<HS>はレクサスが2018年まで販売していたミドルサイズセダン。ハイブリッド専用車として高い燃費効率を誇るモデルです。
今回は「HSを高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
レクサスHSの特徴
レクサスHSは「アヴェンシス」の車体シャーシをベースに、性能や空間をレクサス基準にまで引き上げた1台です。HSには「Hamonious Sedan」という意味が込められ、地球と人、上質の調和をテーマに作り上げられました。
環境に配慮したレクサスHSの室内に使われるプラスチックは植物が原料というこだわり。さらに、「平成22年度燃費基準+25%」を達成し、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定も取得しています。
そんなレクサスHSは、高い環境性能が魅力の1台です。
レクサスブランド初となる前輪駆動専用車HS
レクサスHSはレクサスブランドにおいて、初めての前輪駆動専用車として登場しました。レクサス初のハイブリッド専用モデルでもあり、これまでのレクサスに革命をもたらしたモデルとしても知られています。
レクサスHSのスペック
【HS250h】version L/version I/version C/特別仕様車 Harmonious Style Edition
- サイズ:全長4700mm×全幅1785mm×全高1505mm
- 車両重量:1640kg
- エンジン:直列4気筒DOHC
- 駆動方式:2WD
- 総排気量:2362L
- 燃費:20.6km/L
レクサスHSのメインユニットには2.4Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリットシステムが搭載されました。そのため、20.6km/Lという低燃費の実現に成功しています。
ボディサイズは、トヨタのプリウスより一回り大きく設計され、レクサスISとほぼ同じボリューム感が持たされました。
充実した装備
レクサスHSには、通常の走行モードだけでなく、EVドライブモード、エコモード、パワーモードといった3つのドライブモードが採用されています。
また、G-Linkとの連携によってドライバーのエコドライブを支援するハーモニアスドライビングナビゲーターも搭載しました。
環境に配備した車でありながらも、これらの高い機能が標準装備されていますので、レクサスならではの高級感が楽しめる1台であるといえるでしょう。
レクサスHSの買取価格例
HSの最新の買取事例をご紹介します。
2016年式 (平成28年)<HS 250h バージョンC> 灰系
走行距離 2.7万km 新車販売価格 459.8万円 参考買取価格 223万円 残価率48%
2014年式 (平成26年)<HS 250h ハーモニアス> 灰系
走行距離 2.4万km 新車販売価格 463万円 参考買取価格 153万円 残価率33%
2013年式 (平成25年)<HS 250h> 白系
走行距離 7.6万km 新車販売価格 410万円 参考買取価格 122万円 残価率29%
レクサスHSの残価率と人気のグレード
トヨタのレクサスは残価率が高く、どのモデルでも高く売れるといわれています。この理由は、国産メーカーとしての信頼性の高さにあるでしょう。
輸入車の場合には、価格が割高で維持費がかかり、故障時の修理代も高額になるといったイメージがあります。そのため、中古車として販売した場合には、大幅に価格が下落するのです。
その点、レクサスは輸入車並みの高級感と高い走行性能を兼ね備えながら、維持費が安く、故障も少ない車として人気があります。中古車市場でも需要があるため、残価率が高くなるといえるでしょう。
レクサスHSの残価率
レクサスHSの残価率は50%前後です。これは、残価率の高いレクサスのなかでは、それほど高い数値であるとはいい切れません。その理由となるのがモデルチェンジです。
レクサスHSはマイナーチェンジやフルモデルチェンジを繰り返してきたため、残価率が少し低めに設定されています。それでも、高級輸入車と比べると非常に高い残価率であることは間違いないでしょう。
レクサスHSの人気のグレード
レクサスHSは、パワーユニットとしては HS250hのワンアイテムです。ただ、スタンダードを含めて全部で6パターンのグレードが用意されています。
- スタンダード
- 特別仕様車 Harmonious Style Edition
- version S
- version C
