アテンザはマツダのフラッグシップモデル。そのステーションワゴンタイプが<アテンザワゴン>です。
今回は「アテンザワゴンを高く買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
マツダ・アテンザワゴンの特徴
ここでは現行型のGJ系と呼ばれる3代目マツダ・アテンザワゴンの特徴をご紹介します。
パワーユニット
マツダ・アテンザワゴンのパワーユニットは「ガソリンエンジン」と「クリーンディーゼルエンジン」の2種類がラインナップされています。
ガソリンエンジン
SKYACTIV-G 2.5
- 最高出力:140kW(190PS)/6,000rpm
- 最大トルク:252N・m(25.7kgf・m)/4,000rpm
SKYACTIV-G 2.0
- 最高出力:115kW(156PS)/6,000rpm
- 最大トルク:199N・m(20.3kgf・m)/4,000rpm
ガソリンエンジンはSKYACTIV-G 2.5とSKYACTIV-G 2.0の2種類がラインナップされています。どちらも水冷直列4気筒 直噴DOHC16バルブエンジンです。
SKYACTIV-G 2.5エンジンの大きな特徴は新技術の「気筒休止システム」を搭載していることです。一定速度で走るようにすると4気筒のうち外側の2気筒を休止さるというものです。これにより燃料消費を抑えることができ燃費向上に役立っています。
クリーンディーゼルエンジン
SKYACTIV-D 2.2
- 最高出力:140kW(190PS)/4,500rpm
- 最大トルク:450N・m(45.9kgf・m)/2,000rpm
一方、クリーンディーゼルエンジンはSKYACTIV-D 2.2のみの設定となっています。またクリーンディーゼルエンジンのみターボチャージャー搭載となっています。マツダのディーゼルエンジンは「クリーンディーゼルエンジン」と呼ばれ今までのディーゼルエンジンとは違い排気ガスがとてもクリーンです。
さらにディーゼルエンジン特有の「ガラガラガラ」という大きなノック音を「ナチュラル・サウンド・スムーザー」という新技術を採用することでディーゼルエンジンとは思えない静かさを実現しています。
駆動方式とトランスミッション
マツダ・アテンザワゴンの駆動方式はFF(前輪駆動)ベースとなっています。さらに4WD(AWD)もラインナップされていますが、4WDはクリーンディーゼル車にのみ設定となっています。クリーンディーゼル車なら全グレードに4WDの設定があります。
トランスミッションは、ガソリンエンジン搭載グレードは「6CE-AT」と呼ばれる6速オートマチックトランスミッションのみの設定です。クリーンディーゼルエンジン搭載グレードは「6CE-AT」のみではなく現代では数少ない6速マニュアルトランスミッションがラインナップされています。
ガソリンエンジン搭載車は排気量のみ2種類から選択可能ですが、駆動方式やトランスミッションはクリーンディーゼルエンジン搭載車でしか選択ができません。
燃費性能
マツダ・アテンザワゴンのグレード別の燃費性能は以下のようになっています。
ガソリンエンジン
- 20S:15.0km/L
- 20S PROACTIVE:15.0km/L
- 25S L Package:14.2km/L
クリーンディーゼルエンジン
- XD:17.8km/L(2WD 6CE-AT)、19.6km/L(2WD 6MT)、17.0km/L(4WD 6CE-AT)、18.8km/L(4WD 6MT)
- XD PROACTIVE:17.8km/L(2WD 6EC-AT)、19.6km/L(2WD 6MT)、17.0km/L(4WD 6CE-AT)、18.8km/L(4WD 6MT)
- XD L Package:17.8km/L(2WD 6EC-AT)、19.6km/L(2WD 6MT)、17.0km/L(4WD 6CE-AT)、18.8km/L(4WD 6MT)
※マツダ公式サイトより、WLTCモード燃費
ボディデザイン
マツダ・アテンザワゴンのボディデザインは3代目から「魂動(こどう)デザイン」が採用されています。躍動的で生命力あふれるこのデザインはとてもカッコよく、今まではあまり人気がなかったマツダ車が一躍人気車へと変わっていきました。
マツダ・アテンザワゴンも例外ではなく、人気はとても高くなっています。この魂動デザインはボディカラーもデザインの一部という考えで、「匠塗 TAKUMINURI」という塗装技術も取り入れています。魂動デザインと匠塗 TAKUMINURIのボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」の組み合わせは特に人気があります。
ボディサイズ
マツダ・アテンザワゴンのボディサイズは以下になります。
- 全長:4,805mm
- 全幅:1,840mm
- 全高:1,480mm
室内サイズ
マツダ・アテンザワゴンの室内サイズは以下になります。
- 室内長:1,930mm
- 室内幅:1,550mm
- 室内高:1,170mm
アテンザワゴンの買取価格例
アテンザワゴンの最新の買取事例をご紹介します。
2016年式 (平成28年)<アテンザワゴン XDプロアクティブ>FF 紺系
走行距離 3.9万km 新車販売価格 327.7万円 参考買取価格 176万円 残価率53%
