日本を代表する名車として知られる日産スカイライン。誕生から60年以上も製造・販売され、多くの人から愛され続けてきた車です。2001年のモデルチェンジによって誕生したV35型から路線が大きく変更され、2014年発売の現行型V37へと続いています。
そんなスカイラインの買取相場はどのくらいなのでしょうか。スカイラインの人気モデルや買取価格について紹介していきます。
[myphp file=article-cta-parts-s]日産スカイラインの特徴
パワーユニット
日産スカイラインのパワーユニットは発売当初、VQ35HR型+HM34型のハイブリッドシステムのみの設定でしたが、そこから約3ヵ月後に先代の2.5リッターV6エンジンから2.0リッターへダウンサイジングされたターボエンジン274A型を搭載したモデルが新たに設定されました。
VQ35HR型+HM34型
3.5リッターDOHC・V型6気筒ガソリンエンジン(VQ35HR型)+モーター(HM34型)を搭載したハイブリッドシステムで、日産スカイラインのフラッグシップモデルにも搭載されているパワーユニットです。日産スカイラインでは初のハイブリッドシステムとなります。ガソリンエンジンとモーターのスペックは以下になります。
- VQ35HR型:最高出力:225kW(306PS)/最大トルク:350N・m(35.7kgf・m)
- HM34型:最高出力:50kW(68PS)/最大トルク:290N・m(29.6kgf・m)
274A型
2.0リッターDOHC・直列4気筒ターボエンジンで、2.0リッターながらも直噴ターボチャージャーとの組み合わせでVQ35HR型のNA(ノンターボ)3.5リッターエンジンと同等の高トルクを発揮します。パワーもリッターあたり100PS以上とパワフルで軽快なドライビングが楽しめるパワーユニットです。スペックは以下になります。
- 274A型:最高出力:155kW(211PS)/最大トルク:350N・m(35.7kgf・m)
ボディサイズ
日産スカイラインのボディサイズは以下になります。
- 全長:4,815mm
- 全幅:1,820mm
- 全高:1,440mm(200GT系と4WDは1,450mm)
日産スカイラインは、高級セダンをイメージさせる存在感あるボディサイズになっています。現行型の日産スカイラインは海外では「インフィニティ」と呼ばれる日産自動車の高級車ブランドでも「インフィニティ・Q50」という車名で販売されているためです。
室内サイズ
日産スカイラインの室内空間のサイズは以下になります。(全グレード共通)
- 室内長:2,000mm
- 室内幅:1,480mm
- 室内高:1,180mm(サンルーフ装着時は1,160mm)
ボディサイズの大きさから見ると、とても広いとは言えませんが狭くもないと言った感じです。大人5人でも十分乗車できますが、ゆとりをもって乗車するならば後部座席は2人掛けの大人4人での乗車が望ましいサイズでしょう。室内高はサンルーフを装着するとさらに20mm低くなりますので注意が必要です。
燃費
日産スカイラインの燃費はどれくらいなのでしょうか。ラインナップされている全グレードの燃費は以下のようになります。
- 350GT HYBRID Type SP:17.8km/L
- 350GT HYBRID Type P:17.8km/L
- 350GT HYBRID:17.8km/L
- 350GT FOUR HYBRID Type SP:16.8km/L
- 350GT FOUR HYBRID Type P:17.0km/L
- 350GT FOUR HYBRID:17.0km/L
- 200GT-t Type SP:13.0km/L
- 200GT-t Type P:13.0km/L
- 200GT-t:13.0km/L
※JC08モード、日産カタログ数値
350GT系は200GT系に比べて1.5リッターも排気量が大きいのに燃費は約5㎞/Lも良いことがわかりました。350GT系はモーターを併用したハイブリッドシステムを採用しており、走行状態によってはエンジンを停止しモーターのみで駆動できるからです。
日産スカイラインの最新相場
日産スカイラインの中古車はどれくらいの価格で買取されているのかを調べてみました。
年式 | 買取価格相場 |
2017年式 | 170.4万円 ~ 257.9万円 |
2016年式 | 152.7万円 ~ 263.6万円 |
2015年式 | 118.8万円 ~ 235.4万円 |
2014年式 | 94.2万円 ~ 173.2万円 |
年式が新しいほど買取価格は高くなりますが、グレードの違いや走行距離、ボディの状態(キズや凹み)、インテリアの状態(汚れや破れ)などで買取価格は変わってきますのでご注意ください。
日産スカイラインの人気グレードと残価率
