現在所有している車の売却を考えたとき、車の一括査定ができるサイトは便利。しかし、車一括査定サイトならではのデメリットも存在しています。
今回は、そんな車一括査定のメリット・デメリットについて、万が一キャンセルするときはどうすればいいか?などの方法をまとめてみました。
車の一括査定のメリット
車一括査定はディーラーや車買取業者に査定依頼をしなくても、その場で簡単な車情報を入力するだけでおおよその査定額が表示されるという、とても便利なWEBサイトです。インターネット環境があれば場所を問わず査定依頼ができるので、多くのユーザーから支持を集めており人気があります。
複数の買取業者に査定依頼をすることができる
車一括査定の最大のメリットは、一括査定サイトに登録している全買取業者に査定依頼ができる点です。一括査定サイトによっては30社から40社ほど登録しているところもあり、その中から一番高い査定額を選ぶことができます。
買取業者によっては得意な車種やメーカーがありますので、うまく合致すればとても高い査定額を期待することもできます。
買取相場がわかるので安く買いたたかれる心配がない
車買取業者に直接連絡をし査定依頼をした場合、一社だけの査定では買取相場がわからず、最悪の場合は安く買いたたかれてしまうこともあります。しかし、車一括査定の場合は複数の買取業者に査定依頼をおこなえるので、各々提示された査定額である程度の買取相場がわかり、安く買いたたかれるといった心配がありません。
また、そのような悪徳買取業者は一括査定サイト内では噂の広まりも早く生き残れませんので、その点でも一括査定サイトは安心して利用することができます。
最高額での買取が期待できる
多くの車買取業者は買取で仕入れた車を自社、もしくはオークションに中古車として流通させ、再販することで利益を確保しています。そのような理由から、一括査定サイトに登録しているそれぞれの買取業者は競合といえますので、自社の利益を確保するために高い買取金額を提示し他社に負けないよう努力をしています。
一括査定サイトで最高額での買取が期待できるのはそのような理由からであり、ユーザーにとってはとても大きなメリットと言えるでしょう。
自分の足で車買取業者を回る必要がない
これまでの車買取は、買取業者に連絡をしてスケジュールを確保し査定してもらうなど、時間や手間暇がかかるものでした。しかし、一括査定サイトはインターネット環境さえあればその場で複数の買取業者に査定依頼をすることができるので、余分な時間がかかりません。
最終的には実際に車を見てもらう必要はありますが、ある程度の査定額がわかっているので、余計な手間がかからないのも大きなメリットです。
一括査定のデメリットとその対処法
とても便利でメリットが多くある一括査定サイトですが、反対に一括査定サイトならではのデメリットもあるので注意が必要です。
営業電話が多くかかってくる
一括査定サイトは査定依頼をする際、状況によって電話番号といった個人情報を登録する必要があります。そして、査定依頼の申し込みをした時点で複数の買取業者から営業電話がかかってくることが多々あり、辟易することも多いものです。
買取業者は車を買い取り流通させることで利益が確保されるため、競合に負けないよう必死です。そのため営業電話がかかってくるという、ある程度の覚悟をしておく必要があります。
地域によっては登録の買取業者が少ない
一括査定は複数の買取業者に査定依頼をできるのが大きな魅力ですが、地域によってはそれができないことがあります。これは一括査定を申し込んだ地域、例えば沖縄など、車買取業者の数自体が少なく、なおかつ登録も少ない場合にはこのような現象が起きてしまいます。
大都市近郊から離れてしまうとこのようなことが起こり得ますので、事前に一括査定サイトにどのくらい買取業者が登録しているか?確認することも大切です。
最終的な査定には個人情報が必要になる
一括査定サイトは簡単な車種や走行距離などの情報を入力するだけで査定額を表示させることができますが、最終的には買取業者がユーザーの住所に出向き、査定をおこないます。
