車の定番ケアの一つがコーティングです。新車にもコーティングは必要なのでしょうか。また中古車にもコーティングをする必要があるのでしょうか。愛車を傷や汚れ、塗装劣化から守るためにコーティングを勧める理由を説明しています。
目次
車にコーティングが必要な3つの理由
新車を購入したときにディーラーにコーティングを勧められたことのある人は多いのではないでしょうか。コーティングしていない車と何が違うのでしょうか。コーティングが必要な3つの理由を紹介します。
紫外線をカット
コーティングをしていない車は紫外線や熱の影響を受けやすく、塗装面の劣化につながります。特に紫外線は塗装面の色あせや表面の乾燥、光沢低下を引き起こします。劣化してしまった塗装は磨かなければ取り除けません。
コーティングをせずに紫外線の元で車を放置していると、塗装がひび割れることもあります。この状態になると再塗装をして復元しなければなりません。コーティングの費用と再塗装の費用を比べると早めにコーティングしておいた方が良いでしょう。
汚れから守る
コーティングをすることで防汚性能が得られます。車を走らせるとたくさんの汚れが付着します。空気中には花粉や黄砂、ほこりが浮遊しているからです。木の実や樹液、糞や虫の死骸が付着することもあります。
コーティングしていれば、汚れが塗装表面につくことはありません。また酸性雨による雨染みも防止できます。早めにコーティングしていれば洗車で汚れを簡単に落としやすくなります。
スクラッチの耐久性を高める
コーティングすることでスクラッチ傷への耐久性をたかめることができます。表面に黄砂や砂埃、花粉がついている状態で洗車すると摩擦によって余計に傷がつくことがあります。これがスクラッチ傷。
ガラスコーティングが施された車は硬度が高いため、スクラッチ傷を塗装面に付けずにすみます。強度の高い皮膜でボディ全体を覆うことで、スクラッチ傷から愛車を守ることができるのです。
新車にもコーティングが必要?
新車は非常に綺麗な塗装が施されているので、コーティングが必要なのか…という質問が生じます。しかし、新車の時がコーティングをするベストタイミングです。新車にもコーティングが必要であると言える理由について説明します。
新車をコーティングするタイミング
新車をコーティングするのはどのタイミングで行えばよいのでしょうか。納車の2週間以内にコーティングをするのがおすすめです。
2週間以上経過すると、紫外線や酸性雨によるダメージを徐々に受け始めます。コーティング前に下処理をする必要が生じると余計な費用がかかります。
新車として納品されて早めにコーティングすれば、塗装表面はきれいなので余分な手間がかかりません。車はきれいなままでコーティングに費用も抑えられるので一石二鳥です。
新車時のコーティングはボディ以外にも施工可能
新車を買ったらすぐにボディコーティングをするのがおすすめです。ボディ塗装表面だけではなく、ホイールや窓ガラス、ヘッドライトなどのその他の部品部分のコーティングもできます。
プラスティックパーツやシートなどのコーティングも新車のうちに行っておくと良いでしょう。それぞれのコーティングの種類について簡単に説明します。
窓ガラス
窓ガラスのコーティングもおすすめです。雨が降ったときや洗車の際に窓ガラスに付着した水滴はコロコロ弾かれることで撥水されています。視界を良い状態で保つために撥水性のコーティングを行うのがおすすめ。
また、窓ガラスにつきやすい油膜や雨のシミなど様々な汚れを塗装面にこびりつかせないようにするためにもコーティングはおすすめです。
ホイール
ホイールはクルマのパーツの中でも、特に劣化しやすい場所であるためコーティングする必要性も高いといえます。地面の汚れが定着しやすく、熱が伝わりやすいので劣化しやすいのです。
水洗いしてもなかなか取れない汚れもあるため、あらかじめコーティングすることをおすすめします。ホイールコーティングをしておけば、泥による汚れやブレーキダストなどの汚れを簡単に落とせるようになるので洗車が楽になりますよ。
ヘッドライト
ボディのほかにもコーティングできる部分として、ヘッドライトがあります。ヘッドライトはポリカーボネートという素材で作られているので紫外線の影響を強くうけます。
劣化したヘッドライトの素材は黄ばみが生じて見栄えが悪くなります。新車時のヘッドライトの美しさを保つためには新車時にヘッドライトをコーティングしておくことをおすすめします。
レザーシート
レザーシートは、ラグジュアリー感満載で美しいため出来るだけ早くコーティングして劣化を防止する必要があります。飲み物や食べ物の汚れが生じるかもしれませんし、紫外線による色あせも…。
レザーシートをコーティングしておけば、レザー本来の美しいツヤ感を最長3年間得られます。納車の時のままの自然なレザーシートの質感が続きます。また、もし汚れが付着してしまったときもコーティングしておけば水拭きで落としやすくなるという点も魅力です。
プラスティック
車のプラスティックパーツは紫外線を浴びると白く色あせして変色してしまいます。本来のきれいな色を維持するためにはプラスティックコーティングが必要です。
一度劣化してしまうと、コーティングしても1年以内に劣化が再発することもあるシビアなパーツなので新車の間にコーティングすることがポイント。
プラスティックコーディングは撥水性能と耐紫外線性能に優れています。最近では塗料を含有しているコーディング剤もあるので見た目の美しさが保たれますよ。
中古車にもコーティングは必要?