日産スカイラインのグレードは全部で9グレードあります。その中でも人気のグレードに的を絞り、買取価格や残価率を見ていきましょう。
<スカイライン 3.5 350GT ハイブリッド タイプP>
2014年(平成26年)式 カラー:ホワイトパール
走行距離:6.0万km新車価格:500.0万円 買取価格154.5万円 残価率:約30%
<スカイライン 2.0 200GT-tタイプP>
2015年(平成27年)式 カラー:グレー
走行距離:6.0万km新車価格:421.0万円 買取価格109.6万円 残価率:約26%
残価率は5年落ちでも期待できる
3年落ちの車の残価率は平均で45%前後、不人気車種では40%前後、人気車種では55%前後と言われています。今回紹介した350GT系は販売から5年がすぎていますが、残価率はそれほど悪い数字ではありません。よって、日産スカイラインの残価率は5年落ちの場合でも期待できるといえるでしょう。
日産スカイラインをより高額に買い取ってもらうポイント
人気のボディカラー
日産スカイラインの人気のボディカラーは日産公式サイトでは、以下のようになっています。
- インペリアルアンバー(P)
- ラディアント レッド(PM)
- オーロラフレアブルーパール(P)
これは日産公式サイトに掲載しているスカイラインのボディカラーが影響していると考えられます。人気のボディカラーは日産スカイラインのイメージカラー、フラッグシップカラーと認識されているのです。ここに挙げた人気のボディカラーは、多くの人が欲しがるボディカラーになるので買取価格も他のボディカラーよりも高くなる可能性があります。
買取価格が高くなるボディカラーは、一般的にはホワイトかブラック、その次にシルバーと言われています。日産スカイラインの場合は上記の人気3色+ブリリアントホワイトパール、スーパーブラック、ブリリアントシルバーならば買取価格を高くできる、もしくは下がらないでしょう。
人気のオプション
日産スカイラインの人気のボディカラーは日産公式サイトでは、以下のようになっています。
- BOSEⓇPerformance Series サウンドシステム
- 電動ガラスサンルーフ
- イルミエンブレム付ミッドナイトブラックグリル
車内で大好きな音楽を楽しみたい方には、スピーカーで有名なBOSEのオプション<BOSEⓇPerformance Series サウンドシステム>がおすすめです。BOSE独自のデジタル信号処理技術とマルチチャンネルのカスタマイズされたイコライゼーションと16からなるスピーカー構成が、臨場感あふれるクリアなサウンドと自然な響きを再現し微妙なニュアンスまでをも聴きとることが可能、「今まさにその場で聴いている」感覚にしてくれます。
電動ガラスサンルーフはワンタッチで電動スライド・チルトアップの開閉ができとても便利です。またUVカット機能付プライバシーガラスなので日焼けやまぶしさからもドライバーと同乗者を守ります。
イルミエンブレム付ミッドナイトブラックグリルは、高級感はそのままに引き締まったフロントマスクを演出してくれます。
10年落ちの日産スカイラインの場合値段はつくか?
日産スカイラインは名実ともに日本を代表する名車です。特にモータースポーツの世界では数多くの記録を作り、その人気を不動のものとしています。そのため一部の車種・グレードではプレミアがつく状態となっています。現在は日産GT-Rとして独立しましたが、4世代前のR34まではGT-Rはスカイラインの中のひとつのグレードでした。歴代の日産スカイラインGT-Rは、ハコスカ、ケンメリ、R32、R33、R34と5世代で存在しています。
日産スカイラインGT-Rではなくても、スポーツグレードのGT系であれば程度が良ければ高い買取価格がつく可能性があります。車種によっては当時の新車価格を上回る買取価格がつくこともあります。一例では、「ハコスカ」と呼ばれる40年以上前の日産スカイラインGT-Rは2000万円以上で取引されていたりします。
まとめ
日産を代表する、日本を代表する名車「スカイライン」を取り上げてみました。現行型のV37となる日産スカイラインは、インフィニティブランドである「高級セダン」という位置づけになりました。過去のモータースポーツで活躍するイメージとは180度変わりましたが、3年後、5年後の残価率には大きな影響がなさそうなので買取に出すなら5年以内が良いでしょう。
ただし、スカイラインは2019年7月にビッグマイナーチェンジを行っています。マイナーチェンジではあるものの、これまでのモデルは旧モデルとして扱われてしまうでしょう。そのため、少しでも早く買取りに出すことが、高額査定のコツだといえます。
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