<ロードスター>はマツダのライトウェイトスポーツカー。2ドアオープンタイプという希少性から中古車市場でも人気の高いモデルです。
今回は「ロードスターを高く買取してもらうポイント」と「最新の買取相場情報」を紹介します。
目次
ロードスターの特徴
マツダ・ロードスターは、日本が誇るオープンタイプのライトウエイトスポーツカーです。1989年の発売以来、多くの人に愛され累計生産台数は100万台を突破。現行型は4代目になります。1代目から3代目までそれぞれにファンの多いロードスターですが、ここでは現行型の特徴をご紹介しましょう。
ロードスターND系(2015年–)
全長 3,915mm
全幅 1,735mm
全高 1,235mm
駆動方式 後輪駆動
最高出力 97kW (132PS)/7,000rpm
最大トルク 15.5kgf・m/4,500rpm
車両重量 990-1,060kg
乗車定員 2名
もともとデザインに定評のあるロードスターですが、最新型はデザインテーマ<魂動(こどう)-Soul of Motion>を全面採用。乗る人の姿が引き立つプロポーションを実現するため、低くワイドな台形フォルムに進化しました。
最近の世間的イメージである【マツダ=カッコいい】を想起させる近未来的なデザインは、固定ファンだけでなく一般層からも広い支持を集めています。そんなロードスターはワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー2016を受賞。ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2016にも輝き、世界からも称賛されるそのデザインは街中で一際目立ちます。
一番シンプルなグレード<S>は 1989年に販売された初代NA8C型のMT車と同等の990kgを実現。<SKYACTIV TECHNOLOGY>を採用したエンジンはロードスターのために設計されました。
エンジンはフロントミッドシップに搭載され、2名乗車時の前後重量は50対50と理想的な配分に仕上がっています。人馬一体感を得られるように開発された車体は、ハンドリングも加速も気持ち良いものに仕上がっています。
ロードスターRF (リトラクタブル ファストバック)
全長 3,915mm
全幅 1,735mm
全高 1,245mm
駆動方式 後輪駆動
最高出力 116kW (158PS)/6,000rpm
最大トルク 20.4kgf・m /4,600rpm
車両重量 1,100-1,130kg
乗車定員 2名
2016年に発売された車体です。ロードスターはもともと、幌(ソフトトップ)を採用したオープンカーとして生産されてきました。三代目からはハードトップ式も併せて生産。
特に日本では人気車種となりました。RFのRはリトラクタブル式(格納できる)ハードトップ、Fはファストバック(なだらかに傾斜するルーフライン)の略です。
ソフトトップ式が手動なのに対しハードトップのRFは電動で操作します。スイッチ操作開始からルーフがロックされるまで約13秒という短時間を実現。急な雨や、下車前の準備に短時間で操作が済むのは大変ありがたいですよね。
車両重量が増加している分、エンジンはSKYACTIV-G 2.0の2Lエンジンを搭載。力強い走りを見せてくれる頼もしい存在に仕上がっています。
ロードスターの買取価格例
ロードスターの最新の買取事例をご紹介します。
2017年式 (平成29年)<ロードスター Sレザーパッケージ>AT 赤系
走行距離 3.1万km 新車販売価格 317.5万円 参考買取価格 157万円 残価率49%
2015年式 (平成27年)<ロードスター Sスペシャルパッケージ>MT 白系
走行距離 8.2万km 新車販売価格 270万円 参考買取価格 121万円 残価率44%
2015年式 (平成27年)<ロードスター Sスペシャルパッケージ>AT 赤系
走行距離 10万km 新車販売価格 280.8万円 参考買取価格 94万円 残価率33%
人気グレードとリセールバリュー
人気グレード
ロードスターで人気のグレードはベーシックなSモデルで、Sモデルの車重は990kgと1トンを切る軽量さ。これは、初代ロードスターであるNA型と同じ重量です。
初代ロードスターを愛し続けている方にも訴求できる本気の種別。特に、ライトウエイトスポーツに初めて乗る方には人気のグレードです。
Sモデルの価格は、255万円~と一番安価です。フロントのシートヒーターやフルオートエアコンはありませんがマニュアルエアコンを装備。ソフトトップを閉めれば真冬でも暖かい空間を作り上げることが可能です。ボディーカラーは7色から選択することができます。マツダの塗装技術<匠塗>を代表するソウルレッドクリスタルメタリックも、もちろん選べます。
