ネプチューンの持つ三叉の銛であるトライデントがエンブレムに用いられ、高級感あふれる外観が魅力のマセラティ。最高級車にふさわしいその外観と、走りの素晴らしさに魅了される人も多いでしょう。
そんなマセラティを売却する際、気になるのが買取価格ですよね。そこで、最高級車であるマセラティを買取に出した際の買取相場調べてみました。
マセラティの魅力や歴史を紐解きながら、マセラティの買取価格や残価率を紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]マセラティの特徴
マセラティは、イタリアの小さな町<モデナ>で発祥したスーパーカーのブランドです。モデナは、マセラティと同じイタリアのスーパーカーメーカーであるランボルギーニの発祥地としても知られています。
1914年に創業したマセラティには100年以上の歴史があり、長きに渡って世界中のスーパーカーファンから愛されてきました。
マセラティの本体価格は900万~2500万円で、最高級車として扱われています。マセラティ独特の流れるようなボディラインは、最高級車ならではの上品さであり、ため息が出るようなエレガントさ魅力です。
しかし、美しい外観とは裏腹な迫力のある排気音もマセラティの人気の秘密でしょう。荒々しい排気音と力強い動力性能がは、走りを追求する富裕層の男性の心をくすぐります。
ただ、これまでマセラティは最高級車としての敷居が高く、数年前までは都心でも見かけることが少ない車でもありました。
近年では日本でのシェア率が向上し、地方の主要都市などでも見かけるようになったといえるでしょう。そして、その人気は上昇を続けています。
マセラティの歴史
1914年に創業したマセラティですが、創業当時はスポーツカーを専門的に修理・調整する工場でした。第一次世界大戦が終わると、アドルフ・オルシがマセラティの株式を取得し、経営に参画します。それをきっかけに、本格的に乗用車の製造販売が開始されました。
しかし、第ニ次世界大戦以降も、マセラティはスポーツカーの製造を続けます。そして、1957年に3500GTの製造がはじまりました。これが、マセラティ初の量産車です。
3500GTが大ヒットとなったことで、これまで積極的であったF1などのカーレースを離れたマクラーレンは市販車の製造をメインで行うようになります。
ただ、経営が安定しないことから1965年にはシトロエンの傘下となってしまうのです。その後、1974年にプジョー、1993年にはフィアットの傘下となり経営を安定させてきました。
マセラティの魅力
マセラティは、イタリアならではのデザイン性の高さと、見事なパフォーマンスが魅力です。ここからは、マセラティの魅力について解説していきましょう。
優れたデザイン性
ハイブランドが集まるイタリア。そんなイタリアで生まれたマセラティはデザイン性の高さが魅力です。マセラティはどの車種であっても非常に美しく、完成度が高いといえるでしょう。
流線型のボディに特徴のあるグリルを組み合わせ、非常にパンチの効いたスタイルを生み出しています。高級車として知られる他のメーカーでもそれぞれにグリルには特徴があるでしょう。
しかし、マセラティほどの美しさとクールさが組み合わさったデザインは存在しないといわれています。
最高級車ならではのハイパフォーマンス
最高級車として知られるマセラティは、もともとスポーツカーを作っていた自動車メーカーです。そのため、パフォーマンスに関する妥協がなく、どの車種でもハイパフォーマンスに仕上げられています。
例を挙げると、フラッグシップ車であるクアトロポルテには最大410万馬力を生み出す3Lツインターボエンジンが搭載されました。また、510馬力を生み出す3.8LツインターボV8を選ぶことも可能です。
クアトロポルテは高級サルーン車でありながらも、スポーツカー並みのスペックが備えらえているといえるでしょう。そのほかの車種であっても、驚くようなハイパフォーマンスが楽しめます。
マセラティの車種
