動かない車の買取を諦めていても、思わぬ形での需要が考えられます。車はある意味資源の宝庫ですので、本来の使い方以外での価値を見い出す業者もいます。そこで今回は、動かない車の買取についてご紹介します。処分する前にぜひ参考にしてください。
目次
動かない車でも売れるポイントとは
まずは、動かない車でも売れるポイントについてご紹介します。
年式の新しい車
厳密に言うと動かない車というのは、2通りのパターンが考えられます。
一つは車体や部品のトラブルで動かない車で、もう一つは車検や税金の支払いなど法的な手続きを行っていなく、公道を走ることが出来ない車です。
これらを別名で不動車と呼びますが、一般的に不動車は年式の古いものや事故や水没にあった車というイメージが強い傾向にあります。しかし、年式の新しい車でも不動車になりうる要素は十分にあります。年式の新しい車が不動車になった場合は、他の不動車以上に売れる要素は多いと言われています。
基本的に、不動車となる主な要因は、特定の部品による欠陥です。他の部品に関しては、再利用できる価値が十分にあります。特に年式の新しい車では、販売から間もない新車の修理に、代替部品として使える可能性が残っています。
そのため年式が新しければ、動かない車でも一定の需要はあるのです。
エンジンの故障による不動
動かない車について、故障の原因の多くはエンジンだと言われています。逆を言えば、エンジンさえ替えてしまえば、他の部品は問題ないために、年式の新しい部品であれば重宝されます。
ただユーザーとしては、高額になりがちなエンジンを修理することをためらう傾向も多く見受けられます。そのため、新たな車への買い替えを検討するのです。
ただ、業者サイドとしては、エンジンの不調だけで廃車にしてしまうのは、もったいないと考えます。エンジン部品を修理すれば問題なく動くケースがほとんどですので、年式が新しく人気車種であれば特に、売れる見込みも高くなります。
ユーザーが業者を介さず廃車手続きを行う車においては、そのような状態の車があることも珍しくありません。エンジンの不調だけが動かない原因であれば、エンジンを交換することで問題なく走行することが可能です。
買取業者はそういった背景をしっかり把握しているので、動かない車であっても思った以上に高く買い取ってもらえるということも十分にありえます。
バッテリー切れの車
バッテリーは消耗品ですので、定期的な交換が必要です。ただバッテリーの本来持つ性能が下がってくると、車の電気系統が不調になったり、エンジンがかからなくなってきます。
特に冬場は外気温が低く、バッテリーにとっては過酷な環境となり、不具合を起こしやすくなります。バッテリーの定期的な交換を行えば、車を走らせる車ができますが、バッテリーが切れた状態で買い取ってもらう場合には、やはり交換をしないといけないのでしょうか。
一般的にバッテリーが原因で車が動かない場合は、レッカーで引き取るか買取業者がバッテリー交換をして引き取ってくれます。したがってユーザーによる交換の必要性はないと考えます。
バッテリーの金額は車種やバッテリーの性能にもよりますが、軽自動車で3,000円~、普通自動車で8,000円~販売されています。排気量やサイズの大きい車ほど、容量の大きいバッテリーを使用する必要があるので、バッテリーを交換した分赤字になる可能性もあります。
ただレッカーで引き取る際には、業者によっては引き取り費用がかかる場合もありますので、商談の際に確認をしておきましょう。
完全な廃車はリサイクルされる
もうどの部品も再利用の見込みがなく、動かない車ではあれば、廃車手続きを行う必要があります。多くの方は、ディーラーや中古車業者に依頼して、車を処分してもらっているのではないでしょうか。また車を乗り換えない場合は、直接解体業者に持ち込む方法もありますよね。
上記のいずれにしても、無料もしくは処分費用が発生しているのではないでしょうか。非常にそれはもったいない話で、実は完全に動かない車であっても、別の用途で価値があるのです。
車体の大部品は鉄やアルミで出来ていますが、資源としての価値があります。車を解体することで、各資源は別の用途に再利用することができるのです。
廃車買取業者であれば、動かない車においても、利益に変えるノウハウがあるので、買い取ってもらえる可能性が非常に高くなります。動かない状態であっても、車には価値があるということを把握しておくと、お得に廃車できる可能性が高まります。
