車を査定してもらう前にチェック!査定士が車を見るポイントはココ

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車を売りたいと買取業者に相談すると、専門の査定士が愛車をあれこれとチェックして査定して、価格を提示します。査定をするって、自分の車をいろいろと調べて一体何を見られるのだろう?

何だかドキドキしてしまう。今回は、そのような人のために査定士が車を見るポイントを紹介します。買取業者は車のどこを見るのか、詳しく解説します。

車の査定で見られるポイント


車の査定で見られるポイントは、大きく分けて4つあります。まずは車の外装(ボディ)、次に内装(インテリア)、走行距離、エンジンルーム回りです。また、その他にも、整備記録などの書類をチェックして、車が現在どのような状態なのかを見ていきます。では、それぞれの項目について、くわしく説明します。

ボディカラーや傷などの外装

ユーザーの車を見に来た買取業者がまずチェックするのは、査定額に大きな影響を与えるボディーカラーです。いつの時代も定番の人気色は白(ホワイト)と黒(ブラック)ですが、同じ白でもソリッド系なのか、パール系なのかで査定額が変わることもあります。当然、市場で人気が高い色ほど、査定額がアップします。

ネットで自分の車の人気カラーをチェック

白と黒以外にも車種によって人気のあるカラーが存在し、珍しいカラーや限定色などにも需要があるため、自分の車の人気色について調べておきましょう。たとえ、ボディーカラーが人気色だったとしても、塗装の状態が悪ければ、査定額アップが難しくなるでしょう。

ボディのキズやヘコミはそのままで査定に出す

査定士は、ボディのへこみやキズはもちろん、ヘッドランプの黄ばみやアンテナの破損、塗装の色あせなど細かくチェックします。ボディの塗装全体がヤレて痛んでいる場合は、査定額が下がってもやむおえません。キズやへこみ程度なら、買取業者の方で容易に補修できるため、修理せずにそのまま査定をしてもらいましょう。

査定士はプロですから、下手に直そうとすると、雑な仕事はいとも簡単に見破られて、逆に査定額がダウンしてしまうこともあります。

シートやフロアマット類の内装

車の内装、シートやフロアマットといったインテリアの状態も査定士が見る重要なポイントです。シートやフロアマットなどのひどい汚れや、ステアリングホイール表面が劣化しているといった場合は、買取った車を商品として販売する前に、痛んだ部品を交換する必要があります。そうなると、買取業者にも大きな負担となるため、当然ながら、査定額が大きくダウンします。

ペットやタバコのニオイは査定額が大きくダウンする

車を査定してもらう前に、インテリアをキレイに掃除して、ごみやほこりなどをしっかりと取り除いておきましょう。シートやフロアマットについた汚れも、可能ならば、クリーナーを使って除去。また、内装についたペットやタバコなどのニオイも、商品としての価値が下がり、査定額が大きくダウンします。

インパネまわりや屋根の内張りといった、ニオイのつきやすい部分を、キレイに水拭きしてから乾燥させ、車用の消臭スプレー使ってイヤなニオイを取り除いておきましょう。

対象車の走行距離

次に重要な査定ポイントとして、車の走行距離があります。走行距離は、基本的には、多いよりも少ない方が査定には有利ですが、何でも少なければよいわけではありません。車には、平均走行距離というものがあり、普通車では年間に約10,000km軽自動車では8,000kmが理想的とされています。

車のメーターに表示された総走行距離を、年式に換算して割り出された年間走行距離が、査定額に大きく影響します。この年間走行距離が、平均よりも上回っていれば査定額はダウン、下回っていれば、査定額アップが期待できます。年間に2万kmや3万kmといった、平均よりも大幅に上回っている場合は、過走行車とみなされ、査定額は大きくダウンします。

年間の走行距離が適切かで査定額が変わる

とはいえ、車を始めとした機械はある程度動かしておくことでよいコンディションが保たれ、あまりに動かさないでいると調子が悪くなります。そのため、年間走行距離が少ないからと言って、必ず査定額アップになるわけではありません

エンジンルーム回り

もう一つ、査定士が見る重要なポイントが、エンジンルーム周辺です。査定士は、エンジンを始動させて、タペット音やベルトの不具合などによる、異音が発生していないかをチェック。同時に、エンジンからのオイル漏れや、ラジエーターからの液漏れ、マフラーからの煙やニオイなども注意深く確認。

改造パーツは当然チェックされる

タービンやインタークーラー、エアクリーナーといった改造パーツが取り付けられていないかも、当然、チェック項目の一つです。エンジンをオーバーホールしていたり、エンジン交換をしていた場合は、査定士に伝えると、査定額アップになることもあります。

