<アルテオン>はフォルクスワーゲンが販売する高級セダン。同社のフラッグシップに位置付けられているモデルです。
今回は「アルテオンをより高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
ワーゲン初の高級モデル
フォルクスワーゲンは、日本でも知名度が高い海外メーカーです。しかし、これまではどちらかというと大衆車の印象が強く、手頃な輸入車というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
確かにフォルクスワーゲンはメルセデス・ベンツ、BMW、ポルシェなどの海外メーカーに比べ、これまでヒットした高級車というものはほとんどありません。
そんなフォルクスワーゲンがついに満を持して2017年に発表した高級モデルが、アルテオンなのです。
同社にはこれまで高級ラインとしてパサートという大型セダンがありましたが、今後はアルテオンをフラッグシップとしてアピールしていくそうです。
スタイリッシュなデザインが特徴
アルテオン以前のフラッグシップモデルだったパサートは、大型のセダンタイプでした。それに対し、アルテオンはクーペの流れを踏襲しつつ、セダンの良さを取り入れたファストバックセダンというタイプです。
4ドア+ハッチバックの5ドアタイプなので、乗車定員は5名とゆとりのあるセダンらしさを維持しています。
デザインはハッチバッククーペの定番といえるシンプルさですが、フォルクスワーゲンらしい無駄のなさが高級感を醸し出しています。スポーティーで流れるようなデザインは、アルテオン最大の魅力との呼び声も高いです。
発売当初はスポーティーなデザインのラインナップのみでしたが、2周年を記念して新グレードを追加し、より上品なデザインを選択できるようになった点も好評価です。
パワフルな走りで軽快なドライブ
アルテオンに搭載されているエンジンは2.0L 直列4気筒DOHCインタークーラーターボです。排気量は少ないですが、最大出力は280馬力とパワフルです。
ハイブリッドカー全盛の時代ですが、アルテオンはガソリンエンジンを採用しており、日本仕様は4WDとなっています。車体重量は1,700kgと、見た目のスリムさの割にかなりありますが、それを補う力強さで快適な走りを実現しました。
ハッチバッククーペならではの積載量も十分に活かせるスペックなので、日常生活の使い勝手の良さも抜群です。トランクの広さもあるため、大型のスーツケースやゴルフバックを複数乗せても余裕の走りを見せてくれます。
メーカーの誇る最新の安全装備を搭載
フォルクスワーゲンと言えば、海外メーカーの中でも特に安全性が高いモデルを数多く生み出してきた存在として知られています。アルテオンは、そんなフォルクスワーゲンの誇る最新技術を惜しみなく搭載したモデルです。特に、安全装備が非常に充実しており、安全性の高さは抜群です。
アルテオンにはプロアクティブ・オキュパント・プロテクションという安全システムが搭載されており、事故を早い段階で予測して車体をコントロールすることが可能です。
シートベルトのテンションを高め、乗員を保護するシステムなど、様々な安全策が組み合わさっており、まさにフォルクスワーゲンが築き上げた安全技術の結晶というべき存在です。
街乗りから長距離ドライブに対応
アルテオンは、広々とした室内と大容量のトランクを持ち、パワフルなエンジンを兼ね備えた車です。街乗り、ドライブなどあらゆるシーンで活躍できるのが強みです。
フォルクスワーゲンの持つ質実剛健な部分をベースに残しつつ、高級モデルとしてのポテンシャルを存分に発揮しています。
まさに新時代のフォルクスワーゲンを代表するモデルと言っても過言ではないでしょう。
アルテオンの買取価格例
アルテオンの最新の買取事例をご紹介します。
- 2018年式 (平成30年)<アルテオン TSI4モーション エレガンス> 白系
走行距離 1.4万km 新車販売価格 599万円 参考買取価格 361万円 残価率60% - 2017年式 (平成29年)<アルテオン Rライン 4モーション> 白系
走行距離 1.8万km 新車販売価格 549万円 参考買取価格 329万円 残価率59% - 2017年式 (平成29年)<アルテオン Rライン 4モーション アドバンス> 黄系
走行距離 1.8万km 新車販売価格 599万円 参考買取価格 305万円 残価率50%
人気グレードと残価率
現在日本で発売しているアルテオンには、3つのグレードがあります。ベースとなるのは、R-Line 4MOTIONで、新車価格は5,490,000円です。
その上位グレードとして、R-Line 4MOTIONアドバンスとTSI 4MOTION エレガンスがあり、どちらも新車価格は5,990,000円です。
2017年10月の発売当初は、R-Line 4MOTIONとアドバンスの2グレードのみでしたが、アルテオン2周年を記念してエレガンスのグレードが追加されました。
