車下取り価格を把握しておこう!下取りに有利になる相場価格の調べ方

[PR]本ページはプロモーションが含まれています

⏳この記事は約3~4分で読めます。

愛車を処分するとき、下取りか買取かで悩まれることがあるかもしれません。次に新しい車を購入するのか、それともしばらくは乗らないので処分するのかによっても違ってきます。
下取りは新車や中古車への買い替え時に利用する方法で、車を購入するお店で古い車を引き取ってもらいます。買取は、車の購入とは関係なく、古い車を売却することを指します。

この記事では、下取りとはなにか、下取りと買取の違いや車の下取り価格について説明します。

車の下取りとは

今乗っている古い車を、新しい車を購入する際にお店で買い取ってもらうことを<下取り>と言います。
車を買い替える際に問題になるのが、車がない期間があるということです。車を売却し新しい車を購入する場合、納車がずれると大変ですが、下取りの場合は新しい車が納車されるまで、下取りに出す車を使えます。

次の車を買った店に売ること

下取りとは、新車や中古車に限らず、次の車を買った店に今使っている車を売却することを指します。下取りの車があると、購入する車の価格から一定の下取り価格を割引することができます。

次の車が納車されるまで前の車を使える

車を下取りに出すメリットは、次の車が納車されるまで前の車を使えるということです。車を下取りではなく買取店へ売却するときには、見積もり査定から数日以内に売却しないと査定額が変わってしまい、トラブルの元になるかもしれません。

新車を購入しようと思っても、人気の車種の場合は納車まで数カ月先ということもよくあります。中古車買取店へ売却してから新車が納車されるまでの間に、車がない期間が発生する可能性があるので、注意が必要です。

その点、下取りの場合は新しい車が納車されるまで、今使用している車を使うことができます。

車の下取りと買取の違い

下取りが<次の車を買ったお店で今所有している車を売却すること>に対して、買取は、<新しく車を購入するしないに関わらず車を売却すること>です。

下取りは面倒がなく楽

下取りのメリットは、何と言っても面倒がないことです。

車を購入するにも売却するにも、多くの書類を準備しなければいけませんし、手続きに複数の場所に行く必要があったりと手間がかかります。もともと下取りは、車を購入するお客様に対し、古い車の処分や新しい車の登録をお手伝いするための、ディーラーの代行サービスのようなものです。

車を購入したお店で古い車を処分してもらえれば、面倒な手続きも一括でお任せできるので、手間も労力もかからず負担が最小限におさえられます。

中古車買取の特徴

中古車買い取りとは、次の車の購入とは関係なく中古車買取店や販売店に車を売却することです。中古車買取店はさまざまな車種を扱うので、市場のトレンドや査定価格にも幅広い知識があり、下取りよりも高値で買い取ってくれる場合がほとんどです。買取店によって、ファミリーカーが得意、4WDに強いなど、強みがある場合があります。

高額で車が売れる可能性がある

一般的には下取りに出すよりも、中古車買取店などに車を売却するほうが、高額で車が売れる可能性が高いと言えます。なぜなら、ディーラーでは自社の車をリピーターとして購入してもらいたいという狙いがあるからです。そのため、自社ブランド以外の車種は下取り価格がかなり低くなるというケースが多いのです。

また、下取りの場合は古い車や過走行の車は査定価格が0円になることがあり、中古買取店では、市場の相場や需要によって下取りで値段がつかなかった車でも高値で買い取ってくれる場合もあります。故障した車でもスクラップとして多少の値段がつきますので、下取りでは満足できない時には利用するのも良いでしょう。

面倒なことが多い

ディーラーで新車を購入する際に古い車を下取りに出すと、売却と購入の手続きをディーラーがすべて代行してくれます。それに対して、中古車買取店を利用する場合は、売却と購入を別々のお店で手続きしなければならないので手間がかかります

