2005年に誕生した<日産ノート>は、2018年に登録車販売台数日本一に輝いた5ドアハッチバックタイプのコンパクトカーです。2016年のマイナーチェンジでは、低燃費な<e-POWER>が登場し、爆発的な人気を獲得しています。
今回は、そんな日産ノートの最新買取相場や人気のグレード、高額買取につながるポイントを紹介していきましょう。
[myphp file=article-cta-parts-s]日産ノートの特徴
日産ノートを登録車販売台数日本一の大人気車種にした特徴をはじめ、ノートの魅力を具体的にお届けします。
パワーユニット
日産ノートの最大の特徴になるのがパワーユニットです。そのパワーユニットは4つに分けることができます。
1.2リッター直列3気筒ガソリンエンジン(HR12DE)
ノートのベーシックなパワーユニットになります。軽量コンパクト+アイドリングストップで低燃費を実現しています。新車価格も150万円台とリーズナブルです。
他のパワーユニットと比べるとパワー不足は否めないでしょう。
1.2リッター直列3気筒ガソリンエンジン+エコスーパーチャージャー(HR12DDR)
ベーシックなエンジンにスーパーチャージャーという過給機をプラスすることで、排気量が大きくなったかのような加速力を味わえます。
スーパーチャージャーはクランクシャフトの動力を使うためターボのようなタイムラグがないので、アクセルの動きにリニアに反応してくれます。スイッチ一つでECOモードへ切り替えればスーパーチャージャーをOFFすることができるので状況に応じて使い分けて燃費を稼ぐことも可能です。
1.2リッター直列3気筒ガソリンエンジン+モーター(HR12DE+EM57)
<e-POWER>と呼ばれるハイブリッドシステムで、ノートを人気車種にした立役者のパワーユニットです。今までのハイブリッドシステムは、トヨタのようなモーターとエンジンを使い分けるタイプ、ホンダのようなエンジンとモーターを同時に使うタイプでした。
e-POWERはモーターのみで走行しエンジンはモーターを動かすための電力を発電させるためだけに使われます。走行フィールはモーターのみで走る電気自動車のようで加速がとても速いのが特徴です。
1.6リッター直列4気筒ガソリンエンジン(HR16DE)
ニスモSのみに設定されているパワーユニットです。ガソリンエンジンのパワフルでリニアなフィーリングを味わいたい人やスポーツ走行を楽しみたい人向けになっています。そのため組み合わされるミッションは5速マニュアルのみとなっています。
ボディサイズ
ノートのボディーサイズは(ノートXの場合)
- 全長:4,100mm
- 全幅:1,695mm
- 全高:1,520mm
街中でドライブするにはちょうどいいコンパクトサイズです。立体駐車場にも余裕で入れるので駐車場選びにも困りません。
インテリア
ノートの室内サイズは(ノートXの場合)
- 室内長:2,065mm
- 室内幅:1,390mm
- 室内高:1,255mm
と大人4人が余裕で乗車できる広い空間を実現しています。後席は身長170㎝の男性でも足元に余裕があります。ファミリーカーとして選ぶことも問題ない室内サイズと言えるでしょう。
燃費
ノートの燃費はパワーユニットと駆動方式で異なってきます。
- HR12DE:23.4(18.2)
- HR12DDR:26.2
- HR12DE+EM57(e-POWER):34.0~37.2(28.8)
- HR16DE:不明
※JC08モード、日産カタログ数値、単位:km/L、( )内は4WD
ノートのエンジンは排気量が1.2リッターと小排気量なのでガソリンエンジンでも十分に低燃費を実現していますが、e-POWERではさらに10km/L以上も上回っています。
日産ノートの最新買取相場
ノートの中古車はどれくらいの価格で買取されているのか最新の買取価格相場を調べてみました。
年式 | 買取価格相場 |
2017年 | 62.9万円 ~ 185万円 |
2016年 | 50.7万円 ~ 180.7万円 |
2015年 | 36.4万円 ~ 112.5万円 |
2014年 | 25.7万円 ~ 101.9万円 |
2013年 | 26万円 ~ 62.6万円 |
2012年 | 15万円 ~ 75.9万円 |
年式が新しいほど買取価格は高くなりますが、グレードの違いや走行距離、ボディの状態(キズや凹み)、インテリアの状態(汚れや破れ)などで価格には幅が出てきます。
日産ノートの人気グレードと残価率
ノートには多数のグレード設定が存在します。その中でも人気のグレードに的を絞り、買取価格から残価率を算出してみましょう。
<1.2 e-POWER NISMO>
