日産<リーフ>はガソリンが一切不要な電気自動車で、環境にやさしい車として注目されています。リーフの現在の買取相場はどのようになっているのでしょうか。
今回は「リーフを高く買取してもらうポイント5つ」と「最新の買取相場」を紹介します。
目次
日産リーフの特徴
まさに次世代の電気自動車である日産リーフですが、基本的なスペックから最新技術までどのような特徴をもっているのでしょうか。2017年にフルモデルチェンジした新型日産リーフの特徴をご紹介します。
e-Pedal(イーペダル)
普通の自動車の場合、加速はアクセルを踏み原則はブレーキを踏みます。新型日産リーフにはe-Pedal(イーペダル)という技術が搭載されています。アクセルペダルを緩めるだけでブレーキを踏んだように減速するだけでなく停止まで行います。
信号の多い街中でのストップ&ゴーを繰り返すドライブやコーナーやアップダウンがあるワインディングロードでe-Pedal(イーペダル)は威力を発揮し、イージーかつスポーティーなドライビングが体験できます。
プロパイロット
最近の日産車に搭載されている最新技術で、一言でいえば「半自動運転」という感じです。一般道では使えませんが、単調な渋滞走行と長時間の巡航走行を行う高速道路では威力を発揮します。
プロパイロットをオンにすると、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を車がサポートしてくれます。
前を走行する車をモニターし自車がアクセル、ブレーキをコントロールして前の車との車間距離を保ってくれたり、白線をモニターし自車がステアリングをコントロールすることで直線道路だけでなくカーブでも走行車線の中央を走行するサポートをしてくれます。
プロパイロット パーキング
ボタン操作だけで前向き駐車も縦列駐車も自動で行ってくれる優れモノの最新技術です。運転は好きだけど駐車させるのは苦手なドライバーにはとても強い味方になってくれます。
ボディサイズ
日産リーフのボディサイズは以下になります。(ベース寸法はリーフ)
- 全長:4,480mm、4,510mm(NISMO)
- 全幅:1,790mm
- 全高:1,540mm、1,545mm(リーフe+)、1,550mm(NISMO)
室内空間
日産リーフの室内空間のサイズは以下になります。(全グレード共通)
- 室内長:2,030mm
- 室内幅:1,455mm
- 室内高:1,185mm
パワーユニット
日産リーフのパワーユニットは、電気自動車になりますのでガソリンエンジンやディーゼルエンジンではなくEM57型(交流同期電動機)という電気モーターになります。スペックは以下になります。
- 最高出力 :110kW (150PS)/3,283~9,795rpm、160kW (218PS)/4,600~5,800rpm(リーフe+)
- 最大トルク: 320N・m (32.6kgf・m)/0~3,283rpm、340N・m (34.7kgf・m)/500~4,000rpm(リーフe+)
- 交流電力量消費率(JC08モード):120Wh/km、125Wh/km(リーフe+)
- 一充電走行距離(JC08モード):400km、 570km (リーフe+)
リーフの買取価格例
リーフの最新の買取事例をご紹介します。
2018年式 (平成30年)<リーフ X> 白系
走行距離 2万km 新車販売価格 351.3万円 参考買取価格 192万円 残価率54%
2016年式 (平成28年)<リーフ X(30kwh)> 黒系
走行距離 4万km 新車販売価格 364.8万円 参考買取価格 109万円 残価率29%
2014年式 (平成26年)<リーフ X> 赤系
走行距離 5.4万km 新車販売価格 329.2万円 参考買取価格 62万円 残価率18%
日産リーフの人気グレードと残価率
日産リーフには多数のグレード設定が存在します。その中でも買取価格が高い人気グレードは、「S(30kwh)」や「X(30kwh)」、「Xエアロスタイル」となってます。
以下は日産リーフの買取価格ランキングです。ベスト10の残価率を調べて一覧表にしてみました。
グレード・年式・形式 | 買取参考価格 | 新車価格 | 残価率 | |
1 | S(30kwh) 平成28年 AZE0 |
142~158万円 | 319万円 | 45~50% |
2 | X(30kwh) 平成28年 AZE0 |
141~157万円 | 364万円 | 39~43% |
3 | X エアロスタイル 平成26年 AZE0 |
93~110万円 | 346万円 | 27~32% |
4 | G エアロスタイル 平成26年 AZE0 |
86~102万円 | 379万円 | 23~27% |
5 | G 平成27年 AZE0 |
85~100万円 | 362万円 | 23~28% |
6 | X エアロスタイル 平成27年 AZE0 |
82~97万円 | 357万円 | 23~27% |
7 | S 平成27年 AZE0 |
82~97万円 | 280万円 | 29~35% |
8 | G 平成25年 AZE0 |
82~97万円 | 413万円 | 20~23% |
9 | G 平成26年 AZE0 |
78~92万円 | 362万円 | 22~25% |
10 | S 平成25年 AZE0 |
77~91万円 | 273万円 | 28~33% |
日産リーフの残価率は?
