ホンダの<オデッセイ>は3列シートミニバンでありながら走行性能も高く、中古車市場でも人気の高いモデルです。
今回の記事では「オデッセイを高く売る為の4つの方法」と「買取で高評価のグレードとオプション」をお伝えします。
目次
オデッセイの特徴
オデッセイはミニバンでありながら低床・低全高化された車体でセダンのような走りを実現し、高級感も合わせ持っているホンダ独自路線のミニバンです。オデッセイは歴代に渡り、「家族が多いので多人数が乗れる車が必要だけど、走行性能のあまり良くない典型的な箱型ミニバンには乗る気がしない…」というパパに圧倒的に支持されてきました。
1994年の初代モデルの発売から4回のフルモデルチェンジを経ていますが、各モデルともヒットを続けているホンダを代表する車とも言える車種です。
平成6年10月~平成11年11月 (1994年~1999年) |
初代(RA1/2/3/4/5型) |
平成11年12月~平成15年9月 (1999年~2003年) |
2代目(RA6/7/8/9型) |
平成15年10月~平成20年9月 (2003年~2008年) |
3代目(RB1/2型) |
平成20年10月~平成25年10月 (2008年~2013年) |
4代目(RB3/4型) |
平成25年(2013年)11月~ | 5代目(RC1/2/4型) |
平成28年(2016年)2月~ | 5代目・ハイブリッド |
現在の5代目では全高が1715と少し高くなりましたが、3代目・4代目のオデッセイは全高が1565~1570mmと低全高のスポーティミニバンというイメージが根強く残っています。ミニバンにも走りを求めるユーザーにまだまだ需要があり、今でも状態の良い車は高額査定が出る車種です。
オデッセイの高く売れるグレード・カラー・オプション
オデッセイで査定額がアップしやすいポイントを紹介します。
オデッセイが高く売れるグレード
アブソルート
<アブソルート>は平成13年11月発売モデルから登場した、走行性能をアップしたオデッセイの上級モデルです。設定は各年代で違いますが足回りやエンジンを、よりパワフルな走りを実現出来るようにセッティングされています。
<アブソルート>はオデッセイの販売台数の中でも半数以上を占めるという大人気グレードで、「オデッセイを見かけるとほとんどが<アブソルート>である」と言っても良いくらいの普及率です。中古車市場での人気も高く、買取査定でもプラスポイントを望めます。
HondaSENSING(ホンダセンシング)
ホンダセンシングは、<誤発進抑制機能><歩行者事故低減ステアリング><先行車発進お知らせ機能>などを備えた、ホンダ独自の安全運転支援システムの事です。オデッセイでは5代目2015年1月のマイナーチェンジから搭載されました。
現在ではオデッセイ全グレードで装備されていますが、5代目でも時期・モデルにより非搭載車もあります。昨今では各メーカーとも安全運転支援システムが装備されている車が増えていますのでユーザーの関心も高く、ホンダセンシング搭載のグレードなら査定額も高くなりやすいです。
オデッセイの高く売れるカラー
オデッセイはファミリーがメインのユーザー層の車種ですが、購入には男性が主導権を握っている事が多いので、黒・白系統のカラーが人気があります。各代を通してオデッセイの車体カラーでは、1番人気はブラック。2番目はホワイト。カタログやCMに使われたイメージカラーも人気のある色です。人気カラーは基本的に査定額が高くなる傾向にあります。
5代目オデッセイの人気カラー
・プレミアムヴィーナスブラックパール
・クリスタルブラックパール
・ホワイトオーキッドパール
ブラック・ホワイトの他には、イメージカラーでもあり紺系の<プレミアムヴィーナスブラックパール>が人気です。
4代目オデッセイの人気カラー
・クリスタルブラックパール
・プレミアムスパークルブラックパール
・ホワイトオーキッドパール
・プレミアムミスティックナイトパール
ブラック・ホワイトのパールカラーが安定して人気があります。メーカーオプションである紺系カラーの<プレミアムミスティックナイトパール>も高評価がつきやすいです。
3代目オデッセイの人気カラー
・ナイトホークブラックパール
・クリスタルブラックパール
・プレミアムホワイトパール
・ブラックアメジストパール
黒・白のパールカラーの他に、宣伝に使われた紫系の<ブラックアメジストパール>も3代目オデッセイのイメージが強く、人気のあるカラーです。
オデッセイの高く売れるオプション
オデッセイに装備されていると査定額アップが見込めるオプションを紹介します。
本革シート・インテリア
高級感が増して、室内の雰囲気も一気にワンランク上の車に変貌する本革シート。オプション品としてもそれなりのお値段がしますので、査定額もプラスになる公算大のオプションです。
