車を売るのも買うのも、お金のやり取りだけでは完結しません。車の売買には必ず書類が必要になります。
車の買い替えに必要な書類は何か、どうやって揃えるのか、普通自動車と軽自動車では違うのか、などの疑問にお答えします。
目次
車の買い替えに必要な書類の準備
車の買い替えに必要な書類はいつまでに準備すればよいのでしょうか。また、少しでも安くできる方法はあるのでしょうか。
書類の準備は1週間前までに
車の買い替えには多くの書類が必要になります。何が必要かは車を買い替える販売店で教えてもらえますが、のちほど具体的にご紹介いたしますので、よく理解して揃えるようにしましょう!
購入者の都合もあるかと思いますが、可能であれば納車日の一週間前までには必要な書類を揃えて、販売店に渡せるように準備しておきましょう。
自分で用意した方が安く済む
車の買い替えに必要な書類によっては、販売店に頼めば揃えてくれるものもあります。頼んでしまえば、あとは任せるだけなので非常に楽なのですが、その分、手数料として費用を取られてしまいます。書類の種類や販売店によって手数料の費用はまちまちですが、だいたい5,000円~10,000円ほど、高いところでは20,000円近く取られる場合もあります。
書類によっては平日の日中に時間をつくらなければ揃えられないものもあるため、人によっては仕事を休んで時間を作る必要が出てきますが、少しでも安く済ませたいならば、仕事を休んで時間を作ってでも全ての書類を自分で揃えるようにしましょう。
買い替えに必要な書類一覧
車の買い替えに必要な書類は複数あり、すでに所有している書類もあれば新たに申請や発行をしてもらうものまで様々です。所有しているはずの書類がどこにあるのかわからなかったり、見つけられなかったりすると焦ってしまいます。車の買い替えを検討する段階になれば、所有しているはずの書類が無事にあるかどうか確認しましょう。
所有している書類と新たに申請や発行をする書類について以下でご紹介します。また所有している書類はどこに保管されているのか、もし紛失してしまった場合はどうすればよいのかもお伝えします。
印鑑
車の買い替えには印鑑が必要になるのですが、車によって用意すべき印鑑は変わってきます。車の買い替えで購入する車が、普通自動車の場合と軽自動車の場合を見てみましょう。
実印と認印
普通自動車の場合は必ず実印が必要、軽自動車の場合は認印でも問題なしとなります。それぞれの理由ですが、普通自動車は、資産として国に登録する必要があるため実印が必ず必要となります。軽自動車は、資産として国に登録する必要がないため認印でもOKとなります。
印鑑登録証明書
印鑑登録証明書は、買い替えで購入する車が普通自動車の場合に必要となります。理由は実印と同じで資産として国に登録する必要があるためです。印鑑登録証明書は市役所で発行してもらうことができます。販売店からは、発行から3ヵ月以内のものを用意するように言われることが一般的です。市役所によりますが、発行手数料はだいたい300円程度です。
もし印鑑登録をしていない場合は、以下のものを用意します。
- 実印(三文判やシャチハタは不可)
- 身分証明書(運転免許証でOK)
上記の2点をお住いの区役所、市役所、役場へ持参し印鑑登録を行います。登録が完了すると「印鑑登録カード」が発行されます。発行された印鑑登録カードを使って印鑑登録証明書の交付申請を行い発行してもらいます。
自動車検査証
買い替えのために売却する車の自動車検査証になります。自動車検査証は、車を運行する時には常に携帯しなければならない書類のため、ファイルなどに入れられて車のグローブボックスなどに保管されています。自動車検査証がなければ車を売却することができませんので、すぐに車のグローブボックスを見て確認しましょう。
もし紛失してしまったら
自動車検査証を何らかの理由で紛失してしまった場合、再発行することが可能です。車のナンバープレートを管轄している陸運局に再発行の申請をすることで再発行してもらえます。
自動車税納税証明書
毎年5月に、自動車の所有者あてに自動車税の納付書が届きます。この納付書で自動車税を納税すると、自動車税納税証明書を手渡されます。これは車検を受ける時や名義変更するときに必要なものなので、無い場合は車を売却することもできなくなります。納税をしていないために持っていない場合は、速やかに納税して所持しましょう。
もし紛失してしまったら
きちんと自動車税を納税したのに、自動車税納税証明書を何らかの理由で紛失してしまった場合、再発行することが可能です。再発行できる場所は、陸運局の近くにある自動車税管理事務所か各都道府県の税事務所となります。
自賠責保険証
自賠責保険証は、だいたい自動車検査証と一緒に保管されています。自賠責保険は車を運行させるために必ず入らなければいけない保険であり、車検のタイミングで必ず加入することになっています。そして、自動車検査証と同じく車を運行するときには常に携帯しなければならないものだからです。
もし紛失してしまったら
自賠責保険証を何らかの理由で紛失してしまった場合、再発行することが可能です。再発行は、自賠責保険に加入した保険会社に連絡をして手続きを行います。
リサイクル券
