日産のワゴン型ミニバンとして誕生した【リバティ】。ミニバンというジャンルの草分け的存在のリバティは、生産が終了となった現在でも中古車市場で人気のある車です。
買取価格は落ち着く傾向にありますが、コツをおさえると高額査定も期待できるでしょう。そこで、リバティの買取におけるポイントをまとめてみました。
目次
日産のリバティの特徴
リバティは日産自動車が2004年まで生産していたワゴンタイプのミニバンです。初代のM10型が生まれた1982年にはミニバンというジャンルはなく、リバティはミニバンが生まれるきっかけとなった車種です。
もともと<プレーリー>という機種がモデルチェンジして<プレーリーリバティ>となり、2001年のマイナーチェンジでリバティの名前に生まれ変わったという経緯があります。
当時は新型セダンという位置づけでしたが、ミニバンが一般化すると共に、扱いやすいサイズや2-3-2のシートレイアウトの使い勝手の良さが評価され人気を博しました。
燃費の良さも上々で、足回りの安定した走行が高い評価を得ています。加速性能もよく、坂道でも楽々登れるパワフルさも自慢です。ミニバンながら快適な走りを実現した、総合点の高い車と言えます。
リバティは一般的なミニバンより車高が低いため、揺れが少ないというのも特徴のひとつです。3代目となるM12型へのモデルチェンジを最後に、後継となる<ラフィエスタ>に生まれ変わりました。
リバティの相場がわかるオススメサイト
リバティは既に生産が終了している車なので、相場を調べるためには中古車専門の検索サイトを利用するしかありません。おすすめの検索サイトをいくつかご紹介します。
【カーセンサー】
メーカーと車種を入力するだけで全国の中古車物件が一度に検索できる便利なサイトです。価格、年式、走行距離ごとの相場も見られるため、条件の比較がしやすいのが特徴です。
【グーネット】
カーセンサーと同様、まとめて全国の中古車物件を検索できます。中古車の相場だけでなく、車検価格や自動車税などの年間維持費用もチェックできるので便利です。価格、年式、走行距離の価格分布表もあり、どの価格帯で取引されたか一目瞭然です。
【日産公式サイト】
査定価格は買取より大幅に下がりますが、買取の際の価格交渉の材料としてディーラーでの下取り価格を知っておくと役立ちます。
リバティの取引価格は安め?
リバティはミニバンブームの先駆けとなる車だったため、発売当初は人気の車種でした。しかし、初代モデルの発売は1982年、最後の生産も2004年と、やはり一昔前の車であるというイメージはぬぐえません。
デザインも古く、乗り心地も現行の車種と比べると厳しく、若者向けの車とは言えません。そのため、中古車相場での取引価格も安めです。
リバティの最新買取相場は以下の通りです。
<Gナビパッケージ L-エディション>
2003年(平成15年)式 カラー:ブルー
走行距離:2.0万km新車価格:217.0万円 買取価格:5.5万円 残価率:約2%
<Gナビパッケージ>
2004年(平成16年)式 カラー:ゴールド
走行距離:5.0万km新車価格:217.0万円 買取価格:5万円以下 残価率:約2%
< Gナビパッケージ>
2001年(平成13年)式 カラー:シルバー
走行距離:12.0万km新車価格:217.0万円 買取価格:5万円以下 残価率:約2%
中古車市場に出回っているリバティは既に10年落ち以上のものです。よって、買取価格にはあまり期待ができないでしょう。
リバティの人気のポイント
未だに根強い人気を誇るリバティですが、やはりポイントとなるのはその積載性の高さです。シートが2-3-2のレイアウトになっていますが、3列目をたたむことでステーションワゴン並みに大きな荷物を積むことができます。
前のシートだけにすれば、自転車を積むことも可能です。また、7人乗りの両側スライドドアで、家族での外出や大人数でのアウトドアにぴったりなのも人気の一因です。
リモコンでドアを開けることができるので、荷物をたくさん持っていてもスムーズにドアを開けることができます。
新車価格は比較的手ごろな値段ながら、装備が充実しているのも人気のポイントです。純正ナビやバックカメラ、リモコンオートスライドドアなど、使える装備が数多く搭載されている点は評価が高いです。
さらに走行性能も十分な実力があり、加速性能は抜群です。車体のコンパクトさも相まって、小回りが利いて街乗りには最適です。
セレナやノアなどのワンボックスカーは車高が高く、初めて運転する方には少々難易度が高い事もありますが、リバティなら乗用車と変わらない感覚で運転できます。
また、車高が低いことから安定性も高く、長時間の運転も疲れません。ワンボックス並みの利便性の高さと、誰でも使いやすい親しみやすさが、リバティが末永く愛されているポイントです。
10年落ちのリバティは売れるのか
中古車を売却する際は、10年落ちが一つの区切りとされています。年式が若いほど買取価格も高くなりますが、リバティは既に生産を終了しているため、最終モデルが2004年のものとなります。
そのため、最も新しいリバティでも10年落ち以上の状態になってしまいます。結論から言えば、10年落ちのリバティでも十分に売れる可能性があります。しかし、10年落ちのリバティを売るには、コツがあります。
10年落ちの車は値段が付かないというイメージがあり、買い替えの際にディーラー下取りに出してしまうという方は意外と多いです。確かに一般的には、10年落ちの車は値段が著しく下がるといわれています。
これは、年式と走行距離の関係で、10年落ちの車は走行距離が8万km~10万kmを超えるものが多く、タイミングベルトの交換などの消耗部品のメンテナンスなど、色々と手間と費用がかかるからです。
ディーラー下取りは、買い取った車で利益を出すのではなく、あくまで新車を売ることが目的です。そのため、ディーラー下取りでは車の査定は中古車買取業者ほど念入りに行いません。