マセラティジャパンでは、4ドアスポーツセダンの【ギブリ】、【クアトロポルテ】のほかに、2ドアクーペとなる【グラントゥーリズモ】やオープンタイプの【グランカブリオ】、さらにSUVの【レヴァンテ】といった5車種がラインアップされています。
ここからは、それぞれの車種について詳しく紹介していきましょう。
ギブリ
マセラティのラインアップのなかで、最も人気があるのがギブリです。ギブリは4ドアタイプのスポーツセダンであり、グレードごとに4つのタイプが用意されています。
スタンダードなギブリと、ギブリS、ギブリS Q4、ギブリディーゼルがあり、それぞれの新車価格も異なります。
最もスタンダードなギブリでも9,250,000円~と、最高級車にふさわしい価格設定が特徴です。しかしながら、同じ4ドアセダンでもポルシェ パナメーラよりは手頃であるため、初めての高級車でも手が出しやすいといえるでしょう。
外観に見られる流線型の美しいラインだけでなく、インテリアの巧みさも加わったギブリは、まさにイタリアらしいデザインが採用されている車です。
ダッシュボードの真ん中に据えられたアナログ時計にはマセラティの伝統が感じられます。
ギブリのスペック
全長×全幅×全高:4,985 mm×1,485 mm×1,945 mm
最高出力:350ps
最高速度:267km/h
エンジン型式:V6
トラクション:RWD
最大トルク:500 Nm
クアトロポルテ
4ドアのスポーツセダンとしてマセラティにラインアップされているのがクアトロポルテです。クアトロポルテには、2種類のトリム・オプションが用意されています。
レーシング技術をベースとして誕生したのが<グランルッソ>であり、新しいタイプのラグジュアリーセダンとして誕生しました。
また、クアトロポルテのスポーツ性能を活かし、アグレッシブな魅力をさらに引き出したのが<グランスポーツ>です。
グランスポーツのエクステリアやインテリアには、これまでレース経験を主として来たマセラティの伝統が色濃く残されています。
さらに、クアトロポルテに使用されているエンジンが、フェラーリ製のV8エンジンを使用していることもポイントでしょう。
それに加えて、クアトロポルテのデザインはファラーりと同じくピニンファリーナが手掛けています。そんなクアトロポルテSの新車購入価格は14,650,000円ですので、フェラーリよりも安く購入できるのも魅力です。
そのほかにも、クアトロポルテは5人乗りであり実用性の高いセダンであることもポイント。乗り降りがしやすく、荷室にも十分な広さが設けられていることから、快適なドライブが楽しめる最高級車であるといえるでしょう。
マセラティ クアトロポルテ グランルッソのスペック
全長×全幅×全高:5,26 mm 2×1,948 mm×1,481 mm
最高出力:350 ps
最高速度:270 km/h
エンジン型式:V6
トラクション:RWD
最大トルク:500 Nm
燃費性能:14.9 L/100 km
グラントゥーリズモ
マセラティの2ドアスポーツクーペとして発売されているのがグラントゥーリズモです。グラントゥーリズモの新車価格は16,240,000円~に設定されています。
グラントゥーリズモにはグラントゥーリズモ スポーツ、グラントゥーリズモ MCストラダーレ、グラントゥーリズモ MC ストラダーレ センテニアル エディション4つのグレードが用意されているのが特徴です。
走りに特化したグラントゥーリズモは、0㎞/h~100km/hの加速性能が4.8秒という驚きの速さを持っています。グランツーリスモ・スポーツであれば最高速度は299km/hであり、モータースポーツで培ったマセラティが技術を惜しみなく反映されているといえるでしょう。
グラントゥーリズモスポーツのスペック
全長×全幅×全高:4,919 mm×1,915 mm×1,353 mm
最高出力:460 ps
最高速度:299 km/h
エンジン型式:V8
トラクション:RWD
最大トルク:520 Nm
燃費性能:14.3 L/100 km
グランカブリオ
グラントゥーリズモのオープンカータイプとして登場したのがグランカブリオです。ドライブが好きなユーザーに愛されるグランカブリオは、マセラティがこれまでのレース経験から得た技術を高次元で活かしています。
