「近いうちに愛車を売ろうと思っている。それに向けて買取相場などを調べてるけど、本当に正しい情報なのかよく分からない。そもそも買取相場ってどうやって決まるの?」と疑問を持っているあなたへ。
そこで今回は【買取相場が決まる要因】について徹底解説します。「車を高く売るならまずは買取相場を調べよ」といった情報もよく見かけますが、果たして本当に信頼できるのでしょうか?また、どのようにして買取相場は決まるのでしょうか?
そういった疑問を詳しく解説していきます。買取価格が決まる要因だけでなく【車買取の相場を調べる方法】もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
買取相場は信頼できる?
そもそも「買取相場って信頼できるの?」といった疑問を持っている人も少なくないはずです。あくまでも「相場」なので、どこか曖昧さがあったり、実際の売却価格と異なったりするケースもあったりして、信じていいのか分からない部分があるかと思います。
そこで、まずは買取相場の基礎知識について解説していきます。
相場を簡単に調べる方法はあるが「信憑性」はピンキリ
「そもそも買取相場は信頼できるものなのか?」という疑問ですが、【相場を調べる方法はたくさんあるが信憑性はピンキリ】というのが答えです。今やインターネット時代ですから、相場に関する情報は無数に存在しています。当然ながら信頼できる情報もあれば、信頼できない情報もあるわけです。
また買取相場をチェックできるサイトでは「売りたい車の情報」を入力することになるのですが、この入力項目が少ないと信憑性が劣ります。逆に「車種」や「年式」だけでなく「ボディカラー」や「事故歴・修復歴」を入力するようなサイトは信憑性が高いと言えるでしょう。
ひとつのサイトだけを鵜呑みにするのもNGです。いくつかのサイトを照らし合わせて全体の相場感覚を掴んだり、実際に買取店に査定してもらったりするのがベターですね。
買取店に査定してもらうのが確実
正確な買取相場を知るのにもっとも有効なのが【買取店に査定してもらう】です。さまざまなインターネットサイトが存在していますが、やはり実店舗に足を運んで見てもらうのがもっとも正確でしょう。
いずれにせよ車を売却するのなら「実車査定」は受けなければなりません。買取店によって査定スタイルは若干異なりますが、基本的には「店舗査定」もしくは「出張査定」のどちらかを選ぶかたちになります。店舗まで足を運ぶのが面倒くさいという人は、主張査定を申し込むのがオススメです。
車買取の相場を調べる方法
それでは続いて【車買取の相場を調べる方法】をご紹介します。中古車買取業界は今や「戦国時代」といっても過言ではなく、買取相場を調べる方法もたくさんあります。
主にインターネットを使って調べる方法が数多く登場しており、車売却が初めての人でも気軽に調べられるようになっています。ぜひ以下の方法を試してみてくださいね。
専用サイトを使う
まず最初の方法は【専用サイト】を使う方法です。インターネット上には「相場参考サイト」といったサイトが存在しています。スマホひとつで相場を調べられることもあり、比較的ユーザーも多いです。代表例としては「ナビクル」や「グー買取」などが挙げられます。
ナビクルの場合、「売りたい車のメーカー」を選んだ後、「売りたい車の車種」を選ぶだけでOK。たった2クリックで買取相場が分かります。また相場価格だけでなく、その車の歴史やグレードごとの違いが説明されているなど初心者にとっても分かりやすく作られています。
いち早く相場を知りたいと思っている人はぜひ利用してみましょう。
複数の買取店を回る
2つ目の方法は【複数の買取店を回る】です。インターネットで調べるのも良いですが、それだと信憑性に欠けてしまいます。そこで、思い切って買取店に足を運んで見ましょう。車を売るとなれば、いずれにしても買取店にて実車査定を受けなければなりません。
電話やメール、一括査定サイトなどから問い合わせをするだけで無料で査定をしてくれます。実車査定をする前にざっくりとした見積もりを出してくれる買取店もあったり、また「出張査定」を行ってくれる買取店もあったりするので、有効活用しましょう。
スタッフとコミュニケーションを取りながら見積もりを出すので、インターネットと比べても相場の体感レベルが違います。加えて、複数の買取店を回るのがオススメです。1社しか見ていないのと3社見ているのとでは「買取価格の基準」が変わります。
