正統派のスポーティセダンとして誕生したレガシィB4。爆発的なヒットはないものの、根強いファンが多く、長きに渡って愛されている車です。そんなレガシィB4は、中古車市場ではどのように評価されているのでしょうか。
査定でプラスになるポイントもあれば、知りたい人も多いでしょう。そこで、レガシィB4の買取査定額の動向と、査定でプラスになりやすいグレード・オプションやボディカラーを紹介します。
目次
レガシィB4の特徴
富士重工業の代表的な車種である<レガシィ>。その歴史をひも解くと、<水平対向エンジン><4WD>を採用した特色あるセダンとして、1998年に初めて売り出されました。その高い走行性能は、市場に差別化要因として受け入れられ<レガシィ>はヒットします。当時経営不振に陥っていた富士重工は、<レガシィ>によって態勢を持ち直す事ができたのです。
<レガシィ>は現在まで5回のフルモデルチェンジを繰り返し、<現行レガシィ>は6代目になります。1998年に行われた2回目のフルモデルチェンジの時に、ツーリングワゴンは今まで通り<レガシィ>とし、セダンタイプには<B4>という新しいブランド名が付けられました。<レガシィB4>は評価の高い<レガシィ>の走行性能をそのまま受け継ぐスポーティセダンなのです。
レガシィB4のサイズ
<レガシィB4>は5人乗りミドルサイズセダンです。2003年に販売開始された<2代目レガシィB4>から3ナンバーサイズになりました。
全長 4,800mm
全幅 1,840mm
全高 1,500mm
レガシィB4のボディデザイン
<レガシィB4>の長所でもあり、短所にもなってしまっているのがボディデザインです。<レガシィB4>のエクステリアは、良くも悪くも特徴のないオーソドックスなセダンという雰囲気。癖のないデザインなので幅広い層に許容されますが、熱心なファン層を獲得するには少し個性が不足しています。
レガシィB4の内装
シートは上質感がありますが、アメリカでは大衆車として売られているために、素材・デザインともに全体的におとなしめの内装です。
レガシィB4の燃費
<レガシィB4>にはノーマルグレードと<B4 Limited>の2つのグレードがあり、ともに2.5Lエンジンを搭載しています。
・2.5L<FB25>DOHC水平対向4気筒エンジン 14.8km/L
水平対向エンジンとは
<レガシィ>の大きな個性である<水平対向エンジン>とは一体どういったものなのでしょうか。通常のエンジンはピストンが縦方向に配置されていますが、<水平対向エンジン>はピストンが水平になっています。それによってエンジン高を低く抑える事ができるので車両の重心を低く保て、コーナーリングなどで安定性が増すのです。
レガシィB4の最新相場
<レガシィB4>のだいたいの買取相場をつかめるように、買取の参考価格を紹介します。
- <レガシィB4 2.5 i Bスポーツ アイサイト>2014年式(平成26年)ホワイトパール 走行距離 11万km
新車価格 270万円 買取参考価格 40.4万円 残価率 約14%
年式は新しいものの、走行距離が10万kmを超えていることで、買取価格が下がっています。走行距離は買取において重要なポイントです。
- <レガシィB4 2.5 GT アイサイト Sパッケージ4WD>2011年式(平成23年)グレー 走行距離 6万km
新車価格343万円 買取参考価格 55.6万円 残価率 約16%
数回のモデルチェンジを繰り返し、現行が6代目となるレガシィB4は、モデルチェンジ後に買取価格が大きく下がるのが特徴です。よって、モデルチェンジを行う前に車を売却しておくのが高値がつくコツだといえるでしょう。
レガシィB4の人気グレードと残価率
レガシィB4 Limited
<Limited>は<レガシィB4>の上級グレードです。<専用18インチアルミホイール>に<フォグランプカバー>や<サイドシルスポイラー>にメッキ加飾が施され、より高級感のあるエクステリアになっています。
