<V70>は2017年までボルボが販売していたステーションワゴン。高級感のあるプレミアムカーとして、今でも人気の高い車種となっています。
今回は「V70をより高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
ボルボV70の特徴
ボルボV70は、1996年に往年の名車ボルボ850エステートの後継車としてマイナーチェンジを経て誕生しました。ボルボ850と比べて、滑らかなボディスタイリングでありながら、ボルボらしい垂直に降りたリアエンドのフォルム、車内のインテリアが一新され、安全性が向上された特徴的な車種です。
ボルボV70は、2000年まで生産され、その後2代目へ、さらに2007年に3代目へフルモデルチェンジが行われています。3代目の販売から10年の2017年にボルボV90を後継車として、その生産を終了しています。
生産台数は、累計370,000台を超えて売り上げ、現在でもボルボを愛するユーザーに人気の一台です。そんなボルボV70の買取り価格はどうようになっているのか、最新の査定状況を紹介します。
V70の車体サイズ
ボルボV70は、数回のフルモデルチェンジを経ており、中古車市場の主流である3代目V70になっています。さらに2007年から販売されたV70は、数回のマイナーチェンジを繰り返していますが、車体サイズは、全グレードで共通であり、次のようになっています。
- 全長:4,815 mm
- 全幅:1,890 mm
- 全高:1,545 mm
V70のカラー
ボルボV70は、ボルボ定番のアイスホワイトやオニキスブラックメタリック、シルバーメタリック、パッションレッドなど、計24色のラインナップがあります。初代のV70のカラーバリエーションが6色であったことから、時代と共にさまざまな色が追加され、好みに合った車種が選べるようになっていました。
V70の燃費
ボルボV70は、様々なグレードの車種があり、それぞれ燃費が変わってきます。以下にそれぞれの車種における燃費についてまとめました。
V70 2.5Tモデル
- 2.5T LE (2008年モデル):9.50 km/L
- 2.5T Rデザイン(2009年モデル): 9.50 km/L
- 2.5Tインスクリプション(2010年モデル):9.50 km/L
V70 3.2SEモデル
- 3.2SE (2008年モデル):8.00 km/L
- 3.2SE AWD(2009年モデル):7.50 km/L
V70 T6モデル
- T-6 TE AWD (2008年モデル):7.90 km/L
- T6 Rデザイン(2009年モデル): 9.10 km/L
- T6 AWD TE (2011年モデル):9.10 km/L
- T6 AWD Rデザイン(2011年モデル):9.10 km/L
- T6 AWD(2012年モデル):13.60 km/L
V70 T4モデル
- T4(2012年モデル):13.60 km/L
- T4SE(2012年モデル):13.60 km/L
- T4クラッシック(2014年モデル):14.80 km/L
V70 T5モデル
- T5SE(2011年モデル):10.40 km/L
- T5クラッシック(2014年モデル):14.10 km/L
- T5ダイナミックエディション(2014年モデル):14.30 km/L
V70 特別限定モデル
- ノルディック(2009年モデル):13.60 km/L
- クランベリー(2010年モデル):9.50 km/L
- DRIVe(2011年モデル):12.00 km/L
- オーシャンレース・エディション(2011年モデル):13.60 km/L
ボルボV70は、時代と共に進化していった背景から、3代目が販売された2007年での燃費は、10km/Lを下回っており、燃費効率が低く、その後、よくなってきます。しかし、2014年からの最終モデルでも14km/L程度です。ボルボV70の魅力はその高級感ですので、多少燃費が低くても、愛好家は気にしない傾向にあります。
ボルボV70の買取価格例
V70の最新の買取事例をご紹介します。
- 2016年式 (平成28年)<V70 T4 クラシック> 灰系
走行距離 1.8万km 新車販売価格 559万円 参考買取価格 222万円 残価率39% - 2014年式 (平成26年)<V70 T4 SE> 黒系
走行距離 5.4万km 新車販売価格 492.6万円 参考買取価格 141万円 残価率28% - 2012年式 (平成24年)<V70 T5 SE> 銀系
走行距離 7.6万km 新車販売価格 499万円 参考買取価格 68万円 残価率13%
ボルボV70の人気グレードは?
