<トゥアレグ>はフォルクスワーゲンが販売する高級SUV。同社のSUVの中でフラッグシップに位置付けられているモデルです。
今回は「トゥアレグをより高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
トゥアレグの特徴
トゥアレグは、フォルクスワーゲンとポルシェの共同開発によって誕生したプレミアムSUVです。トゥアレグのプラットフォームは、ポルシェ・カイエンとアウディ・Q7と共有する形をとっているため、実質的に3車種は姉妹車と言われています。
2代目トゥアレグからハイブリッドモデルが追加され、FSIエンジンを搭載した【V6】と、TSIスーパーチャージャーエンジンに電気モーターを加えた【Hybrid】の2タイプが用意されています。ハイブリッドシステムには、電気モーターとギヤーボックスを直列に配列するパラレル式が採用され、電気モーターだけで走行することができるフルハイブリッドシステムになっています。
国産車SUVと比べてトゥアレグは、洗練されたデザインと上質なインテリアに加えて、SUVとしての高い走行性能も兼ね備えています。ブランド志向の強い海外ユーザーからは、フォルクスワーゲンのネームバリューに憧れるユーザーも多く、1つのステータスとしてトゥアレグを購入する人も少なくありません。
2018年に3代目トゥアレグが発表されましたが、現在のところ残念ながら日本での発売は未定とされています。
トゥアレグのグレードとスペック
2代目トゥアレグに用意されているグレードは、FSIエンジンを搭載したベースモデルとなる【V6】、TSIスーパーチャージャーエンジンに電気モーターを加えた【Hybrid】です。2015年2月のマイナーチェンジではHybridが廃止となり、V6に装備を充実させたフラッグシップモデルの【V6アップグレードパッケージ】が追加されました。トゥアレグに用意されているグレードのスペック詳細を紹介します。
●V6 前期型(2011年2月~2015年1月)
- 全長 :4,800mm
- 全幅 :1,945mm
- 全高 :1,740mm
- ホイールベース:2,905mm
- 駆動方式 :4WD
- 車両重量 :2,190kg
- タイヤサイズ :255/55R18
●Hybrid (2011年2月~2015年1月)
- 全長 :4,800mm
- 全幅 :1,945mm
- 全高 :1,740mm
- ホイールベース:2,905mm
- 駆動方式 :4WD
- 車両重量 :2,340kg
- タイヤサイズ :265/50R19
●V6アップグレードパッケージ(2015年1月~2017年3月)
- 全長 :4,815mm
- 全幅 :1,945mm
- 全高 :1,745mm
- ホイールベース:2,905mm
- 車両重量 :2,190kg
- タイヤサイズ :255/55R18
トゥアレグは、SUVの中で最もスペックが大きく、全幅1,945mmもあるため、日本の道路事情を考えると決して運転しやすい大きさとは言えません。しかし、横幅が広いことで走行安定に優れていますし、ゆったりとした居住性や長距離ドライブでも疲れにくい快適な空間を実現しています。
SUVとして重要なラゲッジスペースは、大人5名乗車しても580Lの容量がありますし、リアシートを倒すことで最大約1,600L以上もの容量を確保することができます。リアシートは6:4の前後スライドと3段階リクライニングが可能で、テールゲート側から電動でシートを倒すこともできます。
トゥアレグのエンジン
トゥアレグに採用されているエンジンは、V6が【3,600cc FSI V型6気筒DOHC24Vエンジン】で、Hybridには4,200cc並みの性能を持つ【3,000cc TSI V型6気筒DOHC24Vスーパーチャージャー+モーター】が搭載されています。尚、2015年2月のマイナーチェンジ後は、3,600cc FSI V型6気筒DOHC24Vエンジンのもの設定になっています。
●V6
- エンジン :V型6気筒DOHC24V
- 総排気量 :3,598cc
- 最高出力 :280ps
- 最大トルク :36.7kgm
- 燃費(JC08モード):9.5km/L
- 燃費(JC08モード):9.8km/L(後期型)
●Hybrid (2011年2月~2015年1月)
- エンジン :
- 総排気量 :2,994cc
- 最高出力 :333ps
- 最大トルク :44.9kgm
- 燃費 :13.8km/L(JC08モード)
現在のフォルクスワーゲンでは、ダウンサイジングターボエンジンやクリーンディーゼルエンジンが主流ですが、トゥアレグに採用されているエンジンはNA大排気量エンジンで、他の車種と差別化が図られています。