比較対象があるのとないのとでは、後々の買取金額にも大きく影響してくるので、可能な限り複数の買取店でリサーチを進めましょう。
口コミサイトから相場感を掴む
3つ目の方法として挙げられるのが【口コミサイトを使う】です。相場専用サイトや実店舗に足を運ぶ方法でも良いのですが、口コミサイトでも相場感覚を掴むことはできますよ。大手が運営しているサイトや「口コミ掲示板」のようなものまで多彩です。
口コミサイトのどこが良いかいうと、やはり「実際にその車種を売ったことのある人の声」を知れるところです。またサイトによっては、メーカーや車種だけでなく「走行距離」や「ボディカラー」など、売った車の事細かい情報まで記載されています。
調べれば何件もの口コミが出てきます。たくさんの口コミを見ていくと、全体の相場感も見えてくることでしょう。自分が売りたい車の情報と照らし合わせながら相場を知れるのでオススメですよ。
参考価格シミュレーションを使う
最後の方法は【参考価格シミュレーションを使う】です。これは「車を買い替えたい人」にオススメの方法となります。トヨタや日産といった大手メーカーが手がけているサービスで、主に「車の下取り価格相場」を調べることができます。
つまり【ディーラー下取り】のこと。車の売却には「買取」と「下取り」があり、ただ車を売るだけなら「買取」で、新しい車を安く買うことを前提として今乗っている車を手放すのが「下取り」です。
参考価格シミュレーションではディーラー下取りがメインとなりますが、車の買い替えを考えている人にとってはうれしいサービスと言えます。国産車だけでなく輸入車(外車)を取り扱っているのも大きな魅力です。
買取価格が決まる要因
それでは本題の【買取価格が決まる要因】について見ていきましょう。一見「車の状態」だけで判断されていると思い込みがちですが、実は買取価格はさまざまな要因によって決まっているのです。
特に中古車市場は価格変動が大きいため、買取価格も頻繁に変わります。以下の要因を抑えておけば損することはなくなるはず。ぜひチェックしてみてください。
車のモデルによるもの
買取価格にもっとも強い影響を与えると言えるのが【車のモデル】です。基本的にはモデルが新しければ新しいほど高値で取引され、いわゆるモデルチェンジが行われるタイミングになれば大幅に価値が変化します。
その場合、新しいモデルの需要が高まるため、型落ちしたモデルの価値は急落してしまうわけです。車を買い替えようと思っていて、まもなくモデルチェンジが行われるであろう車を持っている場合、新型モデルが発売される前に車を手放すのが得策です。
ボディカラーによるもの
ボディカラーによっても買取価格は異なります。数あるカラーの中でも「ブラック」「ホワイト」「シルバー」といったカラーは特に人気度が高いです。
これらのカラーは乗る人の年齢や性別を問いません。「誰にでも合うカラー」なので需要が安定しているのです。ブラックやホワイト・シルバーの車を持っている人は、高額買取が期待できるでしょう。
一方でイエローやグリーンなどの珍しいカラーはあまり人気がなく、買取価格もやや下がってしまいます。
年式によるもの
車の年式も買取価格に大きく影響します。言わずもがなですが、年式が新しければ新しいほど買取価格は高くなります。ただ「経過年数」によって下落率は異なり、1年目がもっとも買取価格が下がりやすいです。それ以降はゆるやかに下落していき、「5年」「10年」といった節目のタイミングで急激に下落します。
一方で、年式が古くても高額で取引される車種も存在します。例えば「旧車」と呼ばれるコアな人気を集める車や、プレミアの付いた車などが挙げられます。ただ、これらの車を所有している人はほとんどいません。
一般的な車に乗っているのであれば、経過年数に伴って価値が下がっていくと考えるのが適切でしょう。
走行距離によるもの
車のモデルや年式だけでなく【走行距離】も重要な判断材料となります。走行距離が長くなれば長くなるほど買取価格も下がります。走行距離の下落は、ガソリン車であれば「100,000km」が目安です。100,000kmになる節目で買取価格は急激に下がるので、もし売却を考えているのなら、節目を超える前に売ってしまうのが得策でしょう。
