レガシィツーリングワゴンの後を引き継ぐ形で、スバルのステーションワゴンとして誕生したレヴォーグ。販売開始当時から注目を集めたレヴォーグは、買取でも高額査定が期待できる車種の1つです。
ただ、どのくらいの価格がつくのか気になる人も多いでしょう。そこで、レヴォーグの最新買取相場や査定でプラスになりやすいグレード・カラーについて紹介します。
目次
レヴォーグの特徴
レヴォーグ誕生の経緯
<レヴォーグ>のデビューには様々な事情がありました。その経緯を紹介します。
スバルを支えた名車<レガシィ>
1989年に販売開始されたスバルの<レガシィ>は、当初からセダンとツーリングワゴンの2モデルが用意されていました。<レガシィ>には販売開始からほどなくして、ターボ付きエンジンを搭載したグレード<GT>が追加されます。
「パワフルなエンジンに4WDの駆動系を持ったスポーツタイプのステーションワゴン」というこれまでになかったカテゴリーを創出した<レガシィ ツーリングワゴン>は、日本で空前のステーションワゴンブームを巻き起こしました。
正統派ツーリングワゴンの系譜を継ぐ<レヴォーグ>
スバルはその後日本市場での販売不振もあり、年々北米市場でのセールスに軸足を移すようになります。北米のユーザーの体格や道路事情に合わせて、<レガシィ>の車体もモデルチェンジのたびに大型化していくのです。
2014年、北米向けを意識して車体が大きくなりすぎていた<レガシィ>を、一回りスリムにしたステーションワゴン<レヴォーグ>が日本市場専用車として投入されます。ほぼ時を同じくして、近年の売れ行き不振もあり、スバルの代表的な名車とも言える<レガシィ ツーリングワゴン>が日本での販売を終了する事になりました。
同じステーションワゴンとして<レガシィ ツーリングワゴン>とかぶる形での<レヴォーグ>の販売開始は唐突なようでもありましたが、<レガシィ ツーリングワゴン>のユーザー層の受け皿としての存在意義が<レヴォーグ>にはあったのです。<レヴォーグ>はスバルの中では販売台数こそトップではありませんが、その外観、スペックともにスバルらしさを一番体現している車種と言えるでしょう。
レヴォーグのボディサイズ
<レヴォーグ>は<レガシィ ツーリングワゴン>の最終モデルである5代目よりも全長が100mm小さくなり、取り回しの良いボディサイズになっています。
全長 4,690mm
全幅 1,780mm
全高 1,490~1,500mm
レヴォーグのボディデザイン
スバル車独特の、ボンネット部にエアダクトを備えたかなり攻撃的なエクステリアです。リヤ部にかけてゆるやかにアップしていくボディラインが<レガシィ ツーリングワゴン>よりもスポーティな印象を受けます。
レヴォーグの内装
スバル車の傾向として、どちらかと言うと落ち着いた実用性重視の内装になっています。コクピットはさすがにスポーツ車である事をひしひしと感じさせられる雰囲気です。荷室はリヤシートを倒すと1,632×1,080mmの広大なスペースを確保できます。
レヴォーグの燃費
<レヴォーグ>は全グレードでターボ付きエンジンが搭載されています。燃費効率はあまり良いとは言えませんが、ターボエンジン搭載車としては健闘しているほうでしょう。2.0Lエンジンではハイオク指定になっていますので、維持費は少し高くなります。
・1.6L DOHC 直噴ターボ“DIT”エンジン 16km/L
・2.0L DOHC 直噴ターボ“DIT”エンジン 13.2km/L
レヴォーグの最新買取相場
<レヴォーグ1.6 STIスポーツアイサイト4WD>
年式:平成29年(2017年) 走行距離:6万km カラー:ブルー系
新車価格:356.0万円 買取価格:204.7万円 残価率:約57%
スバルユーザーにとって<STI>のブランド力は絶大です。よって、リセールバリューの高い車種である<レヴォーグ>の中でも別格と言って良いでしょう。
<レヴォーグ1.6 GT-Sアイサイト4WD>
年式:平成26年(2014年) 走行距離:4万km カラー:ブラック系
新車価格:305.0万円 買取価格:193.6万円 残価率:約63%
<レヴォーグ>には全グレードでスバルの最新安全補助システムである<EyeSight>が標準装備になっています。<レヴォーグ>では1.6L、2.0Lともに<GT-S>のグレードのほうが人気がありますが、リセールバリューではさほど大きな差は付きません。
