「近いうちに愛車を売ろうと思っている。でも車を売るのは初めてなのでトラブルが起こらないか不安・・・万が一トラブルが起こった場合に備えて対処法などを知っておきたい。」と考えているあなたへ。
そこで今回は【車の買取時に起こりやすいトラブルと対処法】について解説します。今はサービスの質が高い買取店が多いので、トラブルが起こる可能性は低いです。
しかし、万が一に備えてトラブルの対処法について考えることは大切です。この記事では【トラブルが起こる理由】をはじめ【具体的な対処法や相談先】さらには【前もってトラブルを回避する方法】まで幅広くご紹介しています。安心安全に自分の愛車をを売るためにもぜひ参考にしてみてくださいね。
[myphp file=article-cta-parts-s]車買取時にトラブルが起こる理由
そもそも、なぜ車売却でトラブルが起こるのでしょうか?その理由を具体的に解説します。「自分は絶対に大丈夫」と思っていても、いざ買取手続きに進むと思っていたものと違い苛立ってしまうこともあるでしょう。トラブルを避けるためにも、まずは原因を見ていきましょう。
買取店側とユーザー側での認識の違い
車買取におけるトラブルにはさまざまなパターンがあります。いちばん多いのが「金銭トラブル」です。支払いトラブルやキャンセルのトラブルなど・・・多岐に渡ります。このようなトラブルが起こる原因は、基本的には【買取店側とユーザー側の認識の違い】によるものが大きいです。お互いの認識違いによって大きなトラブルに発展します。
例えばキャンセル料だと、買取店側は契約書にキャンセル料がかかると明記することだけでなく、口頭でも説明する必要がありますよね。マニュアルや口頭での説明など、お互いのコミュニケーションが不足するとトラブルにも発展しやすいのです。認識の違いが起きないように、スタッフ側は正しい契約内容を伝える必要がありますし、ユーザー側も内容をしっかりと確認する必要があります。
買取店側が強引になってしまう
先ほど、買取店とユーザーとの「認識のズレ」があると言いましたが、買取店側がルールに反した記載をするケースも多いです。ときに強引な買取を迫ってくるケースも。
買取店にとって車は「命」のようなもの。車の在庫がなければ商売が成り立ちません。そのため「何がなんでも買い取りたい」と考えているわけです。買い取りたい気持ちが膨らみすぎたがゆえに、ユーザーに対して強引になってしまうこともあります。
そういった対応をされると、ユーザー側も困りますし、腹が立ちますよね。これらの対応がエスカレートするとトラブルに発展してしまうのです。
車買取時によくあるトラブルとその対処法
続いて【車買取でよく起こるトラブルと対処法】をご紹介します。先述したように、車買取におけるトラブルは「お金」にまつわるものばかりです。日本全国では、年間を通して多数のトラブルが起こっています。
ここでは具体的に「どんなトラブルが起こっているのか?」「その対処法にはどんなものがあるか?」といったことを説明していきます。
査定が終わった後に減額された
まず最初は【実車査定が終わった後に買取価格が減額された】というトラブル。車を引き渡したのにも関わらず、その後に減額するケースもあるようです。ユーザー側から言わせれば、たまったもんじゃないですよね。
優良買取店であればこのようなトラブルが起こることは考えにくいですが、悪質な買取店であれば、何かと難癖をつけて減額してくることがあります。すでに契約が締結して車を受け渡したのに「実はもっと買取金額の低い車だった」「故障車であることが分かった」などと言われることも。
ただ、これは明らかに買取店側の問題です。買取金額については実車査定を行うときに正しく判断しなければならないですし、プロが査定するわけです。それなのに「やっぱり違った」はあまりに無責任ですよね。
故障車についても同様です。実車査定を行うタイミングで「故障の有無」も隅々までチェックしなければなりません。後から「やっぱり故障車だった」もあまりに理不尽です。
対処法としては【契約時に書類の内容をしっかりと確認する】ことです。完全に買取店側のミスではありますが、トラブルにならないためにユーザー側としてもきちんと確認しておく必要があります。契約書類そのものは買取店が各自で作成することになっています。
そのため、買取店が好きなように契約書の内容を変えられるわけです。なかには「再査定する場合がある」と明記されているケースもあります。ただ、これはルールに違反する文章なので、きちんと確認しておきましょう!
