GSを継いだ悲運の車【シトロエンZX】の査定と買取相場に迫る!

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シトロエンは、本国フランスでも強烈な個性を放つ車を作るメーカーとして知られています。その中において、やや影の薄かったZXでしたが、90年代に日本への輸入が開始されると、当時の輸入車ブームの波に乗り、人気を博した車です。

そんなZXは、買取りではどのように評価されているのでしょうか。そこで、シトロエンZXの魅力を紹介しながら、気になる査定や買取相場について紹介します。

1991年に生産されたシトロエンZXの特徴

シトロエンZXは、80年代から90年代初期までのシトロエンを象徴する車として、世界的に人気を博した<シトロエンBX>と、小型大衆車の<シトロエンAX>との間を埋める車として登場。

1991年に発売されたZXは、当時のフォルクスワーゲン ゴルフやホンダ シビックと競合する小型車で、同じクラスだった<シトロエンGS>が1986年に生産を終了したため、新しくラインナップされた車です。

シトロエンGSの後継としてのZX

シトロエンGSは、1970年に登場したシトロエンを代表する車の一つで、自動車史に残るフランスの国民車<シトロエン2CV>と、革新的なメカニズムを持つ大型乗用車<シトロエンDS>との間を埋めるべく登場しました。

空冷水平対向エンジンを搭載したFF小型車

GSのエンジンは、空冷水平対向4気筒1,015ccで、全長4,120mmのやや大きめの車体の割に小さなこのエンジンを、前輪アクスルよりも前方に搭載。このエンジン、トランスミッション縦置きのFF(前輪駆動)を採用することで、優れた直進安定性とトラクション性能を獲得しています。

シトロエンは、1934年に開発された<トラクシオン アヴァン>で、世界初の前輪駆動方式の車を、量産化させたことで有名です。

ハイドロニューマチックによる異次元の走り

GSの特徴は、1955年登場のDSに初めて採用された、サスペンションとブレーキの制御を油圧によって行う<ハイドロニューマチック>が搭載されていることです。GSは、このハイドロニューマチックのおかげで、非力なエンジンながら抜群の高速巡航性能を持ち、その素晴らしい乗り心地は「魔法のじゅうたんに乗っているかのよう」だと絶賛されました。

シトロエンの正規ディーラーだった<西武自動車>によって、日本に輸入されたシトロエンGSは、138万5,000円というリーズナブルな価格で人気となります。GSの魅力は、ハイドロならではの独特の乗り味と、優れた走行性能、空気抵抗を考慮した革新的なボディスタイリングです。

日本でのGSは、輸入開始から10年以上に渡って販売が継続され、日本でもっとも多く輸入されたフランス車でした。

故障の塊と言われても愛される車

シトロエンGSは、走りの良さや強烈な個性といった多くの魅力と同時に、故障の多さでも有名な車です。空冷エンジンは、夏場はすぐにオーバーヒートし、エンジンが止まって立往生。

クーラーが付いていてもロクに効かない。肝心のハイドロニューマチックからオイル漏れがして、途端に走りも乗り心地も劣悪になるなど。

当時のGSオーナーにとってもっともつらかったのは、修理に出してもきちんと治らずに、またすぐに壊れてしまうことでした。GSは、当時のフランスでは、誰もが日常の足として普通に使っていた小型車でした。日本の正規ディーラーには、まだGSをメンテナンスできるノウハウが、確立されていなかったことが、故障が多発した原因です。

現在は、GSやDSといったオールドシトロエンを得意とするショップがあり、現存する数が極めて少ない貴重なGSが、愛好家たちによって大切に乗られています。シトロエンZXは、名車として現在も多くのファンを持つ、シトロエンGSの、事実上の後継モデルとなります。

ZXは FF方式のハッチバック型乗用車

ZXは、1991年から1997年まで製造された、FF方式のハッチバック車で、当時人気のあった小型車<プジョー306>とプラットフォームを共通しています。ZXの特徴は、GSとは全く異なるオーソドックスな構造を持つところで、水冷直列4気筒のエンジンをトランスミッションと並べて横置きに搭載した、<ジアコーザレイアウト>を採用。

サスペンションは、シトロエン自慢のハイドロではなく通常の金属バネを使用し、前マクファーソンストラット・後トーションビームという、現在のFF車では世界標準となる方式を持ちます。ZXのボディーは5ドアハッチバックが標準で、イタリアのカロッツェリア、<ベルトーネ>のデザイン。

GSみたいに革新的ではないものの、シトロエンらしい美術的センスを持った、優れたデザインです。

ハイドロは無くても乗り心地は良好!