ボルボV70には、様々なグレードがありますが、大きくFF駆動式とAWDタイプに分けられます。2007年の3代目が販売されたのちマイナーチェンジを繰り返し、現在の最新モデルにつながっています。
V70 2.5T
2007年にフルモデルチェンジによって、生み出されたエステートを彷彿される一台です。直列6気筒のエンジンを搭載し、排気量2,521cc、馬力200をほこるFF駆動のAT車です。
- 2.5T LE (2008年モデル):501.9万円
- 2.5T Rデザイン(2009年モデル):559.5万円
- 2.5Tインスクリプション(2010年モデル):528.7万円
V70 3.2SE
ボルボV70 3.2SEは、2.5Tと比較して、運転性能が向上した排気量3,192cc、馬力238をほこるFF駆動のAT車です。また、AWD(プレチャージ式電子制御四駆動システム)が内蔵された3.2SE AWDモデルがあります。
- 3.2SE (2008年モデル):591.4万円
- 3.2SE AWD(2009年モデル):617.1万円
V70 T6
AWDを標準装備するT6シリーズ、排気量2,953cc、馬力285~304を誇るAT車です。数回のマイナーチェンジを経て、V70初期からAWD車として愛され続けています。
- T-6 TE AWD (2008年モデル):792万円
- T6 Rデザイン(2009年モデル):734.4万円
- T6 AWD TE (2011年モデル):719万円
- T6 AWD Rデザイン(2011年モデル):719万円
- T6 AWD(2012年モデル):729.3万円
V70 T4
2012年に誕生した1.6L直列4気筒のDOHC16バルブターボエンジンを始めて搭載したモデルで、排気量1,595~1,968cc、馬力180~190をほこるFF駆動式AT車です。ボルボV70で最も低価格な車種になります。
- T4(2012年モデル):461.8万円
- T4SE(2012年モデル):513.3万円
- T4クラッシック(2014年モデル):599万円
買取り実績で、上位に入る人気のグレードです。
V70 T5
2011年から市場に登場したT5。2L直列4気筒のDOHC16バルブターボエンジンを搭載したモデルで、排気量1,968~1,998cc、馬力240~245をほこるFF駆動式AT車です。
- T5SE(2011年モデル):513.3万円
- T5クラッシック(2014年モデル):599万円
- T5ダイナミックエディション(2014年モデル):565万円
買取り実績では、1~2位になる人気のグレードです。
V70 特別車
ボルボV70には、定番のシリーズの他に特別限定車として様々なモデルが発表されています。それぞれ往年の人気モデルをベースにデザインされています。
- ノルディック(2009年モデル):461.8万円
- クランベリー(2010年モデル):482.4万円
- DRIVe(2011年モデル):461.8万円
- オーシャンレース・エディション(2011年モデル):533.8万円
今回の調査で、ボルボV70の買取り査定は、年式に大きく左右されることがわかりました。車種によっては、査定が付かない中古車もあり、ディーラーに確認が必要です。
ボルボV70を高額で買い取ってもらうポイント
現在、市場によく出回っている車種は、2007年にフルモデルチェンジ、その後、数回のマイナーチェンジされた3代目V70が主流になっています。これら3代目V70が市場でどのような評価を受けているか詳しく見ていきましょう。
人気のグレード
最新の査定調査では、ボルボV70の人気のグレードはT4およびT5が上位を占めています。買取り価格は20~200万円と、走行距離や年式によって大きく異なります。
人気のカラー
2019年3月までの過去6ヶ月の買取り実績を調査すると、人気のカラーは、ホワイト、ブラック、ライトブルー、シルバーといった定番が多く市場にでているようです。
ホワイトカラー
ボルボの定番の人気カラーにアイスホワイトがあります。高級感のある白で、太陽に光を浴びると美しい反射を見せてくれます。その他、クリスタルパールホワイトという少し光沢のあるホワイトも人気です。
ブラックカラー
ブラックでは、単色のブラックとブラックサファイアメタリック、オニキスブラックメタリックといったボルボ車でよく見られるカラーも人気で、メタリックが入ると光を浴びて、きらきら光るボディは、よりいっそうの高級感を約束してくれます。
カラーバリエーションについては、高級車の人気に差があるものの、ボルボV70に関しては、買取り査定に大きな影響を与えないようで、むしろ、年式によって大きく変動するようです。
10年落ちの場合値段はつくか?
ボルボV70は、2007年のフルモデルチェンジによって3代目の販売が開始されましたが、それ以前の車種については、買取り市場にほとんど出回ることが無く、査定金額が付きません。
また、3代目以降であっても、年代に応じて価格が減少し、10年落ちの車種は5万円以下の買取り査定になるようです。
一方で、ボルボV70の愛好家も多く、外車に強いディーラーでは、査定アップも期待できるようですので、年式が古い場合は、いろいろなディーラーに相談するのがいいかもしれません。
生産終了したV70、その後の買取り価格の変動は?
往年の高級車として知られるV70。製造が終了したといっても、コアのユーザーがいるようです。どのグレードの車種も年代に応じて査定額は減少していきますが、ここ2019年になり、少し査定額がアップする車種もあるようです。
さらに海外には根強い人気の車種などありますので、外車に強いディーラーを探すことが高額買取りに期待できます。
まとめ
往年の名車V70について、最新の買取査定を調査してみました。高額買取を目指すなら、2~3年落ちで手放すことが最も高く売れるようです。
現在では、V90を後継車としてその役目を終えたV70ですが、ボルボの初代850エステートから、その高級感や伝統を引き継ぎ、次代へバトンを渡したボルボを代表する名車と言えるでしょう。