4シーターのカブリオレであり、大人数でのドライブにもぴったりだといえるでしょう。グランカブリオの優美なスタイルも十分に楽しめる、青空が似合う車です。
また、マセラティに男性的なイメージを持つ人も見られますが、本国イタリアでは、グランカブリオを好む女性も多くみられます。
なぜなら、ソフトトップはカラーオーダーが可能で、自分好みの1台が見つけられるからです。さらに、ソフトトップを閉めているときでも、その美しさに代わりはありません。
そのほかにも、インテリアには高級素材を贅沢に使用していることから、乗るのが楽しくなる車であるといえるでしょう。細かい部分にまでオリジナルオーダーが可能で、自分だけの1台が作れます。
そんなグランカブリオにも4つのグレードが用意されました。ベーシックなグランカブリオの他にも、グランカブリオスポーツ、グランカブリオMC、グランカブリオMCセンテニアルエディションから選べます。
新車価格は19,430,000円~と、最高級車ならではの価格設定も魅力です。
グランカブリオ MCのスペック
全長×全幅×全高:4,919 mm×1,915 mm×1,380 mm
最高出力:460 ps
最高速度:291 km/h
エンジン型式:V8
トラクション:RWD
最大トルク:520 Nm
燃費性能:14.5L/100 km
レヴァンテ
マセラティのラインアップの中で、唯一のSUV車がレヴァンテです。SUVであっても、走行性能が非常に高いのが特徴で、レヴァンテSでは最高速度264km/hを可能にしました。
驚くほどの速さは、マセラティならではといえるでしょう。レヴァンテには3つのグレードがあり、ベーシックのレヴァンテと、レヴァンテS、さらにディーゼル愛好家へのレヴァンテディーゼルから選べます。
ベーシックなレヴァンテでも新車価格は 10,800,000円~であり、富裕層のSUVとしての地位を確立した1台です。
レバンテはSUVとして登場していますが、マセラティらしい威圧感のあるスタイルを継承しています。開口部は大きく開かれ、ラジエターグリルにはグリルシャッターが備えられました。
その両端には細めのライトが張り出し、スポーティーさを演出しています。SUVにもクーペのラインを導入し、スッキリとまとめ上げたことも人気の秘密でしょう。
しかしながら、インテリアにはウッドパネルを多用することでクラシカルさを引き出しています。それでいて操作系は使いやすく、機能性が高められた1台です。
レヴァンテのスペック
全長×全幅×全高:5,005 mm×1,981 mm×1,693 mm
最高出力:350 ps
最高速度:251 km/h
エンジン型式:V6
トラクション:AWD
最大トルク:500 Nm
燃費性能:14.5-15.8L/100 km
マセラティの最新相場
最高級車として知られるマセラティを売却する際には、どのくらいの価格で売れるのか気になりますよね。そこで、マセラティの最新相場を調べてみました。
ギブリの最新相場
- 2016年式 ギブリ S Q4 4WD 黒 走行距離 20,000km:5,620,000円
- 2015年式 ギブリ S 黒 走行距離 20,000km:5,360,000円
- 2014年式 ギブリ S Q4 4WD 赤 走行距離 10,000km:5,268,000円
- 1988年式 ギブリ S 走行距離 30,000km:4,140,000円
ギブリの残価率
ギブリ Sの新車価格は11,400,000円であり、2015年式のギブリ Sの買取価格が5,360,000円です。2019年の時点での4年落ちのギブリSの残価率はおよそ47%となります。
クアトロポルテの最新相場
- 2015年式 クアトロポルテ S ホワイトパール 走行距離 20,000km:3,828,000円
- 2014年式 クアトロポルテ スポーツGTS ホワイト 走行距離 30,000km:4,748,000円
- 2010年式 クアトロポルテ スポーツGTS ホワイト 走行距離 30,000km:6,408,000円
