車を売るのなら、出来るだけ高い金額で売却したいですよね。
ネットなどで車の買取について調べていると「車の買取は複数の業者に査定してもらうと高く売れる」という情報を良く目にします。では実際に業者に買取査定を頼む時には何社に依頼したら良いのでしょうか。
結論から言うと、高額で車を売却するためには「車の買取で査定を依頼するのは3~4社ほどがベスト」です。
今回の記事ではその理由もくわしく解説します。他にも「車を高く買取してもらうコツ」や「自分の車のおおよその買取限度額を知る方法」など、車の買取に役立つ情報を掲載していますので、ぜひ最後まで読んで高額売却に役立ててください。
[myphp file=article-cta-parts-s]車の買取査定は何社に依頼すればいいのか
車を複数の業者に買取査定してもらう場合、何社に依頼するのがベストなのでしょうか?
車の買取査定は競合する事で高くなる
車の買取業者もビジネスで買取を行っていますので、査定時にも利益を出す事を第一に考えています。こちらがまだ他の業者で買取査定をしていない、予定がない事が分かると、ほぼ確実にかなり安い買取価格を提示してくるものです。
こちらが中古車査定の知識を身に付けて買取査定額アップを交渉してみても、業者もプロですからここぞとばかりに巧みな営業トークを繰り出してきて、うまく丸め込まれてしまいます。
しかし、複数の業者が査定するとなると、買取業者もあまり安い価格を出していては車を買い取れなくなってしまうので、買取限度額をにらみつつギリギリの価格を提示してきます。
このように複数の業者で査定してもらって競争させると、結果的に査定額が買取限度額近くまで行く事も珍しくありません。
手間いらずの買取一括査定がおすすめ
複数の業者で買取査定してもらうメリットは上記の通りですが、複数の業者に連絡して個別に査定を依頼するのは面倒なものです。
<車の買取一括査定>というサービスがあり、サイトの入力フォームで車の車種、年式、走行距離や、住所氏名、電話番号などを入力すると、その情報が複数の業者に伝達されてすぐにこちらに連絡が入ります。
そこで同一日時に順番に査定の予定を入れていけば、査定の予約を最小限の労力で済ます事が出来るのです。
買取一括査定で依頼するのは3~4社ほどがベスト
買取一括査定は便利なサービスですが、では実際にどれくらいの業者に査定してもらうと良いのでしょうか。
査定をたくさんしても買取限度額は変わらない
買取業者もその車に対する買取の限度額を持っています。買取業者もビジネスですので儲けが無くなってまで車を買取しようとはしません。
車の買取限度額は車種年式や車両の状態によってだいたいの相場があります。業者によってその車にどこまでの金額を出せるかは多少の違いは出るものですが、あまり大き差にはならないものです。
買取で高額査定を出すめに肝心なのは、「自分対業者」から「業者対業者」の対立構図に変化させる事。ですから10社に査定してもらったからと言って、査定額がすごく高くなる訳ではありません。
買取査定にかかる時間
買取査定にかかる時間は、車両のチェックから商談を含めて40分から1時間程度です。
車の買取では大きなお金が動きますので、査定も時間をかけて入念にチェックを行います。内外装、エンジンルーム、足回り、フレームなどを見て10~15分程度。
買取査定は車のチェックだけではなく、その前後に行う商談にも時間がかかります。車を手放す理由から売却希望時期、修復歴の有り無しなど細かにヒアリングされます。このヒアリングに10~15分程度。
そして査定後に買取価格の提示がありこれが15~20分ほど。ここでなかなか査定額を言わないなどの駆け引きを仕掛けてくる業者も中にはいます。そうなると無駄に時間がかかってしまいますので、あらかじめ「何時までしか時間がない」と断っておいてください。
買取査定を依頼する適正な業者の数
高額査定を得るために依頼する業者の数は「3~4社」にするのが適正です。
すでに説明したように査定額を上げるために買取業者を競合させる事は必要ですが、闇雲に多くの査定をしても買取額のアップには繋がりません。
仮に5社に査定を頼んだとしても、1社に1時間ほどかかったとして5時間もかかってしまいます。一つ一つの業者に対応するのも想像以上にエネルギーを使うものです。
買取査定で競合させるためには2社は必要です。買取業者にも当たり外れがありますので最低でも3社はあったほうが良いでしょう。最小のエネルギーで済ませるなら3社で充分ですが、大手や中堅の誰でも名前を知っているような業者を2社は入れるようしてください。
5社は査定にかかる労力と得られる結果が釣り合わないので必要ありません。「高額査定を出すために買取査定を依頼する業者の数」は、「最小で行くなら3社」、「余裕があれば4社」がベストです。
おすすめの買取一括査定サービス
実際に買取一括査定を利用するとしたら、どこのサービスを使ったら良いのでしょうか。おすすめの買取一括査定を3つ紹介します。
カーセンサー
全国の中古車情報から自動車保険や車検の情報まで取り扱う大手サイト<カーセンサー>の一括査定サービス。カーセンサーは1984年に中古車情報雑誌としてスタートした長い歴史を持ち、業界での知名度、信頼性も抜群です。