2015年式 (平成27年)<アテンザワゴン 25S Lパッケージ> 黒系
走行距離 7.2万km 新車販売価格 333.1万円 参考買取価格 129万円 残価率38%
2013年式 (平成25年)<アテンザワゴン XD> 黒系
走行距離 6.9万km 新車販売価格 290万円 参考買取価格 110万円 残価率37%
マツダ・アテンザワゴンの人気グレードと残価率
マツダ・アテンザワゴンは「XD L Package」や「XD PROACTIVE」とクリーンディーゼル車種が圧倒的な人気になっています。人気の理由は、クリーンディーゼルで燃費が良いこと、駆動方式で4WDの選択ができること、マニュアルトランスミッションの選択が可能など、選択肢が多いことだと思われます。
グレード・初度登録年・型式 | 買取参考価格 | 新車価格 | 残価率 |
XD Lパッケージ (4WD)・ 平成28年・GJ2AW |
264~279万円 | 400万円 | 66~70% |
XD Lパッケージ (4WD)・ 平成27年・GJ2AW |
256~271万円 | 396万円 | 65~68% |
XD Lパッケージ・ 平成27年・GJ2FW |
228~243万円 | 374万円 | 61~65% |
XD プロアクティブ・ 平成28年・GJ2FW |
221~236万円 | 327万円 | 68~72% |
XD プロアクティブ・ 平成27年・GJ2FW |
205~220万円 | 327万円 | 63~67% |
XD プロアクティブ (4WD)・ 平成27年・GJ2AW |
191~207万円 | 350万円 | 55~59% |
XD Lパッケージ・ 平成26年・GJ2FW |
183~199万円 | 358万円 | 51~56% |
XD Lパッケージ・ 平成25年・GJ2FW |
171~187万円 | 340万円 | 50~55% |
XD・ 平成26年・GJ2FW |
164~180万円 | 300万円 | 55~60% |
25S Lパッケージ・ 平成26年・GJ5FW |
162~178万円 | 317万円 | 51~56% |
マツダ・アテンザワゴンの残価率は非常に高い
3年落ちの車の残価率は45%前後が平均的で、不人気車種になると40%前後、人気車種では55%前後と言われています。
マツダ・アテンザワゴンの3年落ちの残価率は55~68%で、人気車種の数値かそれ以上となっています。6年落ちとなる2013年式のXD Lパッケージでも50~55%という残価率は3年落ちの人気車種レベルにあります。マツダ・アテンザワゴンは車検を2度受けた後に買取に出しても十分な買取価格が期待できる車種でしょう。
マツダ・アテンザワゴンをより高額に買い取ってもらうポイント
マツダ・アテンザワゴンの買取価格を左右するポイントがあります。それは「ボディカラー」と「オプション」です。マツダ・アテンザワゴンの場合の人気のボディカラーは何色なのか、人気のオプションはどんなものなのかご紹介します。
人気のカラー
マツダ・アテンザワゴンで買取価格が高い人気のボディカラーは以下になります。
- スノーフレイクホワイトパールマイカ
- ジェットブラックマイカ
- ソウルレッドプレミアムメタリック
マツダ・アテンザワゴンも他の車と同様に、ホワイト系、ブラック系の買取価格が高くなるようです。価格差にして3万円~10万円ほどの差が出る場合があります。唯一、他の車と違うところはレッド系のボディカラーに人気があることです。これは「魂動デザイン」×「ソウルレッドクリスタルメタリック」という組み合わせの人気が影響していると思われます。
人気のオプション
マツダ・アテンザワゴンの買取査定で有利に働くと思われる人気のオプションは以下になります。
- デイライトキット
LEDシグネチャーランプを常時点灯させることで、カッコよさと昼間の走行の安全性を高める一石二鳥の人気オプションです。
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)
約30km/h~高速域まで、先行車との車間を維持しながら追従走行をしてくれる機能です。過信はいけませんが、安全運転には欠かせないオプションです。
- 360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー(センター/コーナー)
自車を真上から見ている映像だけでなく、フロント・リア・左右の映像もセンターディスプレイに表示してくれる優れものです。これで駐車も怖くありません。
アテンザのモデルチェンジ情報
アテンザは2019年8月にマイナーチェンジが行われ、同時に車名が<MAZDA6>に変更されました。
変更点としては車名変更と「2.5Lのガソリンターボエンジン」搭載のグレードの追加など。
近い将来にフルモデルチェンジが予測されるアテンザだけに、今回のマイナーチェンジでは小幅な変更となっています。
まとめ
マツダ・アテンザワゴンの買取相場価格と残価率を特徴を交えてご紹介しました。3代目の現行型マツダ・アテンザワゴンの買取価格や残価率は非常に高いという結果がでました。マツダのフラッグシップモデルであり今人気の「魂動(こどう)デザイン」の採用が影響しているのではないかと思われます。
大切に乗れば買取価格も残価率も大きく落ちることはないと思われますので、買取に出す日まで引き続き大切に乗り続けてほしいと思います。