<LX>はレクサスが販売する高級SUV。レクサスのフラッグシップSUVとして圧倒的な存在感を持つモデルです。
今回は「LXをより高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
レクサスの最上級SUV
トヨタの4WDにおいて最上級モデルであるランドクルーザー80系をベースに、レクサスから登場したLX。1996年の登場以来、北米を中心に高い評価を集めてきました。
LXは、北米でレクサスブランドが開業してから10年目に発売されたモデルです。そのため、レクサスにとって記念すべき1台であることは言うまでもありません。
1998年には100系ランドクルーザーをベースにモデルチェンジし、日本では「ランドクルーザーシグナス」として登場しました。大型オフロード車としての初代と比べ、豪華高級路線を狙って開発されたのも特徴でしょう。
2代目の登場で、最高級SUVとしてのレクサスLXのイメージが定着。その後、日本でもSUV人気が高まり、2015年8月からは日本でも販売が開始されるようになりました。
日本で販売が開始されたレクサスLXは3代目のモデル。2018年3月末の時点でレクサスの国内累計販売台数が50万台を達成しています。
これを受け、全6モデルに50万台達成記念の特別仕様車である<Black Sequence(ブラック・シークエンス)が設定されました。レクサスLXにも<Black Sequence>が登場し、多くのユーザーの注目を集めています。
レクサスらしさを追求した内外装
レクサスLXには、レクサスらしさの象徴でもある巨大にスピンドルグリルを採用。200系ランドクルーザーには、2連LEDが採用されていたのに対し、レクサスLXには3連LEDが選ばれ、切れ長の印象へとチェンジしました。
ボディパネルのチリ(段差)や塗装も、レクサスらしい厳しい基準で作られた極めて高品質な仕上がり。さらに、内装にもレクサスならではのこだわりが見られます。
200系ランドクルーザーのナッパレザーのシートから、セミアニリンレザーに変更され、品質が高められました。高級感あふれる内装に、レクサスらしいラグジュアリーさが感じられるでしょう。
極められたパワフルさが生み出す高品質な走り
レクサスLXの高品質は内外装だけではありません。動力系のたくましさには目を見張るものがあるでしょう。
エンジンは200系ランドクルーザーと同じV8DOHCですが、4.6Lエンジン1UR-FEの200系ランドクルーザーに対し、LX570では5.7Lの3UR-FEが採用されました。
そのことで、馬力とトルクの両方が強化され、377馬力・54.5kgmを実現。パワーを得たことで動力性能が大きく高められています。
さらに、6速ATだった200系ランドクルーザーに対し、LX570には8速ATが装備されました。変速ショックが少なくなり、きめ細かい制御によって、高品質な走りが楽しめます。
2列シートの5人乗りが追加され、選びやすくなったLX
2017年8月の一部改良では、これまで3列シートの8人乗りのみの展開であったのに対し、2列シートの5人乗りが追加。その結果、8人乗りは大きすぎると感じていたユーザーにも対応しています。
さらに、ヒッチメンバーやドアミラー足元照明、ナノイーが標準装備となり、便利性と機能性が向上しました。
安全性能の高さも魅力
レクサスLXには、レクサスの安全システムである<Lexus Safety System +>を搭載。死角まで確認できるマルチレインモニターにより、狭い道のすり抜けや路肩への車寄せの際の安全性を高めています。
さらに、ブラインドスポットモニターが後側方から接近する自動車も検知し、ドライバーに警告を促すなどの予防安全性能が充実しているのも特徴です。
ドアミラーでは確認しにくい方向からの接近にも対応でき、非常に便利な機能です。
その他にも、万が一の衝突でも乗員を保護する高強度キャビンを採用。全方位からの衝突にも対応する衝突安全性能が追及されています。
また、LXは追突する歩行者への安全性にも配慮しているのが特徴です。歩行者が衝突すると考えられるエンジンフードやバンパー周辺に歩行者傷害軽減ボディを採用し、歩行者の安全も守っています。
隅々まで行き届いたLXの安全性能は、高級車ならではのこだわりであるといえるでしょう。
LX570/2017年式のスペック
- 全長×全幅×全高(mm):5065×1980×1910
- ホイールベース(mm):2850
- 車両重量(kg):2760
- エンジン仕様・型式:3UR-FE V型8気筒DOHC 32バルブ
- 総排気量(cc):5662
- 最高出力:377ps/5600rpm
- 最大トルク:54.5kgm/3200rpm
- トランスミッション:8AT
- 駆動方式:4WD
- 燃費:6.5km/L
LXの買取価格例
LXの最新の買取事例をご紹介します。
