イギリスで生まれたミニは、車好きでなくても見ればわかるくらいの小さなかわいいフォルムで人気の車です。現在はドイツのBMWの傘下となりましたが、イギリス時代の伝統を引き継ぎつつ、ドイツ色も混ざり、さらに多くの人に受け入れられる車になりました。
この記事では、2000年代以降にBMWの元で生産されたミニの最新の買取査定の例と、できるだけ高い価格で買取をしてもらえるポイントをご紹介します。
目次
ミニの特徴
ミニは、初代 (2001年 – 2006年)、第2世代 (2006年 – 2013年) 、そして現行の第3世代 (2013年 – ) があります。世代によってバリエーションも変わってきますが、ここではベーシックな<ワン>と大人気<ミニクーパー>を基準に見ていきましょう。
ミニのエンジン
初代のエンジンは、BMWとクライスラーとの合弁会社であるトライテックが製造する、1.6Lの通称トライテック・エンジンを搭載しています。このエンジンは、「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー for 2003」と「テン・ベスト・エンジン2005」を受賞しています。
第2世代のエンジンは、BMWとフランスのPSAグループが共同開発した新型エンジンが搭載されています。このエンジンは、「Prince」というコードネームが付いていました。
第3世代のエンジンは、ガソリンもディーゼルも直列3気筒DOHC12バルブの1.2/1.5 Lで、直列4気筒DOHC16バルブの2.0 Lとなっています。BMWグループの<ツインターボテクノロジー>を採用したターボ仕様です。
ミニのボディサイズ
<初代>
全長 3,625mm
全幅 1,690mm
全高 1,425mm
<第2世代>
全長 3,700mm
全幅 1,685mm
全高 1,430mm
<第3世代>
全長 3,835mm
全幅 1,725mm
全高 1,430mm
ミニのボディデザイン
初代ミニはハッチバックのデザインで、コンパクトでなめらかな曲線の丸っこい印象です。ヘッドライトとウィンカーが一体ではなく、ヘッドライトの下にウィンカーが独立してついているのが特徴です。
第2世代では、マイナーチェンジに近いと言われるように基本的なボディデザインは変わりませんでした。その代わり、ボンネットの形がやや丸みを帯びて、ボンネットに固定されていたヘッドライトがボディ側につけられるなど、細かいところが変わっています。
また、ヘッドライトと別についていたウィンカーがヘッドライトの中にビルドインされ、上下に分かれていたフロントグリルも一体になりました。
第3世代でもミニらしいデザインは変わらず、ボディサイズが一回り大きくなりました。
ミニの内装
<ミニといえばセンターメーター>というくらい、特徴的なスピードメーターがセンターに配置されています。計器類もシルバーで統一されていてすっきりとした見た目になっています。
第2世代では、従来のイメージを保ちつつ、特徴的なセンターメーターは大きくなりセンターコンソールのレイアウトやデザインも一新されました。これにより、足元をゆったりさせています。さらに、室内の間接照明や色調光などのアンビエント・イルミネーション機能が付きました。
第3世代では、今までセンターにあったスピードメーターがステアリングの前に移動し、センターにはディスプレイが配置されています。ボディサイズが大きくなったことから、室内空間も広くなり、積載スペースが第2世代よりも32%も増えて221Lになりました。
ミニの燃費
初代ミニの燃費はMT車で14.0km/L、AT車で11.8km/Lとそれほど良くはありませんが、ミニを購入する人はデザインを重視で購入する人が多いので、燃費の悪さはあまり気にしない傾向にあるようです。
第2世代では、新設計の1.4リッターエンジンの搭載により、17.2km/Lと燃費が良くなっています。
第3世代では1.2L 3気筒直噴ツインパワーターボエンジンを搭載したため、出力、トルクと共に燃費も20.2km/Lと向上しています。
ミニの最新相場
ミニは輸入車の中でも購入台数トップクラスの人気車です。リセールバリューが高く、大切に乗っている人も多いため品質の良い中古車が多く出回っています。車選び.comから最新の相場を見てみましょう。
- 2016年式 ミニクーパーS ブラウン
走行距離 1~2万キロ 買取査定金額 172.6万円 - 2015年式 ミニクーパーS シルバー
走行距離 1~2万キロ 買取査定金額 172.1万円 - 2015年式 ミニクーパーS グレー
走行距離 3~4万キロ 買取査定金額 164.8万円 - 2016年式 ミニ (ベースグレード) ブラック
走行距離 0~1万キロ 買取査定金額 151.8万円 - 2014年式 ミニクーパー レッド