もし査定後に減額されてしまった場合、法律によって無効にすることが可能です。ただ、そうなると面倒なので事前に防止することに努めましょう。
契約のキャンセルが不可能だと言われた
キャンセルにまつわるトラブルも非常に多いです。特に【契約のキャンセルが不可能だと言われた】【高額なキャンセル料を要求された】などのトラブルが挙げられます。キャンセルの理由はさまざまですが、特に別居中の家族などに多く見られる「所有者と売却者が違うケース」です。
売ってはいけない父の車を息子が勝手に売り、それを親が知ったことで息子が「やっぱり売却をやめたい」とキャンセルを申し出たときなどが挙げられます。
キャンセルのトラブルに関しては、どちらが悪いとは言い切れません。基本的に解除料さえ払えばキャンセルはできます。ただ、買取店によっては解除料の内訳を誤魔化しているところもあるので、きちんと内容も確認するよう要求しましょう。
契約のキャンセル料や違約金については「消費者契約法」に明記されています。簡単にまとめると「ユーザーは損害額以上を支払う義務はない」と明記されているので、あまりに高額なキャンセル料を請求された場合は交渉しましょう。
買取金額が支払われない
【お金が支払われない】というケースもあります。人気のある大手買取店ではまずあり得ませんが、小さな規模で運営している買取店ではあり得ます。例えば「資金繰りが不安定な買取店」や「契約した後に破綻してしまった買取店」などに多いケースです。
対処法としては、【車両の引き渡し日と同時にお金を受け取る】【車両だけ引き渡し重要書類を残しておいて、お金を受け取った後に書類を渡す】が有効です。最初に車両と書類を一緒に渡してしまうと、ユーザー側は完全に「待ち」の状態になります。
買取店側が動いてくれないかぎり支払われないので、リスクが高いです。以上の2つの方法を実践してみてください。
「スケジュール的に車両と書類は同時に渡さなければならない」という場合は、印鑑付きで「〇日までに振り込みます」と明記した書面を提出しましょう。これを用意しておけば、もしトラブルに巻き込まれたとしても決定的な証拠となります。
振込で指定日までにお金が支払われない場合、口座番号が間違っていたなどで送金できていないケースもあるので、必ず買取店に連絡するようにしましょう。
買取を強引に迫られた
【査定するだけのはずが強引に買取を迫られて結果的に契約してしまった】ケースです。サービスの質が行き届いている大手買取店であれば可能性は低いですが、個人店などではあり得る事例です。
なぜこのようなことが起こるかというと、「どの買取店も在庫が足りないから」です。中古車販売業界が誰でも参入できるが故に、お店の数が増えてしまい、中古車台数が足りなくなっています。そのため、あれこれと理由をつけてユーザーの車を買い取ろうとするわけです。
例えば「今だけ特別に〇〇円アップ!」「クーリングオフもできるので安心」といった営業トークをしてきます。たしかにうまい話のように聞こえますが、一旦立ち止まって考え直すことをオススメします。一度契約してしまったら基本的には後には戻れません。あまりに強引に買取を迫ってきた場合は、消費生活センターなどに相談しましょう。
トラブルが起きた際に相談できる機関とは
次に【もしトラブルが起きてしまった場合に相談できる機関】をご紹介します。万が一トラブルが起きてしまった場合、誰に相談すればいいか分からなくなるのも事実です。
ここでは、不意のトラブルに巻き込まれた際に路頭に迷わないように、具体的な相談先をいくつかピックアップしました。もしトラブルが起きたら、以下の場所に相談しましょう。
国民生活センター
国民の消費生活にまつわる問題の調査を行っている独立行政法人【国民生活センター】。商品テストやクレーム処理など消費に関するあらゆる業務を行っており、車買取のトラブルの防止活動にも務めています。また全国には「消費生活センター」と呼ばれるものも存在しますが、その代表が国民生活センターです。