<レヴォーグ1.6 GT アイサイトスマートエディション4WD>
年式:平成29年(2017年) 走行距離:2万km カラー:ホワイト系
新車価格:290.0万円 買取価格:159.2万円 残価率:約54%
上級グレードに匹敵するほどの高級感を持つスマートエディションは、極めて高い人気を誇ります。そのため、高値がつけられました。
レヴォーグの人気グレードと残価率
1.6 GT EyeSight S-style
1.6Lエンジン搭載のベースグレードである<1.6 GT EyeSight>を18インチホイールにサイズアップし、運転席8ウェイパワーシートを導入。フロントグリルをメッキ加飾付にするなど、よりスタイリッシュになったグレードです。残価率も少し高くなります。
2.0 GT-S EyeSight
<2.0LDOHC 直噴ターボ“DIT”エンジン>を採用し、高い走行性能を持たせたグレード。
スバル独自のCVTである<リニアトロニック>をよりスポーティにセッティングした<スポーツリニアトロニック>を装備。これによりマニュアルスポーツ車に近い変速操作感覚を味わう事ができます。
他グレードには標準装備されている<アイドリングストップ装置>も非搭載と、徹底して「走り」を楽しむためのグレードになっています。中古車としての人気も高く、リセールバリューが高くなるグレードです。
2.0STI Sport EyeSight
走行性能に特化したグレード<2.0 GT-S EyeSight>を、スバルのレーシング部門を担当する<STI>のパーツでブラッシュアップした最上位グレードがこの<2.0STI Sport EyeSight>です。
具体的にはSTI製の、<フロントバンパー><フロントグリル><フロントフォグランプカバー><大型マフラーカッター>を装備。インテイリアには、<本革シート><本革巻ステアリングホイール><インパネセンターバイザー>にレッドステッチを施してあり、<センタートレイ>もレッド照明付きと、赤をアクセントとして内装を演出しています(他グレードは青)。
極めつけはフロントグリル部と、リヤ部の車名エンブレムの下に設置される<STIエンブレム>です。これによりスバルファンの憧れであり誇りでもある<STI>仕様車のオーナーである事を誇示できるのです。<2.0STI Sport EyeSight>は当然残価率も高くなります。
レヴォーグをより高額に買い取ってもらうポイント
レヴォーグの人気のカラー
クリスタルホワイト・パール
<レヴォーグ>でも一番の人気カラーはやはり白。<クリスタルホワイト・パール>はメーカーオプションの有料カラーになります。買取査定でもプラスポイントになります。
クリスタルブラック・シリカ
黒は安定して人気のあるカラーで、<レヴォーグ>の買取でも高く評価される色です。
ストームグレー・メタリック
2017年のマイナーチェンジから追加された、青みのかかった濃いグレーです。カタログなどでイメージカラーとして使用されているため、査定額の上りやすい色です。
レヴォーグの人気のオプション
サンルーフ
今では設定のある車も少なくなった<サンルーフ>は、一度体感すると中々快適な機能。<レヴォーグ>の<サンルーフ>付き車両を探している人もいるくらいで、買取査定ではプラスポイントです。
ルーフスポイラー
<レヴォーグ>をよりスポーティに見せてくれるアイテム。ユーザーによっては必須オプションと考える人もいます。有料オプションである事をきちんとアピールしてください。
サイドシルプレート
乗車のたびに、社名と車種名が刻印された高級感のあるステンレス製プレートが出迎えてくれます。純正オプションである事を査定士に伝えましょう。
まとめ
今回は<レヴォーグ>の買取査定の情報をお伝えしました。<レガシィツーリングワゴン>の後継車種とも言える<レヴォーグ>は、今ではスバルを代表する車になりました。販売開始からあまり年月が経っていない事もあり、スバルの中でもリセールバリューの非常に高い車種の一つです。
<レヴォーグ>の売却を検討している方は試しに査定だけでもしてもらってみたらいかがでしょうか。想定外の高額査定が出るかもしれません。