トゥアレグの買取価格例
トゥアレグの最新の買取事例をご紹介します。
2017年式 (平成29年)<トゥアレグ V6アップグレードパッケージ> 青系
走行距離 1.7万km 新車販売価格 699万円 参考買取価格 299万円 残価率42%
2015年式 (平成27年)<トゥアレグ V6アップグレードパッケージ> 銀系
走行距離 6.4万km 新車販売価格 686万円 参考買取価格 227万円 残価率33%
2013年式 (平成25年)<トゥアレグ V6ブルーモーション> 白系
走行距離 7.7m 新車販売価格 632万円 参考買取価格 185万円 残価率29%
トゥアレグをより高額に買い取ってもらうポイント
トゥアレグの人気ボディカラーと、人気のオプション装備を紹介しますので、参考にして下さい。
トゥアレグの人気ボディカラー
トゥアレグも、ボディカラーによって中古車市場での価値が変わってくるので、ボディカラーの選択は非常に重要なポイントになります。買取査定や中古車市場で、トゥアレグの価値を更に高める人気ボディカラーを紹介します。
●トゥアレグに用意されているボディカラー
- ピュアホワイト
- ディープブラックパールエフェクト
- タングステンシルバーメタリック
- ブラックオークブラウンメタリック
- ムーンライトブルーパールエフェクト
- リーフブルーメタリック
- サンドゴールドメタリック
- オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト
●トゥアレグの人気ボディカラー
- 1位:ピュアホワイト
- 2位:オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト
- 3位:ディープブラックパールエフェクト
トゥアレグで人気のあるボディカラーは、一般的な車と同じでホワイト系とブラック系が上位を独占しています。ホワイト系もブラック系も非常に人気が高いボディカラーですが、フォルクスワーゲン中でも新車価格が高額なトゥアレグでも、ホワイト系やブラック系が高級感を損なわない無難なカラーとも言えます。
リセールの高い人気ボディカラーで、トゥアレグを安っぽく見せないためにも納得のいく人気ボディカラーランキングだと言えます。
トゥアレグの人気オプション装備
●CDC(コンティニュアス・ダンピング・コントロール)エアサスペンション
一般的なエアサスは、車内から自由自在に車高やサスペンションの硬さを調整することができますが、CDCエアサスペンションは、車体の4箇所に設置されているセンサーで、車高をベストな状態に自動で維持するシステムになっています。
例えば、風の抵抗を強く受ける高速道路走行では、車高を低くして走行安定性を高めますし、悪路などではセンサーが自動で路面状況を感知し、車高を上げて走破性を高めてくれます。
ショックアブソーバーの減衰力調整は、センターコンソールに設置されたダイヤルで、3段階の固さを選択することもできます。プレミアムSUVのトゥアレグには、走行性能を高めるためにもCDC(コンティニュアス・ダンピング・コントロール)エアサスペンションは装備したいオプションです。
10年落ちのトゥアレグは値段がつくか?
●2009年 トゥアレグ 買取価格相場
- 中古車価格相場:¥698,000-~¥1,980,000-
- 買取査定相場 :¥361,000-~¥ 845,000-
超高級SUVのトゥアレグでも、新車から10年も経ってしまうと買取相場が新車価格の10分の1ほどになってしまいます。新車ではとても購入することができないトゥアレグですが、10年落ちなら購入することができる価格です。トゥアレグを買取に出す立場ですと、10年落ちでも値段はつきますが高額査定で取引を行うことは困難です。
まとめ
フォルクスワーゲンは、メルセデスやBMWなどと同じドイツの自動車メーカーですが、元々は大衆車を得意とする自動車メーカーです。しかし、近年のフォルクスワーゲンは、高級志向が強く昔のような大衆車のイメージが薄れています。
トゥアレグは、フォルクスワーゲンの中でも最も価格の高い最上級SUVで、フォルクスワーゲンSUVのフラッシングモデルとして注目を集めています。フォルクスワーゲンの中では価格が高いトゥアレグですが、姉妹車のポルシェ・カイエンやアウディ・Q7と比べると、1番リーズナブルな価格で買取が行われています。
トゥアレグを少しでも高く買い取ってもらうには、自動車業界が認めた優良店が多数登録されている一括査定サイトを利用することです。複数の買取専門業者が、正しくトゥアレグを査定して適切で最も高い買取金額を提示してくれます。