<プレマシー>は2018年まで販売されていたマツダのミドルサイズミニバン。販売停止以後の買取価格はどうなっているのでしょうか。
今回は「プレマシーを高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」をお伝えします。
目次
マツダ・プレマシーの特徴
パワーユニット
マツダ・プレマシーのパワーユニットはガソリンエンジンのみの設定で、種類も2.0リッター・水冷直列4気筒・DOHC16バルブエンジンのみとなっています。のちに登場する高効率直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」では少しだけですが、スペックが上がっています。
LF-VDエンジン(20CSに搭載)
- 種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブ
- 排気量:1,998cc
- 最高出力:150ps(110kW)/6200rpm
- 最大トルク:19.0kg・m(186N・m)/4500rpm
- 燃費:13.0km/L(JC08モード)
LF-VDSエンジン(20E、20Sに搭載)
- 種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブ
- 排気量:1,998cc
- 最高出力:150ps(110kW)/6200rpm
- 最大トルク:19.0kg・m(186N・m)/4500rpm
- 燃費:14.0km/L(JC08モード)
PE-VPSエンジン(スカイアクティブ車に搭載、名称「SKYACTIV-G 2.0」)
- 種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブ
- 排気量:1,997cc
- 最高出力:151ps(111kW)/6000rpm
- 最大トルク:19.4kg・m(190N・m)/4100rpm
- 燃費:16.2km/L(JC08モード)
ボディサイズ
マツダ・プレマシーのボディサイズは以下になります。
- 全長:4,585mm
- 全幅:1,750mm
- 全高:1,615mm~1,650mm
室内サイズ
マツダ・プレマシーの室内サイズは以下になります。
- 室内長:2,565mm
- 室内幅:1,490mm
- 室内高:1,240mm
駆動方式
マツダ・プレマシーの駆動方式はFFのほかにフルタイム4WDの設定もあります。ミニバンは街乗りだけではなく、旅行などにも使われるシーンが多く冬にはスキーやスノーボードなどの雪道を走行することも想定して4WDがラインナップされています。
プレマシーの買取価格例
プレマシーの最新の買取事例をご紹介します。
- 2016年式 (平成28年)<プレマシー 20S スカイアクティブ>FF 白系
走行距離 4.2万km 新車販売価格 226.8万円 参考買取価格 114万円 残価率50% - 2014年式 (平成26年)<プレマシー 20S スカイアクティブ>FF 銀系
走行距離 3.2万km 新車販売価格 226.8万円 参考買取価格 77万円 残価率33% - 2012年式 (平成24年)<プレマシー 20S>FF 銀系
走行距離 4.4万km 新車販売価格 213万円 参考買取価格 66万円 残価率30%
マツダ・プレマシーの人気グレードと残価率
マツダ・プレマシーには多数のグレードが存在していました。発売当初の2010年7月ではベーシックグレードの「20CS」、充実装備の「20E」、スポーティグレード「20S」の3グレード設定でした。
2010年8月には「20E」と「20S」にフルタイム4WDを追加、2013年1月には「20E」が廃止され代わりにフルタイム4WDシステムを採用した「20C」が追加されました。
また同時期の2013年1月には高効率直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」と高効率6速オートマチックトランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」の2つの「SKYACTIV技術」を搭載した「20C-スカイアクティブ」、「20S-スカイアクティブ」、最上級グレード「20S-スカイアクティブLパッケージ」も追加されました。なお、「SKYACTIV技術」はFF車のみの搭載で4WDには搭載されませんでした。
このようなグレードのラインナップの中で人気のあるグレードは「SKYACTIV技術」を搭載した「20S-スカイアクティブLパッケージ」、「20S-スカイアクティブ」、「20C-スカイアクティブ」の3グレードになっています。
では、この3グレードの買取価格や残価率はどれくらいなのでしょうか。実際に調べてみたものが下の一覧表になります。
グレード ・初度登録年・型式 |
買取参考価格 | 新車価格 | 残価率 |
20S-スカイアクティブ Lパッケージ ・平成26年・CWFFW |
117~133万円 | 241万円 | 49~55% |