五十音・都道府県から、自宅近くの車買取店舗の情報を調べる事も出来ます。
一括査定.com
自動車流通業界の業界団体である<一般社団法人 日本自動車流通研究所>が運営する車の一括査定サイトです。日本自動車流通研究所が審査をして合格した優良な事業者だけが買取査定出来るシステム。
買取査定の業務改善にも積極的に取り組んでいて、消費者からのクレームなども全体で共有して対策を行っています。
<社団法人日本自動車購入協会>と提携し、<車売却消費者相談室>にて<一括査定.com>を利用しての一括査定や車の売却に関する事を相談可能。利用者の安心を重視している一括査定サービスです。
LINE@を使った新しい買取サービス
LINEを使用するこれまでになかった画期的な一括査定のサービスが開始されました。従来の一括査定のデメリットを払拭したサービスとして話題になっています。
ビッドナウ車買取とは
<LINE@(ラインアット)>とは、LINEのビジネス向けアカウントで、企業が一般ユーザーに対して情報を発信したり、個別にコミュニケーションをとったりする事が出来ます。
このLINE@を利用して車の一括査定サービスを提供しているのが、<ビッドナウ車買取>です。
従来の一括査定のデメリット
今までの車の買取一括査定では、住所や電話番号などの個人情報を入力し終わるとすぐに業者からの電話が鳴り続け、多い時には10社以上から連絡が入る事もあります。
実際に10社に査定してもらう訳にも行かないので、業者を選別してアポイントを取り、後は断らなくてはなりませんが、これが想像以上に負担になる作業なのです。
しかも業者の中には断ってもしつこく連絡してくる者もいるなど、必要のない多数の業者にまで電話番号を知られてしまうのは一括査定のデメリットでした。
ビッドナウ車買取のメリット
LINE@を利用した<ビッドナウ車買取>では、業者とは電話ではなくLINEでのやり取りになりますので、電話と違い自分のタイミングで入力する事が出来て大変便利です。
しつこい業者がいてもLINEなら電話とは違ってはっきり断りやすいですし、放置しておいても問題ありません。
従来の一括査定では実際に車を見て査定するまで査定額は分かりませんでした。しかしビッドナウ車買取では、車の状態を詳しく入力すればそれを見た業者から査定額の提示がありますので、最高額を出した業者にだけ実車を見ての査定をしてもらう事が可能です。
複数社に査定してもらうのと、一社だけに査定してもらうのとでは、かかる手間や時間が大幅に違ってきます。このように、一括査定のデメリットを無くし、良いとこどりしたのが<ビッドナウ車買取>なのです。
ビッドナウ車買取の利用エリアは現在のところ、現在関東、中部、関西エリアです。
※上記エリアでも一部エリアではご利用いただけない地域もございます。
買取業者の査定額の決め方
車の買取業者はどのように査定額を決めているのでしょうか。
中古車査定基準が基本になる
中古車の査定では<一般財団法人 日本自動車査定協会>が管理、運用している<中古車査定基準>が業界の基準として広く使われています。
年式や走行距離など車両の状態により加点減点をしていく査定方式で、多くのディーラーや買取店で参考にされている基準です。
競合店の存在は大きい
上記のように業界でベースとなる査定の基準はありますが、買取店もビジネスとして買取を行っています。
査定で競合する業者がいてどうしてもその車両を買取りしたい場合は、基準通りに査定額を決めていては他の業者に負けてしまいますので、査定額を上げざるを得ません。
業者オークションの相場も重要視される
古物商の許可を持ち加入審査に合格した業者だけが取引できる<オートオークション>という施設があります。
全国各地にあるオートオークション会場では、業者が中古車を持ち寄って売却、買取を行っています。自社で販売展示場を持っていて販売に力を入れている買取業者もいますが、多くの業者は最終的にはオートオークションで売却する事を前提に買取をしています。
買取業者はオートオークションの取引相場を参考に、決して損をしないように買取限度額を設定しているのです。
買取査定時のチェックポイント
買取査定の時に、査定士が必ずチェックするポイントを紹介します。
年式と走行距離
<年式>とは、その車両が初めて登録された年の事です。もし忘れてしまった場合は車検証の<初度登録年月>という欄に記載があるので確認してください。
平成28年5月に初度登録を行った車両は<平成28年式の車>と呼ばれます。この年式は新しいほど新車に近くなりますので、当然査定額も高くなります。
走行距離も少ないほど査定額は高くなります。目安としては登録から1年につき1万km未満の走行距離であればプラスポイント、1万kmを大幅に超えていればマイナス材料になるケースが多いです。
ボディの傷、へこみ
ボディの傷やへこみは大きく深いものは減点の対象になります。爪が引っかからない程度の浅い傷は査定に影響しませんので安心してください。
内装の汚れなど
シートなどの汚れ、痛みが酷い場合はマイナスポイントになります。常識的な範囲のスレや経年変化は問題になりません。
事故歴・修復歴
