<M3>はBMWが2018年まで販売していたスポーツセダン。現在の買取相場はどのようになっているのでしょうか。
今回は「M3をより高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
M3の特徴
BMWのM3は、人気の高い3シリーズをベースに、スポーツ仕様にチューニングされたモデルです。
初代モデルは1985年に登場しましたが、元々モータースポーツ用に開発されたのを、公道仕様にカスタマイズした形で、市販車として販売が始まりました。耐久レースでの入賞実績も豊富にあり、日本のスーパー耐久にも出走した経験も持つ、ハイスペックな車です。
日本でもその走行性能はもちろん、コンパクトなボディサイズなので、狭い日本の道でも操作性が高く、走りやすい点が高く評価されています。高い動力性能を持ちながら、ハンドリングの切れ味鋭く、ドライバーの意のままに操ることが可能なので、非常に運転していて楽しい車だとユーザーからは評価されています。
M3は元々セダン・クーペ・カブリオレと3つのボディタイプで販売されましたが、4シリーズの販売が始まったのを機に、2014年のモデルチェンジで発表された5代目モデルからは、セダンのみ販売されています。
M3のデザインについて
M3のデザインは走行性能を追求したことが伺えるスタイリングとなっています。
最上級のパフォーマンスを目指し、BMWのエンジニアは、Mシリーズの存在価値を示すかのように、綿密な空気抵抗の計算と、パーツひとつひとつにも妥協を求めなかった結果、美しくスポーティな外観が誕生しました。
フロントには印象的な大型エアインテークや鋭い眼光のヘッドライトがきらめき、サイドからリアにかけては、機能性だけを追求しても生まれないように、美しい曲線が描かれています。
そしてM3の内装には、アルミニウム・カーボンファイバー・レザーといった素材が随所に使われていますが、高級感とスポーティ感が高いレベルで融合しています。
スポーティな走行を求めるのであれば軽量化は必須となりますが、ボディだけでなくインテリアの素材でも軽量化を図っていますが、その質感やデザイン性からは、一切安っぽさは感じられません。
シートは人間工学設計によって最適な数値が導き出され、体をしっかりホールドする安心感のある形状です。スポーティ感を演出したデザインも、ドライブへの期待感を高めてくれます。
M3は軽量性やスポーティさを随所に感じることのデザインですが、BMWの歴史が積み重なった高級感も、しっかりと息づいています。
M3のボディサイズ
M3現行モデルのボディサイズは、下記になります。
- 全長:4,62m
- 全幅:1,81m
- 全高:1,43m
ベースモデルとなる3シリーズと比較すると、全長と全高は同じですが、全幅が若干長く設計されていることで、コーナーリング性能を向上させ、高速走行時の安定感も高くなっています。
室内空間も横の広がりが出来るので、結果として後部座席においても、ゆとりのある乗車が可能になっています。あくまでドライバーズファーストの車ではありますが、同乗者も窮屈な思いをすることなく、最上級の走りを体感することが出来ます。
M3買取の燃費性能
M3の現行モデルでは、ターボエンジンの採用により、大幅にトルクが向上しています。エンジンは、最高出力431psで、最大トルク550N・mを発生する3L直6ターボとなります。
ターボでありながらも、7600rpmの高回転となっているのが特徴です。また、ターボチャージャーが2基搭載されているので排気量が縮小し、結果的に燃費が向上するという相乗効果ももたらしています。
そして、トランスミッションにはツインクラッチの7速MDCTが採用されています。さらに、車体設計を見直し、ルーフ部分やタワーバーとプロペラシャフトに、軽量で強度のあるカーボン素材が採用さるので、車体全体の軽量化にも成功しています。
そんなM3のカタログ燃費は、11.9~12.2km/Lとなっています。
ハイスペックなスポーツカーでは、燃費性能は二の次となりますが、次世代型のエンジンを搭載することによって、走行性能と燃費性能を両立させ、さらにM3は進化を遂げています。
M3の買取価格例
M3の最新の買取事例をご紹介します。
- 2017年式 (平成29年)<M3 セダン> 白系
走行距離 2.1万km 新車販売価格 1,185万円 参考買取価格 593万円 残価率50% - 2015年式 (平成27年)<M3 セダン> 白系
走行距離 2.7万km 新車販売価格 1,104万円 参考買取価格 562万円 残価率50% - 2014年式 (平成26年)<M3 セダン> 黄系
走行距離 3.7万km 新車販売価格 1,104万円 参考買取価格 421万円 残価率38%