20S-スカイアクティブ ・平成26年 CWFFW |
111~127万円 | 226万円 | 49~56% |
20S-スカイアクティブ Lパッケージ ・平成25年・CWFFW |
110~126万円 | 235万円 | 47~54% |
20S-スカイアクティブ ・平成25年 CWFFW |
102~118万円 | 220万円 | 46~54% |
20S プレステージスタイル ・平成23年・CWEFW |
87~103万円 | 220万円 | 40~47% |
20C-スカイアクティブ ・平成25年 CWFFW |
86~102万円 | 195万円 | 44~52% |
20C-スカイアクティブ ・平成26年 CWFFW |
73~86万円 | 200万円 | 37~43% |
20S (4WD)・ 平成22年・CWEAW |
67~79万円 | 231万円 | 29~34% |
20CS エアロスタイル ツーリングセレ ・平成23年・CWEFW |
67~79万円 | 199万円 | 34~40% |
20S プレステージスタイル ・平成24年・CWEFW |
67~78万円 | 220万円 | 30~35% |
残価率はおおむね良好
3年落ちの車の残価率は45%前後が平均的で、不人気車種になると40%前後、人気車種では55%前後と言われています。
今回調べたマツダ・プレマシーの残価率は、人気グレードの「スカイアクティブ」搭載車のみに絞り平均を出すと44~52%という数値になりました。一般的に言われている3年落ちの残価率数値との比較では平均かやや上回る数値がでました。
しかし、今回の調査サンプルは3年落ちではなく5年落ちかそれ以上のものです。そう考えればマツダ・プレマシーの残価率は人気車種レベルに匹敵するのではないかと思われます。
マツダ・プレマシーをより高額に買い取ってもらうポイント
マツダ・プレマシーの買取価格を左右するポイントがあります。それは「ボディカラー」と「オプション」です。マツダ・プレマシーの場合の人気のボディカラーは何色なのか、人気のオプションはどんなものなのかご紹介します。
人気のボディカラー
マツダ・プレマシーのボディカラーで買取価格が高い人気のボディカラーは以下になります。
- スノーフレイクホワイトパールマイカ
- ジェットブラックマイカ
- アルミニウムメタリックマイカ
マツダ・プレマシーも他の車と同様に、ホワイト系、ブラック系、そしてシルバー系の買取価格が高くなるようです。これらの人気のボディカラーは、他のボディカラーに比べて買取価格が数万円~十万円ほど高くなる傾向があります。
人気のオプション
マツダ・プレマシーのオプションで買取価格が高い人気のオプションは以下になります。
- 両側電動スライドドア
- バックカメラ
- オートミラー
マツダ・プレマシーはミニバンでボディもそれなりに大柄です。一人で乗るよりも家族みんなで乗る機会が多い車なので後部座席のドアの開閉は電動式が圧倒的に人気です。駐車などの後方確認がしにくい車種のためしっかりと後方確認ができるバックカメラはほぼ必需品という感覚で人気です。
意外な人気オプションがオートミラーです。ドアロックすると自動でドアミラーが折りたたまれるのですがドアミラーの折りたたみ忘れ防止でもあり、外から車を見たときにドアロックをしているかどうかが一目でわかるためロック忘れ防止にもなるのが人気の理由のようです。
マツダ・プレマシーの10年落ちの場合買取価格はつくのか?
3代目の最終型マツダ・プレマシーは2010年発売なので、ギリギリ10年落ちの年式は存在しません。しかし、先代の2代目や初代では10年落ちや10年以上落ちが存在します。10年落ちとなる2009年式の2代目マツダ・プレマシーに買取価格はつくのかどうか調べてみました。
- 2009年式 プレマシー 20Z、走行距離9〜10万km、パープル、三重県で 2018年11月に査定:買取価格72,000円
- 2009年式 プレマシー 20S、走行距離8〜9万km、ホワイトパール、徳島県で2018年12月に査定:買取価格132,800円
- 2009年式 プレマシー 20S、走行距離9〜10万km 、パープル、香川県 で2018年12月に査定:買取価格101,600円
10年落ちのマツダ・プレマシー(2代目)でも買取価格がつくことがわかりました。しかし、買取価格がつくかどうかは、その車が再度販売できる価値があるかどうかで決まります。そのためには車の内装や外装などのコンディションを良好に保つ必要があります。
まとめ
3代目であり最終型のマツダ・プレマシーの買取価格や残価率、少しでも買取価格をアップされるポイントを特徴とともにご紹介していきました。数あるグレードの中でも「スカイアクティブ』シリーズなら買取価格・残価率が高いことがわかりました。また、10年落ちやそれ以上古いマツダ・プレマシーでも買取価格がつくことがわかりました。
マツダ・プレマシーのスカイアクティブシリーズは買取に出す時まで良好なコンディションを保つことができれば買取価格・残価率が高い車種なので、高い買取価格が狙えることでしょう。