修復歴がある場合は正直に話す

忘れてはならない重要ポイントが、修復歴の有無です。ボンネットを開けた時に、フロントのラジエーターコアサポートや、サスペンションクロスメンバー、フレーム(サイドメンバー)やインサイドパネルなどが修理されていれば、プロの査定士なら一発で見極められます。事故をして修復歴がある場合は、隠さずに正直に話しましょう。

ウソをついたりすると、買取業者からの印象が悪くなるだけでなく、売却後に損害賠償といった重大なトラブルにも発展しかねません。エンジンルーム回りでは、もっとも重要なチェックポイントとして、車台番号(車体番号)があります。この車台番号に、改ざんや移植があった場合は、盗難車と疑われ、買取を拒否されることもあります。

定期点検をしているか

査定士は車がキチンとメンテナンスされていたかを確認するために、必ず、定期点検の整備記録簿をチェックします。【定期点検整備記録簿】には、これまでどのような整備を行っていたか、交換部品など過去の整備状況が記録されています。定期点検整備記録簿は、車検証と一緒に、車の中に大切に保管しておきましょう。

査定士が見るチェックポイントまとめ

買取業者の査定士が、車を見極める際のチェックポイントをまとめると以下のようになります。

◇外装
ボディーカラー、キズ・汚れ・塗装の色あせ・ヘコミ、前後左右のガラス、ナンバープレート、ヘッドランプ・テールランプ、アンテナ類、サンルーフや電動開閉式ルーフ・ドア・ウインドウの動作確認

◇内装
シート・フロアマット・インテリア全体の汚れ、ステアリングやメーターパネル・インパネまわりの状態、タバコやペットなどのニオイ、エアバッグ、カーナビ・オーディオ関係

◇荷室(ラゲッジルーム)
荷室の内張の状態、スペアタイヤや車載工具など付属品

◇足回りと車体下回り
タイヤとホイール、サスペンション・ショックアブソーバー(車高)、タイヤハウス、マフラー、オイル漏れや液漏れ、各部品のキズやヘコミ・サビ

◇エンジンルーム回り
エンジンの始動時の状態(異音や振動、ニオイ)、改造パーツがないか、修復歴の確認、車台番号、エンジンオイルとバッテリーの状態

◇その他
製造メーカーと車種、年式とグレード、走行距離、車検証と整備記録簿の内容、取扱説明書などの書類、車検の残り期間、スペアキーの有無、純正部品の有無

車を高価格で買取るポイント


査定士が見るチェックポイントを抑えておく以外にも、車を高価格で買取ってもらうために、ぜひ知っておきたいことがあります。

買取相場を知る

買取業者の査定士は、ユーザーの車を見極めたうえで、査定額を提示してきます。ですが、その価格が高いのか低いのかは、自分の車の買取り相場を知らなければ、判断ができません。そこで、便利な一括査定サイトを使って、おおよその買取相場を知ることができます。

買取業者に査定を依頼する前に、ネットで自分の車の買取り相場をチェックしておけば、業者との価格交渉に使うことができます。

下取り価格を知る

買取相場と同時に、査定を依頼する前にぜひ知っておきたいのが、ディーラーでの下取り相場です。ディーラーの下取り相場は、自動車メーカーの公式サイトで知ることができます。トヨタと日産の公式ホームページに、下取り相場がわかるコンテンツがあるので、気軽に利用して、愛車の下取り相場を事前に確認しておきましょう。

もし、買取業者の査定額が安かった場合は、「この値段なら、ディーラーに下取りに出して新車に買い替えた方が、値引きもあるから得ですよ」と、価格交渉のネタに使えます。

見積もりは他社と比較する

車を高く売るために、もっとも知っておくべきポイントは、業者からの見積もりを必ず他の業者と比較して、買取業者を選ぶことです。一括査定サイトなら複数の業者から一度に見積もりが届き、ネット上で比較検討できるから便利です。

同じ車であっても、買取業者によって、その車に対するニーズが違うため、査定額には大きな差があります。面倒だからと絶対に一つの業者だけで決めずに、必ず複数の業者を比較してから何社かを選択し、査定を依頼しましょう。

必要書類を揃える

車を高く売るなら、契約成立後の手続きをスムーズにするために必要書類を事前にそろえておくのも大切です。車を売る際に必要な書類は、以下になります。

・車検証
・自動車納税証明書
・自賠責保険証
・実印
・印鑑証明(2通)
・住民票の写し(車検証や印鑑証明の住所が変更になっている場合)
・委任状と譲渡証明書(買取業者が用意してくれます)
・自動車リサイクル券の預託証明書