内装には本革シートを採用。色もブラックかアイボリーから選択する事が可能です。このように様々な装備が付いてもノーマルグレードよりも20万円ほどの価格アップで済むので、<Limited>のほうが販売台数が多くなっています。残価率もかなり高くなるグレードです。
レガシィB4
<レガシィB4>のベースグレードです。外観・内装で各所に<Limited>との違いはありますが、車の基本性能はまったく変わりません。デザイン的なこだわりのあまりない人が選ぶグレードです。残価率は<Limited>より少し低くなります。
2.0GT DIT
<3代目レガシィB4>で、2012年から2014年まで販売されていたグレードが<2.0GT DIT>。エンジンは2Lでパワフルな走りの<水平対向4気筒DOHC16バルブターボ>を搭載。現行の<レガシィB4>にはターボ搭載車がありませんので、ターボの走りを求めて<2.0GT DIT>を指名買いする人もいます。残価率もまだまだ高めで推移しています。
レガシィB4をより高額に買い取ってもらうポイント
レガシィB4の人気のカラー
<レガシィB4>で買取査定時に、査定額が高くなりやすいカラーは以下の4つです。
クリスタルブラック・シリカ
<レガシィB4>は男性のユーザーが多いので、やはり黒は安定の人気カラーです。査定額も高く付きやすくなっています。
クリスタルホワイト・パール
別途32,400円の費用が必要なオプションカラー。<レガシィB4>では黒と同じく白も人気のあるカラーです。オプションカラーである事をきちんと査定士にアピールしてください。
ダークブルー・パール
<ダークブルー・パール>は艶のある深い青色で、落ち着いた<レガシィB4>のデザインと非常に良くマッチします。中古車市場でも需要の多いボディカラーで査定額も多少の上乗せが望めます。
アイスシルバー・メタリック
<レガシィB4>は無難なエクステリアのセダンですからカラーで冒険しない人も多く、シルバー系も人気のカラーになっています。
レガシィB4の人気のオプション
<レガシィB4>のオプションで、買取査定でプラスポイントになりやすいものを紹介します。
スプラッシュボード
泥で車体が汚れるのを防ぐパーツです。未舗装道路を走る機会の多い地域では人気のあるオプションです。
ドアバイザー
ウインドウを少し下げても雨水が入りません。換気する時に便利なため喫煙者を中心に需要があります。
インパネ&ドアパネルセット
インパネ部とドア内側に質感の高いパネルを装着して、内装の雰囲気をぐっと高められます。買取査定時にはオプションである事をアピールしてください。
ドアミラーオートシステム
降車時にドアロックをすると、自動でドアミラーを収納してくれる優れたオプション。車を降りる時に毎回ドアミラー格納ボタンを押さずに済みます。これも査定のときに見落とされやすいのでアピール必須です。
コーナーセンサー
フロントに物体が接近するとブザーで警告してくれます。運転で車幅感覚をつかむのが苦手な人には、確実にあったほうが良い機能。すり傷が増えていくと車両の価値が下がってしまいます。
キーレスアクセスアップグレード
標準装備のキーに、車の外からエンジンをスタートできる機能をプラスします。寒さの厳しい冬の早朝などに重宝します。
レガシィB4で10年落ちの場合値段はつくか?
<レガシィB4>は販売台数はあまり多くない車種ですが、その希少性もあってかリセールバリューは悪くありせん。10年落ちの車両でも、2003年から2009年に販売されていた<2代目レガシィB4>ならば、車両により数十万の買取価格も望めるでしょう。
1998年から2003年に生産された<初代レガシィB4>になると、さすがに10万円は少し難しくなります。
まとめ
今回は<レガシィB4>の買取査定についてお伝えしました。<レガシィB4>は車両をきれいに使用しているユーザーが多く、買取価格に期待の持てる車種です。
ですが、2019年10月にフルモデルチェンジした<新型レガシィB4>が発売されることが発表されています。フルモデルチェンジをしてしまうと、買取価格への影響が避けられません。
もし、<レガシィB4>を買取に出して新車購入の費用にしようとしているのなら、一刻も早く査定だけでもしてみたほうが良いでしょう。