サンルーフ
今ではあまり流行らなくなったサンルーフ。5代目オデッセイにもオプションはありませんが、4代目オデッセイまではサンルーフ付きも珍しくありません。中古車市場では今でも人気があるオプションで、もし車にサンルーフが付いているのなら査定額アップが望めるでしょう。
オデッセイの買取価格例
オデッセイの最新の買取事例をご紹介します。
2017年式 (平成29年)<オデッセイ ハイブリッドアブソルート・ホンダセンシングEXパッケージ> シルバー系
走行距離 4.9万km 新車販売価格 400万円 参考買取価格 204万円 残価率51%
2016年式 (平成28年)<オデッセイ アブソルート・EXホンダセンシング> ブラック系
走行距離 8.8万km 新車販売価格 345万円 参考買取価格 149万円 残価率43%
2014年式 (平成26年)<オデッセイ G EX>FF ホワイトパール系
走行距離 3.9万km 新車販売価格 327.5万円 参考買取価格 140万円 残価率42%
オデッセイの相場がわかるおすすめサイト
トヨタが購入者へのサポートとして、車のおおよその下取り価格を無料で調べられるシミュレーターを公開しています。メーカー・車種・年式を入力するだけで、下取り参考価格を知る事ができます。車の状態により査定額は上下しますのであくまで参考価格ですが、きちんと情報を収集して作られているものですので、検討の材料にはなるでしょう。
日産も同じサービスを提供しています。トヨタと同じく参考として利用できます。
オデッセイの買取価格を上げる方法
オデッセイを買取に出す時に、少しの工夫で買取価格を上げる事が可能です。
オデッセイの需要が高い時期に売る
オデッセイの売り時は4~7月になります。オデッセイのメインのユーザー層は子どものいるファミリーです。ファミリーが車に乗ってお出かけするイベントと言えば、やはり夏休みに集中します。
4~7月に夏休みの予定を検討していくうちに、車の購入計画も出てくることが多いんですね。ですので、中古車販売業者は4月から夏休みにかけてミニバンの品ぞろえを多めにしていきます。それに伴いミニバンの買取価格も上昇していく傾向になるわけです。
メンテナンスを行い整備記録を残す
車の定期点検時の整備や部品の交換などを記録したものが<定期点検整備記録簿>です。査定の時にこの記録があると査定金額が上りやすいです。この<定期点検整備記録簿>は、走行距離や消耗品の具合なども書類として残されているので、車の状態を良く把握できる資料になっています。
カスタマイズは元に戻す
ホイールやマフラーなど車に凝った社外品を付けている車は、査定価格が下がる場合があります。外見的に目立つカスタマイズはマニア以外の人には敬遠されるので、車を買い取った後に業者は純正の部品に付け替える必要が出てきます。
その付け替えの費用の分だけ査定価格から引かれることがあります。ですので、自分でまだ純正品を保管している場合は、付け替えてから査定に出したほうがよいでしょう。
車内の掃除や洗車を行う
基本的には買取業者の査定チェックポイントには「車がきちんと掃除されているか」という項目はないので、表向きは「車の掃除が査定に与える影響はない」のですが、査定する人も人間ですので、やはり見た目がきれいな車のほうが査定価格は高くなりやすい傾向にあります。
一括査定
最近では<車の一括査定>を行う業者があります。<車の一括査定>のサイトで車の基本情報や住所などを入力すると、複数の車の買取専門業者に一斉に情報が伝わり、業者からこちらに連絡が入るシステムになっています。
複数の買取専門業者に連絡しなくてはならない手間が大幅に省けるわけです。自宅の駐車場などを査定場所に指定すれば、数時間でたくさんの業者に査定してもらうことが可能です。
一括査定からの依頼の場合、買取専門業者も複数の業者が査定することが分かっていますので、最初からほぼ上限の価格を提示してきます。業者への連絡や駆け引きの労力が相当少なくて済みますので、利用する人がかなり多くなっているサービスです。
まとめ
今回は「オデッセイを高額で買取してもらう方法」についてお伝えしました。車の買取金額が決まる過程には色々な要素があります。ですが、基本的に車は1日1日と古くなって行き、価値は下がってしまうものです。
5代目オデッセイはともかく、3、4代目オデッセイの売却を検討している人は、なるべく早く査定してもらう事が一番の「買取査定額を上げる方法」なのです。
ですから、高く売れる時期なども検討しつつも、なるべく早く売る事を考えるべきでしょう。高額査定額を出すにはどの年代のどのグレードであれ、複数の業者に査定してもらう事が良い結果を得る条件です。