2016年に22年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたスバルの2代目ジャスティ(JUSTY)。ダイハツトールのOEM車となるジャスティを買取に出すとき、査定額や高く買ってもらうコツが気になる人は多いでしょう。
そこで、ジャスティの買取についてディーラーでの勤務経験のある私の観点から紹介します。買取で必要となる基本情報や高く買取ってもらう方法も詳しく説明しましょう。
目次
ジャスティの買取で必要な基本情報
ではここからジャスティの買取で必要になる基本的な情報を紹介して行きます。具体的には、次の3つです。
- 年式
- 走行距離
- グレード
年式
車の年式は、その車が初めて登録された年を指します。登録された年は車検証の初度登録年月に記載されています。このことによって何年経過した車両なのか簡単にわかるようになっています。先ほど2代目ジャスティと言ったのは、1984年から1994年まで製造されていたジャスティと区別するためです。この記事ではダイハツのトールのOEM車として生まれた2代目ジャスティをジャスティとして紹介していきます。
このジャスティですが、2016年の11月に発売された比較的新しい車です。さらに2018年11月8日に改良モデルが発表されました。もちろん年式が新しい方が査定価格は高いですが、ジャスティの場合は2016年の車両であっても買取相場から大きく下がることはありません。
走行距離
年式や車の状態にもよりますが、基本的に走行距離は多くなればなるほど買取価格は下がっていってしまいます。基本となるのは、1年で1万キロを超えているかどうかです。ジャスティの場合も同様で、走行距離が多いと高値で買取してもらうことは難しくなってきます。ただ走行距離だけで買取査定価格が決まるわけではありません。
年式や修理歴があるかどうか、状態などさまざま要素によって価格が決まります。またグレードによっても価格の違いが出てきますので、次で紹介していきます。
グレード
グレードは以下の5種類です。価格の安い順に並べてあります。参考までに2018年11月発売モデルの新車価格をのせておきます。カッコ内は4WDの価格です。
- Lスマートアシスト1,528,200円(1,752840円)
- Gスマートアシスト1,684,800円(1,904,040円)
- GSスマートアシスト1,948,320円
- カスタムRスマートアシスト1,941,840円(2,138,400円)
- カスタムRSスマートアシスト2,071,440円
基本的に新車価格の高いモデルのほうが買取価格も高くなりますが、人気のないモデルでは新車価格に関係なく買取価格が下がってしまうこともあります。ジャスティの場合は、そのようなことはありませんので安心してください。もしあなたの車のグレードがわからない場合は、以下を参考にしてください。
エアコンがダイヤル式であれば、Lスマートアシストモデルです。エアコンがプッシュ式で、ターボが付いていなければ、Gスマートアシストモデルで、ターボがついていればGSスマートアシストモデルになります。カスタムシリーズには、フロントアンダースポイラーがついています。フロントアンダースポイラーとは、フロントバンパーの下の部分の黒いエアロパーツのことです。
このスポイラーがついていて、ターボがついていないのがカスタムRスマートアシスト、ターボがついているのがカスタムRSスマートアシストモデルになります。またカスタムシリーズはステアリングが本革巻きになっています。カスタムではないグレードのステアリングはウレタン仕様なので、ステアリングでも区別することができます。
ジャスティの買取査定額とは
車の買取査定額は、中古車販売価格のおおよそ7割になります。そのため、ジャスティの買取査定額は、おおよそ70万円~125万円くらいでしょう。これはジャスティの中古車の販売価格の相場から計算しています。ただ車の査定額は車を見ないかぎり出すことはできませんので参考程度にしてください。またあなたの車の状況によって、査定額が高くなることもありえます。
基本的に査定額に影響を与えるポイントが次の2つになります。
- 走行距離や状態
- 買取に出す時期
