日産を代表するスポーツカーとして知られる<フェアレディZ>。北米でもピュアスポーツカーとして人気であり、1969年の登場から現代の6代目となるZ34まで、多くの人々を魅了してきました。
そんなフェアレディZは買取ではどのように評価されているのでしょうか。この記事では、日産フェアレディZの買取について、特徴なども交えてご紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]日産フェアレディZの特徴
グレードと価格
日産フェアレディZのグレードは6パターンあります。Version TおよびSを除いてトランスミッションが 6速マニュアルトランスミッション[6MT]もしくはマニュアルモード付7速オートマチックトランスミッション[7M-ATx]の選択が可能です。
- フェアレディZ [6MT]/[7M-ATx]:3,907,440円/3,985,200円
- フェアレディZ Heritage edition [6MT]/[7M-ATx]:4,080,240円/4,158,000円
- フェアレディZ Version T [7M-ATx]:4,715,280円
- フェアレディZ Version S [6MT]:4,760,640円
- フェアレディZ Version ST [6MT]/[7M-ATx]:5,104,080円/5,212,080円
- フェアレディZ NISMO [6MT]/[7M-ATx]:6,293,160円 /6,401,160円
※価格は消費税込み。
Heritage editionは2018年に追加設定された特別仕様車です。一番最下位のグレードのフェアレディZをベースに以下の装備を特別に施しています。
- Heritage edition専用ボディカラー(ドアミラー、デカール)
- Heritage edition専用インテリアカラー(ステアリング、フロントセンターコンソール、ドアトリム、シートトリム、シフトノブ、ニーパッド)
※Heritage editionのボディカラーは<プレミアムアルティメイトイエロー><ダイヤモンドブラック><ブリリアントホワイトパール><オーロラフレアブルーパール>と4パターンありますが、内装色は全ボディカラー共通でイエロー×ブラックのHeritage edition専用インテリアカラーとなります。
パワーユニット
日産フェアレディZのパワーユニットは共通のVQ37VHRエンジンのみです。ただしNISMOのみNISMO専用チューニングが施されています。スペックは以下になります。
VQ37VHR
- 種類・シリンダー数:DOHC・V型6気筒
- シリンダー内径×行程: 95.5×86.0mm
- 総排気量:3696cc
- 圧縮比: 11.0
- 最高出力: 247kW(336PS)/7000rpm
- 最大トルク:365N・m(37.2kgf・m)/5200rpm
VQ37VHR[NISMO専用チューニング]
- 種類・シリンダー数:DOHC・V型6気筒
- シリンダー内径×行程: 95.5×86.0mm
- 総排気量:3696cc
- 圧縮比: 11.0
- 最高出力: 261kW(355PS)/7400rpm
- 最大トルク:374N・m(38.1kgf・m)/5200rpm
NISMO専用チューニングを施すことでノーマルのVQ37VHRエンジンよりも、最大出力で14kW(19PS)、最大トルクで9N・m(0.9kgf・m)上回るパワフルなエンジンになっています。
トランスミッション
日産フェアレディZのトランスミッションには6速マニュアルトランスミッション[6MT]とマニュアルモード付7速オートマチックトランスミッション[7M-ATx]の2種類があります。6速マニュアルトランスミッション[6MT]の大きな特徴は<シンクロレブコントロール>です。シフトダウンでクラッチを切るとエンジン回転数をシフトダウンさせるギアに自動で合わせ、ヒール&トゥしたかのようなスムーズな変速を可能にしています。MT車では世界で初めて採用されました。
マニュアルモード付7速オートマチックトランスミッション[7M-ATx]は、世界トップクラスの変速速度を実現したマニュアルモードを採用しています。オートマチックでありながら、マニュアルトランスミッションで得られる「車を操る楽しみ」も味わえます。ピュアスポーツカーである日産フェアレディZにふさわしいオートマチックトランスミッションです。
日産フェアレディZの最新相場
日産フェアレディZの中古車はどれくらいの価格で買取されているのか最新の買取価格相場を調べてみました。
<フェアレディZ 3.7 バージョンT >
2012年(平成24年)式 カラー:ブラック
走行距離:5.0万km 新車価格:415.0万円 買取価格145.6万円 残価率:約35%
<フェアレディZ 3.7 バージョンST >
2011年(平成23年)式 カラー:グレー
走行距離:6.0万km 新車価格:448.0万円 買取価格136.9万円 残価率:約30%
<フェアレディZ フェアレディZ >
2010年(平成22年)式 カラー:グレー
走行距離:10.0万km 新車価格:374.0万円 買取価格92.0万円 残価率:約24%
※グレードの違いや走行距離、ボディの状態(キズや凹み)、インテリアの状態(汚れや破れ)などで買取価格は変わってきますのでご注意ください。
日産フェアレディZの人気グレードと残価率
日産フェアレディZには6つのグレード設定が存在します。その中から買取価格が高い人気のグレードに的を絞り残価率を算出してみます。
年式 | グレード | 買取参考価格 | 残価率 | |
1 | 2015年 | NISMO | 382~397万円 | 60~62% |