新車を購入するときだけではなく、中古車を購入するときも当たり前のようにコーティングを勧められるでしょう。中古車にコーティングしても…と考えておられる方のために中古車へのコーティングで得られる効果について説明します。
中古車へのコーティングにも確かに益はあります。一般的にコーティングをすると得られる効果は次の通りです。
- ボディのツヤ感がアップ
- 塗装が保護されるので傷に強くなる
- 紫外線による変色を防止
- 汚れがつきにくく、定着しにくい
- 洗車しやすく、汚れが落ちやすい
新車ではなく中古車であったとしても、ボディ表面における効果は得られます。新車とは異なり、表面の美しさが失われている状態でコーティングを施すと、ピカピカになりますので車への愛着が増すことでしょう。
お金に余裕があるのであれば、中古車であっても現状維持・ツヤ感アップのためにコーティングをすることをおすすめします。
こんなケースはコーティングの必要性なし
車への価値観は人それぞれであり、中古車にわざわざコーティングする必要はないと考える人もいます。車にあまり興味がなく、ただ走ればいいと思っているのであればコーティングにお金をかける必要はないかもしれません。
購入した中古車への愛着がわくことなく、ずっと求めていた年式の車種であるわけでもなく、次の新車購入までの代車という感覚であればコーティングをするだけお金の無駄となることもあります。
中古車を購入した人の考え方次第で、中古車へのコーティングの必要性は異なります。
中古車店でのコーティングよりもDIYがおすすめ
中古車店で車を購入すると、販売業者でコーディングを勧められることでしょう。購入と同時にコーティングが施されていれば、コーティング専門店をリサーチする必要はないので便利です。
しかし、中古車店はコーティング作業を他の業者へ依頼することになるため料金が高い傾向にあります。また、品質が専門店よりも劣る可能性があるため、コーティングするのであれば専門店がおすすめです。
しかし、料金を重視するならセルフでDIYコーティングしたほうが良いでしょう。カー用品店に行けば、コーティング剤が種類豊富に販売されています。自分で作業をするとなると手間に感じるかもしれませんがお店に頼むよりも安上がりです。
必ず、中古車販売店でコーティングを頼まなければならないということはなく、いくつか選択肢があることを覚えておきましょう。
コーティングをする時の注意点
車は常に塗装を劣化させる環境に置かれています。防汚機能、紫外線カットなどコーティングにはうれしいポイントがたくさんあります。事前にコーティングする際の注意点を確認して、安心できるコーティング施工を行いましょう。
コーティングの内容・効果を確認する
コーティングと言っても、いろいろな種類があり施工の仕方や設備も異なります。コーディングの撥水性・親水性によってはウォータースポットがつきやすくなるというデメリットがあるので注意してください。
また、硬貨と値段が見合っていないコーティングを提供される可能性もあります。汚れに強く耐久性が高く、ウォータースポットの付きにくいコーディング剤がおすすめです。値段や、コーティングの効果など様々な要素を検討したうえで求めるコーティングへの効果に適したものを選びましょう。
信頼できる業者を選ぶ
コーティングをお店に任せるのであれば、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。良心的な料金設定にしているコーティング専門店がおすすめです。
専門性に長けており、知識と経験が豊富な施工業者を選んでください。コーティングに関する説明に納得がいかなかったり、費用が高く感じるのであれば安易に選択しないことです。ウォータースポットの対策について説明してくれる業者はおすすめです。
業者に頼まないという選択をする場合もあります。自分でコーティングするのであれば正しい手順に則って、塗りムラに注意して行いましょう。下地処理を丁寧に行うことは決して逃せません。
綺麗に長持ちさせるために車のコーティングは必要!
コーティングは、車をきれいに長持ちさせるためにおすすめのケア方法です。新車でも中古車でも汚れや紫外線に強い耐久性の高いボディを築くためにコーティングは必要!
コーティングをしたからと言ってメンテナンスが全く必要なくなるわけではありません。定期的にメンテナンスを行い、愛車を美しく維持しましょう。