ナンバープレートの変更はどのようなタイミングで行うのでしょうか。転居の時だけではありません。最近では、希望ナンバーに変更する車の所有者も増えてきています。
ナンバープレートを変更する必要が生じるケースや変更するための方法・手順について紹介します。ナンバープレートの変更にかかる費用も気になるところでしょう。この記事でナンバープレートの変更に関係している様々な疑問にお応えします。
目次
ナンバープレートの変更が必要になるケース
新車登録の際に取り付けたナンバープレートを変更することができますが、いったいどのようなタイミングで変更するのでしょうか。考えられるケースは番号の変更が必要になった時とデザイン・ナンバーを変更したい時です。
引っ越し
他の都道府県に引っ越しをして、管轄の運輸支局が変わった場合はナンバープレートの住所変更が必要です。それに合わせてナンバープレートも変更されます。
ナンバープレートを変更しなくても法律違反にはならない、車検に通るから大丈夫だという見方をする人もいます。しかし、ナンバープレートは車が安全で犯罪に使用されておらず、きちんと登録されているものであることを証明するものです。住所をきちんと変更して最新の情報を更新しておくようお勧めします。
好きなナンバ―に変更したい
語呂の良い数字や思い入れのある数字にナンバーを変更したいときに車のナンバープレートを変更できます。希望ナンバーは受注生産となるため、事前に申請し交付手数料を支払わなければなりません。
- 希望番号予約センターで手続きを行う
- 支払い期限までに交付手数料を支払う
- 運輸支局で申請する
- 交付可能期間内に交換する
ナンバープレートの変更に必要な書類
ナンバープレートの変更にはどのような書類が必要なのでしょうか。申請するタイミングに既に揃えておかなければならない書類と申請時に入手できるものがあります。
事前に準備が必要な書類 | 現地入手できる書類 |
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ディーラーや代行業者にナンバープレートの変更手続きを依頼する場合には、委任状が必要です。また、車検証を紛失してしまったり、盗難などの理由で手元になかったりした場合には理由書を用意しなければなりません。
引越しによって、車の登録をしている運輸支局が変わった場合には、新しい住所の住民票が必要です。また、車庫証明書も住所変更の際に必要になります。発行には1週間程度かかるので前もって用意しておきましょう。
ナンバープレートの変更までの流れを解説
ナンバープレートを変更する際、どのような流れで手続きが進むのでしょうか。新しいナンバープレートを取得するまでにどのような手順を踏む必要があるのか簡単に紹介します。
- 必要書類を準備する
- 運輸支局に行く
- ナンバープレートを返却
- 車検証を取得
- 新しいナンバーが交付
- ナンバープレートを購入
- ナンバープレートを取り付ける
ドライバーを使ってナンバープレートを取り外し、返却します。運輸支局の窓口で必要書類を全て提出すると新しい車検証が取得できます。ナンバープレートの購入費用は1,500円。
ナンバープレート自体は自分で取り付けますが、封印は運輸支局の作業員が取り付けます。
長期休暇前や季節の節目は運輸局が混雑する時です。普段なら手続きは1時間ほどで終わるはずですが、混雑していると2〜3日必要になるかもしれません。混雑しやすい時期を避け平日の日中に行けるように予定を調整するようおすすめします。
ナンバープレートの変更にかかる費用
ナンバープレートを変更する際には費用がかかります。ナンバープレートの種類によって費用が異なりますので、表にして紹介します。
ナンバープレート | 費用 |
通常ナンバープレート | 約1,500〜2,000円 |
希望ナンバープレート | 約5,000円 |
図柄ナンバープレート | 約7,000〜9,200円 |
字光式ナンバープレート | 約3,000〜6,800円 |
希望ナンバーに変更する際は高い費用がかかることを覚えておいてください。また、一般的なプレートよりも字光式ナンバープレートは費用が高く設定されています。
自分でナンバープレートの変更手続きは行えますが、仕事などで忙しくてなかなか運輸支局に行けない場合はディーラーや代行業者に依頼することになるでしょう。そうなると、手数料が加わって総額2〜5万円程度の費用がかかることも。
図柄ナンバーに変更する方法
ナンバープレートの中にも色々な種類があり、希望ナンバーや図柄ナンバーへの変更も可能です。図柄ナンバーとはデザイン入りのおしゃれなナンバープレートのことです。
図柄ナンバープレートは受注生産されているため、入金の確認が取れてから実際に取り付けられるまでに10日程度かかります。即日交付はできないナンバープレートです。
- インターネットで図柄ナンバーを申し込む
- 手数料を支払う
- 交付可能期限内に運輸支局の窓口に行く
- 図柄ナンバーの受け取り
- 新しいナンバープレートの取り付け