2018年(平成30年)式 カラー:ホワイトパール
走行距離:1.0万km新車価格:246.0万円 買取価格128.4万円 残価率:約52%
<1.2 e-POWER X>
2017年(平成29年)式 カラー:ブラック
走行距離:4.0万km新車価格:196.0万円 買取価格68.1万円 残価率:約34%
<1.2 e-POWER メダリスト>
2017年(平成29年)式 カラー:ホワイトパール
走行距離:3.0万km新車価格:232.0万円 買取価格102.8万円 残価率:約44%
年式の新しさもありますが、何と言ってもパワーユニットが今話題の<e-POWER>であることが残価率の高い一番の理由です。e-POWERは新車で購入する場合、ガソリンエンジンに比べて約30万円ほど高いため、少しでも安く購入できる中古車を狙う人が多い、いわゆる供給が需要を上回っている状態です。
その他の人気グレード
若い世代の人には個性や特別感を演出する特別装備で、エクステリア・インテリアをトータルコーディネートしたカスタムカーの<ライダー>、中高年の人にはインテリアやエクステリアを高級でラグジュアリーに演出する特別装備が施された<メダリスト>に人気があります。
人気グレードの残価率は高い
3年落ちの車の残価率は45%前後が平均的で、不人気車種では40%前後、人気車種になると55%前後と言われています。ここで取り上げた人気グレードの残価率は63~82%と非常に高い数値となっています。
特にノートを大人気にしたe-POWER搭載車の残価率は74~82%と驚異的です。新車価格は約30万円ほど高くなりますが、その後の残価率や燃費を考えるとe-POWERはとてもおすすめでしょう。
※注:外装や内装の程度、走行距離で残価率は前後します。
日産ノートをより高額に買取りしてもらうポイント
ノートを少しでも高く買取してもらうポイントは、購入前にしかできないことと購入後にできることがあります。それぞれのポイントとご紹介しますが、購入前にしかできないことは特に重要ですので押さえておいてください。
購入前にしかできないこと
人気のカラー
ボディーカラーはノートを購入するときに決めなければいけないので、今からノートの購入をお考えの人で、買取価格を少しでもアップさせたいならば、ホワイトかブラックを選びましょう。
これは車全体に言えるのですが、ほとんどの車種でホワイトとブラックは他の色よりも買取価格が高くなります。理由は、ホワイトやブラックは年齢や性別に関係なく万人に受け入れられるからです。ノートならば<ホワイト>もしくは<ブリリアントホワイトパール>、そして<スーパーブラック>になります。
人気のオプション
オプションは社外品ではマイナス査定になることがありますが、メーカーもしくはディーラーの純正オプションならばマイナスはなくアップの可能性があります。
純正オプションも購入時に決めておかなけば後で付けられないものです。買取価格が上がる人気のオプションは<アラウンドビューモニター>と<SRSカーテンエアバッグシステム>になります。どちらも安全にかかわるオプションというのが理由です。
購入後にできること
洗車
車をキレイにすることで「大切に乗られた車」という印象になり、買取価格がアップする可能性は少なからず上がります。ボディー外観はもちろん内装のシートやステアリング、ダッシュボードそして忘れてはいけないのがフロアマットとフロア回りです。フロアがキレイなだけでも内装がキレイに見えるものなのです。
ノーマルに戻す
とくに社外品の外装パーツを装着されている場合、それだけでマイナス査定になる場合があります。買取に出す前に社外品のパーツは取り外しましょう。しかし、取り外すことでボディーに穴が開いたりしてしまう場合は、まずはそのまま査定に出して査定士に相談すればよいでしょう。
10年落ちの場合買取価格はつくか?
今回取り上げている2代目ノートは発売からまだ10年も経過していませんが、初代ノートは2005年発売なので10年以上経過しています。10年落ちの初代ノートは買取価格はつくのでしょうか?
グレードや走行距離、外装や内装の程度によりますが、0~27万円の買取価格がつくようです。
まとめ
日産ノートは<e-POWER>の登場でとても人気のコンパクトカーになりました。残価率を考慮されるならe-POWERを選択するのが賢明でしょう。
すでにノートを所有していてこれから乗り換えなどで買取に出される方は、この記事の買取相場を頭に入れて少しでも高額買取を勝ち取るためにノートをキレイにして査定に出しましょう。
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