3年落ちの車の残価率は45%前後が平均的で、不人気車種になると40%前後、人気車種では55%前後と言われています。
日産リーフの3年落ちの残価率ベスト3の平均を算出すると37~42%という数値が出ました。この数値は平均より下回る残価率となっています。
次世代型の電気自動車なのになぜ人気が無く残価率が低いのでしょうか。考えられる理由は以下だと思います。
- 一充電走行距離が短い
- バッテリーの寿命が不安
- バッテリー交換となった時の出費が大きい
一充電走行距離はカタログ値ではなく実走行で、新型日産リーフは200kmほどですが初代日産リーフは100kmほどと実用するには不安な航続距離となっています。
さらに、日産リーフに搭載しているリチウムイオンバッテリーには寿命があります。走行距離が延びればその分リチウムイオンバッテリーは劣化していき、充電できる容量は少なくなります。
そうなると航続距離はさらに短くなってきます。最後にはリチウムイオンバッテリーを交換しなければならなくなります。交換費用は約60万円程度と言われています。
初代日産リーフの中古車はこのような理由で人気が出ないため、買取価格も残価率も低いのです。
日産リーフをより高額に買い取ってもらうポイント
日産リーフを少しでも高く買取してもらうポイントは、ボディカラーとオプションです。どちらにも人気のカラー、人気のオプションというものがあります。
人気があればあるほど買取価格は上がるので、日産リーフの人気ボディカラーと人気オプションをご紹介します。
日産リーフの人気ボディカラー
日産リーフのボディカラーは2014年3月31発売までは7色、2014年4月1日より6色となっています。下記のランキングは、日産リーフが買取される場合の買取価格が高いランキングになります。
- ブリリアントホワイトパール (特別塗装色)
- スーパーブラック
- ダークメタルグレー
- ブリリアントシルバー
- アクアブルー 特別塗装色
- ラディアントレッド
- ホワイト(S専用色)
中古車を購入する人が選ぶ人気のボディカラーは、ホワイト系かブラック系、次にシルバー系となっているため、ブリリアントホワイトパールやスーパーブラックは他のボディカラーに比べて買取価格が高くなる傾向があります。買取価格にして3万円~5万円ほど高くなります。
最下位になったホワイトは2014年4月1日で生産終了となったSというグレードの専用色のため、市場での順位は上がっていません。
新型日産リーフのボディカラーは14色とさらに豊富になりましたが、人気のボディカラーとしては初代と同じくブリリアントホワイトパールとスーパーブラックになるでしょう。
日産リーフの人気オプション
初代日産リーフの人気オプションで、買取価格がアップする可能性の高いオプションは以下になります。
- アラウンドビューモニター(トップビュー/サイドブラインド/フロントビュー/バックビュー)
- バックビューモニター(カラー、車幅/距離表示機能付)
- 本革シート
- ETCユニット(ビルトインタイプ)
オーナー自身でできることは?
洗車
車をキレイにすることで「大切に乗られた車」という印象になり、買取価格がアップする可能性は少なからず上がります。
ボディ外観はもちろん内装のシートやステアリング、ダッシュボードそして忘れてはいけないのがフロアマットとフロア回りです。フロアがキレイなだけでも内装がキレイに見えるものなのです。
ノーマルに戻す
とくに社外品の外装パーツを装着されている場合、それだけでマイナス査定になる場合があります。買取に出す前に社外品のパーツは取り外しましょう。
しかし、取り外すことでボディーに穴が開いたりしてしまう場合は、まずはそのまま査定に出して査定士に相談すればよいでしょう。
まとめ
新型日産リーフの特徴と、初代日産リーフの買取価格相場および残価率をご紹介していきました。電気自動車はメジャーになりつつありますが、まだまだ問題点もあるようで、そこが買取価格や残価率の影響しているようです。
しかし、まったく買取価格がつかないわけではないので、ちょっとした努力で少しでも買取価格アップを目指してみましょう。