M3の人気グレードと残価率
現行モデルについては、M3セダンと特別仕様車というグレード選択になります。特別仕様車の買取実績は少なく、中古車市場でも探すことがやや難しい状態にありますので、状態の良い車でしたら早めに売却することで、高値の買取価格がつくことが期待できます。
また型落ちモデルに目を向けてみると、M3クーペが非常に人気です。そのため、M3クーペやM3クーペの特別仕様車のリセールバリューが高い傾向にあります。
M3は他のBMW車と比較しても、残価率も高い方に位置しています。一般的に新車価格が高い車両は残価率が低くなりがちですが、現行モデルも型落ちモデルも相場が急落する様子が見られないのが、特徴です。
ただし、マイナーチェンジやモデルチェンジがあるタイミングでは、買取相場が変動することが考えられますので、細かく情報収集をする必要がありそうです。
M3買取をより高額に買い取ってもらうポイント
続いて、M3をより高額に買い取ってもらうポイントをご紹介します。
人気のカラー
M3のボディカラーは、全8色となります。
- アルピン・ホワイトⅢ
- シルバー・ストーン
- ミネラル・グレー
- ミネラル・ホワイト
- ブラック・サファイア
- ヤス・マリナ・ブルー
- サキール・オレンジ
- オースティン・イエロー
カタログなどで多く採用されているのは、ヤス・マリナ・ブルーで実際に欧州市場でも高い人気となっています。またサキール・オレンジやオースティン・イエローなども、スポーツカーの雰囲気をしっかり味わえる仕上がりの、明るく個性的な色合いです。
ただし、日本の自動車市場においては、圧倒的にホワイト系やブラック系のカラーが人気となります。M3の査定額をあげたいのであれば、買取後のニーズが見込みやすい定番色や人気色を選ぶことをオススメします。
M3はやはり、アルピン・ホワイトⅢやミネラル・ホワイトの販売台数が多く、中古車市場でも多く流通しています。逆に個性的なカラーは、リセールバリューが高くない傾向にありますので、こまめに外装の手入れをしていて、状態が良いことをアピールすると良いでしょう。
人気のオプション
やはりスポーツカーたる所以か、M3の動力性能を高めるオプション品が装着されている車の人気は、非常に高いようです。
M3では、コンペティション・パッケージという、足回りに関するオプションパッケージが販売されています。エンジン・トランスミッション・タイヤホイールなどをはじめとした、充実のパッケージプランで、内容は下記になります。
- エンジン最高出力を317kW(431psから331kw(450ps)に変更
- 専用DSCセッティング
- アダプティブMサスペンション
- ハイグロスブラックキドニー・グリル・サイドギル・リアモデルバッジ
- 専用アクティブMディファレンシャル・セッティング
- Mスポーツ・エキゾーストシステム(ブラッククロム仕上げデュアルエキゾーストテールパイプ)
- 20インチMライト・アロイ・ホイール・スタースポーク・スタイリング666M(鍛造)
- 専用軽量Mスポーツシート
これらはM3の走行性能をさらに引き立たせ、唯一無二の走りを楽しむことができます。メーカーオプションとなりますので、納車後のカスタムが難しく、中古車市場でも希少性が高いパッケージオプションです。
コンペティション・パッケージを設定している場合は、買取価格にもしっかり反映されますので、しっかり査定士に伝えましょう。
10年落ちの場合値段はつくか?
3シリーズをさらにハイスペックなものへと昇華させたM3は、世界的にファンの多い車です。特に人気の高かったM3クーペは、現行モデルでは生産されていないため、その希少性も評価されています。
M3の10年落ちの車は、高額での買取実績も豊富で、人気グレード・人気色であれば、2001年式の10万キロ走行した車でも、100万円での買取実績がありました。
ただあくまで、人気の要素を満たしていればという話になりますので、セダンやベースグレードを所有している方は、買取業者選びを慎重に行う必要があります。
買取業者には、輸入車を得意としている業者とそうでない業者がいますので、どちらの業者を選ぶかで買取価格も異なってきます。ネットでの車一括買取サイトなどを利用して、相場を把握し多くの買取業者へアプローチすることをオススメします。
まとめ
今回は、M3の買取情報をご紹介しました。M3の車としての性能の高さは疑う余地がありませんが、販売ルートを確保している買取業者の方が、高値で買い取ってくれる可能性は高まります。
特に下取りでは、買取相場より安い査定額になりがちですので、お得にM3を売却するためには、買取業者へ査定を依頼することをオススメします。