ディーゼル車の場合は「200,000km」が節目です。走行距離が100,000kmに達していない場合は、10,000kmごとに判断されます。
車の状態によるもの(事故歴や修復歴など)
車の状態もきわめて重要です。なかでも買取価格に影響するのが【事故歴・修復歴】です。当然ですが、事故を起こしたことのある車や修復を経験したことのある車は価値が下がります。
ただ、小さなキズやヘコミ程度であれば該当しないので安心してください。事故車や修復車に該当するのは、車の枠組みを作っているフレームが損傷した場合や、そのフレームを交換した場合です。
車内のニオイによるもの
意外にも「車内のニオイ」も買取価格に影響します。ニオイによって査定額が下げられるケースもたくさんあるのです。代表例として挙げられるのが「タバコ」「動物(ペット)」ですね。
車内でタバコを吸う人は、しっかりと換気したり、消臭剤を使ったりして出来るだけニオイを残さないように工夫しましょう。査定を受ける直前に消臭剤をかけてもすぐにバレるので、日頃からキレイにしておくことが大切です。
整備状況によるもの
車の整備状況も買取価格に影響します。しっかりとメンテナンスが行われている車は買取価格が高くなり、そうでない車は安くなります。メンテナンスしているかどうかを判断する材料として「整備記録」というものがあり、これを買取店に見せることで査定アップに繋げることができます。
いわゆる「車版の履歴書」のようなものです。口頭だけで「しっかりとメンテナンスしてます!」と伝えても信憑性に欠けるので、査定を受ける際はきちんと整備記録を持っていきましょう。
オプションの有無によるもの
オプションの有無も買取価格に影響を与えます。基本的に「純正オプション」を付けている人が多いかと思いますが、もしオプションを無くしてしまった場合、査定額が大幅に下がってしまうので注意しましょう。
また純正オプションではなく「社外オプション」を付けている人もいるかと思います。社外オプションは評価されにくく、買取店によって評価の仕方が異なるので各店舗に確認しておきましょう。
タイヤなどの消耗品によるもの
タイヤの状態にも注目しておきましょう。タイヤには「溝」がありますが、この溝が浅くなっている場合は買取価格が下がってしまいます。溝が浅いということは「たくさん走っている」と見なされます。
一方で溝が深く残っている場合は「新しいタイヤが使われている」と見なされるため、買取価格も高くなりやすいです。
地域の差によるもの
車を取引する地域によって買取価格は異なります。中古車市場の中でも「東京」がもっとも高いです。それ以外の場所はどこも差はありません。
車の買取価格は「都会か?田舎か?」で切り分けるのが一般的です。都会になれば買取価格は高くなりますし、田舎になれば安くなります。自分が住んでいる地域も考慮しながら買取を進めていきましょう。
市場の動向によるもの
中古車市場は価格変動が大きいことで知られています。モデルチェンジによる需要と供給の変化などによって買取価格は大きく変わるので、どんな車種であっても買取価格はいつも不安定です。
「3ヶ月前から売却の準備をしてきたのに直前になって一気に価格が下がった・・・」なんてことも多々あるので、市場をよく観察しておくことが大切です。
売る時期によるもの
車を売る時期によっても買取価格は大きく変化します。なかでも高く売れやすいのが【3月】です。3月は消費者にとって「まもなく新生活が始まる時期」なわけです。
そのため車がたくさん売れます。買取店としては「たくさん車が売れることが分かりきっている」ため、少し高い金額を付けてでも車を買い取りたいと考えているわけです。また3月を逃した人は【9月】もオススメです。3月ほどではありませんが、9月でも高額買取が期待できるでしょう。
まとめ
買取相場が決まる要因について詳しく解説しました。いかがでしたか?
車の売却とは切っても切り離せない「買取相場」ですが、実はさまざまな要因によって決められているのです。車の状態はもちろん、市場の動向だったり、はたまた地域による違いがあったりもするので、一概に表すことは難しくなります。
買取相場を調べる方法はたくさんあります。インターネットで調べたり、実際に買取店に足を運んで査定をしてもらったりと、できることはたくさんあるので、時間がある人はぜひ色々試してみてくださいね。買取相場についてマスターして、快適なカーライフを送りましょう!