買取店では無料で出張査定に来てくれるところが多いですが、来てもらった手前そのまま返すのは気まずい事もあり、査定額が満足いくものではなかった場合でも売却契約をしてしまう、ということも多いようです。自分で買取店へ持ち込む時も同じで、お店に行って査定をしてもらい、そのままでは帰りづらく契約してしまうこともあるようです。

さらに、貴重な休みの日を車の査定に当てて、決まらなければまた次の休みに別のお店に行って査定を受ける……。そう思うと面倒になり、希望の査定額に届かなくても妥協して契約をしてしまうかもしれません。

車下取りの価格相場の調べ方

車を下取りしてもらう際に、相場価格は調べられるのでしょうか?実際は、下取りしてもらう店舗によって価格はまちまちです。
しかし、相場価格を調べる方法が無いわけではありません。ディーラーの下取りでよく使われているのは、日本自動車査定協会(JAAI)が発行しているイエローブックです。その他、大手メーカーでは下取り価格のシミュレーターを提供しているところもあります。

JAAI「イエローブック」

ディーラーや中古買取店は、自分たちの利益を大きくしたいので色々な手を使って交渉しようとします。下取りや買取の際によく使われるのが、JAAIが月に一度発行している<イエローブック>という冊子です。イエローブックは自動車業界向けの冊子で、さまざまな車の基本価格がリスト化されており、中古車の査定の目安となる価格の情報がまとめられています。

下取りの際には、このイエローブックの価格が参考にされることが多いのですが、デメリットもあります。それは、月に一度の発行のため、最新の市場価格とは差が開いてしまうことがあることです。さらに、車の価格というのは限定車やプレミアがついている車などの特別な理由がない限りは、毎日値段が下がり続けるのが普通です。そのため、イエローブックはリアルタイムの市場価格とはずれが生じている場合が多いのです。

また、イエローブックには10年を超える車種は載っていません。発売から10年以上経過した車は販売時の価格の10%と見なされます。つまり、どんなに人気のある中古車でもすべて10%の価値しかないことになってしまいます。
10年以上経っている車でも、いまだに人気の車種はありますので、イエローブックだけを参考にして価格を出すのは損をすることもあります。

大手メーカーの下取り価格シミュレーター

愛車を手放すときには、自分の車の相場価格を把握しておくことはとても大事です。インターネット上で簡単に調べることができるので、少しだけ手間をかけて大体の価格感を掴んでおきましょう。

今は、トヨタや日産などの大手メーカーでも下取り価格を参考情報としてネット上で公開しています。大手自動車メーカーの下取り情報サイトは信頼性もありますし、一括査定サイトのように電話番号や住所などの個人情報を入力しなくても大まかな価格を知ることができます。営業の電話やダイレクトメールが来ることもなく安心して利用できます。

一見、便利のように感じますが、注意したい点があります。インターネット上で公開している情報はメーカーの参考情報になるため、圧倒的に自社の車種情報が強くなってしまいます。自社の車を高く下取りする傾向がありますので、自分の売りたい車のメーカーのサイトで参考価格を見るようにしましょう。また、車の状態や走行距離などの細かい情報を入力する必要がなくプラスポイントやマイナスポイントも考慮されないので、あくまでも平均の価格の参考として考えてください。

トヨタ

トヨタの下取り参考価格シミュレーションは、まず<メーカー・車名・年式>を選択します。不明な場合は、車検証を見てみると良いでしょう。その結果から<ボディータイプ・モデル>が表示されるので、自分の車種に当てはまるものを選択します。最後に<グレード・仕様>を選択すると、下取りの参考価格が表示されます。

トヨタのシミュレーションでは、走行距離や車の状態、色など、査定の際に重要なポイントとなる項目の入力がないため、下取り価格は高めに設定されています。トヨタ以外のメーカーの下取り実績も少ないため、もしあなたの車がトヨタの人気車種で一般の中古車よりも走行距離や状態が良い車であれば、表示されている価格くらいになるかもしれませんが、参考程度に考えるのが良いでしょう。