- 2009年式 クアトロポルテ S 黒 走行距離30,000km:3,579,000円
クアトロポルテの残価率
クアトロポルテSの新車価格は14,650,000円です。それに対して2015年式のクアトロポルテSの買取価格は3,828,000円でした。
よって、2019年の時点で4年落ちのクアトロポルテSの残価率は、およそ26%と非常に低いことがわかります。
グラントゥーリズモの最新相場
マセラティのグラントゥーリズモSは新車価格で18,133,000円 からと非常に高級なため、日本での流通量が少なく買取の事例がありません。
ただ、希少価値が高い分、車の高価買取は可能です。
グラントゥーリズモの残価率
グラントゥーリズモの最新相場がわからないため、残価率も不明です。
グランカブリオの最新相場
グランカブリオの最新相場は以下の通りです。
- 2018年式 グランカブリオ スポーツ 白 走行距離 1,000km:14,317,000円
- 2018年式 グランカブリオ スポーツ 白 走行距離 2,000km:11,369,000円
- 2014年式 グランカブリオ スポーツ 黒 走行距離 27,000km:7,555,000円
- 2010年式 グランカブリオ カブリオ 黒 走行距離 42,000km:4,241,000円
グランカブリオの残価率
グランカブリオ スポーツの新車購入価格は20,000,000円であり、2018年式のグランカブリオを買取に出すと14,317,000円がつけられています。
よって、2年落ちのグランカブリオスポーツの残価率はおよそ71%です。
レヴァンテの最新相場
レヴァンテの最新相場を2016年のモデルを例に紹介しましょう。
- 2016年式 レヴァンテ S 4WD 黒 走行距離10,000km:8,280,000円
レヴァンテの残価率
レヴァンテSの新車価格は11,100,000円であり、2016年式のレヴァンテ S 4WDの買取価格は8,280,000円でした。
その結果、2019年の時点で3年落ちのレヴァンテの残価率はおよそ74%となります。
マセラティを高額で買取ってもらうポイント
マセラティは日本での人気が急上昇しているのにもかかわらず、ディーラーが少ないのが特徴です。よって、希少性が高く、中古車の流通台数も少ないといえるでしょう。
そのため、マセラティは高価買取が可能な車の1つです。さらに、マセラティの買取ではいくつかのポイントをおさえると、より高値で車の売却ができます。
人気のカラーや人気のモデルは高値がつきやすい
マセラティで人気のボディカラーは白や黒です。また、カスタム車と比べるとオリジナルのほうが高値がつきやすいといえるでしょう。
1990年代から2003年までの間には、カンビオコルサ、グランクーペ、3200GTなどの短期間しか販売されなかったモデルが登場しています。
これらのモデルは極めて希少性が高いため、高値での車 買取が期待できるでしょう。
買取店を選ぶ
マセラティは最高級車であり、希少性も高いことから買取店はしっかりと選ぶことが大切だといえます。なぜなら、マセラティの査定の経験がない業者であれば、価値がわからないことも多いからです。
買取業者によって査定額に差が出やすく、本当の価値よりも安く買取られてしまうこともあるでしょう。そのため、マセラティの売却では、経験が豊富で、正しい価値のわかる買取業者を選ぶことで、車の高価買取につながります。
まとめ
マセラティは、最高級車にふさわしい走行性能を備えた車です。高級感あふれる外観も魅力的であり、なによりも、荒々しいエンジン音の虜になる人も多いでしょう。
そんなマセラティを買取に出すと、モデルによっては70%以上もの残価率が期待できます。ただし、車の高額査定を希望するのであれば、買取店選びも重要です。
少しでも信頼のおける買取店を選ぶと高値がつきやすくなります。さらに、車の状態によっても買取価格は異なりますので、いい状態で車を買い取りに出しましょう。
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