オススメは R-Line 4MOTION アドバンス
ベースモデルのR-Line 4MOTIONとR-Line 4MOTIONアドバンスは、新車価格でおよそ50万円程度しか差がありません。
それにも関わらず、アドバンスは非常に装備が充実しています。ベースモデルは19インチホイールですが、アドバンスでは20インチアルミホイールを装備し、足回りがスタイリッシュです。
その他にもダイナミックコーナリングライトやアラウンドビューカメラ、パークアシストなど、さまざまな装備が付く上、電動サンルーフをオプションで付けられるのはアドバンスだけ。
外見もベースモデルと微妙に異なり、塗装などがよりスポーティーな仕上がりとなっており、アルテオンの高級感にスポーティーさをプラスしたいという方にぴったりです。
上品なデザインのTSI 4MOTION エレガンス
アルテオン2周年を記念して登場したTSI 4MOTION エレガンスは、これまでのR-Lineと異なる、より上品で洗練されたデザインが特徴です。
アルテオンは高級モデルということもあり、スポーティさより落ち着きや上質感を求める声が数多く寄せられ、ユーザーの意見に応える形で誕生したグレード。
既存のアルテオンでは選べなかった内装カラーを3色から選択できるほか、ウッドパネルを採用し、よりインテリアをラグジュアリーにしています。フロントバンパーやアルミホイールもエレガンス専用デザインとなっており、アドバンストは違った客層に人気のグレードとなっています。
高い残価率
デビューからまだ数年しか経っていないということもあり、アルテオンの残価率は80%以上が平均です。
人気の高いアドバンスやエレガンスなら、状態によってはまだまだ新車と変わらない価格で買取が期待できる可能性もあります。
おそらく今後は同価格帯の海外メーカーのモデルと同様の価格推移が予想されますが、アルテオンの日本市場での人気に期待したいところですね。
より高額に買い取ってもらうポイント
中古車買取では、人気色やオプションの有無が買取価格を大きく左右するポイントです。
アルテオンは、豊富なカラーバリエーションやグレードによって選べるオプションがあるため、色やオプションの選び方で買取価格を高くすることができます。
人気のカラー
アルテオンには、全部で6色のカラーバリエーションが存在します。
- チリレッドメタリック
- パイライトシルバーメタリック
- アトランティックブルーメタリック
- ディープブラックパールエフェクト
- ターメリックイエローメタリック
- オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト
このうち標準で選べるのは4色のみで、ターメリックイエローメタリックとオリックスホワイトマザーオブパールエフェクトはオプションとなります。
日本では白い車が好まれる傾向が高く、アルテオンでも一番人気のカラーはオリックスホワイトマザーオブパールエフェクトです。次に、黒のメタリックカラーであるディープブラックパールエフェクトが人気です。
ターメリックイエローメタリックは広告などにも使われているカラーで、海外では人気ですが、日本ではそれほど人気はありません。やはり、日本では個性的すぎるカラーよりも、ホワイトやブラックといった万人受けするカラーが好まれます。
人気のオプション
アルテオン人気オプションは、電動パノラマスライディングルーフです。これはベースグレードのアルテオンにはつけることができません。実はアルテオンは、このようにベースグレードには付けられないオプションというものが多くあります。
ダイナミックコーナリングライト、ダイナミックライトアシスト、アラウンドビューカメラ、パークアシストなどもベースグレードでは選べません。
ベースグレードに付けられる数少ないディーラーオプションのひとつにアルミホイールがありますが、オプション価格が15万円~20万円程度します。
そのため、オプションの選択肢が少ないベースグレードより車両価格は多少上がりますが、アドバンスやエレガンスを選んでオプションを充実させるのがオススメです。
当然、オプションが多い方がその後の買取価格もアップするため、アルテオンの購入時にはオプションが付けられるグレードかどうかをしっかり確認しておくことが大切です。
まとめ
アルテオンと聞いて、すぐにフォルクスワーゲンの車だと思い浮かぶ方はまだまだ少ないかもしれません。しかし、アルテオンはフォルクスワーゲンから満を持してデビューした待望の高級フラッグシップモデルです。今後、フォルクスワーゲンの新スタンダードとして日本市場に浸透していくでしょう。
まだ中古車市場に出回っている数も少なく、相場も高値安定しているため、買取を考えている方は今が大きなチャンスです。人気のホワイトやブラックのメタリックカラーやオプションなどがあれば、さらに高価買取が期待できるはずなので、参考にしてくださいね!