年に発売された後も軽自動車として長く人気を獲得してきました。
当時は、軽自動車の普及から流行をもたらした経緯があります。そのため、軽ボンネットバンの新ジャンルを開拓しています。
派生車ラパン
同社のスズキからアルトの派生車として女性利用者向けにラパンが登場します。ラパンはアルトを意識して作られた車なので類似点があります。
8代目アルト
現在は、8代目のアルトが発売されています。最新モデルとなる8代目アルトは、軽量化と初代アルトの原点回帰を目標に構造や外観のシンプルさを前面に出したモデルです。
大幅に軽量化され低燃費を実現
現在のアルトに使われている技術は、低燃費を実現しており、国の審査値として計算された燃料消費率は低い数値を維持しています。
燃費基準
2WD・CVT 37.0 km/L
4WD・CVT 33.2 km/L
特に2WD・CVTでは燃費基準+50%、4WD・CVTでは、燃費基準+30%をそれぞれ達成しています。
エネチャージ
低燃費を実現するのは、ガソリンによる燃費基準だけではありません。スズキが生産するアルトは自動車の走行から減速・ストップ時にオルタネーターを使った発電機能を搭載しています。
エネチャージと呼ばれるシステムでエネルギーを電気的に発生させてバッテリーに充電できます。
アイドリングストップシステム
減速したときにガソリンを使用しないので無駄なエネルギー利用の削減が可能です。発進時はアイドリングストップ用にエネルギーを蓄積して無駄をなくします。
また、一定の時間だけ冷風を送るようにアイドリングストップのシステムとして組み込まれています。そのため、温度が上がることで生じるエンジン始動の無駄を減らします。
さらに、一定速度以下になるとアイドリングストップシステムが作動します。作動中は蓄積電力で車内の電化製品を作動させられます。
安全装置
アルトに使われている安全装置の技術が【スズキ セーフティ サポート】です。安全な運転のために事前に事故を防いだりする機能が搭載されています。
車の安全を確保するための基本的なシステムです。視界を広く保てるピラーやミラーの位置を考えてあります。また運転中の姿勢をよくするシートやレバーの位置で調整、疲労を軽減しています。
最後にインターフェイスです。運転席まわりが簡単な操作のため運転時の集中力を下げません。
アルトの買取で必要な基本情報
アルトを買取に出す場合、まずは買取の基本的な情報として年式・走行距離・グレードの相場情報をチェック。それから、高額買取になる可能性を検討します。
年式
アルトの車買取にとって、年式は買取額を決める重要なファクターです。一定の年式より型が古い中古車はそれだけで買取額が下がる傾向にあります。
アルトがどの程度の年式まで買取として価格が付くかに注目しましょう。
10年が一つの境界
10年以上年式が古いと30万円以下の買取額になるケースが増えます。15年を超えると一気に買取可能な車両が減少するのもアルトの特徴です。年式がかなり古い車の価格としては、6~10万円の価格がつければ高く売れた方と考えましょう。
5~9年落ちの相場
5年落ちから80万円以上の価格で買い取られる車両がほとんどなくなります。40~70万円の範囲で買取額が付く車両が増えます。
走行距離
走行距離はアルトの中古車買取にとって距離が長ければ長いほど査定額にマイナスの補正がかかります。アルトは一定距離を越えると急激に価格が下がるので買い取り前に走行距離を確認しましょう。
年式と走行距離の比較
2005年以前の年式になると5万kmを超える車両が増えます。7万km前後と10万kmを超える車両が多くのなるのも特徴です。
2018年以降に作られた最新モデルのアルトは、走行距離が1000kmを超えるものはほとんどありません。2014~2017年式は、1~2万kmが多いことが分かります。
10万kmを超えないか注意する
アルト買取は、10万kmを越えたあたりから高い価格になりにくいでしょう。相場の基本は、5~7万kmで10~40万円くらいの買取価格です。
グレード
グレードは、X・S・Lが30~50万円台の相場を維持しています。ただし、Xの場合は、2004年式からのものが多いため、4~5万円にまで買取価格が落ちるケースもあります。
アルトの新車価格は60~100万円台のものが多いため、中古車買取として相場が3~60万円とかなりの幅があります。年式や走行距離、事故車査定で価格が落ちると1桁の買取額になることも珍しくありません。
アルトの買取査定額とは
アルトの中古車買取は、車両を査定に持って行くのが基本です。ネット上で出せる見積もりも方法としては存在します。
しかし、正確な買取額を算出するには買取査定額をお店に直接査定で出してもらう必要があるでしょう。
走行距離や状態などにより異なる
買取査定額は必ずしも車種やグレードで統一されているわけではなく、走行距離や車の状態によって価格が増減します。
状態が良いか悪いかはメンテナンス次第
例示した状態の良し悪しの判断は、たいていがメンテナンス状況や走行内容に依拠します。腐食しやすい場所や車が傷みやすい走路を走っている車は痛みも激しくなります。逆に近所の道路を走るだけに使用をとどめているのであれば、長く乗っていても痛みはそれほど出ません。
それほど走っていないなら高く売れる
5~10年乗っているなら別ですが、購入してそれほど日が経っていないアルト中古車の状態は、走行内容がよければ査定額が高くなります。
そのため、多くの買取業者には、大きなマイナスになるような状態の悪い車と判断されることが少ないでしょう。