リサイクル券とは、車を廃棄処分するためにかかる費用を支払っていること証明する券です。これは車を購入するときにリサイクル費用を支払って発行されていますので、だいたい自動車検査証と一緒にグローブボックスに保管されています。
もし紛失してしまったら
リサイクル券を何らかの理由で紛失してしまった場合、再発行することは不可能です。もし、紛失してしまった場合は「自動車リサイクルシステム」というウェブサイトへ行き、リサイクル料金検索で自分の車のリサイクル料金を検索し、画面内の「自動車リサイクル料金の預託状況」を印刷すれば、リサイクル券の代わりとして使用することが可能です。
住民票
車の買い替えで住民票が必要となる場合があります。必要となるケースは以下になります。
- 自動車検査証に記載されている名前と住所が、印鑑登録証明書の名前や住所と異なる場合
- 買い替える車が軽自動車の場合
車を購入してから結婚や引っ越しをしたときに、自動車検査証の名前や住所を変更していない場合に、自動車検査証の名前や住所が印鑑証明の名前や住所と異なることが起こります。これでは本人確認ができないため、住民票が必要となります。軽自動車は、印鑑登録証明書は不要なのですが、住民票が必要となります。
住民票は、購入者の氏名と現住所を証明できれば十分なので、本籍や続柄、マイナンバーなどは省略で問題ありません。発行日から3ヵ月以内のものを用意します。
戸籍謄本について
戸籍謄本は必ず必要な書類ではありません。自動車検査証と印鑑登録証明書の名前が違う場合に必要となります。結婚をして姓が変わったのに自動車検査証の名前を変更していない場合です。発行申請は役所や行政サービスセンターや市民センターで行えます。本籍地が遠い場合は郵送で取り寄せすることも可能で、最近ではコンビニでも取り寄せることが可能になっています。
車庫証明書
新しく購入する車が普通自動車の場合には必ず車庫証明書が必要になります。車庫証明書とは、自動車の保管場所を確保していることを証明する書面のことです。正式名称は、自動車保管場所証明書と言います。車庫証明書を取得する方法は、保管場所となる車庫の住所を管轄する警察署に車庫証明の申請を行い、警察に保管場所の確認を取ってもらい認められれば取得できます。
軽自動車の場合は、届け出が必要な地域に住んでいる場合にのみ必要となります。軽自動車の車庫証明書の取得は軽自動車を購入後でも問題ありません。ただし、購入後速やかに取得する必要があります。
購入に必要な書類の確認
車を買い替えるということは、新しく車を購入するということにもなります。新しく購入する車が普通自動車の場合と軽自動車の場合で、必要な書類は少々違ってきますので、以下で理解してください。
普通自動車の場合
普通自動車を購入する場合には、以下の書類が必要となります。
- 運転免許証(ローンを組んで購入する場合に、審査のために必要となります。)
- 実印および印鑑登録証明書
- 車庫証明書
- 委任状(必要書類の取り寄せを販売店に任せる場合に必要な書類です。販売店が用意してくれます。)
- 任意保険の証券(前の車の任意保険を継続する場合の手続きに必要な書類です。)
軽自動車の場合
軽自動車を購入する場合には、以下の書類が必要となります。
- 運転免許証(ローンを組んで購入する場合に、審査のために必要となります。)
- 認印および住民票
- 車庫証明書(届け出が必要な地域に住んでいる場合のみ)
- 委任状(必要書類の取り寄せを販売店に任せる場合に必要な書類です。販売店が用意してくれます。)
- 任意保険の証券(前の車の任意保険を継続する場合の手続きに必要な書類です。)
売却に必要な書類の確認
車を買い替えるということは、今まで乗っていた車を販売店に下取りに出して売却することになります。売却する車が普通自動車と軽自動車で必要な書類は少々違ってきますので、以下で理解してください。
普通自動車の場合
普通自動車を売却する場合には、以下の書類が必要になります。
- 自動車検査証
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 自動車税納税証明書
- 印鑑登録証明書
- 委任状(必要書類の取り寄せを販売店に任せる場合に必要な書類です。販売店が用意してくれます。)
- 譲渡証明書(販売店が用意してくれます。)
軽自動車の場合
軽自動車を売却する場合には、以下の書類が必要になります。
- 自動車検査証
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 軽自動車税納税証明書
- 住民票
- 委任状(必要書類の取り寄せを販売店に任せる場合に必要な書類です。販売店が用意してくれます。)
- 譲渡証明書(販売店が用意してくれます。)
まとめ
車の買い替えに必要な書類を揃えたり準備することは、車の売却と購入が同時に行われることになりますので、車を売るだけ、車を買うだけよりも少々苦労するところもあるかと思います。そんなときは、販売店にすべてお任せにすれば苦労はなくなります。
しかし、その分費用がかさんでしまいますので少しでも費用を抑えたい方は、必要な書類や手続き、流れをこの記事で理解していただき、ぜひ自分で必要な書類を揃えて準備してみてください。