車種や年式、走行距離程度の情報で査定額を出すため、年式が古ければほとんど価値が付かないどころか、査定代や下取り費用で赤字になってしまうこともあります。
しかし、10年落ちを超えた車であっても、中古車買取業者なら、車の状態をしっかり見極めて査定をするため、売れる可能性が高いです。特に走行距離が少なければ、十分買取価格が付く場合があります。
リバティは実用性の高いミニバンとしてまだまだ一定の需要があります。走行距離が少なく、メンテナンスもしっかりされていれば、査定価格が付かないという事は無いでしょう。
10年落ちのリバティを売るなら、ディーラー下取りに出すのではなく、中古車買取業者や一括査定の方が確実です。
また、リバティは海外でも人気の高い日産の車です。海外では走行距離が10万km程度ならまだまだ普通に活躍できるという扱いです。
定期的にメンテナンスしていれば、50万kmでもまったく問題なく走れるという車も多く、中古車としての価値もきちんとつきます。リバティの買取査定を依頼する際は、海外への販路に強い中古車買取業者を選ぶのも、高額買取を狙う一つの鍵です。
状態が悪い、走行距離が多いなどの理由で値段が付かない場合でも、リバティの中にはまだまだ使えるパーツが眠っているかもしれません。中古車買取で価値がなくても、パーツに価値がある場合は買取の値が付きます。
中古車としての査定額が付かなかったからとあきらめず、廃車にするよりはパーツとして査定してもらう方がお得なケースもよくあります。10年落ちのリバティでも、しっかり色々な業者に査定してもらうことが大切です。
リバティのオススメの売却方法
古い車種であるリバティは、売却する時にコツが必要です。リバティのような古い年式の車は、中古車買取業者によってもかなり評価が異なります。リバティを最もお得に売るためのおすすめの方法をまとめました。
中古車買い取り業者への持ち込み
リバティを売却するなら、やはり中古車買取業者に持ち込むのがおすすめです。ディーラー下取りの場合も既に10年落ちを経過しているため、下取りではほとんど値段が付かないか、逆に下取り費用がかかってしまうので避けた方がいいでしょう。
中古車買取業者であれば、年式に関係なく、状態の良さで査定を行うため、値段がつきやすいです。生産が終了しているリバティのケースだと、15年落ちや20年落ちといった車もありますが、10年落ち以上の車種は年式よりもあくまで走行距離や状態で判断します。
古い車はどうしても査定額が安くなりますが、リバティのように一定の人気があって使いやすい車種は、それなりに安定した買取価格が期待できます。中古車市場には20万円以下の格安の車も溢れています。
どれだけ状態が悪くても、車として乗れる限りは中古車需要はあるので、まずは中古車買取業者の無料査定を利用してみるのがおすすめです。
中古車買取業者にも、得意分野があります。特定の地域への販路が強い業者、輸入車に強い業者など、業者の選び方で買取価格も大きく異なります。リバティのような国産のミニバンは、ファミリー層や若者、女性に人気の車種です。
また、ミニバンは法人からの需要もあります。そのため、できるだけ多くの人の目に触れるように、全国展開している業者に買取依頼をするのがおすすめです。
さらに、日本車は海外でも高い需要があります。国内では10年落ち、10万km以上の走行距離の車になると大幅に価値が下がってしまいますが、海外では50万kmを超える走行距離の車も現役で運転されています。
海外に販路を持っている中古車業者なら、国内では値段が付かないような古い車でも海外で販売できるので、きちんと査定して値段を付けてくれることが多いです。
一括査定
中古車買取業者に直接持ち込む前に、一括査定サイトを利用すると買取価格があがる場合が多いです。自分で中古車買取業者を探して持ち込むのは、お得な価格で売れるチャンスを逃してしまうことになり、非常にもったいないです。
特に、リバティのような古い車は業者によって買取業者がまちまちになるため、多くの業者で査定してもらう事をおすすめします。
中古車買取業者にはそれぞれ得意分野があります。年式の新しい中古車を扱うのがメインの業者では、リバティのような古い車は値が付きませんが、年式の古い車が得意な業者というのもいます。
他にも、海外への輸出をメインとしている業者や、パーツもチェックしてくれるような業者もいます。中古車の一括査定サイトを利用すれば、そうしたさまざまな得意分野を持った業者から広く見積もりを取ることができます。
少しでも愛車のリバティの価値を上げるため、一括査定を利用してしっかり買取価格をチェックしましょう。
初代のリバティや走行距離が多過ぎる車の場合は、中古車買取業者だけでなく、廃車買取業者に見積もりを依頼するのも一つの手段です。中古車買取業者で査定価格が0円の車でも、廃車買取業者ならパーツとしての価値で査定を行います。
リバティは古い車なので、中古車としての価値が少なくても、パーツの需要は意外とあります。特に古い車のパーツは貴重です。
中古車として一定量市場に出回っているリバティなら、修理用などにパーツの需要も高く、査定依頼をする価値は十分にあります。廃車買取業者なら、車の引き取りにかかる費用もないため、無駄なく車を処分することができます。
まとめ
リバティは既に生産終了しているモデルです。古い車種を処分する際「どうせ値段が付かないから」とあきらめてしまう方は意外と多いです。
しかし、古いとはいえ、リバティはまだまだ中古車市場で十分需要がある車です。10年落ちの車でも、それなりの値段が付く可能性は十分にあります。そのため、わざわざ処分費用を払って下取りしたり、0円査定で納得してしまうのは大変もったいないです。
中古車販売業者の査定や一括査定サイトを駆使して、納得いくまで値段交渉するのがおすすめです。