最初は匿名である程度の査定額はわかるのですが、いざその査定額を元に買取業者に依頼する場合には細かな個人情報の入力が必須となります。入力した個人情報を不正に利用することはありませんが、多くの営業電話がかかってきたりダイレクトメールが届くなど、面倒な対応が増えるのを覚えておく必要があります。
営業電話にうまく対処するには
一括査定サイトにはいくつかのデメリットがありますが、その中でも大きなデメリットは、買取業者から多くの営業電話がかかってくることだと言えるでしょう。買取業者も他の競合に先を越されないよう躍起になっていますので、我先にと営業電話をかけてきます。多くの営業電話がかかってくると時間をかなり取られてしまいますし、ただ車を売却したいだけなのに対応に追われ、ストレスに感じてしまいます。
ストレスを感じることなく、かかってくる営業電話にうまく対処するにはどのようにしたら良いのでしょうか。
【1】査定依頼する時間を考える
査定依頼を申し込むと、数分後から営業電話がかかってくるようになります。仕事中や運転中など対応できない時間に当たると買取業者は何度もリコールしてくるため、うんざりする気持ちになるでしょう。
査定依頼を申し込むときは、後の予定が1時間から2時間ほど空いているのを確認してからのほうが賢明です。後の時間に余裕があるのと無いのとでは気持ちの余裕も変わってきますので、心持ち対応も楽に感じるでしょう。
また、日本自動車購入協会(JPUC)が夜の20時以降は電話をかけないようにと定めていますので、その時間を考慮して査定に申し込むというのも一つの方法です。
【2】想定される質問事項をまとめておく
一括査定サイトである程度の車情報は入力しているので買取業者も把握はしていますが、傷やヘコミの有無や喫煙か禁煙かなどの細かい部分の質問を投げてくることがあります。
そのような、ある程度想定される質問事項の答えをまとめておくと、対応もスムーズになり比較的早めに電話を終えることができます。
【3】買取業者数を減らす、もしくはメール対応にする
数多くの一括査定サイトがありますが、中には買取業者を選ぶことができたり、電話ではなくメールでやり取りの選択ができるものがあります。買取業者の登録数が多いとそれに伴い営業の電話も多くなりがちですが、査定依頼したい買取業界を選ぶことで不要なやり取りを避けることができます。
また、メール対応可能な買取業者を選択することで余分な電話対応に追われることがなくなり、余裕を持って対応することができます。ただし、メールのやり取りだけでは実際の査定額を確定することは出来ませんので、必要最低限の電話対応は必要になることを認識しておく必要があります。
一括査定をキャンセルする方法
出来るだけ所有している車を高額で買取ってもらうためには、数ある一括査定サイトから選び、手続きを進めていく必要があります。しかし、何かしらの理由により一括査定自体をキャンセルしたいと考えたとき、どのような方法を取ればいいのか?わからないことは多々あるものです。
一括査定サイトによってはホームページ上からキャンセルできない、申し込み後数日以内でないとキャンセルできないなど、それぞれ規定があります。
ナビクル
ナビクルの一括査定キャンセル方法は、ホームページ上にある専用のお問合せフォームに必要事項を入力していくことで完了します。
理由についても「キャンセル依頼」という5項目の中から1つを選択するだけで済みますし、キャンセル後はナビクルの方から買取業者に連絡をするので、ユーザーから別途買取業者に連絡をする必要はありません。
カーセンサー
カーセンサーでは査定依頼した情報はそれぞれの買取業者に通知されるため、登録した情報は買取業者が管理しています。そのような理由から、一括査定キャンセルの申し込みはカーセンサーでは取り扱っておらず、それぞれの買取業者にユーザーから連絡をする形式になっています。
カーセンサーホットラインに電話をしてもキャンセルの依頼はできませんので、注意する必要があります。
ズバット車買取
ズバット車買取は、お問合せフォームの中にある「※車買取一括査定依頼 キャンセル」という項目からすすんでいき、電話番号認証のなどの手続き後にキャンセルをすることができまs。