車買取に必要な書類は?スムーズな買取のためのチェックリスト

車の査定に重要な書類


買取業者に車を査定してもらう時にも、ぜひとも用意しておくべき重要な書類があります。これらの書類は、無くすことのないよう、大切に保管しておきましょう。

定期点検整備記録簿

査定士が、車の状態を正しく把握するために、大変重要な書類が、定期点検整備記録簿です。定期点検整備記録簿は、ユーザーの車について、過去の整備状況がすべて記載されている、いわば<車の健康手帳>です。

エンジンオイルやブレーキパッドといった消耗品が、きちんと交換されているか。エンジンや足回りなどの交換部品は、適切な時期に新品に交換されているかなど、一目で分かる書類です。定期点検整備記録簿には、車の所有者・車台番号・ナンバー・点検整備日時・検査責任者名・検査時の総走行距離といった情報が記載されています。

ユーザーの車が、新車からのワンオーナーなのか、複数のオーナーが入れ替わっているのかなど、査定時に重要な車の基本情報を知ることができます。

取扱説明書

新車時に車についてくる、【取扱説明書】も、査定時の重要なチェックポイントです。取扱説明書は、車の操作に慣れるとあまり見ることがなく、無くしてしまう人もいますが、次のオーナーにとっては重要な書類です。必ず大切に保管しておきましょう。

自動車税納税証明書

車を売る時には、【自動車納税証明書】がなければ、買取業者は買取りをしてくれません。自動車納税証明書は、ユーザーの車が自動車税をキチンと納めてあることを、証明するための書類です。自動車税を支払っていない車は、公道を走ることができないため、もし未納の場合は、すぐに支払いをしておきましょう。

自賠責保険証

自賠責保険は、車の使用者は必ず加入しなければならない、責任保険です。【自賠責保険証】がない場合も、車を売ることができません。自賠責保険証をなくしてしまった場合は、保険会社に問い合わせて、再発行をしてもらいましょう。

車検証

車検証は、車の所有者の住所氏名や車台番号、ナンバーといった重要事項が記載された、もっとも大切な書類です。車検証がなければ、買取業者が車を査定することは不可能なため、なくした場合は、必ず再発行してもらいましょう。車検証は、運輸支局に行って自分で申請をするか、車を購入したディーラーに相談すれば、再発行してもらえます。

車を査定に出す注意点


車を査定してもらう時には、査定のポイントを事前にチェックする以外にもいくつかの注意点があります。買取業者との間で、思わぬトラブルにならないよう、ぜひ知っておきたい注意点について説明します。

業者トラブルが発生する可能性あり

車を売るユーザーと、買取業者との間には、取引をめぐっていろいろなトラブルが発生した事例が、報告されています。大切な愛車をせっかく売りに出したのに、面倒なことにならないために、どのようなトラブルがあるのかを、その原因とともに知っておくと安心です。

約束した査定額よりも入金された額が少なくなっていた

買取業者が提示した査定額には、車の代金以外にも、いろいろな必要経費が含まれている場合があります。それは、名義変更手続きの代行手数料や、車の引き取り料といったものです。入金額が、予想よりも少なくなっているのは、それらの費用が買取額から差し引かれているためです。

ユーザーは、買取業者が提示した査定額に納得する前に、こうした必要経費が差し引かれることがないか、きっちりと確認しましょう。

契約を破棄され車を返されてしまった

車を無事に売却できて、やれやれと安心していたら、突然「後で事故車だと判明したので、代金を返して欲しい」と言われ、車を返されてしまった。このようなトラブルにならないために、修復歴がある場合は、査定士にきちんと話しましょう。

買取業者によっては、知識の乏しいスタッフもおり、修復歴を見落とすという場合も考えられます。事故車とバレなかったと、ほくそ笑んでいると、後で、損害賠償を請求されることにもなりかねません。

査定前に洗車をする

査定してもらう前には、車を洗車して、キレイに磨いておきましょう。美しくなった車を見せれば、買取業者の印象が良くなり、査定額がアップすることも。

必要書類を揃えておく

車を売る時には、契約成立後の手続きをスムーズにするために必要書類は事前にそろえておきましょう。印鑑登録をまだしていない場合でも、役所に行けば即日登録が可能です。すぐに実印を作って、印鑑登録の手続きをしましょう。

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まとめ


車を売る時に、買取業者の査定士が、車のどこを見るのか非常に気になるところです。

査定士が見るポイントを事前にチェックして、ボディの洗車や車内の掃除、エンジンや足回りを点検するなどしておけば、安心して査定に臨めます。愛車を高く買取りしてもらえるように査定のポイントをぜひ知っておきましょう。

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