<GLC>はメルセデス・ベンツが販売するSUV。Cクラスをベースとして開発されたモデルで、クーペタイプもある上級SUVです。
今回は「GLCをより高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
GLCの特徴
トップクラスの乗り心地を有しながらも、左ハンドル仕様のみであったメスセデス・ベンツのGLK。フルモデルチェンジを機に右ハンドルが加わり、万人受けするモデルとして登場したのがGLCです。
メルセデス・ベンツのSUVを指す<GL>と車格表す<C>があわさることで名付けられたGLCは、SUVが拡充され、通好みに仕上がっています。
さらに、メルセデス・ベンツの中核モデルとなるCクラスをベースに、先代のGLKより全長が110mm長くなり、全幅も50mm広くなりました。
全高は25mm低く設定され、全長4660×全幅1890×全高1645mmというサイズに仕上がっています。そのうえ、Cd値が0.31になったことで、風切音が低減され、燃費まで向上しました。
SUVならではの走りが楽しめるGLC
SUVとしての磨きがかかったGLCは、見事な走りも魅力です。211ps/5500rpm、350Nm/1200-4000rpmとそれほどパワフルではないものの、山間部でも音やショックを感じさせず、するすると速度を上げることができます。
その秘密は9ATにあるといえるでしょう。さらにフロントには4リンク、リアにはマルチリンクといったCクラスと同様のサスペンションを持つのも特徴です。
荒れた路面や段差でも少ない衝撃で乗り越えることができ、しなやかな乗り心地が楽しめます。また、走り出しはスムーズで荒々しさを感じさせません。静かな動き出しに対し、その後にはエンジン音が高鳴りを見せるとともに、軽快なフットワークを楽しませてくれます。
最大トルクはわずか1200rpmで発生しますので、低回転域を多用する市街地で大いに活躍します。
高い快適性能と見事な安全性能
広さと開放感が得られる車内空間もSUVならでは。着座位置が前後席ともに高く、頭上や足元の空間も十分に設けられています。
そのほかにも、安全装備が充実しているのもGLCの人気の秘密。最新の安全装備である<レーダーセーフティパッケージ>が全車に標準装備されています。
衝突回避能力や、飛び出し検知機能付きブレーキアシスト・プラスが含まれたレーダーセーフティパッケージは、世界トップレベルともいわれる予防安全装備です。
さらに、ディストロニック・プラスによって安全性を高めながらドライバーの疲労も軽減させます。こうした高性能な安全装備はオプションとして導入するメーカーが多い中、GLCでは標準装備として採用されました。
安全に取り組む姿勢の高さがメルセデス・ベンツの誇りであり、GLCは高級車ならではの安全性が期待できる1台であるといえるでしょう。
取り回しのよさはピカイチ!
GLCの魅力は、走りの軽快さだけではありません。Cクラスのセダンに比べると30mm短く設定されたGLCは、最小回転半径も5.7mで、小回りの利くクルマとして知られています。
狭い路地での走行もお手の物という、取り回しのよさに驚くユーザーも多いです。そのうえ、360度カメラが駐車時の強い味方となってくれます。
居住性と積載性にも優れるGLC
車内空間に広がりを持つGLCは、後席を立てた状態でも満足のいく空間を実現しています。さらに、後席を倒した時には驚くほどのスペースを生み出し、期待を裏切ることはありません。
Cクラスには、ワゴンタイプも存在しますが、GLCはワゴンタイプにも負けないほどの余裕が感じられます。身長180cmの乗員4人が無理なく乗れる広さであり、550~1600Lという大容量のキャビンをも有するクルマです。
GLKから荷台が100Lも増量されたことで、ワイドなスペースが生み出されました。
メルセデス・ベンツのCクラスでは、上位モデルのみにトランクハッチのハンズフリーアクセスが採用されていますが、この機能は、GCLの全車に標準装備されました。
鍵をもっていればバンパー下に足を入れるだけでトランクハッチが開閉でき、非常に便利です。
GLCの基本スペック
< LC250 4MATIC スポーツ>
- 全長×全幅×全高:4670×1890×1645mm
- ホイールベース:2875mm
- 車両重量:1860kg
- エンジン:直4DOHCターボ 1991cc
- 最高出力:155kW(211ps)/5500rpm
- 最大トルク:350Nm(35.7)/1200-4000rpm
- トランスミッション:9速AT
- 駆動方式:4WD
- JC08モード燃費:13.4km/L
- タイヤサイズ:235/55R19
GLCのマイナーチェンジ情報
GLCの改良型が2019年10月に日本でも販売開始されました。
主な変更点は以下の通りです。
- 内外装のデザインを一部変更
- 最新の運転支援システムを導入
- エンジンを新型に刷新
GLCの買取価格例
GLCの最新の買取事例をご紹介します。