走行距離や状態
先ほどもいいましたが1年で1万キロが走行距離の目安になります。それ以上走っている場合は、若干査定価格が落ちてしまうでしょう。それよりも車の状態の方が査定価格に大きな影響をあたえます。特に修復歴があるかどうかは大きなポイントになります。ジャスティのような家族で使うことを想定されている車は修復歴があるとかなり価格が落ちてしまいます。
ちなみに修復歴とは、事故などによって車の骨格部分を修正もしくは交換して修復したことを言います。そのため小さな凹みやすり傷を修理したからといって修復歴があることにはなりません。しかし小さな凹みやすり傷、サビも査定価格には影響をあたえます。
買取に出す時期
買取に出す時期によっても買取価格は変わってきます。ジャスティのような家族で使う車は、1月から3月と、夏休み前に買取価格が高くなることが多いです。3月と4月では10万円も買取価格に差が出るとこもあります。これは1月から3月は、就職や大学への入学などで車を買う人が増えるために車の需要が増えるからです。
また夏休みは家族で遠出などをするときに、ジャスティのような家族でゆったり乗れる車への需要が高まるので、夏休み前も買取価格が上がります。
ジャスティを買取に出す方法
ジャスティを買取に出す方法は、次の5つがあります。
- ディーラー下取り
- 買取業者に出す
- 一括査定
- 個人売買
- ネットオークション
ディーラー下取り
次の車を購入することを考えている場合は、ディーラー下取りが1番無難でしょう。というのも手続きが簡単だからです。乗り換えをする時、買取業者を利用した場合は車を売却する手続きと新しい車を買う手続きを行わなければなりません。それも両方の手続きで複数の書類を用意しなければならず手間と時間がかかってしまいます。
しかしディーラーで下取りする場合は、書類のやり取りなどすべて1つの店舗で完了でき、時間を節約することができます。一般的な欠点としては買取業者に比べ査定額が低くなってしまうことがあることです。ただジャスティのようなマイナーな車の場合は、買取業者への売却よりも下取りの方が高く売れる場合があります。
そのため後に紹介する一括査定などを利用し買取相場を把握してから下取りに出す方が良いでしょう。そうすることで下取り時に足元を見られる事もなくなり、高く買い取ってもらえる可能性が高まります。
買取業者に出す
車を売るだけの場合は、買取業者に出す方法が1番おすすめです。しかしジャスティはダイハツのトールやトヨタのタンクと比べると知名度がありません。そのため、買取相場を把握しづらいので、最低3店舗は回り価格交渉を行いましょう。自分で店舗を回る時間がない場合や手間をかけたくない場合は次で紹介する一括査定がおすすめです。
一括査定
車を買い取ってもらう時に高い査定額を提示してもらいやすいのがこの一括査定になります。そのうえ自分の家に査定に来てもらうこともできるので、買取業者に行く時間も節約することができます。
その上必要情報を1度入力するだけで複数の買取業者に査定依頼ができるのも良い点です。複数の買取業者に同時に査定依頼ができるため、業者間で競わせることができ、査定額が上がりやすいのです。デメリットとして、たくさんの業者から電話がかかってくることと自分で査定の時期を調整しなければならないことです。
しかしカーセンサーという一括査定サイトでは、その電話を減らすことができるので電話が嫌な方はおすすめです。方法としては必要事項を入力するページで、個人情報を入力する場所の下の任意項目(売却希望時間帯)から、メールでの連絡を希望と入力します。これにより買取業者からの電話を減らすことができます。
個人売買
正直に言うと、ジャスティはあまりメジャーな車ではありません。そのため先程も言ったように車両の相場を把握しづらいです。ですので、個人売買となるとトラブルに発展してしまう可能性が高いのでおすすめしません。ただ車に詳しい方であえばこの方法でも良いでしょう。
ネットオークション
ネットオークションも車に詳しくない限りおすすめしません。そもそも買い手側がジャスティを知らない可能性もあります。そしてメジャーな車ではないので、入札が増えず価格が上がりづらい可能性もあるので注意が必要です。