ハイドロニューマチックを持たないZXですが、高速道路での走行安定性の高さや、優れた乗り心地といった【シトロエンらしさ】は健在。特に、シートの座り心地の素晴らしさは、何時間乗っても疲れないと、オーナーを喜ばせています。

マツダのユーノス店でも販売されたZX

ZXは、車好き以外の一般の人に、シトロエン車を知らせるきっかけとなった車です。当時マツダが立ち上げた販売チャンネル、<ユーノス>でシトロエン車が販売され、手ごろな価格の輸入車として、ZXが広く知られるようになったためです。

メルセデスやBMWに比べて、一般のユーザーから見れば「知らない名前の外国車」でしかなかったシトロエンは、ZXの登場によって認知度を高め、メジャーな輸入車ブランドへと成長していきます。

現在のシトロエンZXの市場

シトロエンZXは、1997年に後継モデルの<クサラ>が登場し、生産終了となります。日本へも積極的に輸入されていたZXについて、中古車市場での現在の流通状況について説明します。

中国市場で販売拡大を見せたZX

シトロエンを展開するPSAグループは、中国市場に進出し、合弁会社<東風プジョー シトロエン>を設立。ZXは、中国でシトロエンが販売する主力車種として、現地生産が行われます。

経済発展の勢いが目覚ましい中国国内において、ZXはヒットモデルとなり、一般のユーザーだけでなく、タクシーなどビジネスユースでも広く普及。

本国での生産終了後も 中国で現地生産される

本国ではカタログから外されたZXですが、中国では生産が継続され、2001年に年間26万2,000台の生産台数を記録し、シェア11.2%を獲得しています。

シトロエンZXは、中国市場専用車として、ノッチバックの4ドアセダン<エリゼ―>もラインナップしていました。ZXは、現在も中国の中古車市場で、多くの車が流通しています。

日本におけるZXの普及具合

1992年から日本に輸入された、シトロエンZXは5ドアハッチバックで、グレードは1,600ccエンジンの<クラブ>と、1,900ccエンジンのシュペールをラインナップ。その後、3ドアハッチバックで1,800ccエンジンの<クーペ>が1994年に追加されます。同時に、5ドアハッチバックのエンジンは、クラブが1,800ccに、シュペールが2,000ccへと変更。

1995年には、1,800ccエンジンを搭載したステーションワゴン、<ブレーク>が加わります。

上級モデルと比較してアピール度が足りず 販売は伸び悩む

積極的な販売展開が行われたZXでしたが、経営危機に見舞われたマツダが、1996年にユーノスチャンネルを消滅させたこともあり、結果的に売り上げは伸び悩み状態で終了しました。

その理由は、ハイドロニューマチックの進化版<ハイドラグティヴ>を搭載した、上級モデルの<エグザンティア>などに比べ、車の魅力を示すアピール度が足りなかったためです。

ZXは、次期モデルのクサラが発売される、1998年まで輸入されました。現在、中古車市場では、ZXは一台も流通していません。当時のZXオーナーは、「乗り心地が良く、ハンドリングもスポーティー」「シートの座り心地が最高で、一度乗ればハマる車」だと絶賛しており、よい車だっただけに、売れ行きが今一つだったのは残念です。

ZXのモデル別の相場


シトロエンZXの現在の価格相場は、中古車市場にも流通がなく、買取サイトにも情報がないため、不明です。ZXの相場を知る唯一の手掛かりは、海外の販売サイトのみになります。ネットの情報を元に、ZXのモデルイヤー別の価格相場を見ていきましょう。

1992年発売モデル

ZXの輸入が開始された1992年は、5ドアハッチバックのみのラインナップです。新車価格は、ベースグレードの<クラブ>が239万円、上級グレードの<シュペール>が285万円でした。

フランス本国では、ZXのエンジンラインナップは豊富に用意されており、ガソリンは1,100cc・1,400cc・1,600cc・1,800cc・1,900cc・2,000cc、さらに1,900ccのディーゼルと7種類もありました。

1992年式のシトロエンZXの中古車が販売されているのは、インドの個人売買サイト<Mortor’s MEGA>で、1,100ccガソリンエンジンの5ドアハッチバック。色はブルーメタリックで、コンディションはgoodと書いてあり、エンジンのタイミングベルトは交換済みとのことですが、走行距離は掲載されていません。