すべての業者が買い取ってくれるわけではない
動かない車は、業者によっては買い取ってもらえない可能性もあります。なぜこのようなことが起きるのか、ご説明します。
車の評価基準は業者によって違う
中古車や廃車を買い取る際には、一定の相場が存在します。ディーラー・中古車買取業者・廃車買取業者で、その相場はやや異なりますが、この相場に車の状態が加味されて査定額は決まってきます。
さらに忘れてはいけないのは、その評価基準は業者によって大きく異なることです。ひと口に車に関わる業者といっても、店舗や担当者の知識とノウハウは、大きく差がある場合があります。
そして、各業者によって強みを持っている販売ルートも異なりますし、特定車種に対する知識も違ってきます。基本的に業者は、最終的な利益を考慮して、動かない車の査定を行います。引き取った後に利益にできる見込みがなければ、必然的に買い取ってもらえない状況も生まれてしまいます。
他にも店舗独自の理由で買い取れない場合などもありますが、車の評価基準は業者によって異なるということを把握しておく必要があります。
動かない車は複数の業者に問い合わせる
車の評価基準は業者によって違うため、買取ってもらえない可能性もあります。動かない車をしっかり買取ってもらうためには、複数の業者に問い合わせると良いでしょう。
中古車や廃車の買取相場はとても流動的なものです。日々変動するといってもおかしくないくらい、早いスピードで相場は推移します。ただ、業者によって評価基準が違うため、1社だけで交渉を進めると、その査定額が適正なものなのか客観的に見ることができません。
そのため、複数の業者に問い合わせ、見積もりを比較検討する方法があるのです。複数の業者に問い合わせることによって、多くの査定額の中から選べるメリットがあるので、自然と高価買取してくれる業者を見つけることも出来るのです。
一括査定を利用する
複数の業者に問い合わせることで、損をする可能性は減りますが、時間と手間がかかるデメリットがあります。特に、複数の買取業者を検索してから連絡するという作業が、非常に面倒でもあります。せっかく時間をかけて調べたのに、査定をしてもらって買取が出来ないことがわかると、損をした気分になりますよね。
このようなデメリットをなくす方法として、ネットでの一括査定を利用することをオススメします。ネットでの一括査定は必要事項に記入をして、業者からの連絡を待つだけなので、時間は全然かかりません。
必要事項をチェックして、買取りしたいと考える業者からのアプローチがありますので、買取ってくれる業者をリサーチする必要もありません。一括査定サイトによっては、各業者が査定前の概算見積もりを提示してくれる場合もあります。
動かない車の高価買取を狙うためには、複数の業者へのアプローチは必須とも言えます。そして、時間や手間をかけずにその作業を行うためには、一括査定サイトの利用は欠かせません。
動かない車を買い取ってもらう際の注意点
続いて動かない車を買い取ってもらう際の注意点をご紹介します。
抹消登録を確認しよう
動かない車を廃車する際には、運輸支局への抹消登録が必要になります。抹消登録には永久抹消登録と一時抹消登録という方法がありますが、廃車を前提として業者に買い取ってもらう場合には、永久抹消登録という手続きを行います。
そしてこの手続きに関しては、買取業者が代行してくれる場合が多いです。必要書類を用意するだけでいいので、ユーザーとしては非常に楽ではありますが、しっかり抹消登録が完了したか業者に確認をとりましょう。
廃車を引き取ってもらったことに安心して放置していると、抹消登録が完了していなくて自動車税の納税通知書が送られてきたというケースもあります。抹消登録が行われていないと、不必要な税金や保険料の支払いが発生しますので、確実に抹消登録においては確認したいところです。
業者に引き取ってもらった後の車の行方は、基本的に確認しない限りは分かりません。後々のトラブルを回避するためにも、引き取ってもらった1ヶ月以内に、車の解体が最後まで行われたのかと抹消登録がしっかり行われているのかを確認しましょう。
自動車税とリサイクル料金の返還
車を買取してもらった場合には、還付金を受けることができます。普通自動車の場合は、毎年支払っている自動車税と、車の購入時か車検時に支払ったリサイクル料金の返還を受けることができます。