ズバット買取から買取業者にキャンセルの連絡をするので、ユーザーから別途買取業者にキャンセルの連絡をする必要はありません。
車選び.com
車選び.comのホームページにはキャンセル申し込みのフォームは無く、査定依頼をしたときに届く登録完了メールにカスタマーサービスの連絡先が掲載されていますので、そちらに連絡が必要になります。
査定依頼のときに入力した電話番号からカスタマーセンターにかけると、キャンセルの手続きがスムーズにおこなえます。登録完了メールは大切に保管しておく必要があります。
ユーカーパック
ユーカーパックの買取査定には特徴があり、オークションのような形式で買取して欲しい車を出品し、買取業者に入札してもらうというシステムを使っています。
オークション形式ですので、基本はおおよそ10日間ほど入札が無ければ自動的に終了しますので、キャンセルは必要ありません。入札終了前にキャンセルしたい場合には、ユーカーパックの取次店に電話連絡をすることでキャンセルは可能です。
ただし、出品した後に設定した最低希望売却価格を上回る金額で買取業者が落札していた場合、キャンセルすることはできなくなりますので注意が必要です。
カービュー
カービューはホームページ上にキャンセル申し込み用のフォームや連絡先が無く、そのままではキャンセルをおこなうことはできません。キャンセルをおこなう方法としては、査定依頼をした際に届く登録完了のメールの中に記載されている連絡先、もしくは申し込みフォームから手続きをおこなう必要があります。
登録完了メールを保管していないとキャンセルができなくなってしまいますので、大切に保管しておくようにしましょう。
かんたん車査定ガイド
かんたん車査定ガイドはホームページ上にある「お問い合わせ」項目からすすみ「登録情報の変更・キャンセルについて」を選ぶと、それぞれの項目が表示されますので、該当する項目を選び登録することでキャンセルが可能になります。
キャンセル依頼という5項目の中から1つを選択し、個人情報を入力して送信すればキャンセル登録は完了します。
楽天オート
楽天オートのホームページにはキャンセル依頼のフォームや連絡先は無く、ユーザーからそれぞれの買取業者にキャンセルの旨を連絡する必要があります。
それぞれの買取業者に連絡をするのは時間と手間がかかりますので、キャンセルには注意が必要と言えるでしょう。
一括査定が向いてない車はある?
車の買取を考えたとき、一括査定サイトは非常に便利ではありますが、すべての車に適しているわけではありません。買取して欲しいという希望を持っているにも関わらず、中には査定不可となる車もあります。
不動車など廃車寸前の車
一括査定サイトは登録している買取業者が買取った車を中古車販売店に卸したりオークションに出品して利益をあげるためにおこなっていますので、基本は不動車の査定はおこなっていません。
査定をおこなったとしても査定額が一切つかず、逆に廃車費用が必要となるケースもありますので注意する必要があります。
年式がかなり古い車
希少価値の高いレアカーや、年式が古いほど人気のあるスポーツカーなどであれば別ですが、多くの車は年式がかなり古いと査定額がつかない、ついたとしても微々たるもので、そのまま廃車となるケースが多いものです。
こちらも廃車費用が必要になるといった、逆に出費が必要になることがありますので注意が必要です。
修復歴のある車
修復歴というのは、事故などにより車の骨格(フレーム)を交換したり修復したことがあるか?という経歴であり、修復歴のある車は走行に支障が表れるリスクが高まるため査定額がつかない、もしくは非常に安い査定額になってしまうことが多々あります。
安全性を考慮したとき廃車という選択もあがるため、廃車の費用が増えるといったデメリットも考える必要があります。
まとめ
車一括査定サイトは簡単な入力のみで手軽に査定を多くの買取業者に依頼できるといった大きなメリットがあります。しかし、営業電話が多くかかってきたり、査定依頼したにも関わらず逆に廃車費用がかかってしまうことがあるなど、デメリットも存在しています。
車の現状や状況に合わせ、上手にメリットを活かしながら一括査定を活用していきましょう。