国が管理しているので信頼度も高く、電話で相談できるホットラインも用意されています。車買取にまつわるトラブルも、このセンターに多く寄せられていることから相談慣れしています。一人ひとりユーザーに寄り添った対応をしてくれるので安心です。
車売却消費者相談室(JPUC)
文字通り車の売却に関する相談ができる【車売却消費者相談室(JPUC)】。中古車買取をより健全にするべく設立された一般社団法人で、車売却に詳しい相談員が集まっています。車売却について、より具体的な解決策を提示してくれるので、初めての人でも安心です。窓口は電話対応のみとなっているので要注意。
弁護士
自分の力ではどうしようもなくなった場合【弁護士に相談する】という方法もあります。例えば「査定が終わった後にあり得ないほど大きな減額をされた」「車を持ち逃げされた」といった場合、弁護士に相談するのが良いでしょう。金銭トラブル、主に「返金」にまつわるトラブルの場合、法律が絡んでくるので、相談室などでは対応できないケースがあります。
弁護士に依頼すると依頼料がかかりますが、結果的に返金額が大きくなる可能性が高いです。あまりに不当なトラブルに巻き込まれた場合は、弁護士に頼るのも一つの手でしょう。
前もってトラブルを回避する方法
それでは最後に【トラブルを回避する方法】をご紹介します。トラブルが起きると、車を売却するのに余計な時間がかかってしまう上に、不愉快な気持ちになってしまいます。
買取店とユーザーどちらも後味の悪い結果になってしまうので、そうならないために、前もってトラブルを回避する方法を覚えておきましょう。具体的には以下の方法があります。
大手買取業者に買取を依頼する
確実に車買取を進めるのなら、個人店よりも大手買取店がオススメです。全国展開している大手なら、資金繰りも安定していますし、オペレーションもしっかりとしています。
なかでも評判や口コミの良い買取店であれば尚良いですね。また【JADRI(ジャドリ)】と呼ばれる団体に加盟している買取店もオススメです。JADRIは厳しい審査基準をクリアした業者のみ加入可能で、加盟した店に対しても「キャンセル料の支払い禁止」「再査定禁止」といったルールを設けています。
事故歴や修復歴を偽らない
車を実車査定に出す際、本当は事故車なのに「一度も事故を起こしたことがありません」と偽ったり、大きな修理経験があるのに「一度も修理したことはありません」と嘘を付くのはやめましょう。プロの査定士が査定をすれば一発で分かりますが、無申告で査定を進めると、後でトラブルに発展してしまうリスクが高くなります。事故歴や修復歴がある場合は必ずスタッフに伝えましょう。
売却を迫られても契約しない
買取店は「買取のプロ」です。ときに買取を迫るような口調で話してくることがあるでしょう。向こうも「何としてでも買い取りたい」と考えており、交渉慣れしています。
そのため、口車に乗せられないように気をつけましょう。トントン拍子で契約まで進むことがあるかもしれませんが、相手の提案に乗りすぎると損してしまいます。売却を迫られても一度断るようしましょう。一旦立ち止まって冷静に判断することが大切です。
まとめ
車の買取時に起こりやすいトラブルと対処法について解説しました。いかがでしたか?
トラブルは起こらないに越したことはありません。可能性としては低いですが、買取時にトラブルが起こるケースはいくつも報告されています。
もしかしたら、あなた自身もトラブルに遭遇してしまうことも考えられるので、今回ご紹介したことをしっかりと覚えておいてくださいね。トラブルは前もって防ぐことも十分に可能なので、できることを準備してスムーズに愛車を売却しましょう。
[myphp file=article-cta-parts]