自動車税は、翌月から年度末までの自動車税の月割り金額が返還されますので、どの月に売却に関する手続きを行ったかによって還付金が変わってきます。自動車税はその年度の税金を前払いしている特性がありますので、損をしないためにも、売却前に買取業者と話を詰めておきましょう。
そして、動かない車を部品の交換などで、中古車として再販売する場合には、リサイクル料金も返還されます。自動車リサイクル法では、車の最終所有者がリサイクル料を負担する趣旨となっています。車を解体した場合にはリサイクル料金は返還されませんが、中古車として販売する際にはリサイクル料金は返還されます。
中にはリサイクル料金についての項目を曖昧にしている業者もいますので、買取後の車の処分方法と、リサイクル料金の返還についてもしっかり確認しておきましょう。
業者を決める手順
続いて動かない車を買取ってくれる業者を決める手順をご紹介します。
まずは中古車販売店に問い合わせよう
先述したように、動かない車であっても部品の交換だけで、まだ中古車として売れる可能性がある場合もあります。車は動かない状態でも価値がありますが、買取相場を見ると廃車より中古車として買取ってもらった方が、高値がつきやすい傾向にあります。
そのため、まずは動かない車の状態を把握することが、大切です。動かない車の不具合の原因は、プロに診てもらうと間違いありません。ただすでに動かない状態なので、そのまま中古車販売店に車をチェックしてもらっても問題はありません。
中古車としての価値がまだあるのか確かめるためにも、まずは中古車販売店に問い合わせてみましょう。ただし一社だけで交渉をしてしまうと、適正な価値を把握することができない可能性もあります。
中古車販売業者によって評価基準も違うため、複数の業者に問い合わせることをオススメします。動かない原因を追求してもらい、車の状態を加味した適正な査定額を知ることができるでしょう。
値が付かなかった場合は廃車専門業者へ
複数の中古車販売店に査定してもらった場合でも、もし値が付かなかった場合には、廃車として処分する必要性が出てきます。その場合は、廃車買取を専門とする業者へアプローチしましょう。
廃車買取業者は、部品や資源の販売ルートを豊富に持っていますので、買取ってくれる可能性は非常に高いです。そして業者によっては、廃車手続きや動かない車の引き取りも無料で対応してくれます。
自分で処分すると煩雑な作業でも、廃車専門業者に依頼することで、スムーズに手続きを行えます。お得に廃車手続きを行うためには、廃車専門業者へ依頼をしましょう。
そして、廃車の高価買取を望むのであれば、一括査定サイトを利用すると良いでしょう。中古車の買取同様に、廃車にも複数の業者が登録している一括査定サイトがあります。
廃車の買取相場は中古車の買取相場より分かりづらいものですので、損をしないためにも複数の業者の見積もりを取ることをオススメします。
買取先が決められない人には「ハイシャル」がオススメ
廃車の買取で近年多くのユーザーが満足しているのがハイシャルです。ハイシャルの最大の特徴は、0円以上の買取保証がついているのに加え処分費用がとられないことです。
ハイシャルでは、全国1,000社以上の専門協力業者から、その車に最適な販路を選択して販売しています。部品の販売・海外への輸出・中古車としての再販など、買取った車の用途に応じた最適な利用方法を追求しています。
各専門業者によって異なるニーズに合わせ、買取車両を提供しているので、動かない車の最大限の価値を引き出すことができています。結果として0円以上の買取保証を実現しているのです。
不動車や事故車でも買取が可能ですので、他店で買取不可能と言われた車であっても買取ってもらえる可能性があるのも、嬉しいポイントです。さらに、全国を営業エリアとしていて、365日年中無休で専門スタッフが対応してくれるので、気軽に相談できる点も魅力の一つです。
女性や年配の方にも安心してご利用頂けることをコンセプトしたサービスは評判を呼び、2017年度の相談実績は40,000件を突破しています。
まとめ
今回は動かない車の買取についてご紹介しました。車は本来の機能を果たさなくても、様々な資産価値を持っていることが分かりました。動かない車の処分で損をしないためにも、しっかりその価値を把握した上で、適切な買取価格を提示してくれる業者を探しましょう。