図柄ナンバーの種類
図柄ナンバーにも種類があり、主に次の2種類から選べます。
- 各都道府県のご当地デザインを施したもの
- イベントに合わせて発行されるもの
各都道府県の図柄ナンバーには、その地域を表している特産品や観光地、マスコットキャラクターなどの図柄が入っています。例えば、滋賀県ではひこにゃん、愛知県ではグランパスくん、熊本県ではくまモンが採用されています。
期間限定ナンバーでは有名なものが2020年東京オリンピックの記念ナンバープレートが交付されました。期間限定の記念ナンバーは軽自動車が白いナンバープレートへと変えられるチャンスとも言えます。
図柄ナンバーの取得方法
図柄ナンバーはどのように取得すればいいのでしょうか。交換申し込みの場合は、今すでに交付されているナンバーを維持したままナンバープレートのデザインのみを変更できます。希望申し込みにする場合は、ナンバーも新しく変わるためナンバープレートの変更申請をしなくてはなりません。
今のナンバーに愛着がある、満足しているという方は図柄ナンバーに変更する際、「交換申し込み」でOK。新しく希望ナンバーを取得するのであれば、自分の希望しているナンバーが抽選対象番号でないかを確認しておきましょう。
- 車検証を用意し図柄ナンバー申し込みサービスにアクセス
- 支払い期限までに交付手数料を支払う
- 必要書類のダウンロード・印刷
- 交付可能期間内に運輸支局で手続きを行い取り付ける
- 車検証を用意し図柄ナンバー申し込みサービスにアクセス
- 抽選が行われ当選後手数料を支払う
- 希望番号予約センターに「希望番号予約済証」を取りに行く
- 運輸支局で手続きを行い取り付ける
図柄ナンバーのを取得するのにかかる費用
図柄ナンバーは受注生産であり、通常のナンバープレート変更よりも費用がかかります。記念ナンバーの場合は寄付金付きかそうでないかによってデザインが異なるので注意してください。
寄付金なし | 寄付金あり | |
小型・普通自動車 | 7,000〜9,200円 | +1,000円〜 |
大型自動車 | 10,400〜15,500円 | +1,000円〜 |
ナンバー変更は代行も可能
申し込みや書類のダウンロードなどある程度の手続きはインターネットで完了します。しかし、車にナンバープレートを取り付けなければいけないので、最終的には運輸支局に行く必要があります。
休日や長期休暇、季節の節目などの混雑する時期は手続き完了までにかなりの時間を要するので平日の日中が1番おすすめです。しかし、仕事柄なかなか運輸支局に行くために時間が取れないという方も多いでしょう。
そのような時はナンバープレートの交換手続きを代理で行ってくれるサービスを利用しましょう。
ディーラーに依頼
車検証にある所有者の欄をディーラーにしていれば、ディーラーにナンバー変更の手続きを代行してもらうことができます。
所有権のついていない車であれば、書類と代行費用を持って依頼すれば代行してもらうことが可能です。委任状が必ず必要ですので忘れずに用意しましょう。代行費用は変更する場所によって異なりますが、数万円かかってしまうこともあります。
代行業者を利用
希望ナンバーへの変更手続きを代行してくれる業者は意外と存在しています。ディーラーに代行してもらう時と費用はそれほど変わりありません。
運輸支局に行く時間がどうしても取れない人にとってはとても便利なサービスと言えますが、実際にかかる費用は数千円であることを考えると、できるだけ自分で手続きを完了させたほうが良いでしょう。
ナンバープレートの変更をしたら自動車保険も!
ナンバープレートを変更した場合、自動車保険会社にも連絡しましょう。自動車保険にはナンバープレートの番号が登録されています。ナンバープレートを変更したのに連絡せずに放置していると、もし保険が保険が必要になる自体が生じた時に補償対象外とみなされてしまう恐れがあります。
ナンバープレートの意味を解説
ナンバープレートを変更することを考える前に、ナンバープレートが車においてどのような役割を果たしているのかを知っておきましょう。ナンバープレートは車1台1台を識別するためのものです。所有者が誰なのかを明確にし、盗難を防止し、犯罪を抑制します。
ナンバープレートを所定の位置に取り付けていない車は道路を走ることができません。
ナンバープレートには地名・分類番号・判別文字・指定番号という4つの情報が収められています。
まとめ
車のナンバープレートを変更するケースは珍しくありません。引っ越して管轄の運輸局が変わった時やナンバープレートが破損した時、自分の好みでデザインや数字を変更したい時などがあります。
変更手続きはそれほど難しいものではありませんが、取り付けるためには運輸支局へ行かなければならないという手間がかかります。そのためディーラーや代行業者に代理手続きを依頼することもできるでしょう。
ナンバープレートの変更を必要としている方や検討されている方は、手続き手順や費用、ナンバープレートの種類を参考にしていただければと思います。