走行距離 2~3万キロ 買取査定金額 150.2万円 - 2015年式 ミニクーパー ブルー
走行距離 1~2万キロ 買取査定金額 149万円 - 2014年式 ミニクーパーS オレンジ
走行距離 5~6万キロ 買取査定金額 137.4万円 - 2012年式 ミニ (ベースグレード) レッド
走行距離 4~5万キロ 買取査定金額 128.4万円 - 2015年式 ミニクーパーS ブルー
走行距離 2~3万キロ 買取査定金額 127.4万円 - 2013年式 ミニクーパー ホワイト
走行距離 5~6万キロ 買取査定金額 123.8万円
その車種の人気グレードと残価率
人気の輸入車で常にトップ5にランクインするミニですが、特に人気なのがミニクーパーです。ミニクーパーSはスポーティな走りと標準装備のオプションなどから人気No.1です。
ミニの残価率ですが、1年落ちの車体は約68%、2年で約46%、5年で約14%となっています。
ミニクーパーS
ミニはどのグレードも、走りを楽しみたい人たちに人気です。その中でもミニクーパーSはもっともスポーティな仕様になっています。
トルクや出力が高く、身体を包み込むような少し硬めのシートで長時間のドライブにも疲れにくいのが特徴です。また、ミニクーパーに比べて標準装備が良いので、ミニクーパーと比較した時にミニクーパーSを選ぶ人も多いです。
JCW(ジョンクーパーワークス)
ミニ最上級グレードのJCW(ジョンクーパーワークス)。スポーティなミニクーパーSをベースにしています。
さらに走りに特化して、グレードアップした標準装備や専用のエアロパーツも人気です。あまり中古車で出回らない希少車ですが、人気が高く需要も大きいグレードです。
ミニクーパーSD(ディーゼル)
ミニのディーゼル化は少し出遅れた感がありますが、ミニクーパーSDのディーゼルも人気です。2リッターエンジンで、ガソリン車の3.5リッター相当の最大トルク値を出し、走りにこだわる人にピッタリです。
より高額に買い取ってもらうポイント
そんな大人気のミニですが、より高額に買い取ってもらうポイントをご紹介します。
人気のカラー
ミニで人気のカラーは、ボルカニックオレンジ、ブレイジングレッド、サンダーグレー。ボルカニックオレンジは街でも良く見かける、ミニの中でもなじみの深いカラーです。
ミニらしい派手なブレイジングレッドとミニクーパーSの専用カラーであるサンダーグレーも人気です。定番カラーでは、ミッドナイトブラック、ペッパーホワイトの人気も安定しています。
人気のオプション
コンフォートアクセス
車のキーを取り出さなくても、ロックの解除やミラーの開閉ができます。トランクの下に足を入れるとトランクも開く便利さです。
MINIエキサイトメントパッケージ
センターディスプレイ周辺をLEDで光らせる室内オプションで、夜のドライブをラグジュアリーに演出します。こちらは工場出荷時にのみつけられるオプションなので、後付けができないところからも人気が高くなっています。
自動防眩エクステリアミラー
ミニクーパーSのオプションで、ミラーに映りこむ後続車のライトの光を軽減して目がくらむのを防止してくれます。
10年落ちの場合値段はつくか?
通常、10年落ちや走行距離が10万キロ以上の車に値段をつけることは難しいと言われています。ガリバーの中古車買取相場で見てみると、発売から10年以上経っている車体でも値段がついているものがありました。
- ミニ 2nd アニバーサリーモデル 平成16年式 パール 走行距離3万キロ 11.1万円
- クーパーS 平成16年式 紺Ⅱ 走行距離3万キロ 10.9万円
- クーパーS コンバーチブル 平成17年式 青Ⅱ 走行距離7万キロ 12.4万円
- クーパーS ウィズジョンクーパーワークスGPキット 平成18年式 ガンメタリック 走行距離7万キロ 45.3万円
- クーパー コンバーチブル サイドウォーク 平成19年式 白Ⅱ 走行距離6万キロ 36.7万円
全世界で2000台限定で発売されたクーパーS ウィズジョンクーパーワークスGPキットは日本では160台のみの販売だったこともあり、10年以上経っていても高めの査定価格が付いています。
他にも限定車では多少の査定価格がつきますが、10年落ちのミニは、他の車種と同じくほとんど査定価格がつかないと思ってよいでしょう。
まとめ
輸入車でトップクラスの人気を誇るミニ。リセールバリューも高く、限定車や工場出荷時にしかつけられないオプションなどで査定価格が高くなるものもあります。カラーは定番のブラックやホワイトの他に、ミニらしいボルカニックオレンジ、ブレイジングレッドが人気です。
ミニのオーナーは1台を大事に乗る人が多いようですが、売却も考慮するなら人気のオプションやカラーを選んでみてはいかがでしょうか。