トヨタ下取り参考価格シミュレーション

日産

日産の下取り価格参考シミュレーションでは、入力内容が<メーカー><車種><年式><グレード>の4つです。すべてクリックで選択するだけですので、この4つの情報がわかっていればすぐに下取り価格を調べることができます。見やすくわかりやすいので使いやすいサービスとなっています。

ただし、日産以外のメーカーでは10年以上の古い車種が載っていなかったり、データが少ないといったマイナス点もあります。また、下取り価格が50万円~80万円など、幅のある表示になることもありますので、こちらのサービスも参考程度に見るようにしましょう。

日産下取り参考価格シミュレーション

車の下取り価格相場を自分で計算

大手自動車メーカーのシミュレーションサイトでは、大まかな下取り参考価格しか出ないということがわかりました。では、車の下取り価格の相場を自分で計算してみましょう。実際の査定価格は、車をチェックしてみないとわかりませんしお店によっても違いますが、大体の相場価格は自分でも計算できるのです。

売る車の4つのポイントを調べる

下取りで重要になる4つのポイントは、車種、年式、グレード、走行距離です。

当たり前ですが、人気車種であることは重要なポイントです。価格は需要と供給のバランスで変わりますので、人気のある車種は下取りも高く、人気の無い車種は当然低くなります。

年式は、同じ車種の場合は年式が低い車、つまり古い車は安くなる傾向にあります。自動車技術は日々進歩していますので、新しい高年式の車の方が性能が高くなっています。オプションや内装も時代によって多少違いますし、燃費の良さも年々上がっています。まれに、古い年式の車でも、プレミアがついていたり状態がものすごく良いものは価格も高くなるものがあります。

グレードは、<格>や<等級>を意味します。○○エディション、△△パッケージなど、メーカーや車種によっても呼び名は違いますが、同じ車種でも、グレードが上がると車が豪華になります。グレードが上がるにつれてオプションだった装備が標準装備になったり、排気量や出力が上がったり、外装も内装も高級な素材が使われたりします。もちろん、価格も高くなります。

走行距離も、とても重要なポイントです。同じ車種で同じグレードの場合、走行距離が少ないものの価格が高くなる傾向にあります。目安としては1年で1万km走るという前提です。発売からの年数にもよりますが、5万kmを超えているかどうかがひとつのポイントになり、通常は走行距離が10万km以上になると価格はガクンと落ちます。

調べた車両価格に85%をかける

上記の4つのポイントから中古車の販売サイトなどで調べると、中古車の大体の相場価格がわかると思います。中古車販売店の利益は、約15%~20%と言われています。中古車の販売価格に85%をかけると、大体の車の原価がわかります。もちろん、車によっても違いますし、販売店も商売ですからそれよりも安い値段で買い取ろうとします。

車の下取り価格相場を知る理由

では、なぜ車の下取り価格の相場を知るのが良いのでしょうか?それは、自分の車がどのくらいの価値があるのかを知ることで、業者と交渉ができるからです。相場を知らなければ、提示された金額が適正価格なのかそうではないのかがわからず、損をしてしまうかもしれません。

価値を知ることで交渉ができる

あらかじめ自分の車の価格を知っておけば、業者が相場よりも低い価格を提示してきた場合に交渉ができます。ただ値段が低いというだけよりも、このグレードならいくらくらい、この走行距離であればもう少し高いはず、と具体的に話せれば、相手も交渉に応じてくれやすくなるはずです。

知らずにいると損をする

相場価格を知らなければ、提示された金額で納得してしまうかもしれません。相手も利益を上げることを考えていますので、初めから原価ギリギリの価格で買い取ろうとは思っていません。知らずにいると数万円~数十万円損をすることもあるので、車の下取り価格相場は必ず調べておきましょう。

まとめ

車を下取りに出すときには、自分の車がどのくらいの価値があるのかを調べてから査定に出すようにしましょう。知っておくことで、有利に交渉することができます。大事に乗ってきた車だからこそ、下取り価格をできるだけ高くして、新しい車にかかる費用を少しでも抑えられると良いですね。