- 2017年式 (平成29年)<GLC 220d 4マチック> 白系
走行距離 1.5万km 新車販売価格 628万円 参考買取価格 360万円 残価率57% - 2016年式 (平成28年)<GLC 250 4マチック> 黒系
走行距離 2.3万km 新車販売価格 628万円 参考買取価格 316万円 残価率50% - 2016年式 (平成28年)<GLC 250 4マチック スポーツ> 白系
走行距離 3.9万km 新車販売価格 678万円 参考買取価格 284万円 残価率41%
GLCの車種の人気グレードと残価率
メルセデス・ベンツのほとんどの車種において、3年後の残価率は55~57%です。そんななか、GLCの残価率は60%を超えています。
メルセデス・ベンツの中でも飛び抜けた残価率を持つGLCは、中古車市場でも高い人気を誇ります。需要が多いことから、常に高値が付けられていると考えましょう。
GLC Coupe
GLCのなかでも、人気があるのがGLC Coupeです。GLC Coupeは発売開始からそれほど時間が経っていないため、中古車市場でも取引が少なく希少価値が高いため高値で取引が行われています。
GLC Coupeの買取価格は、それほどグレードに左右されることがありません。ただ4MATICと呼ばれる四輪駆動モデルであれば、高値が付きやすい傾向です。
より高額に買い取ってもらうポイント
人気のカラー
GLCには、無償・有償をあわせると全部で9色のカラーが用意されています。
- ポーラーホワイト
- オブシディアンブラック
- イリジウムシルバー
- カバンサイトブルー
- ダイヤモンドシルバー
- セレナイトグレー
- ブリリアントブルー
- ダイヤモンドホワイト
- ヒヤシンスレッド
メルセデス・ベンツはブラックやホワイト、シルバーといったスタンダードなカラーに人気が集中しています。GLCにおいてもブラックやホワイト、シルバーの3色は人気があり、中古車市場でも高値で取引が可能です。
ポーラーホワイト
GLCで、ホワイトに位置づけられるのが<ポーラーホワイト>です。ソリッド系のポーラーホワイトは、日の光を浴びると輝くカラーで、混じり気のない純白という点でも人気があります。
年齢を問わず選ばれるホワイトは、GLCの高級感を引き立てています。日本では、ホワイトの車を好む人も多いことから、買手が付きやすいともいえるでしょう。
オブシディアンブラック
ブラック系のカラーとして採用されているのがオブシディアンブラックです。メタリックなブラックが特徴であり、GLCの力強さを引き立ると高く評価されています。
近くで見ると、メタルのきらめきが楽しめ、遠くからは光を受けてウェットな輝きが楽しめるカラーです。
美しさと力強さを兼ね備えたオブシディアンブラックの美しさに魅了されるユーザーは多く、買取でも高額査定が狙えるといえるでしょう。
イリジウムシルバー
GLCのシルバーとして採用されているのが、イリジウムシルバーです。シルバーの中でも明るめなのが特徴で、汚れやキズが目立ちにくいことから人気があります。
夜になるとボディ表面が街頭の光で輝き、躍動感を生み出すのが特徴です。シルバーならではの輝きが楽しめる1台であり、夜の街を走り抜ける姿に息をのむ人も多いでしょう。
メルセデス・ベンツのシルバーは、美しいツヤを持ち、上質なメタル感が楽しめることから、特別な印象を与えます。
人気のオプションは?
GLCにはメルセデス・ベンツでも人気のオプションであるレーダーセーフティパッケージが全車に標準で装備されています。さらに、360°カメラやアダプティブハイビームアシスト・プラスやパワーリヤゲートなども標準装備です。
他のメーカーではオプションとなる充実した装備が標準で備えられていますので、非常に充実したクルマであるといえるでしょう。それでも、いくつかのオプションを選択していると、買取では高評価が期待できます。
まず、<ランニングボート(サイドステップ)>があると、女性や小さい子供の乗り降りの際に便利です。さらに、ランニングボードが付いているとスポーティーさとSUVとしての存在感がアップします。
また、万が一の事故に備えて<ドライブレコーダー>を付けておきたいユーザーは多いもの。そういった理由から、ドライブレコーダー付きのGLCが高く評価されています。
ドアを開けた瞬間にメルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターマークが浮かび上がる<ロゴプロジェクター>も人気です。ロゴプロジェクターを装備していると、GLCの高級感が増すといえるでしょう。
これらのオプションがあれば、高値での買取が期待できます。
まとめ
GLCは、メルセデス・ベンツのなかでも残価率が高いクルマです。そのため、買取では期待を裏切らない価格が提示されることが多いでしょう。
人気のカラーやオプションであれば、さらなる高値が狙えます。ただし、走行距離や年式によって価格が変化しますので、できるだけ早めに買取を依頼するのがベストです。