メンテナンスが良いと査定でマイナスになりにくい
メンテナンスを定期的に行って、パーツ交換やボディの交換などをしていれば、確かに見た目の違和感が生じて、ムラが分かることもあります。
しかし、アルトを求める客層が外観の細かいところよりも大きな車体のダメージや乗るのに問題ないレベルであれば十分に買取として成立します。
したがって、アルトの買取はメンテナンスや状態が良いことで30万円以上など高額な相場を維持できるといえます。
事故車は減額の幅が大きい
事故車は減額が大きいことがほとんどです。アルトの事故車の場合、お店の基準によっても違いますが、大きく減額されて4~6万円くらいの価格になることも覚悟しておきましょう。
買取店での査定が有利
査定を実施しているところはいろいろありますが、下取りやメーカーと比べると買取店での査定が買取にとって有利です。走行距離が少なく、状態がよければ多くの買取店が高い査定額を出すでしょう。
整備記録が残っている
車には定期点検整備記録簿と呼ばれる整備記録があって、車の状態に直結します。
車のメンテナンス状況は外観だけでは判断が難しいケースも多く、その分がマイナス査定として換算されていることも少なくありません。
しかし、整備記録が残っているとメンテナンスをしていることが記録として残っていることから査定員が判断して、マイナスをなくしたり、車の状態から査定項目にプラスとして判断します。
アルトを買取に出す方法
アルトをどのように買取すればよいのか。買取方法についてそれぞれ解説します。
ディーラー下取り
買取の場合によく比較されるのがディーラーによる下取りです。ディーラーに査定を依頼することでアルトの下取り価格を算出します。
新車購入の場合に、アルト中古車として引き取ってもらい、新車から下取り分を差し引くことで新車購入の補助にします。
ただし、ディーラー下取りの場合、査定できる場所や条件が限られています。また、足元を見られた査定をされる場合がほとんどです。
買取業者の競争などと比べると下取りは積極的に価格を上げることがなく、買取査定と比べるとどうしても査定額が安いと感じてしまうことが多くなります。
買取業者に出す
アルトを買い取りに出す方法として最もポピュラーなのが買取業者に査定後、買い取ってもらう方法です。
買取業者には、さまざまな種類があって、中古車買取を専門としているところや中古車・パーツなどを同時に販売しながら買い取りをするお店などがあります。
一括査定
買取を依頼する場合、査定方法として最近ではネットの一括査定を用いるケースが増えてきました。
一括査定はネットでグレードや車種の情報を入力するだけで、提携している買取会社の見積もりを確認できたりします。上手く利用すれば、買取先がすぐに見つかる方法です。
個人売買
クルマを買い取ってもらうのに、お店や仲介の会社を経由せずに個人で売買するケースがあります。
買取相手に信頼ができる場合のみ推奨できる方法です。それ以外は相手次第でトラブルにもなることがあるため、できれば避けるべきでしょう。
しかしながら、余計な手数料や相場価格のマイナス補正がないため、高く売ることができるメリットを取るなら有効です。
ネットオークション
アルトは業者に売るだけでなく、オークションで売ることが可能です。買取相場よりも10万円以上高くなるケースもあるなど、積極的に利用する方が増えています。
しかし、費用の未払いや取引相手から突然のキャンセルなど問題もよく話題に上がります。
アルトの買取価格を上げる方法
アルトを買い取ってもらうときに価格を上げる方法について解説します。
改造車であれば交換記録を残す
まず新車購入から改造してしまった車は、交換記録を残すことで査定額がアップします。買取時、車に手を加えるのは、オプションでプラスになる車種もあります。
ですが、アルトは基本オプションを入れないスタンダードなものが多いため、改造車の状態次第なところがあります。
メンテナンスを行い整備記録を残す
メンテナンスとして整備記録を残しておくのも買取額を上げるためには一つのポイントです。
車内の掃除や洗車を行う
アルトの場合、内装が綺麗で落ち着いた空間であることが中古車アルトを求める客には意識します。そのため、車内が汚れていたりするとマイナスですが、掃除などで綺麗に維持していると、買取額がアップするでしょう。
複数の業者に査定してもらう
買取業者を一括査定などを使って複数確保して査定に持ち込めば、査定額を基準により高い査定額にするよう交渉できます。事前に査定して回れば、安いところと高いところが出ることで、競争原理が働き高くなる可能性が高まります。
アルトの最新買取相場
<アルト F 4WD>
年式:平成27年(2015年) 走行距離:2万km カラー:ブラック系
新車価格:95.0万円 買取価格:41.0万円 残価率:約43%
<アルト L 4WD>
年式:平成29年(2017年) 走行距離:1万km カラー:ホワイト系
新車価格:100.0万円 買取価格:46.9万円 残価率:約46%
まとめ
いかがでしたか?アルトの買取をしてもらう際に必要なことを解説しました。アルトを買取に出したいならできるだけ、車はよい状態で整備記録なども残しておくことが大切です。また、査定項目(走行距離)のチェック、複数の業者に出す、など出来るだけ高く買い取ってもらう方法を確認しておきましょう!
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