アフターマーケット品のアルミホイールと、HIDヘッドランプにカスタマイズされており、価格は45,000RS(インドルピー)。日本円で7万1,100円と激安です。

1993年発売モデル

1993年のZXは、車両本体価格が値下げされ、クラブが227万円、シュペールが269万円です。1993年式ZXの中古車は、1,900ccディーゼル搭載の5ドアハッチバックで、色はブラック。

トランスミッションは5速マニュアルで、アルミホイールとフォグランプ付きの車が、40,000RS。日本円で6万3,200円です。

1994年発売モデル

ZXの1994年モデルからは3ドアのクーペが加わり、エンジンラインナップも一新されました。新車価格はクーペが210万円、5ドアハッチバックのクラブが229万円、シュペールが259万円です。

1994年式ZXの中古車は11台掲載されており、すべて5ドアハッチバック。価格は28,000RS(4万4,240円)~90,000RS(14万2,200円)。平均相場は45,300RS(7万1,574円)。

1995年2月発売モデル

ZXは、1995年2月に、ステーションワゴンのブレークが追加されました。ブレークの価格は、238万円です。ZXブレークの中古車の掲載はありませんが、シトロエンの正規ディーラー<シトロエン大阪西>のブログに、C5を購入した顧客の下取り車が入庫したとのこと。

色はダークグリーンで、走行12万6,000km。価格は応談とのことですが、片手5本指くらいで販売すると話しています。

1995年10月発売モデル

1995年10月には、ZXクーペに5速のマニュアルミッション車が追加されています。価格は、4速AT車よりも安い、196万円です。フランス本国を始め、ZXに限らず、海外ではマニュアル車の比率が多いです。ZXクーペの中古車は1台掲載されており、1,400ccエンジンを搭載した5速マニュアルミッション。

色はブルーで、走行22万1,389kmの車が、65,000RS(10万2,700)で販売されています。

1997年発売モデル

ZXの日本での最終モデルとなる1997年は、前年にユーノスが消滅したことで、長年の正規ディーラーだった、西武自動車のみが輸入を行っていました。ラインナップは、クーペの4速ATモデル、5ドアハッチバックの<クラブ>、ブレークの3種類で、価格は据え置きとなっています。

1997年式ZXの中古車は、9台掲載されており、価格は55,000RS(8万6,900円)~98,000RS(15万4,840円)。平均相場は68,800RS(10万8,704円)です。

発売年が古いZXは売れるのか?

シトロエンZXは、新しいものでも新車から20年が経過しており、果たして、買取査定額が付くのかどうか疑問です。海外の個人売買サイトを見ると、古い車の割には7万~10万円という悪くない値段がつけられており、基本的に相場は安定していて、きちんと需要があるのがわかります。

本国フランスを始めとして、海外で使用される車は距離を多く走るため、流通している車のほとんどが、走行15万~20万kmといった過走行車です。

トラブルの少ないシトロエンとしてマニアが存在する

ZXは、他のシトロエン車とは異なり、オーソドックスな構造となっているため、低年式の車でも不具合が出にくい特徴があります。ZXのようなレアなモデルは、欲しいと考えているマニアが、必ず存在する車です。

日本に輸入されたモデルで、走行距離が少なく、状態の良い車を持っているなら、高値で買い取ってもらえる可能性は十分にあります。

ZXを売るなら海外ルートを持つ買取店

愛車のZXを、より高く売るためには、どのようにすればよいでしょうか?ZXは、現在の正規ディーラーである<シトロエン ジャポン>に下取りを依頼しても、あまり期待はできないでしょう。

かといって、一般の買取店に査定を依頼しても、シトロエンやZXについての知識がない場合が多く、高値買取は難しいです。

ZXを売却するなら、シトロエンに対する知識が豊富で、海外にも販売ルートを持つ買取店を選びましょう。海外ルートを持つ店なら、ZXが欲しい顧客を持っている可能性が高く、愛車の価値をキチンと見極め、納得できる価格で買取ってくれます。

まとめ


シトロエンZXは、輸入車ブームがあった90年代に日本に輸入され、一般のユーザーにシトロエンの魅力を知らしめた車です。販売の方は今一つ奮いませんでしたが、ZXは、シトロエンの魅力を十分に味わえると、実際のオーナーはとても満足しています。

ZXは、走りの楽しさや乗り心地の良さなど、魅力のあるフランス車。今後は、クラシックカーとしての価値が高まる、ZXにぜひ注目してください。

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