2 | 2014年 | NISMO | 353~368万円 | 55~57% |
3 | 2016年 | Version T | 336~351万円 | 71~74% |
4 | 2016年 | Version ST | 328~343万円 | 63~66% |
5 | 2013年 | NISMO | 300~315万円 | 47~49% |
6 | 2015年 | Version ST | 288~303万円 | 55~58% |
7 | 2014年 | Version ST | 266~281万円 | 51~54% |
8 | 2012年 | NISMO | 257~272万円 | 40~42% |
9 | 2015年 | ベース | 251~266万円 | 63~67% |
10 | 2011年 | NISMO | 244~259万円 | 38~40% |
残価率は非常に高い
3年落ちの車の残価率は45%前後が平均的で、不人気車種になると40%前後、人気車種では55%前後と言われています。日産フェアレディZの3年落ちの残価率を見てみると55~67%と非常に高く、一番古い2011年式でもNISMOなら38~40%もの残価率になっています。
買取に出すならフルモデルチェンジ前に
しかし日産フェアレディZは2008年の登場から10年以上経過しているため、そろそろフルモデルチェンジでは?と噂にもなっています。フルモデルチェンジ後は旧車となってしまい価値が下がり買取価格も下がってしまいます。そろそろ買取に出そうと思っているなら、フルモデルチェンジが出る前に行うことをおすすめします。
日産フェアレディZをより高額に買い取ってもらうポイント
人気のカラー
日産フェアレディZはスポーツカーという性質上、一般的なことは通用しない部分があります。その一つがボディカラーです。一般的に買取価格が高くなるボディカラーはホワイトとブラックです。理由は無難で万人が購入する上で問題ない、いわゆる売りやすいボディカラーだからです。
しかし、日産フェアレディZは一般的なセダンや商業車ではありません。走りを楽しむスポーツカーです。スポーツカーを好む人は、実用性があり無難な車よりも感性に訴えかけるドライブしていて楽しい車を好みます。よって人気のボディカラーも以下のようになります。
- プレミアムアルティメイトイエロー
- ブリリアントホワイトパール
- カーマインレッド
これは日産の公式ホームページで公開されているフェアレディZの人気ボディカラーベスト3です。無難な色よりも、目立つ派手なボディカラーに人気があります。
人気のオプション
日産フェアレディZの人気のオプションですが、日産の公式ホームページで公開されているベスト3は以下になります。
- NissanConnect(カーウイングス)ナビゲーションシステム
- スタイリッシュパッケージ
- ドライブレコーダー
NissanConnect(カーウイングス)ナビゲーションシステムは地デジ内蔵・HDD方式でさらに、ビルトインタイプETCユニット、ステアリングスイッチ、バックビューモニターがセットになっています。購入後、何も後付けすることなく快適にドライブできるオプションです。意外と人気なのがビルトインタイプのETCです。ETCは後付けにするとどうしても本体がむき出しで不細工になるのですが、ビルトインはどこに付いているのかわからないような自然な仕上がりになります。
スタイリッシュパッケージは、Z エアロキット(フロントスポイラー+リヤスポイラー)、クリアリヤコンビランプ(LEDタイプ)、キッキングプレート、スポーツホーンがワンセットになったドレスアップパーツです。フェアレディZをさらにスポーティーに演出してくれる純正パーツです。
ドライブレコーダーは今や必需品となってきています。純正のドライブレコーダーは録画機能や画質が優れているのはもちろん、コンパクトで場所を取らずフェアレディZのスポーティーな車内空間をスポイルすることなく自然に装着できます。
日産フェアレディZ10年落ちの場合値段はつくか?
日産フェアレディZは2008年発売なので、発売当初のフェアレディZは10年落ちとなっています。人気のフェアレディZは10年落ちでも値段がつくのでしょうか?価格.comで2008年式の買取相場価格を調べてみました。
- ベースグレード:109~125万円
- バージョンS:145~162万円
- バージョンT:139~155万円
- バージョンST:72~85万円
日産フェアレディZはとても人気が高いために10年落ちでも十分に値段がつくことがわかりました。またその価格が他の車に比べても高いことがフェアレディZの人気の高さを証明しています。
初代日産フェアレディZ(S30型)はプレミアもの
初代のS30型フェアレディZは登場からほぼ50年の月日が経っています。しかし程度の良いS30型なら買取価格が200万円か、それ以上にもなります。いわゆる「プレミア」がついた状態となっています。人気漫画「湾岸ミッドナイト」の主人公がドライブする悪魔のZがS30型のフェアレディZというのも人気を押し上げています。
まとめ
日産が誇るスポーツカー、フェアレディZの買取相場価格をご紹介いたしました。スポーツカーはミニバンやコンパクトカーなどに比べれば需要が高くない車種ですが、ファンの人には熱狂的な人が多いため年式が古くても買取価格がつくことがわかりました。しかしフェアレディZはそろそろフルモデルチェンジの可能性が高いので買取に出すならば、それまでに出すのが買取価格を下げないポイントになるでしょう。
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