車の骨格部分を修理、交換した経歴があると、<修復歴車>として査定額は大幅に減額されてしまいます。
かつて事故に遭って部品を修理交換した過去があったとしても、骨格部分ではない部品であったならばマイナス材料にはなりません。
車のおおよその買取価格を知る方法
車の買取査定をしてもらう前に、だいたいで良いので自分の車の買取価格を知っておきたいですよね。次に買う車の資金計画などもありますし。
今回はあくまで参考程度ですが、車の買取価格が分かる方法を2つ紹介します。
無料買取査定シミュレーター
トヨタと日産が国産車の<下取り価格のシミュレーター>を提供しています。個人情報の入力はまったく必要なく、メーカー、車種、年式、グレードを選択すれば、下取りの参考価格を知る事が出来ます。
あくまでディーラー下取りの参考価格ですが、業者の買取価格も近い額になると推測できます。
中古車の販売価格から買取価格を推測する
中古車販売店で販売されている中古車は、ほぼ業者オークションで仕入れています。中古車販売時に上乗せされる販売利益は通常15~20%(下限10万円)ほどと言われていますから、販売価格から販売利益を引いた金額が業者オークションでの取引相場と推測されます。
買取業者は、買取した車両に買い手が付かなかった場合は最終的に業者オークションで売却します。ですから、「業者オークションで売却できる金額」から、「最低限確保したい自社の利益(10%で下限8万円程度)」を引いた金額が、買取で提示出来る限界の額という事になるのです。
実際に参考限度額を知るには以下の計算式を使ってください。
中古車販売サイトで販売されている車で「自分の車両の条件に似た車」を探して、税別価格を抜き出します。
・<販売されている価格(税別価格)>×0.85×0.9=買取限度額(消費税がプラスされます)
業者も商売ですので、限度額をいっぱいまで引き出すのはかなり難しいです。目標の参考価格として活用してください。
車を高く買取してもらうコツ
買取査定で査定額を少しでも高くするために出来る事を紹介します。
高く売れる時期に売る
1年の内で自動車が最も多く売れる時期は3月です。4月は就職や転勤など新しい生活を始める人が多くいます。新しい環境で車が必要になる人は3月までに車を用意しようとするので、3月は新車も中古車も販売台数が大幅に伸びるのです。
中古車販売店は稼ぎ時の3月までに在庫に余裕を持っておきたいので、1~3月は業者が高い査定額を出しやすくなります。この時期に合わせて車を売却するのも一つの手でしょう。
同様に9月も転勤などで車を買う人が多いのと、販売店の半期決算の時期な事もあり買取価格が高くなりやすいです。
走行距離と車検を意識する
走行距離は上でも述べたように1年につき1万kmが一つの区切りとなっています。他にも「3万km、5万kmを超えるか超えないか」が車両の評価に影響しますので、自分の車の走行距離を見て売却のタイミングを計ってみても良いでしょう。
査定時に車検の残り期間が13ヵ月以上あるとプラスポイントなりますが、せいぜい数万円程度です。なので車検を通したばかりで売却しようとするとかなりの損になりますので、車検の残り期間を見て売却時期を検討しましょう。
車を綺麗にしておく
実は車が清掃されているかどうかは査定のチェックポイントではありません。しかし、査定は人間が行う行為ですので、汚れた車とピカピカの車とでは心象がかなり違ってきます。
査定士に「どうしてもこの車が欲しい」と思わせれば、数万円程度の上乗せは期待出来るでしょう。
小さな傷は消す
爪が引っかからい程度の浅い傷は査定でマイナスポイントにはなりません。でも出来ればコンパウンドなどで消しておきましょう。これも心象の問題です。
社外部品は純正品に戻す
マフラーやタイヤホイールなどを社外品に交換している場合は、なるべく新車購入時に付いていた純正品に戻しておきましょう。一般のユーザーは純正品を好みますので、社外品はマイナスポイントになる場合が多いです。
取扱説明書と定期点検整備記録簿を用意する
車の<取扱説明書>と、整備の記録を付けた<定期点検整備記録簿>があると査定額が上がる場合があります。査定当日に用意しておきましょう。
査定士と良いコミュニケーションをする
今まで見てきたように、車の買取査定額の決定には様々な思惑が絡み、駆け引きの要素も強いです。しかし査定士も人間ですので、丁寧で対等に接してくれる客には「少しサービスしても良いかな」という気持ちになる場合もあるでしょう。
反対に上から目線の横柄な客には査定額も渋くなるかもしれません。査定の現場に来たのが横柄で態度の悪い者でない限り、査定士には丁重な態度で接するようにしましょう。
まとめ
今回は「車の買取で何社に査定依頼したら良いのか」をお伝えしました。記事中で解説したように高額査定を出すために競合が必要なのと、査定に要する手間を考慮すると「3~4社に査定してもらうのがベスト」という結論になります。
車の買取で一つ確実に言えるのは、「新しい車ほど高く売れる」という事です。車は1日1日と古くなっていきますので、売却を検討している方はなるべく早めに最初の一歩を踏み出してみてください。
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