- 2017年式 (平成29年)<LX 570>4WD 黒系
走行距離 1.4万km 新車販売価格 1,115万円 参考買取価格 740万円 残価率66% - 2016年式 (平成28年)<LX 570>4WD 白系
走行距離 2.5万km 新車販売価格 1,100万円 参考買取価格 664万円 残価率60% - 2015年式 (平成27年)<LX 570>4WD 白系
走行距離 4.9万km 新車販売価格 1,100万円 参考買取価格 608万円 残価率55%
LXの人気グレードと残価率
LXは日本での販売開始からそれほど時間が経っていませんので、残価率が高い傾向にあります。LXのグレードはLX570の1種類のみであり、残価率はおよそ60%です。
この残価率は、他社と比較しても別格クラスだといえるでしょう。さらに、レクサスLXには8人乗りと5人乗りがありますが、残価率に差は見られません。
8人乗りまたは5人乗りであっても、同等のリセールバリューあると考えていいでしょう。SUV車は人気が高く、なかでも高級感あふれるLXには人気が集中していることから高値で売却できます。
LXは、輸入車と比較しても安く購入でき、高く売れるクルマです。海外への転売もさかんに行われていますので、買取では高値がつきやすいといえるでしょう。
特別仕様車Black Sequence
レクサスLXの中で、人気があるのが<Black Sequence>です。レクサスの50万台達成を記念した販売されたモデルですが、LXの<Black Sequence>にはスピンドルグリルとフレームに専用のカラーリングが施されました。
三眼フルLEDヘッドランプやLEDリヤコンビネーションランプなどのカバーはクリアブラックに変更され、通常モデルとの差を生み出しています。
さらに、タイヤには275/50R21サイズが採用され、アルミホイールは切削光輝が施されるなど、他とは違った輝きを放つモデルです。
内装にも<Black Sequence>ならではのこだわり。ルーフとピラーが特別仕様車専用のブラックで構成され、シートやドアトリムにダイヤモンドステッチが施されました。
ドアカーテシーランプも採用され、LXの文字が投影されるなど、LXの存在感が強調されています。さらに、セミアニリン本革シートによって、上品な室内空間に仕上がっています。
レクサスLXの特別仕様車<Black Sequence>は希少価値が高く、買取でも高く評価されています。
より高額に買い取ってもらうポイント
人気のカラー
レクサスLXの買取価格は、ボディカラーによって異なります。そのため、人気のボディカラーであれば高額査定が期待できるでしょう。
レクサスLXの中古車市場での人気のボディーカラーはソニッククォーツとブラックの2色です。この2色は他のカラーと比べると50万程度高く買取される傾向にあります。
ソニッククォーツは、いわゆるホワイトです。薄さ15μ(ミクロン)のベース層のなかに、光輝材が並べられているというソニック技術によって生み出されたソニッククォーツは、光の反射によって色が変化。
きらめくような輝きが楽しめるのがソニッククォーツだといえるでしょう。黒は漆黒のブラックであり、レクサスらしいアグレッシブな魅力を引き立てます。
レクサスでは白と黒に人気が集中していますので、ソニッククォーツまたは黒のLXは、高値で買取が可能です。
人気のオプション
LXはオプションの有無でも買取価格に差が出ます。LXでも装着率が高いオプションは<モデリスタエアロ>でしょう。モデルスタエアロを装着しているLXはフロントスタイルに迫力が生み出され、リアスタイルにも完成度が高まります。
圧倒的な存在感をもつスタイルになることから、買取り時にはプラス査定が可能。また、<マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステム>も人気があります。
<マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステム>は、ハイクオリティな音質が楽しめるメーカーオプションのひとつです。
コンサートホールにいるような臨場感が楽しめるサウンドシステムであり、後付けができないことから、プラス査定が期待できます。
さらに、<リヤシートエンターテインメントシステム>も高く評価されるオプションです。フロントシートの背面に取り付けられた大型のディスプレイにより、リアシートで迫力のある映像が楽しめます。
これらのオプションがついている場合には、買取価格に反映されるといえるでしょう。
まとめ
ランドクルーザーのレクサス版として登場したLXは、高級感あふれる4WDとして人気があります。買取でも高く評価され、驚くような残価率が見られるクルマです。<Black Sequence>モデルであるとさらに高値が期待できるでしょう。
年式が新しいうちには高値でも売却が可能ですので、早めに査定を依頼するのがベターです。