リセールバリュー
現行型のデビューが2015年度末。それから数年が経っており、良質な中古車が出回っている関係から3年落ち中古車の買取価格も200万円前後と、かなり高値でも取引が続いていました。
徐々に買取価格は落ち着いてきていますが、それでも180万円前後の高値での取引が続いています。車両状態やグレードにもよりますが、おおむね6割前後のリセールバリューをみておけば間違いないでしょう。
より高額に買い取ってもらうポイント
ロードスターは人気車種なので、事故で状態が悪いなどのマイナスポイントが無ければ、著しく買取価格が安くなることは無いでしょう。1989~1997年の初期NA系、1998~2005年の2代目NB系、2005~2015年の3代目NC系、そして現行のND系と、それぞれにファンがいる珍しい車種なのです。
ロードスターは2シーターという特徴があるため、主な購買層が子育て終わりのシニア世代、もしくは結婚前の若い世代となります。ライフステージの変化とともに購入・売却の可能性が高い車種といえますね。ロードスターを売却する際に高く買い取ってもらうためのポイントをご紹介しますので、買い取り時の参考にしてください。
しっかりメンテナンスをしておくことが大事
ロードスターは20年落ちの車種でさえ買い手がつくほどの人気車種です。こまめにメンテナンスされてていれば相応の買取価格がつく可能性が非常に高いです。
こまめにメンテナンスされている100万円の初期型を中古購入したら全く故障しなかった、30万円の初期型を購入したら修理代に倍以上の金額がかかった、なんていう体験談も。中古車の購入時にメンテナンスの有無を基準に考える方も多くいらっしゃいます。メンテナンスをしておくことは確実に価格を上げる要因となるので、日頃の手入れを怠らないようにしましょう。
ソウルレッド系が人気のカラー
カラーによっても多少、人気度に差が出ます。マツダ車の代表色といえば<ソウルレッド>ですよね。ロードスターでは<ソウルレッドクリスタルメタリック>がオプション価格で設定可能です。購買者の20%以上がこの色を選んでいるそうです。
マツダといえばソウルレッドというイメージが定着しているくらいですから、他の色より安く買われることはないでしょう。
二番目に人気のカラーなのが<マシーングレープレミアムメタリック>。こちらの色も購入時にオプション料金がかかります。どちらの色も、光の当たり具合で光沢や艶のでる塗装で、彫りの深さを演出する素晴らしい塗装です。
10年落ちの場合値段はつくか?
ロードスターの歴史は1989年からスタートしています。30年以上に渡って売れ続けているだけでなく、正当に進化を遂げたロードスターは、マツダを代表する車種として不動の地位を築きました。旧来からのロードスターファン層の厚みに加え、最近のマツダ車の人気もロードスターの中古市場に良い意味で影響を与えていると言えるでしょう。
では、10年落ちのロードスターの買取相場を確認していきます。
- 2009年式 ロードスター 2.0 RS RHT 32〜103万円
- 2009年式 ロードスター 2.0 VS RHT 71〜94万円
- 2009年式 ロードスター 2.0 RS 54〜62万円
- 2009年式 ロードスター 2.0 S 24万円
- 2009年式 ロードスター 2.0 RS RHT 121万円
10年落ちのロードスターの買取相場は車種や走行距離にもよりますが、30~100万円で売れている車が多いようです。10万キロ以上の車でも状態が良ければ元値の20%前後の価格で買取られています。走行距離が伸びている場合でも買取価格の付く場合が多いので安心してください。
20年落ちの車種の価格も記載しますので、参考にしてくださいね。
- 1999年式 ロードスター 1.8 RS 21万円
- 1999年式 ロードスター 1.8 VS 14万円
- 1999年式 ロードスター 1.8 RS 21万円
まとめ
ロードスターは2人乗り小型オープンカーという特殊性を抱えながら、その分野では世界を代表する車種になりました。30年前のNA型について、マツダが公式にロードスターレストアサービスをスタートさせたことからもおわかりの通り、ロードスターというブランド自体が今後もっと愛されるものに進化していくことは間違いありません。
今回はロードスターの買取について詳しく説明してきました。そろそろ新車に乗り換えたい、現行型のロードスターに乗りたい、と考えている方は、是非参考にしてくださいね!