ジャスティの買取価格を上げる方法
ではここからジャスティの買取価格を上げる方法を以下の4つ紹介して行きます。
- ジャスティが人気の時期に売る
- メンテナンスを行い整備記録を残す
- カスタマイズは元に戻す
- 社内の清掃や洗車を行う
ジャスティが人気の時期に売る
先ほども紹介しましたがジャスティは家族で使うことが想定されているので、レジャー使いできる夏休みに人気が高まるでしょう。また中古車市場全体として就職や大学進学などで人気が高まる1月~3月も高く買い取ってもらえます。そのため売る場合は、1月~3月か夏休み前のどちらかがおすすめです。
メンテナンスを行い整備記録を残す
買取価格を高めるには日頃のメンテナンスが大切になってきます。そのうえで整備記録を残しておくと、しっかり整備していた証拠になるのでおすすめです。車を買う側の立場で考えた場合、整備記録が残っている方が安心して車を買うことができますよね。つまり整備記録があるだけで安心感につながるのです。
カスタマイズは元に戻す
基本的に後から取り付けたナビやドリンクホルダーなどは外しましょう。買取業者が外すことになると、その分の手間賃は買取額から引かれるので、査定額が低くなってしまいます。そのためできるだけ車を買った時の状態に戻すようにしましょう。また純正のナビやオーディオを社外品に変えている場合もできるだけ純正のものに戻しましょう。
しかしここで気をつけなければならないことがあります。それは交換でかかる費用と買取価格への影響です。例えば下記の場合を考えます。
- そのまま買取する場合、売却額110万円
- もとに戻した場合、売却額115万円(オーディオとナビの交換に5万円)
この場合もとに戻して売却してもナビの交換に5万円かかっているので、トータルでは交換にかかった時間分の損をしてしまっていることになります。そのため交換にかかる費用と交換した場合いくら価格がかわるのか考えなければなりません。一方高級なナビやオーディオに交換している場合は査定額が上がる可能性があるのでそのまま売却することをおすすめします。
車内の掃除や洗車を行う
車を売る時は車内の清掃や洗車を行っておくほうが、査定額が高くなりやすいです。きれいな状態であれば、買取業者に対して「査定額を高くしてくれればすぐに売りますよ」と交渉ができるからです。
基本的に車は時間が経つにつれて価値が下がります。そのため査定された時から時間が経つにつれてその時の査定額が出にくくなります。買取業者としても買い取ってから転売するまでの時間がかかればかかっただけ転売時の価格が下がってしまうので、すぐに転売できる車は魅力的なのです。つまり車内清掃や洗車が済んでいればすぐに転売できるので、価格交渉にのってもらいやすくなるのです。
ジャスティの買取相場
ジャスティの最新の買取相場は以下の通りです。
<カスタムRS スマートアシスト >
年式:平成29 年(2017年) 走行距離:3万km カラー:シルバー系
新車価格:207.0万円 買取価格:92.0万円 残価率:約44%
<カスタムR スマートアシスト >
年式:平成29 年(2017年) 走行距離:4万km カラー:Lグリーン系
新車価格:207.0万円 買取価格:64.6万円 残価率:約31%
<G スマートアシスト >
年式:平成29 年(2017年) 走行距離:3万km カラー:グリーン系
新車価格:168.0万円 買取価格:62.5万円 残価率:約37%
まとめ
いかがだったでしょうか。以上がジャスティの買取と高く買い取ってもらう方法でした。
ジャスティはあまりメジャーな車ではないので、買取の際はできるだけ多くの買取業者に査定をしてもらい価格交渉を行いましょう。また下取りのほうが高く買い取ってもらえる可能性もあるので下取りも選択しに入れておきましょう。
ただ2018年11月に改良モデルが発売されたので、それ以前のモデルの買取価格は徐々に落ちていくことが予想されます。また、2019年11月を目標にマイナーチェンジを予定しているとの噂も出ているのです。
そのため売却を考えている方はできるだけ早めか、人気の上がる1月~3月、夏休み前を狙いましょう。この記事があなたのカーライフを豊かにするお力になれれば幸いです。