- version I
- version L
スポーティーさが人気のversion S
レクサスHSで人気のグレードは version Sです。スポーティーな仕様が特徴的な version Sは、ベースグレードであるHS250hと同じ充実した安全装備や快適装備に加え、専用にチューンされたサスペンションをもっています。
さらに、他のグレードが17インチのタイヤを使用しているのに対し、 version Sのタイヤは18インチに変更されました。これにより足回りもスポーティーになったと評判です。
そのほかにも、前後のバンパーやトラクリッドにスポイラーが装備されたことも人気の秘密でしょう。専用のフロントグリルも採用され、version Sならではの外観も楽しめます。
快適装備が魅力のversion I
version Iは、快適装備が充実しているグレードだです。高級車として位置づけられるレクサスは、ベースグレードであってもドアミラーに、サイドターンランプ&ヒーター付きであり、インクリアリング機能付きの電動格納式が採用されています。
しかし、version Iの場合には、リバース連動チルトダウン式が採用され、自動防眩機能付きやオートの電動格納がつけられました。さらに、ルーフミラーに自動防眩機能付きが採用されています。
高級感が感じられるステアリングは、ウォールナットの本木目が楽しめる本革ステアリングが選ばれました。美しいステアリングは高級なインテリアに華を添えています。
そのほかにも、ベースグレードではマニュアル式のチルト&テレスコピックステアリングが電動式になり、シートには本革シートが採用されています。
シートはヒーター付きの8ウェイパワーシートですので、非常に快適であるといえるでしょう。室内環境を高めるため、エアコンにプラズマクラスター付きを採用したほどのこだわりが感じられる1台です。
これだけ豪華な装備を取り入れたグレードですので、新車価格も当然高くはなります。ただ、買取でもその価値にあった高値が期待できるでしょう。
より高額に買い取ってもらうポイント
レクサスHSを少しでも高値で買取ってもらうには、いくつかのポイントをおさえることが大切です。なかでも、カラーやオプションは買取価格を左右します。ここからは、人気のカラーやオプションについて説明していきましょう。
人気のカラー
レクサスHSには全部で10色のカラーが用意されています。
- ムーンライトオパールクリスタルシャイン
- ダークブルーマイカカラークリア
- レッドマイカクリスタルシャイン
- シルバーマイカメタリック
- ベージュメタリック
- ダークグレーマイカ
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- ブラック
- クォーツホワイトクリスタルシャイン
- ブラックオパールマイカ
どのカラーであってもレクサスらしい高級感が楽しめますが、そのなかでも漆黒の輝きをもつブラックは人気のカラーです。また、ホワイトでありながらもパール感もあるホワイトパールクリスタルシャインも支持されているといえるでしょう。
2015年のモデルチェンジによって新たに追加されたディープブルーマイカと、アンバークリスタルシャインも格好いいと評判です。人気のカラーである場合には、買取でも高く評価されています。
人気のオプション
レクサスHSの人気のオプションには、プリクラッシュセーフティがあります。これは、進路上にある車両や歩行者を検出し、衝突を回避するシステムです。
進路上にある車両や歩行者に衝突する可能性が高いと判断すると、警報を鳴らし、ブレーキ制御などが働きます。
さらに、車両や歩行者と衝突する可能性が高いシーンでは、警報のあとにドライバーがブレーキを踏むことにより、強力なブレーキアシストが作動するのです。
これにより、ドライバーの回避行動をサポートしています。ただ、追突する可能性があっても、ドライバーがブレーキを踏めないこともあるでしょう。そういった場合でも、プリクラッシュブレーキが作動しますので非常に安全です。
衝突被害を少しでも軽くするプリクラッシュセーフティは、安全性を向上させますので、オプションの中でも人気があります。プリクラッシュセーフティがついているレクサスHSであれば、高値でも買取が可能です。
まとめ
レクサスならではの高級感を残し、環境性能にも配慮したレクサスHSは、環境問題に取り組む富裕層からの支持を集める1台です。ただ、レクサスHSは、年式が古くなると買取価格に影響してしまいます。そのため、できるだけ早く買取に出しましょう。